JPH0126764Y2 - - Google Patents

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JPH0126764Y2
JPH0126764Y2 JP1986034677U JP3467786U JPH0126764Y2 JP H0126764 Y2 JPH0126764 Y2 JP H0126764Y2 JP 1986034677 U JP1986034677 U JP 1986034677U JP 3467786 U JP3467786 U JP 3467786U JP H0126764 Y2 JPH0126764 Y2 JP H0126764Y2
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  • Coating With Molten Metal (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業の利用分野) 本考案は連続溶融亜鉛メツキライン等の連続溶
融金属メツキラインにおけるスナウト内の夾雑物
除去装置に関する。
(従来の技術) 還元性雰囲気の焼鈍炉を通過することで、焼鈍
および表面を還元浄化された鋼帯が、スナウトを
通して表面無酸化のままメツキ浴槽に導入され、
溶融金属(例えば溶融亜鉛など)中を通過する間
に鋼帯の表面に亜鉛を付着させる連続溶融金属メ
ツキにおいて、鋼帯の表面にはメツキ浴槽の表面
部に没入されているスナウトで囲まれた部分にあ
る溶融金属が多く付着する。
しかし、この部分の溶融金属には、鋼帯から溶
出する鉄分が混入し、漸次鉄分の濃度が増加す
る。このように、スナウト内で溶融金属中の鉄分
含有量が徐々に増量すると、メツキ層に変動が生
じ品質低下を招く。
また、溶融亜鉛メツキにおいては、溶融亜鉛中
に適量のアルミニウムを添加してメツキ層の改善
を試みているが、アルミニウムを添加すると鋼帯
から溶出した鉄分が優先的にアルミニウムと反応
し、Fe2A3なる固体相を生成し、この物質が浮
上してドロス化する。更にスナウト内の浴面から
蒸発した溶融金属がスナウトの内壁に金属灰(ア
ツシユ)となつて付着し、その一部がスナウト内
の浴面に落下浮遊する。
スナウト内の浴面に浮遊している前記ドロスお
よび金属灰からなる夾雑物は、進入して来る鋼帯
に付着したり、あるいは進入する際の巻き込み現
象により鋼帯のメツキ面に固着して品質を低下さ
せる。また、ドロス発生により、溶融亜鉛中のア
ルミニウム量が減少してメツキ成分に変動が生じ
品質の安定化を妨げる。
そこで、前記夾雑物を有効に除去し、品質の向
上を図るようにした発明が特開昭60−230969号公
報に示されている。この発明は、スナウト内のメ
ツキ浴面に吸引管を配し、又、スナウト外部のメ
ツキ浴面に排出管を配した電磁ポンプによつて、
スナウト内の金属浴面の夾雑物を溶融金属ととも
に吸引し、スナウト外に排出させる構成になつて
いる。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、前記従来技術ではスナウト内のメツキ
浴面に吸引管を単に没入しているだけなので、吸
引管を吸込口は全周囲からスナウト内の夾雑物を
吸引することとなり、したがつて吸引能力が一定
の場合には吸引方向を狭めたものに比べて単位吸
引口当りの吸引量は小さくなる。換言すれば吸引
方向が全周囲のために吸引方向を狭めた場合より
流速が遅くなる。このことは、例えば鋼帯表面に
発生したドロス等の夾雑物は鋼帯表面近傍に滞留
する時間が長くなり、その結果鋼帯表面に接触し
てメツキ層の品質を悪くすることとなつていた。
また吸引管の設置位置が悪ければ夾雑物の一部
鋼帯表面に接触する方向に流れる恐れがあつた。
本考案は上記問題点を解決する連続溶融金属メ
ツキラインにおけるスナウト内の夾雑物除去装置
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案はメツキ浴槽の表面部に没入されている
スナウトの内部のメツキ浴面と外部のメツキ浴面
間に、ダクトをその内部開口部および外部開口部
が浴面下に没入するように設け、前記ダクト内に
は推進装置もしくはポンプを設け、前記内部開口
部の上部周囲には、メツキされる金属板側が開口
し、メツキ浴面より突出する堰を設けている。
(作用) 本考案においては、ダクトの内部開口部の上部
周囲には金属板側を開口させたメツキ浴面より突
出する堰を設けているので、スナウト内の溶融金
属は金属板近傍からの流れが生じて、その流れに
沿つて夾雑物が吸込まれることになる。これによ
り、金属板近傍の夾雑物が、スナウト内壁近傍の
夾雑物より、内部開口部側に優先して流され吸引
除去されるので金属板表面への夾雑物の接触が減
少し、金属板に清浄な溶融金属を付着させること
ができる。
(実施例) 第1図は本考案の一実施例を示す鋼帯の連続溶
融亜鉛メツキラインにおけるメツキ浴槽内の要部
縦断正面図、第2図は第1図における−線要
部断面図であり、これらの図において金属板つま
り鋼帯1は図示されない前工程の還元性雰囲気を
有する焼鈍炉により焼鈍および表面を浄化され
る。
ついで、スナウト2を通り表面無酸化のままメ
ツキ浴槽3の溶融金属(例えば溶融亜鉛もしくは
溶融亜鉛合金)4におけるスナウト2内部のメツ
キ浴面4aに導入され、紙面奥方向に移送したの
ち引き上げられてスナウト2外部のメツキ浴面4
bから導出される。
スナウト2は下端開口部がメツキ浴面下に没入
しており、その内部の鋼帯1の幅方向両側に沿つ
た位置のメツキ浴面4aの下近傍と、外部のメツ
キ浴面4bの下近傍間を連通させるダクト5,5
1が鋼帯の幅方向両側に1対対向するように設け
られている。両ダクト5,51は耐熱鋼(例えば
ステンレス鋼)によつて形成され、図示されない
固定手段を介して上下移動可能にそれぞれスナウ
ト2に固定してある。
両ダクト5,51はスナウト2内部のメツキ浴
面4a下に没入して開口する内部開口部5A,5
1Aと、スナウト2外部のメツキ浴面4b下に没
入して開口する外部開口部5B,51Bとを有
し、内部開口部5A,51Aと外部開口部5B,
51Bの上端を同じ高さに設定し両開口部が同じ
高さで変位するようにしている。そして、浴面4
a,4bから約50mmの深さに位置させている。
前記内部開口部5A,51Aの位置を、浴面4
a,4bから約20mmの深さに設定することが夾雑
物を最も有効に除去するのに望ましいとされてい
るが、浴面4a,4bのレベルの変動を考慮して
前記50mmの深さに設定してある。ダクト5,51
は、上端に内部開口部5A,51Aを設けた上下
方向の角形閉断面部5C,51Cと、上端に外部
開口部5B,51Bを設けた上下方向の丸形閉断
面部5d,51dと、両断面部下部同志を連通す
る角形閉断面の連通部5e,51eとからなつて
いる。
両ダクト5,51の内部開口部5A,51Aに
は、上方に角形閉断面部5C,51Cから一体に
のびて浴面4aから突出し、かつ鋼帯(金属板)
の巾方向側に開口されるコ字形の堰50,52が
対向して設けられている。またダクト51の外部
開口部51Bの上部周囲には、浴面4b上に突出
する筒状の堰6を上記外部開口部51Bとは間隙
をもつて設けている。この堰6はスナウト2内の
夾雑物を外部に排出する際には不要である。
これらの堰50,52および6はダクト5と同
様耐熱鋼によつて形成され、堰6は外部開口部5
1Bの外周から放射状に延設された複数の取付部
材7を介して着脱自在に取付けられ、外部開口部
51Bの開口レベルよりも下方に堰6の下端を位
置させている。堰6の取付けは前記取付部材7に
替えて浴壁槽に金具等を介して行うことができ
る。
両ダクト5,51の外部開口部5B,51Bに
はそれぞれ推進装置8,8′のプロペラ8C,8
C′を出し入れ可能に配設している。即ち、推進装
置8,8′は竪型フランジモータによつてなる回
転駆動部8A,8A′とこれにより回転駆動され
るプロペラシヤフト8B,8B′を有し、このプ
ロペラシヤフト8B,8B′に3枚羽根からなる
前記プロペラ8C,8C′を上下2段に取付けてい
る。そして、推進装置8,8′は図示されない固
定手段によつてメツキ浴槽3に着脱可能に固定さ
れている。尚、プロペラシヤフト8B,8B′と
プロペラ8C,8C′はそれぞれ耐熱鋼によつて形
成されている。上記推進装置に替えてポンプを用
いることもできるが推進装置の方が保守点検が容
易である。
次に上記構成の作用を説明する。
堰6を取外した状態でダクト5,51に対する
推進装置8,8′の回転駆動部8A,8A′を駆動
して、プロペラシヤフト8B,8B′およびプロ
ペラ8C,8C′を回転させると、プロペラ8C,
8C′の推力によつてダクト5,51内の溶融金属
4に内部開口部5A,51Aから外部開口部5
B,51Bに向う第1図矢印A,Bの流れが生じ
る。
したがつて、スナウト内の鋼帯近傍の溶融金属
4は堰50,52の開口部を経て、内部開口部5
A,51Aからダクト5,51に吸い込み導入さ
れ、外部開口部5B,51Bからスナウト2の外
部に吐き出される。この場合スナウト内の溶融金
属は鋼帯の巾方向の流れ第2図のC,C方向の流
れが生じ、これと同時に鋼帯表面近傍に浮遊して
いる夾雑物もスナウト外に排出される。
上記説明は鋼帯の巾方向の両側に一対の除去装
置を設けた説明であるが、一方の装置のみを用い
ることも可能である。また第1図示の前記説明の
如く、堰6をダクト51側に設けて、推進装置の
プロペラ8C′を逆回転せしめてこの装置をスナウ
ト外部の溶融金属をスナウト内部に送り込む装置
として使用すれば、前記1個の除去装置を用いた
場合に比べて、スナウト内の溶融金属の流れは送
り込み装置側よりの強制排出の流れと除去装置側
の強制吸引の流れによつて鋼帯の巾方向にすべて
一方方向に強制的に流れ、夾雑物もそれに沿つて
早く流れてスナウト外部に排出される。この場合
堰6を設けることによつて、溶融金属は堰6の下
端の間隙よりダクト51内に送り込まれるが、浴
面に浮遊している夾雑物は堰6に遮ぎられてダク
ト51内には進入しない。尚、この送り込み装置
は浴面下近傍に特殊金属浴たとえば亜鉛浴におい
てはアルミ、その他の金属元素を含有せしめたも
の等をスナウト内に強制的に送り込む場合にも有
用である。
また、上記実施例では、堰50,52を鋼帯1
(金属板)の巾方向両側に設けた場合について説
明したが、これに限らず、例えば堰をその開口が
スナウト2内の鋼帯(金属板)表面側に面するよ
うにスナウト2内に設けてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、メツキ
浴の表面部に没入されているスナウトの内部のメ
ツキ浴面下にダクトの内部開口部を設け、スナウ
トの外部のメツキ浴面下にダクトの外部開口部を
設けるとともに、前記内部開口部の上部周囲には
メツキされる金属板側が開口しメツキ浴面より突
出する堰を設け、ダクト内に推進装置もしくはポ
ンプを設けた構成になつているから、スナウト内
において、金属板に付着しやすい金属板表面近傍
の夾雑物を、溶融金属の強制的流れに沿つてそれ
と同時に吸引除去できるので、金属板への夾雑物
の付着を防止でき品質のよいメツキ層が形成でき
る。
又、図示のように吸引能力に応じて一対の除去
装置を設けるか、あるいは必要に応じてその一方
に送り込み装置として使用すれば、それなりの作
用・効果が生じ高品質のメツキができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例を示
し、第1図は縦断正面図、第2図は第1図におけ
る−線断面図である。 1……金属板(鋼帯)、2……スナウト、3…
…メツキ浴槽、4……溶融金属、4a……スナウ
ト内のメツキ浴面、4b……スナウト外のメツキ
浴面、5,51……ダクト、5A,51A……内
部開口部、5B,51B……外部開口部、8,
8′……推進装置、50,52……堰。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. メツキ浴槽の表面部に没入されているスナウト
    の内部のメツキ浴面と外部のメツキ浴面間に、ダ
    クトをその内部開口部および外部開口部が浴面下
    に没入するように設け、前記ダクト内には推進装
    置もしくはポンプを設け、前記内部開口部の上部
    周囲には、メツキされる金属板側が開口し、メツ
    キ浴面より突出する堰を設けたことを特徴とする
    連続溶融金属メツキラインにおけるスナウト内の
    夾雑物除去装置。
JP1986034677U 1986-03-11 1986-03-11 Expired JPH0126764Y2 (ja)

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JPS62148563U JPS62148563U (ja) 1987-09-19
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