JPH0247302Y2 - - Google Patents

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JPH0247302Y2
JPH0247302Y2 JP1982174597U JP17459782U JPH0247302Y2 JP H0247302 Y2 JPH0247302 Y2 JP H0247302Y2 JP 1982174597 U JP1982174597 U JP 1982174597U JP 17459782 U JP17459782 U JP 17459782U JP H0247302 Y2 JPH0247302 Y2 JP H0247302Y2
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JP
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spring plate
frp
spring
stepped portion
plate insertion
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JP1982174597U
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JPS5977632U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、目玉部材の取付構造を改良した
FRP板ばね装置に関する。
〔従来の技術〕
FRP(繊維強化樹脂)製のばね板はその端部に
目玉部を一体に形成することが難かしいため、一
般には金属製の目玉部材をボルトによつて取付け
るようにしている。
第1図はその従来例を示すものであり、FRP
板ばね1の端部にボルト2,2およびナツト2
a,2a等を用いて目玉部材3を締結するように
している。従つてこの場合、ボルト2,2を挿通
させるための貫通孔4,4をばね板1に形成しな
ければならず、強化繊維がこの部分で切断されて
しまうとともに、この貫通孔4,4に応力集中と
断面係数の減少を伴なうため耐久性の劣化を生じ
る。
しかも上記従来品では、ばね板1に対して目玉
部材3が水平方向に回転しないようにするために
は2本以上のボルト2,2を必要とするため、部
品点者が多く、取付けに要する手間も多く必要と
していた。
また、特開昭55−166536号公報に見られる
FRP製板ばねのように、ピンやボルトを使つて
目玉部材とばね板端部の抜け止めをなすようにし
たり、あるいは抜け止め用の凸部が予め形成され
ている目玉用の金属プレートをコ字状に折曲げた
のちプレートの突合わせ部を溶接することによつ
て、上記凸部がばね板の凹所に嵌合した状態に組
上げるといつた目玉取付け構造も提案されてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながらこの先行技術は、部品数や組立て
工数が多いばかりでなく、ピンやボルトが弛む可
能性がある。また、金属プレートの一部を溶接す
る場合には溶接時の熱がFRPに悪影響を与える
おそれがある。
なお、実開昭53−154979号公報に見られるボー
ルジヨイントのかしめ結合部のように、金属製の
ロツドの端部に金属製の円筒部材を連結するに当
つて、上記金属ロツドの端部に全周にわたる溝を
設けるとともに、このロツドの端部に上記円筒部
材の端部を嵌合させた状態で円筒部材の外側から
加圧してかしめるといつた結合構造も知られてい
る。
しかしながらこのような周知のかしめ結合手段
をFRPばね板のような複合材にそのまま適用す
ると、以下に述べるような重大な欠点を生じてし
まう。すなわち、FRPばね板はマトリツクス樹
脂をばね板の長手方向に沿う強化繊維によつて強
化したものであるから、上述した周知のかしめ結
合のロツド端部のように切削によつて溝を形成し
た場合、強化繊維の一部が溝のところで切断され
ることにより大幅な強度低下を招くだけでなく、
切断された繊維の端面に、かしめ加工に伴なう強
い力が繊維を長手方向に圧縮する力として働くた
めに、繊維の切断部付近を起点として微小な亀裂
が繊維に沿つてばね板の長手方向に進展しやすく
なつたり、繊維の端がささくれ立つなどの問題を
生じる。このことはFRPばね板の耐久性を更に
低下させる原因となる。
従つて本考案の目的は、簡単な目玉部構造と簡
易な組立て工程によつて確実に目玉部材を固定す
ることができ、しかも亀裂の起点となるような原
因を生じないようにして耐久性に優れたFRP板
ばね装置を得ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を果たすために本考案では、FRP製
のばね板と、パイプ状に成形されていて上記ばね
板の端部を挿入可能なばね板挿入部を有するとと
もに目玉部を設けた金属製の目玉部材とを具備
し、更に上記ばね板の端部の一部分には、ばね板
の長さ方向に断面形状が変化する段部を、この
FRPに含有される強化繊維がこの段部において
切断されないように一体に成形するとともに、上
記目玉部材のばね板挿入部の一部分には、上記ば
ね板の段部と対応した位置に、このパイプ状のば
ね板挿入部にばね板の端部を挿入した状態におい
てばね板挿入部の外側から加圧して塑性変形させ
ることにより上記段部に嵌合させた抜け止め部を
設けたことを特徴とするFRP板ばね装置を提供
する。
〔作用〕
上記構成のFRP板ばね装置は、予めパイプ状
に成形されている金属製目玉部材のばね板挿入部
にFRPばね板の端部を挿入した状態で、上記段
部に対応する箇所をプレス等を用いてかしめるだ
けの簡単な工程により、ばね板の段部と目玉部材
の抜け止め部とが互いに係合することにより、目
玉部材とばね板とを互いに強固にかつ確実に固定
できる。そして上記段部は、FRPの繊維が切断
されないようにしてFRPばね板に一体成形され
ており、段部には繊維の切断端面が存在しないか
ら、段部の外側から抜け止め部が強くかしめられ
ていても、繊維の切断面がささくれ立つたり、段
部が微小亀裂の起点になるようなこともない。
〔実施例〕
以下に本考案の第1実施例について、第2図な
いし第4図を参照して説明する。図中1はFRP
製のばね板であつて、このばね板1の端部に金属
製の目玉部材5が取着されるようになつている。
上記目玉部材5は、上記ばね板1の端部にシー
ト6,6を介して嵌合される断面矩形状のパイプ
からなるばね板挿入部5aと、このばね板挿入部
5aに溶接によつて取着した目玉部5bとからな
る。この目玉部5bは円筒状をなしている。
そして上記ばね板1の端部近傍には、幅広部分
7,7が一体に形成されており、この幅広部分
7,7の前後に段部10,10が形成されてい
る。一方、上記ばね板挿入部5aには、上記段部
10,10と対応した位置に、抜け止め部8,8
が形成されていて、段部10,10に係合するよ
うになつている。
上記抜け止め部8,8を形成するには、例えば
上記幅広部分7,7を挿入できるような太さのパ
イプをばね板挿入部5aの素材として用い、この
パイプにばね板1の端部を挿入したのち、幅広部
分7,7の前後両側をプレス等によつて絞り加工
して、かしめることにより抜け止め部8,8を形
成することができる。
本実施例は以上のように構成されるから、ボル
トを用いることなく、従つてばね板1にボルト孔
を形成することもなく、目玉部材5をばね板に強
固に取付けることができる。しかもその取付けは
プレス等による簡単なかしめ加工で行なうことが
でき、作業が簡単である。
なお第5図および第6図は本考案の第2実施例
を示すものであり、この場合、ばね板1に設ける
段部の一例として複数個の凹部状の段部10を採
用している。そしてこれら段部10の外側からプ
レス等によつてばね板挿入部5aの側部を塑性変
形させることにより、段部10に係合する窪み状
の抜け止め部8を形成している。従つて、第1実
施例と同様に、ボルトやナツト等を一切使用する
ことなく目玉部材5を強固に取付けることができ
る。
また、本考案は第7図に示したようにばね板1
の側縁(コバ部)に凹状の段部10を形成したも
の、あるいは第8図に示したようにばね板1の長
さ方向に厚みをテーパ状に変化させて段部10と
したものであつてもよい。また、第9図に例示し
たようにばね板1の端部付近に窪み状の段部10
を設けたり、あるいはこれとは逆に突起状の段部
(図示せず)を設けたものであつてもよい。
上記いずれの場合も、段部10は強化繊維を切
断することのないように、ばね板の成形時に一体
に形成する。要するに本考案は、FRPばね板の
目玉取付部分に、ばね板の長さ方向に断面形状が
変化する段部を、この段部において強化繊維が切
断されることがないように一体成形するととも
に、この段部に係合する抜け止め部を目玉部材の
ばね板挿入部にかしめ加工によつて形成すればよ
い。
また、ばね板挿入部5aは完全なパイプでなく
ともよく、要するにばね板の端部を取り囲むよう
な形状であればよいから、パイプに類似した部材
であつてもよい。また、抜け止め部は樹脂が半硬
化の状態で目玉部材のパイプをFRPばね板の端
部に挿入した後、プレス等により両者を同時に形
成してもよい。
〔考案の効果〕
上述したように本考案によれば、パイプ状のば
ね板挿入部にばね板の端部を挿入したのちプレス
等を用いてばね板挿入部の一部分を塑性変形させ
るだけの簡単な工程によつて、目玉部材をばね板
の端部に強固にかつ確実に固定できる。このよう
な構成であるから、ボルトやピンを用いることな
く目玉部材を取付けることができ、ばね板に従来
品のような孔を形成する必要がなくなる。従つて
目玉部材取付部において応力集中等の不具合を生
じることがない。また、かしめが行なわれる段部
において強化繊維の切断端面が存在しないように
してあるので、段部の外側から抜け止め部が強く
かしめられていても、ここが亀裂の起点になつた
り、繊維がささくれ立つなどの問題も生じない。
これらの理由から、FRPばね板の耐久性が大幅
に向上する。
また、ボルトやワツシヤ、ナツト等が不要とな
るから部品点数が大幅に減少し、取付作業も容易
となり、しかも弛みを生じることがないなど、実
用上の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の目玉取付構造を示すFRP板ば
ね装置の端部の正面図、第2図ないし第4図は本
考案の第1実施例を示し、第2図は目玉部分の正
面図、第3図は第2図に示された目玉部分の平面
図、第4図は第2図中の−線に沿う断面図、
第5図は本考案の第2実施例を示す目玉部分の平
面図、第6図は第5図に示されたばね板端部の斜
視図、第7図と第8図および第9図はそれぞれば
ね板端部の変形例を示すそれぞれ斜視図である。 1……ばね板、5……目玉部材、5a……ばね
板挿入部、5b……目玉部、8……抜け止め部、
10……段部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 FRP製のばね板と、パイプ状に成形されてい
    て上記ばね板の端部を挿入可能なばね板挿入部を
    有するとともに目玉部を設けた金属製の目玉部材
    とを具備し、 更に上記ばね板の端部の一部分には、ばね板の
    長さ方向に断面形状が変化する段部を、この
    FRPに含有される強化繊維がこの段部において
    切断されないように一体に成形するとともに、上
    記目玉部材のばね板挿入部の一部分には、上記ば
    ね板の段部と対応した位置に、このパイプ状のば
    ね板挿入部にばね板の端部を挿入した状態におい
    てばね板挿入部の外側から加圧して塑性変形させ
    ることにより上記段部に嵌合させた抜け止め部を
    設けたことを特徴とするFRP板ばね装置。
JP17459782U 1982-11-18 1982-11-18 Frp板ばね装置 Granted JPS5977632U (ja)

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JP17459782U JPS5977632U (ja) 1982-11-18 1982-11-18 Frp板ばね装置

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JP17459782U JPS5977632U (ja) 1982-11-18 1982-11-18 Frp板ばね装置

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JPS5977632U JPS5977632U (ja) 1984-05-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55166536A (en) * 1979-06-12 1980-12-25 Nhk Spring Co Ltd Frp leaf spring

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JPS55166536A (en) * 1979-06-12 1980-12-25 Nhk Spring Co Ltd Frp leaf spring

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JPS5977632U (ja) 1984-05-25

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