JPH0247005Y2 - - Google Patents

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JPH0247005Y2
JPH0247005Y2 JP15768084U JP15768084U JPH0247005Y2 JP H0247005 Y2 JPH0247005 Y2 JP H0247005Y2 JP 15768084 U JP15768084 U JP 15768084U JP 15768084 U JP15768084 U JP 15768084U JP H0247005 Y2 JPH0247005 Y2 JP H0247005Y2
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panel
vibration damping
asphalt
steel plates
damping material
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車等車両の車体を形成する車体パ
ネルの構造に関する。
[従来の技術] 自動車では、特に車室内へ伝達される振動、騒
音を低減するために種々の防振、防音対策が施こ
されている。この対策の一つとして、車室の床面
を形成するフロアパンや、車室内とエンジンルー
ムとを隔てるダツシユパネル等の車体パネルに、
制振材を配設することが実施されている。
例えば、ホワイトボデー製造時または塗装工程
で、車体パネルにアスフアルトシートを貼付し、
さらにこの上に金属パネルを重ね合わせ、塗装工
程の焼付乾燥における加熱を利用してアスフアル
トシートをパネルに融着させる技術が実施されて
いる。この車体パネル構造では、制振拘束層を有
する三層パネルが形成され、本来振動、騒音の防
止効果に優れているが、生産技術上、アスフアル
トシートのパネルとの融着面積を充分に確保する
ことが難しく、所期の効果を得ることが難しいと
云う弱点がある。またパネルの製作工程、組付工
程が付加されるので、コスト的に不利であると云
う弱点もある。
また2枚に重ねたパネルの間に発泡樹脂を充填
しておき、この発泡樹脂を前記同様に焼付乾燥の
加熱等を利用して発泡させることにより、融着面
積比を確保した技術も実施されている。しかし、
この技術の構造では発泡条件と制振性を付与する
条件とを両立させることができず、単にパネルの
剛性が向上すると云う効果に止まつている。
他に実開昭55−106179号や同59−56180号にも
制振材をパネルの間に配設した技術が開示されて
いる。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は上記事実を考慮し、振動減衰能の優れ
た車体パネル構造を得ることが目的である。
[問題点を解決するための手段] 本考案に係る車体パネル構造では、それぞれに
畝状の凹凸が形成された2枚の金属板が互いの山
部と谷部とが対向するように重ね合わされ、重ね
合わされて形成された空間を満たして制振材が充
填された積層構造板をあらかじめ生産し、スタン
ピング加工にて必要形状のパネルを得るようにさ
れている。
[作用] 上記構成によれば、制振材が短いスパンで2枚
の金属板に拘束され、かつ表皮となる金属板のロ
ール成形と同時に制振材がスクイーズされながら
両表皮の接合が行なわれるので、制振材と金属板
との密着性が高く、振動減衰能が高い。
[実施例] 第1図乃至第3図には本考案に係る車体パネル
構造の実施例が示されており、この実施例では第
2図に示されるように自動車のフロントフロアパ
ン10およびダツシユパネル12の双方に適用さ
れた例が示されている。
フロントフロアパン10およびダツシユパネル
12は第3図に示されるようにいずれも2枚の鋼
板14,16と、多数の帯状のアスフアルト樹脂
18,……18とで一体のパネルに形成されてい
る。なお第3図にはフロントフロアパン10のみ
が示されており、鋼板14,16には畝状の凹凸
が形成されており、第1図に詳細に示されるよう
に上部に位置する鋼板14の凸部20に、下部に
位置する鋼板16の凹部22が対向している。ア
スフアルト樹脂18は前記凸部20と凹部22と
により形成される空間24内に一条宛配置されて
いる。この実施例では鋼板14,16の板厚は
0.4〜0.8mm、アスフアルト樹脂18の帯厚は4
mm、鋼板14に形成された凸部20または鋼板16
に形成された凹部22のピツチは50mmとされてい
る。
次にフロントフロアパン10の製作工程に基づ
きさらに詳細に説明する。フロントフロアパン1
0の製作の際には、始めに同一形状の2枚の平板
の鋼板14,16が用意される。次いで多数の帯
状のアスフアルト樹脂18……18が供給されつ
つ、2枚の鋼板14,16は重ね合わされた状態
でロール加圧により成形され、畝状の凹凸が形成
された鋼板14および16とされる。
鋼板14および鋼板16は、アスフアルト樹脂
18……18が供給されなかつた部分が図示しな
い上下一対の成形ロールの凸部に対応して下方お
よび上方へ押圧屈曲されて鋼板14と鋼板16と
が当接されている。またアスフアルト樹脂18…
…18が供給された部分は前記一対の成形ロール
の凹部に対応して、鋼板14には凸部20が形成
され、鋼板16には凹部22が形成されている。
凸部20と凹部22により形成された空間24に
はアスフアルト樹脂18がスクイーズされて圧縮
された状態で充填されている。鋼板14と鋼板1
6との当接部はレーザ溶接により縫合されて一体
の積層構造板に製作される。なお第1図に溶接部
が符号34で示されている。アスフアルト樹脂1
8……18は鋼板14,16を介して加熱されて
鋼板14,16と実質的に完全に密着して溶着さ
れている。次いでこの積層構造板にスタンピング
加工により、中央部にフロアトンネル部26が形
成され、左右両端部にフランジ部28,28が形
成されて、第2図および第3図に示されるフロン
トフロアパン10に形成される。
なお第3図に示されるように左右のフランジ部
28,28には鋼板14と鋼板16との当接部が
位置するように設定されている。またダツシユパ
ネル12も基本的に前記フロントフロアパン10
と同様にして製作される。なお第2図中、符号3
0はセンタフロアパン、同32はリヤフロアパン
である。
このように本実施例では短いスパンの間にアス
フアルト樹脂18が充填され、かつロール加圧に
より圧縮状態とされているので、アスフアルト樹
脂18の鋼板14,16との密着性が極めて高
く、鋼板14,16と溶着されることで極めて高
い振動減衰能を発揮する。また同一形状の鋼板を
重ね合せているので、異なる形状のパネルを製作
するための複数の設備を必要とせず、生産性向
上、低コスト化が果されている。また、パネルの
製作と同時にアスフアルト樹脂が充填されるの
で、パネルをメインボデーに組付けた後に行なわ
れる作業は一切なく、生産性向上、低コスト化が
果されている。
また本実施例では鋼板14と鋼板16との当接
部がレーザ溶接により縫合されているので、溶接
による強度向上によりロール成形時の歪が屈曲部
に集中するのが防止されている。なお、ロール成
形による加工変形量が小さい場合には、シーム溶
接、あるいは断続スポツト溶接によつても充分に
機能を発揮する。
なお本実施例では、ボデー幅方向に凹凸が位置
する例を示したが、これは鋼板14,16にフロ
アトンネル部26が形成されているため、易加工
性の観点から剛性の低いこの方向が選ばれたもの
であり、基本的には凹凸の位置方向はどのような
ものであつても本考案の効果は発揮される。
以下に本考案を実施するための好ましい条件を
列挙する。
(1) 制振材は粘弾性体で、金属板と融着、接着ま
たは粘着可能な材質で、0〜40℃に振動減衰能
のピークを有するもの(有機化合物であれば、
ガラス転位点をこの温度範囲内に有する。)で
あること。
(2) 溶接作業性等の点から金属板同士が当接する
部分の幅が、スポツト溶接機の電極が接触する
のに充分な幅(電極の直径が20mmであれば、こ
れを超える幅)を有し、かつこの当接部分が
150mm以下のピツチで存在するように凹凸を形
成すること。
(3) 振動減衰効果の上から、2枚の金属板と制振
材とによつて形成される3層構造部分が30mm以
下にわたつて存在するように凹凸を形成するこ
と。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案に係る車体パネル構造
では、2枚の金属板の間に断続的に形成された空
間部に制振材が充填されている構造なので、制振
材が短いスパンで2枚の金属板に圧縮状態で拘束
され、制振材と金属板との密着性が高く、振動減
衰能に優れていると云う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車体パネル構造の実施例
を示す一部詳細断面図で第3図の部拡大図、第
2図は本考案実施例が適用されたフロアパンおよ
びダツシユパネルの斜視図、第3図は第2図の
−線矢視断面図である。 10……フロントフロアパン、12……ダツシ
ユパネル、14,16……鋼板、18……アスフ
アルト樹脂、20……凸部、22……凹部、24
……空間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) それぞれに畝状の凹凸が形成された2枚の金
    属板が互いの山部と谷部とが対向するように重
    ね合わされ、重ね合わされて形成された空間を
    満たして制振材が充填されていることを特徴と
    する車体パネル構造。 (2) 制振材は加熱されて金属板に融着する振動減
    衰用樹脂である実用新案登録請求の範囲1記載
    の車体パネル構造。
JP15768084U 1984-10-18 1984-10-18 Expired JPH0247005Y2 (ja)

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JP15768084U JPH0247005Y2 (ja) 1984-10-18 1984-10-18

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JP15768084U JPH0247005Y2 (ja) 1984-10-18 1984-10-18

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JPS6171426U JPS6171426U (ja) 1986-05-15
JPH0247005Y2 true JPH0247005Y2 (ja) 1990-12-11

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JP6012938B2 (ja) * 2011-07-04 2016-10-25 トヨタ自動車株式会社 車両フロア構造

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JPS6171426U (ja) 1986-05-15

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