JPH0247261Y2 - - Google Patents

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JPH0247261Y2
JPH0247261Y2 JP1985067809U JP6780985U JPH0247261Y2 JP H0247261 Y2 JPH0247261 Y2 JP H0247261Y2 JP 1985067809 U JP1985067809 U JP 1985067809U JP 6780985 U JP6780985 U JP 6780985U JP H0247261 Y2 JPH0247261 Y2 JP H0247261Y2
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gear
cover
crankcase
bearing hole
shaft
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の産業上の利用分野] この考案は自動二輪車のエンジンの始動装置に
関するものであつて、起動トルクの大きい大型エ
ンジンを小型モーターによつて起動することがで
き、小型のスターターモーターと始動スプロケツ
ト間の伝動装置の組付けを簡単、容易にするとと
もにその組立精度を向上させ、さらに始動モータ
ーに対する支持の安定性を向上させることができ
るものであつて、エンジンスペースの小さい小型
自動車のエンジンの始動装置にも利用して有効な
ものである。
[従来技術及び本考案の課題] 自動二輪車のエンジンは狭い空間内にコンパク
トに納められなければならないので、その始動装
置についてもその占有空間を可及的に小さくする
こと及びエンジン周りの空間を可及的に有効に利
用できるように配置されることが要請される。
自動二輪車のエンジンのクランクケースに軸支
されたクランク軸12(第2図参照、以下同じ)
の側方への突出端に点火発電機のローター14を
取付け、クランクケース11に取付けられたカバ
ー15によつてローター14を覆うタイプのもの
が従来公知であり、このものは上記カバー15に
始動モーターを取付け、片持式の始動モーターの
出力軸のピニオンによつてクランク軸の歯車を駆
動するものであつた。
従来の始動装置は、大型、高トルクのものにつ
いては、カバーの支持強度、剛性不足のために始
動モーターのピニオンとクランク軸の歯車との噛
合い精度が低下して、歯車の耐久性を低下させる
とともに、狭い空間の有効利用の観点からも問題
が残る。
小型モーターによつて大トルクの大型エンジン
を起動できるようにするために始動モーターの出
力軸のピニオンによつて減速歯車装置を介してク
ランク軸の歯車を駆動することによつて上記の問
題は解消される。そのためには、上記減速歯車装
置をクランクケースの上記カバーにコンパクト
に、かつ狭い設置空間を有効に利用することがで
きるものでなければならないことはもちろんであ
るが、併せてこれら始動モーター、減速歯車伝動
装置の組付けを簡単、容易にするとともに、減速
歯車伝動装置の歯車の高い組立精度を確保し、そ
の支持強度が十分大きいものでなければならな
い。
本考案は、上記減速歯車伝動装置の組付けを簡
単、容易にし、かつその組立精度を高め、各歯車
の軸の支持強度を十分大きくすることをその課題
とするものである。
[課題を解決するための手段及び作用] 上記課題解決するために講じた本考案の手段は
次ぎの要素(イ)〜(ヘ)によつて構成されるものであ
る。
(イ) クランクケース11(第2図参照、以下同
じ)のカバー15の上部に歯車収納室10を設
け、この歯車収納室のクランクケース側にケー
ス11と平行の1側壁15aに少なくとも1つ
の軸受穴15bと起動モーター支持部15dと
を設けると共に、他側壁15eに軸受穴15c
を設けたこと、 (ロ) クランクケース11の外側面上部に1つの軸
受穴11aを設けたこと、 (ハ) 上記歯車収納室10に取付けた覆蓋23の内
面の上下に少なくとも2つの軸受穴23a,2
3bを設けたこと、 (ニ) 覆蓋23の上方の軸受穴23aによつて起動
モーターの出力軸19aの先端を支持させたこ
と、 (ホ) 上記歯車収納室10の側壁15aの1つの軸
受穴15bと覆蓋の下方の軸受穴23bとによ
つて中間歯車軸18を両端支持させたこと、 (ヘ) カバー15の他側壁15eの軸受穴15cと
クランクケース外側面の軸受穴11aとによつ
て、中間歯車軸17を両端支持させ、この中間
歯車軸17のクランクケース側にクランク軸1
2の起動用減速大歯車21に出力を伝える駆動
ピニオン17aを設け、この軸17のカバー側
に中間歯車軸18の歯車と噛合う受動中間歯車
17bを設けたこと。
クランク軸12の減速大歯車21に出力を伝え
るピニオン17aを設けた側の中間歯車軸17の
軸端をクランクケース外側面の軸受穴11aに嵌
合支持させる。
カバー15の歯車収納室10の1側壁15aの
始動モーター支持部15dに始動モーター19を
嵌合支持させ、側壁15aの上方の軸受穴15b
に中間歯車軸18の一端を嵌合支持させ、覆蓋2
3を歯車収納室の開口に嵌合固定して、その軸受
穴23a,23bによつて始動モーターの出力軸
19aの先端、中間歯車軸18の他端を嵌合、支
持させる。このとき覆蓋23は歯車収納室10に
対して正確に位置決めされ、ボルト等によつて固
定される。
これによつて、カバー15に始動モーター1
9、中間歯車18a、覆蓋23を組付けたサブア
センブリーが組立てられる。
次いで、カバー15をクランクケース11に組
付ける。このときカバー15の他側壁15eの軸
受穴15cに中間歯車軸18の歯車と噛合う受動
中間歯車を設けた側の中間歯車軸17の軸端を嵌
合支持させて後、カバー15はクランクケース1
1に正確に位置決めされ、ボルト等によつてクラ
ンクケースの外側面に固定される。
したがつて、カバー15をクランクケース11
に組付けることによつて、同時に始動モーター1
9、歯車伝動装置がクランクケース11に組付け
られる。
中間歯車軸17とクランク軸12との軸間距離
l1は軸受穴11aとクランク軸12の軸受穴11
b間の長さによつて決まり、この両軸受穴はとも
にクランクケース11に機械加工によつて製作さ
れるので、その間の間隔は正確である。また中間
歯車軸17と中間歯車軸18との軸間距離l2は軸
受穴15bと15c間の長さによつて決まり、こ
の両軸受穴はともにカバー15に機械加工によつ
て製作されるので、その間の間隔は正確である。
同様の理由によつて始動モーター19の出力軸1
9aと中間歯車軸18との軸間距離の精度も高
い。
起動用歯車伝動装置において最大のトルクがか
かる歯車はピニオン17aであるが、このピニオ
ン17aを設けた側の中間歯車軸17の軸端はク
ランクケース側の軸受穴11aにより支承されて
いるので、このピニオンにかかるラジアル負荷の
大部分はクランクケース11の軸受穴11aによ
つて支承されカバー15の軸受穴15cにかかる
ラジアル負荷は小さい。この軸受穴11aが設け
られているクランクケース11は本来強度を有し
ているのでこの負荷には充分耐える。
中間歯車軸18のラジアル負荷は小さく、した
がつて、軸受穴15b,23bにかかるラジアル
負荷は軸受穴15cにかかるラジアル負荷よりも
小さい。
したがつて、カバー15、覆蓋23の軸受穴に
作用するラジアル負荷は小さく、このラジアル負
荷によつてカバー15が大きな歪を生じることは
ない。
以上のとおり、上記手段によつて本考案の課題
は十分解決することができる。
[実施例] 以下本考案の一実施例を第1図によつて説明す
ると、1は自動二輪車であり、その前輪2と後輪
3との間には車体枠4にエンジン5が懸架されて
いる。6は燃料タンク、7は座席シートである。
次に第2図に基づいて説明すると、クランクケー
ス11から外側方に突出されたクランク軸12の
先端にベアリングを介して起動用減速大歯車21
を回転自在に支承させ、この歯車21のボス16
bと点火発電機のローター14のクラツチリング
16aとの間に楔ローラー16cを介在させて一
方向クラツチ16を構成している。クランク軸1
2の先端にローター14のボス14aが固着され
ていて、ローター14はクランク軸12と一体的
に回転する。
中間歯車軸17とピニオン17a、受動中間歯
車17bが一体形成されており、ピニオン17a
は受動中間歯車17bよりクランクケース側に設
けられている。また中間歯車軸18とピニオン1
8a及び歯車が一体成形されている。このように
軸とピニオン及び歯車を一体成形することによつ
て、軸、ピニオン、歯車を可及的に小型にするこ
とができる。
カバー15をクランクケース11に組付けて
後、起動モーター19の後端を支持ブラケツト1
9bを介してクランクケース11に支持させるこ
とによつて、起動モーター19の支持を強化、安
定させる。
起動モーター19の回転力は、歯車及びピニオ
ン18a、歯車17bを介して減速してピニオン
17aに伝達し、歯車21を回転させる。
歯車21の回転は一方向クラツチ16を介して
ローター14に伝達され、クランク軸12に伝達
される。
クランク軸12の回転は一方向クラツチ16に
よつて歯車21には伝達されないので、ピニオン
17aは常時噛合型にすることができるのであ
る。ピニオン17aと軸17との間に一方向クラ
ツチを設けることによつてもクランク軸12の回
転の歯車伝動装置に伝達されることを遮断するこ
とができるが、一方向クラツチをローター14と
歯車21との間に設けることによつて、ピニオン
17aを小径ピニオンにすることができる。
[効果] 前述の本考案の課題は新規である。したがつ
て、上記課題を解決し、従来技術についての前述
の問題を解消したことが本考案特有の効果であ
る。
エンジンの起動装置であつて、起動モーターに
よつて減速歯車伝動装置を介してクランク軸を駆
動するものとして実用新案登録第349221号明細書
に記載されたものが公知である。このものにあつ
ては、起動モーターと歯車伝動装置のケーシング
とがサブアセンブリーとして組立てられたもので
はなく、起動モーターは内燃機関に別途直接取付
けられるものであるので、起動装置の組付け作業
に手数を要し、また内燃機関の一部12に固定さ
れたフランジ部11と匡体5とによつて駆動ピニ
オンの軸9を支承するものであるから、軸9に対
する支持強度が弱く、軸9とクランク軸との軸間
距離の精度が低いため、駆動ピニオンとはずみ車
の歯車13との噛合精度が悪い。このため歯車1
3と駆動ピニオンの歯の噛合面の耐久性が悪い。
これらの問題を本考案は全て解消していることは
前述のとおりであり、このことがこの公知のもの
に対する本考案の利点である。
なお、上述のように、従来片持式であつた始動
モーターの出力軸が覆蓋を備えたカバーにより両
持ちで支持されているので曲げモーメントが減少
し、出力軸を補強する必要もなく、かつ、キツク
バツクに耐えるよう出力軸を太くする必要もな
く、始動モーター全体の軽量化と共にコンパクト
化できるようになつた。また、カバーにかかる負
荷小さく、カバーとクランクケースとの取付部分
も特に補強を考慮する必要がなく、始動モーター
19は第2図に示すように支持ブラケツト19b
を介してクランクケース11に支持されているの
で、同始動モーターを外し、始動モーター付きの
車両から始動モーターのない競技専用車両にカバ
ーを変換するだけで容易に仕様を変えることがで
き、始動モーター付きの車両との互換性をもたせ
るために軽量であるべき競技専用車両の重量増加
を招くことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動二輪車の外観図、第2図は第1図
の矢視−断面図であつて、本考案の実施例を
示すものである。 図中、1……自動二輪車、2……前輪、3……
後輪、4……車体枠、5……エンジン、6……燃
料タンク、7……座席シート、11……クランク
ケース、10……歯車収納室、11a,11b…
…軸受穴、12……クランク軸、14……点火発
電機のローター、14a……ボス、15……カバ
ー、15a,15e……側壁、15b,15c…
…軸受穴、15d……起動モーター支持部、16
……一方向クラツチ、16a……クラツチリン
グ、16b……起動用歯車のボス、16c……楔
ローラー、17……中間歯車軸、17a……駆動
ピニオン、17b……受動中間歯車、18……中
間歯車軸、18a……ピニオン、19……始動モ
ーター、19a……出力軸、19b……支持ブラ
ケツト、21……起動用減速大歯車、23……覆
蓋、23a,23b……軸受穴、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクケース11のカバー15の上部に歯車
    収納室10を設け、この歯車収納室のクランクケ
    ース側にケース11と平行に1側壁15aを設
    け、この1側壁15aに少なくとも1つの軸受穴
    15bと起動モーター支持部15dとを設けると
    共に、他側壁15eに軸受穴15cを設け、クラ
    ンクケース11の外側面上部に1つの軸受穴11
    aを設け、上記歯車収納室10に取付けた覆蓋2
    3の内面の上下に少なくとも2つの軸受穴23
    a,23bを設け、覆蓋23の上方の軸受穴23
    aによつて起動モーターの出力軸19aの先端を
    支持させ、上記歯車収納室10の側壁15aの1
    つの軸受穴15bと覆蓋の下方の軸受穴23bと
    によつて中間歯車軸18を両端支持させ、カバー
    15の他側壁15eの軸受穴15cとクランクケ
    ース11の外側面の軸受穴11aとによつて中間
    歯車軸17を両端支持させ、この中間歯車軸17
    のクランクケース側にクランク軸12の起動用減
    速大歯車21に出力を伝える駆動ピニオン17a
    を設け、この軸17のカバー側に中間歯車軸18
    の歯車と噛合う受動中間歯車17bを設けた、自
    動二輪車のエンジンの始動装置。
JP1985067809U 1985-05-08 1985-05-08 Expired JPH0247261Y2 (ja)

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JP1985067809U JPH0247261Y2 (ja) 1985-05-08 1985-05-08

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JP1985067809U JPH0247261Y2 (ja) 1985-05-08 1985-05-08

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JPS61183469U JPS61183469U (ja) 1986-11-15
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60187761A (ja) * 1984-03-08 1985-09-25 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のスタ−タ装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60187761A (ja) * 1984-03-08 1985-09-25 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のスタ−タ装置

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JPS61183469U (ja) 1986-11-15

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