JPH0247347A - 炭素質繊維シート - Google Patents

炭素質繊維シート

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JPH0247347A
JPH0247347A JP63197732A JP19773288A JPH0247347A JP H0247347 A JPH0247347 A JP H0247347A JP 63197732 A JP63197732 A JP 63197732A JP 19773288 A JP19773288 A JP 19773288A JP H0247347 A JPH0247347 A JP H0247347A
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fiber
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carbon fiber
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Shingo Morimoto
信吾 森本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はEMI材、帯電防止材、触媒担体、精密フィル
ター、炭素繊維−炭素複合材の中間材料等に使用される
炭素質繊維のシート、紙、フィルム等(これらを総称し
て本発明ではシートという)に関する。
〔従来の技術〕
炭素質繊維シートとしては従来PAN (ポリアクリロ
ニトリル)系やピッチ系の炭素繊維チョップをランダム
に薄く敷き、エポキシ樹脂などをバインダーにして結着
したもの、或は前記チョップにパルプなどを混合し、抄
造したものかある。
炭素繊!!(以下CFという)には前記の外、気相法に
よるものがあり、この方法によると短時間に微細な繊維
を得ることができる。気相法のCFは電気伝導性、熱伝
導性、結晶性がよいなど優れた性質を有する。
気相法炭素繊維(VGCFという)についてもベーパー
にする試みかなされ1例えばVGCFに少量のフェノー
ル樹脂等のバインダーを加え、あるいはバルブを加え抄
造等によりシートにする方法が可能である。
(発明か解決しようとする課題) CFやVGCFを樹脂でシート化すると繊維か樹脂で覆
われて繊維の特徴が減殺され、特にVGCFでは結晶性
の良さか失われる。
またパルプを添加してシートをつくる方法では。
熱処理により強度が大幅に低下すること、パルプは灰分
を多く含有しているので、これらは焼成或は黒鉛化した
高純度の炭素質シートを目的とする場合には具合が悪い
PAN系やピッチ系のCFにVGCFを直接添加し、シ
ートにすることも考えられるが1両者は共に炭化したも
のであって、太さがオーダー的に異なるとともに両者と
も絡み付く性質にかけるため、うまくいかなかった。
本発明の目的はCFの特徴を生かし、高純度にして導電
性、熱伝導性および強度の高い炭素質繊維シートを提供
することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明はCFとりわけVGCFをシート化するに際し、
CF等の特徴を損なうことなく、CF等を結着し、かつ
それ自体も繊維状であるバインダーについて研究した結
果、フィブリル状ポリアクリロニトリル系(以下FAN
という)繊維が有効であることの発見に基づいてなされ
たのである。
FAN繊維はPAN或はその共重合体の繊維を通常湿式
磨砕で細く枝分かれさせたもので、通常直径0.1〜1
04m 、長さ50〜Son g■程度のものである。
使用に際してはヘンシェルミキサー等で解砕しておくこ
とが望ましい、この繊維は加熱していくと途中で部分的
に融着するが炭化して炭素繊維化する。
本発明はCFとこのFAN繊維との混合物を主成分とす
る炭素質繊維シートおよびこれを炭化あるいは黒鉛化し
た炭素質繊維シートである。
CFとしてはPAN系、ピッチ系なども使用できるが、
好ましいのはFANとあまり大きさが異ならず、またシ
ートにした場合の柔軟性にも優れたVGCFである。勿
論、PAN系等とVGCFの混合物も使用できる。PA
N系やピッチ系の場合は数cm以下程度のチョップにし
て使用する。
VGCFは例えば特公昭62−242の方法によって得
られるものは長さ 1m口以下、直径1μ層以下であり
、多くは長さ50〜SOO終1.直径0.1〜0.5g
mのものである。この繊維は生成した状態は綿状に集合
しているので使用に際してはヘンシェルミキサーで解砕
する。
本発明の炭素質繊維シートはこれらのCFにVANml
tRを混合し、これを主体としてシート状にしたもので
、FAN繊維の含有量は好ましくは3〜50%(重量%
、以下同じ)である、3%未満ではFANのバインダー
としての効果が十分でなく、シートの強度が弱くなり、
また50%を越えるとCF、特にVGCFの優れた特性
の効果が小さくなるからである。そして特に好ましいの
は50〜20%である。その他必要により少量の樹脂等
のバインダーや添加剤を含有させることができる。
シートにする方法は、混合繊維を水中に分散し。
ミキサー等でよく混合し、抄造することが挙げられる。
その地温合繊維を乾式でシート状に熱ブレス成形するこ
とも可能である。シートは次に乾燥して製品となる。抄
造したシートは結着性をよくするため180〜230℃
で熱プレスすることが好ましい。この製品は導電性シー
トとして高温でない状態で使用に供することができる。
しかし、多くの場合はこのシートを炭化あるいは黒鉛化
して製品とされる。炭化は300℃位までは酸化性雰囲
気でも非酸化性雰囲気でもよいが、それ以上の温度は非
酸化性雰囲気で行う。300℃位までを酸化性雰囲気て
行うとFANmMiは不融化し、その後の加熱によりそ
のままの形で炭化する。不融化しない場合は1部融着は
するがその後の加熱により炭化し、大部分は繊維化する
。このシートにおいて融着する場合は勿論、不融化の場
合でもIa#同志が接触している部分は不融化が進まず
融着が起こるので、繊維の絡み合った状態での結合が良
好となり、強度向上の効果をもたらす。
炭化温度は800℃以上、好ましくは1000℃以上。
黒鉛化温度2500℃以上である。
本発明において、FANがCFのバインダー的な作用を
するが、通常の液状バインダーと違って繊維であり、こ
れがCF間に入り乱れて配列し。
かつFAN自体が結着しているので、シートとしての保
形性、強度か高まる。
〔実施例〕
実施例I FAN繊#I(旭化成■製、カシミロンAlO4、直径
0.1〜5ル麿、長さ10〜500 ILv+ ) 3
0gをヘンシェルミキサーて5分間乾式解砕し、これに
解砕したVGCF (直径(1,2〜0.4 繊維 、
長さ 5〜50膳a)170gを添加、混合し、 1■
の隙間から振動させながら混合物を吐出させ、ステンレ
ス板上に厚さ 1mg+の積層物をつくる。
積層後、200℃、 1kg/crn’で圧接して厚さ
150uL■のシートとした。これを試料Aとする。
実施例2 ボールミルで30分間解砕した以外は実施例1と同様に
してシートを得た。これを試料Bとする。
実施例3 ヘンシェルミキサーで処理した実施例1と同じ混合物に
少量の界面活性剤(商品名リポノックス)を加え、水に
分散し、抄造して厚さ 150gmのシートをつくり、
 200℃、 1kg/crn’で熱圧接した。これを
試料Cとする。
実施例4 混合物に2重量%のフェノール樹脂を含むエチルアルコ
ールを5重量%添加した外は実施例1と同しにしてシー
トを得た。これを試料りとする。
実施例5〜12 試料A〜Dを夫々アルゴン雰囲気で1200℃にて熱処
理し、シートを得た。これらを試料A°〜D’ 、A”
〜D”とする。
実施例13〜15 VGCFの1/3をPANのCF(直径フル層、長さ2
0μ口)で置き換え、実施例3と同じ方法でシートを得
た。またこれと同じシートを実施例5と同じに熱処理し
てシートを得た。これらを試料F、F’ 、F”とする
比較例1〜3 VGCFにFANの代りに紙バルブ10%を加え。
実施例3と同様にしてシートを得た。これを試料Gとす
る。Gと同じものを実施例5と同様に熱処理したシート
試料をG’ 、G”とする。
以上の試料について引っ張り強度(g/cm)を測定し
、また曲げたときのしなやかさを目視判定した。その結
果を第1表に示す。
第  1  表 実施例 No。
試料記号 強度 (g/繊維) しなやかさ8 A′ A” B゛ B” C゛ C″ D′ 14        F’        50   
      △15        F”      
  45         △比較例 No。
1          G            コ
0          Δ2        G’  
      20         Δ3      
  G”       15         △オ○
は間隔10cmのところを持って180度曲げたのち伸
ばす動作を10回繰り返した時に何ら損傷なかったもの
Δは少しの亀裂か入ったもの。
(発明の効果) 本発明の炭素質繊維シートは炭素繊維を結合しているも
のが4従来のように粉末や液状バインダーあるいはその
炭化物でなく、微細な繊維あるいは炭化物であるので、
繊維の絡み合い、結着性かよく、従って強度か高い、特
にVGCFでは繊維の太さがFANと大差がないため、
これらの効果が大きい、また炭化あるいは黒鉛化したシ
ートも高純度のものが得られ、電池の触媒担体等に使用
する場合に好ましい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 炭素繊維とフィブリル状ポリアクリロニトリル
    繊維を主成分とする炭素質繊維シート。
  2. (2) 第1項記載の炭素質繊維を焼成又は黒鉛化して
    なる炭素質繊維シート。
  3. (3) フィブリル状ポリアクリロニトリル繊維が3〜
    50重量%である請求項1又は2記載の炭素質繊維シー
    ト。
  4. (4) 炭素繊維が気相法による微細な炭素繊維である
    請求項1〜3記載の炭素質繊維シート。
JP63197732A 1988-08-08 1988-08-08 炭素質繊維シート Expired - Lifetime JP2584497B2 (ja)

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