JPH024722A - 弗素含有環状オレフィン化合物及びその製法 - Google Patents

弗素含有環状オレフィン化合物及びその製法

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JPH024722A
JPH024722A JP15338088A JP15338088A JPH024722A JP H024722 A JPH024722 A JP H024722A JP 15338088 A JP15338088 A JP 15338088A JP 15338088 A JP15338088 A JP 15338088A JP H024722 A JPH024722 A JP H024722A
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JP
Japan
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formula
fluorine
compound shown
olefin compound
hydrocarbon group
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Application number
JP15338088A
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English (en)
Inventor
Masahide Tanaka
正秀 田中
Yoshihisa Toda
戸田 義久
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規な弗素含有環状オレフィン化合物に関し
、より詳細にメは、ハードコンタクトレンズ等の酸素透
過体を構成する重合体のコモノマーとして有用な環状オ
レフィン化合物及びその製法に関する。
(従来技術及びその問題点) 従来、コンタクトレンズ用の材料としてポリメチルメタ
クリレート、(PMMA)及び種々のメタクリル酸エス
テル系単量体の重合体が広く用いられている。
而してコンタクトレンズ用の素材としては、その用途上
、光学的性質、化学的性質、物理的性質に優れているこ
とに加えて、酸素透過性に優れていることが必要である
上述した従来公知のメタクリル酸エステル系単量体の重
合体は、光学的性質等の特性に関しては満足するもので
はあるが、酸素透過性については満足すべきものてはな
い。
またこのメタクリル酸エステル系重合体の酸素透過性を
改芳するためにメタクリル酸エステル分子内にシロキサ
ン結合を導入したシリコーンメタクリレート系重合体(
特公昭52−33502号公報)、amfvJmセルロ
ースを主体とする酸素透過性重合体およびフッ素含有メ
タクリレート系重合体(特開昭57−517(15号号
公報上び特開昭61−111308号公報)などを用い
たコンタクトレンズが提案されている。しかしながら、
これらの重合体は従来のPMMAなどのメタクリル酸エ
ステル系重合体に比べれば、酸素透過性は改善されてい
るが、また充分ではなく、ざらに酸素透過性の改善され
た重合体か求められている。また、これらの重合体は耐
汚染性、装用性などの性能においても満足できるもので
はない。
(問題点を解決すべき手段ン 本発明者等は、コンタクトレンズの素材として有用な酸
素透過性に優れた重合体を開発する過程において、以下
に述べる環状オレフィン化合物を見出した。
即ち本発明によれば、下記一般式、 式中、Rl、 R2,及びR1は、それぞれ水素原子、
弗素原子或いは炭化水素基を示し、 Rfは、少なくとも1個の弗素原子が結合した炭素数1
乃至30の弗素置換炭化水素基を示し、 nは、0乃至2の整数を示す、 て表わされる弗素含有環状オレフィン化合物か提供され
る。
この弗素含有環状オレフィン化合物は、新規化合物であ
り、シクロペンタジェン又はシンクロペンタジエンと、
下記式、 式中、R1,R2、Rs及びRfは前述した意味を表わ
す、 て示されるオレフィン化合物とを、0.1:l乃至20
.1のモル比て且っ8o乃至400’Cの温度範囲て反
応させることによって得られる。
(発明の好適態様) 本発明の新規化合物は前記一般式[1]で表わされるも
のであるか、基本的に言って、整数nの値に応して次の
3つの構造のものに分類できる。
(A)下記式、 て表わされるもの。即ち、n==oの場合である。
(B)下記式、 て表わされるもの。
(C)下記式、 即ちn=1の場合である。
る。
即ち、一般式[1]で表わされる弗素含有環状オレフィ
ン化合物としては、これに限定されるものてはないか、
代表的なものとして次のものを例示することかできる。
て表わされるもの。即ちn=2の場合である。
これらの化合物において、置換基Rr、 RI Rzは
それぞれ水素原子、弗素原子或いは炭化水素基であって
、炭化水素基としては、特に炭素数かlO以下の低級ア
ルキル基を挙げることができ、該アルキル基は直鎖状で
もよいし、分枝を有するものてあってもよい。
また置換基Rf)Iは、炭素数1乃至30の弗素置換炭
化水素基を示すか、内部にエーテル結合を含んていても
よく、具体的には、−CFJ 。
(CF2)J 、−((:F2)gH等の−(CF t
 ) rIIIで表わされる基や−CF2CF!lch
等の分枝構造を有する基及び−(:820CF、CF2
H、−CH2OCF2CFHCF:l、−0CFtCF
2H等のエーテル結合を有する基を例示することかでき
(CF2)6H 式中、R+ 、 R2,Ry及びRfは前述した意味を
示す て表わされるオレフィン化合物とを、0.1  : 1
乃至20.1の範囲のモル比て、80乃至300°Cの
範囲て反応させることによって合成される。
この反応は、シクロペンタジェンを使用した場合を例に
とって説明すると、まず第一段階て前記オレフィン化合
物をジェノフィルとしてディールスアルタ−反応を生じ
、前記一般式[Ia]て表わされるビシクロ化合物か生
成する。
製造方法 上述した本発明の新規弗素含有環状オレフィン化合物は
、シクロペンタジェン或いはシンクロペンタジエンを使
用し、これと下記式、 ・・・(1) (U )        (Ia) 更に反応を続行させることにより1式[1alのビシク
ロ化合物をジェノフィルとしてシクロベンタシエンとの
ディールスアルタ−反応を生し、順次付加物か形成され
る。
fH (+c)        −(2) 従って上記反応の反応生成物は通常(1,)。
(I b)、(I C)の混合物であるので、黒留等の
手段を用いてこれらを分離する。
またシクロペンタジェンの代わりにシンクロペンタジエ
ンを用いた場合にも、加熱によってシンクロペンタジエ
ンか分解し、シクロペンタジェンを生ずるのて、上記と
同様の反応を生じ、本発明の化合物か得られる。
反応は1通常N2ガス等の不活性ガス中で加圧下に行な
われる。
この際1反応温度が前記範囲外である時、例えば80°
Cよりも低い場合には1反応か進行せず、また400°
Cを超えると、副反応物や生成物の分解等を生ずるとい
う不都合かある。
また本発明において、一般式[Ia]て表わされるタイ
プAのビシクロ化合物を製造するためには、シクロペン
タジェン或いはシンクロペンタジエンの使用量を、一般
式[II ]のオレフィン化合物(ジェノフィル)に対
して少量とするのか望ましく、例えば該ジエンとジェノ
フィルとのモル比を0.1  ・l乃至1.0  : 
lの範囲とするのがよい。
これにより、タイプAのビシクロ化合物が選択的に効率
良く合成される。
また一般式[1b]或いは[−1c]て表わされるタイ
プB乃至Cのビシクロ化合物を製造するためには、上記
範囲よりも多量にジエンを使用すればよい (用途) かくして合成された本発明の新規な弗素含有環状オレフ
ィン化合物は、例えば下記式、11         
          ・・・[■コロ11□=C−C0
□(CH2)、RF式中、RFは少なくとも3個の弗素
原子が結合した炭素数1乃至30の弗素置換炭化水素基
を示し、 R4は水素原子又はメチル基てあり、 Pは0乃至4の整数である。
で表わされる弗素含有(メタ)アクリル酸エステル系単
量体成分と共重合させることにより、酸素透過性に優れ
、ハートコンタクトレンズ等の医療用酸素透過体として
極めて有用な共重合体か得られる。
前記一般式[m]で表わされる単量体成分としては、例
えば。
CIl:l C11□=CC0C+1□CIl□(CF2)3(:I
I(CJs)a。
などか例示される。
上記の単量体成分と本発明の新規化合物との共重合によ
って形成される重合体は、本発明の化合物成分を2乃至
50重量%、好ましくは2乃至40重量%、最も好まし
くは5乃至35重量%の割合て含有しているものか、酸
素透過性並びに生体適合性にも優れており、ハートコン
タクトレンズ用素材として極めて有用である。
(実施例) 実施例1 内容a100mlのオートクレープにシンクロペンタジ
エン20.0g、 CF2=CF((:F2)6115
8.0gを仕込み密閉し、窒素10 kg/cm”圧入
した後、かくはんしなから200°Cて3時間反応した
反応後オートクレーブを室温まて冷却し、ガスをゆっく
りパージした後オートクレーブを解放し、反応液を抜き
出した。
反応液は反応前には二層分離していたが1反応後は均一
溶液であった。
反応液をガスクロマドクラフィーで分析すると生成物(
I ) 30.2%、生成物([1)54.2%の組成
であることを確認した。
反応液を蒸留して沸点63°C/ 2 m+sHg、ガ
スクロマドクラフィー分析純度91%の生成物CI)を
19.0g 、更に沸点106℃72 mmHg、ガス
クロマトグラフィー分析純度94.8%の生成物(II
)を43.8gを得た。
生成物(I)及び(II)を元素分析及びガスクロマス
ベクトル分析を行った結果を、次の第1表に示す。
第1表 また生成物(1)及び(II )の”CNMR分析結果
を第2表及び第3表に示す。
生成物(1)のl ’CNMR分析結果第2表 )内は分裂数 この結果から、 生成物(I) は、 及び生成物(II ) は、 )内は分裂数 (C1−12)6H であることか理解される。
実施例2 実施例1において、シンクロペンタジエンの使用量を6
.6gを用いた以外は実施例1と同様にして行った。
反応液をガスクロマトグラフィーで分析すると生成物(
I ) 71.6%、生成物(1:]、4%の組成を示
し、生成物(1)か選択的に生成している事を確認した
実施例3〜6 以下実施例1と同様にして、シクロペンタジェン或いは
シンクロペンタジエンを用いて、ビシクロ化合物の合成
を行ない、同様の分析により生成化合物の確認を行なっ
た。
反応に用いたジェノフィル、生成化合物の構造等を実施
例1.2の結果とともに第4表に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式、 ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] 式中、R_1、R_2及びR_3は、それぞれ水素原子
    、弗素原子或いは炭化水素基を示し、 Rfは、少なくとも1個の弗素原子が結合した炭素数1
    乃至30の弗素置換炭化水素基を示し、 nは、0乃至2の整数を示す、 で表わされる弗素含有環状オレフィン化合物。
  2. (2)シクロペンタジエン或いはシンクロペンタジエン
    と、下記式、 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[II] 式中、R_1、R_2及びR_3は、それぞれ水素原子
    、弗素原子或いは炭化水素基を示し、 Rfは少なくとも1個の弗素原子が結合した炭素数1乃
    至30の弗素置換炭化水素基を示す、 で表わされるオレフィン化合物とを0.1:1乃至20
    :1の範囲のモル比で且つ80乃至400℃の温度で反
    応させることを特徴とする下記一般式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] 式中、R_1、R_2、R_3及びRfは前述した意味
    を表わし、 nは0乃至2の整数を示す、 で表わされる弗素含有環状オレフィン化合物の製法。
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