JPH0323910Y2 - - Google Patents

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JPH0323910Y2
JPH0323910Y2 JP1985008081U JP808185U JPH0323910Y2 JP H0323910 Y2 JPH0323910 Y2 JP H0323910Y2 JP 1985008081 U JP1985008081 U JP 1985008081U JP 808185 U JP808185 U JP 808185U JP H0323910 Y2 JPH0323910 Y2 JP H0323910Y2
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panel
beads
bead
floor
vehicle body
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、車体パネルに制振材を積層して振
動を抑制する制振構造に関するものである。
従来技術 一般に、自動車は、フロアパネルやダツシユロ
アパネル等の車体パネルにて客室を画成している
が、これら車体パネルはエンジンやサスペンシヨ
ンからの振動入力により起振されると振動し、そ
れらは比較的広い平面部を持つているため低周波
の車室内騒音を発生し、好ましくない。そこで、
従来から車体パネルに制振材を粘着し、車体パネ
ルを制振し該パネルの振動に起因する騒音の防止
することが行なわれている。
すなわち、一般に第3図に示すように、車体パ
ネルであるフロアパネル1およびダツシユロアパ
ネル2上には制振材3が積層されている。この制
振材3は、アスフアルト等からなる接着層である
粘弾性材層を添着したもので、フロアパネル1の
振動を減衰させるものである。ところがかかる粘
弾性材層のみからなる構造にあつては、粘弾性材
層の厚さを厚くしないと必ずしも充分な制振効果
が得られないため、本出願人は、第4図に示すよ
うな鋼板等からなる拘束パネル3bを前記粘弾性
材層3aに粘着した制振材3を提案している(実
開昭56−170078号)。該制振材3は、塗装炉等で
粘弾性材層3aが溶融され、これを介してフロア
パネル1およびダツシユロアパネル2に拘束パネ
ル3bが熱融着されて積層されている。このフロ
アパネル1には上方へ突出する複数本のビード1
aが形成される一方、制振材3の拘束パネル3b
には、このビード1aと対応してこのビード1a
を覆うように複数本のビード3cが形成されてい
る。
また、第5図に示すように、フロアパネル5の
裏側にサイドメンバ6が通つている部分において
は、フロアパネル5にサイドメンバ6を境にして
両側に上方へ突出する複数本のビード5aおよび
ビード5bが形成されている。そして、このフロ
アパネル5上に積層される制振材7は、前記同様
粘弾性材層7aおよび拘束パネル7bからなり、
この拘束パネル7bには、フロアパネル5のビー
ド5a,5bと適合した形状でこのビード5a,
5bを覆うようにビード7c,7dが形成されて
いる。以上のような構成の制振材によれば、拘束
パネル3b,7bにより粘弾性材層3a,7aの
動きを規制し、粘弾性材層の厚さを薄くして所望
の制振効果が得られる。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、このような上記各従来例にあつ
ては、フロアパネル1,5と制振材3,7との密
着性を向上させて制振効果を高めることを主眼し
ていたため、フロアパネル1,5のビード1a,
5a,5bは夫々一方向に延設されており、これ
らに対して拘束パネル3b,7bのビード3c,
7c,7dがそれらに対抗した形状でそれらを覆
うように形成されていたため、複数本のビード1
a,3cの間の剛性が弱く、又、第5図に示す従
来例では、サイドメンバ6の延びる方向の剛性は
充分であるが、このメンバ6を境にしてビード5
a,7cとビード5b,7dとの間の剛性が弱
く、いずれにしても、フロア面剛性が充分確保さ
れているとは言い難く、車両振動騒音を完壁なま
でに低減させることができない、という問題があ
つた。
問題点を解決するための手段 この考案は、かかる問題点を解決するため、接
着層と拘束パネルとを有する制振材が、車体パネ
ルに前記接着層にて接着されて積層された車体の
制振構造において、前記車体パネルに複数本のビ
ードを形成する一方、前記制振材の拘束パネルに
前記車体パネルのビードに跨り、少なくとも2つ
のビードを連結するビードを形成した車体の制振
構造としたことを特徴としている。
作 用 かかる手段によると、車体パネルに形成された
複数本のビードに制振材の拘束パネルのビードを
跨らせることにより、車体パネルに複数本形成さ
れたビード間の曲げ鋼剛性を、制振材の拘束パネ
ルのビードが負担することとなり、パネル面剛性
の向上が図られ、従来より車両の騒音振動が抑制
される。
実施例 以下、この考案を実施例に基づいて説明する。
第1図はこの考案の第1実施例を示す図であ
る。
まず構成を説明する。図中符号10は車体パネ
ルであるフロアパネルで、このパネル10の車幅
方向中央部には車両前後方向に延びるトンネル部
10aが形成され、このトンネル部10aの両側
には比較的大きな平面を有する平面部10bが形
成されている。この平面10b(一方は省略)に
は、車両前後方向に対して斜めに延び、下方に突
出する複数本のビード10cが略平行に形成され
ており、フロアパネル平面部10bの剛性アツプ
をはかつている。
該フロアパネル平面部10bのビード10c上
には制振材11が積層されている。この制振材1
1は、例えばアスフアルトやブチルゴム等からな
る接着層である粘弾性材層12と鋼板等からなる
拘束パネル13とで構成されている。前記拘束パ
ネル13には、フロアパネル10の複数本のビー
ド10cに略直交して跨り、かつ上方へ突出する
複数本のビード13aが略平行に形成されてお
り、前記粘弾性材層12もフロアパネル10のビ
ード10cと、拘束パネル13のビード13aに
略対応した形状に形成されている。これらのビー
ド10cと13aは前記粘弾性材層12が塗装炉
を通る際の熱で溶融することにより強固に密着さ
れ、互いに連結されている。
かかる構成の制振構造によると、フロアパネル
10と制振材11とは、ビード10c,13aを
それぞれ上下方向に突出させることにより、ビー
ド10c,13a以外の部位においては密着して
いる。このため、エンジンやサスペンシヨン等か
らの振動入力によりフロア平面部10bが振動し
ようとすると前述したように、フロアパネル10
にはビード10cが設けられているため振動しに
くくかつ、粘弾性材層12、拘束パネル13によ
り従来と略同様な制振効果が得られる。
しかも、拘束パネル13のビード13aをフロ
アパネル10の複数本のビード10cに略直交さ
せて跨らせているためフロア平面部10bを変形
させようとする力は従来のように単に1つ1つの
ビード10cで支えるだけでなく、全てのビード
10c,13aで全体で支えることができるた
め、従来の比べ格段に剛性を向上させることがで
きる。又、フロアパネル10のビード10cの配
設方向と略直交する方向の曲げ剛性、つまり各ビ
ード10c間の曲げ剛性が拘束パネル13のビー
ド13aで負担されることとなるため、各ビード
10c,13aにより如何なる方向の曲げ入力に
対しても剛性が向上することとなり、フロア面剛
性が向上して従来より車両の騒音振動が抑制され
る。
第2図にはこの考案の第2実施例を示す。この
実施例は、フロアパネル20の平面部20bの下
面側に車両前後方向へ延びるサイドメンバ21が
スポツト溶接等により接合された構造に本考案を
適用したもので、その平面部20bには、サイド
メンバ21の接合を可能とすべく、サイドメンバ
21を境いにして両側に複数本のビード20cお
よびビード20dが分割されて形成されている。
これらビード20c,20dはは、上方へ突出
し、複数対を成すように車幅方向に直列に形成さ
れている。
一方、そのフロアパネル平面部20b上に配設
される制振材22は、第1実施例と同様な材料に
て形成された粘弾性材層23と拘束パネル24と
から構成されている。この拘束パネル24には、
フロアパネル20のビード20c,20dの各々
の対に対応した本数のビード24aが、各対のビ
ード20c,20dに跨つてこれらを連結する長
さで、かつ各ビード20c,20dを覆うように
上方へ突出して形成されている。
このようにすると、サイドメンバ21を設けた
ため両側に分割されているフロアパネル20のビ
ード20c,20dを、サイドメンバ21を横設
して制振材22の拘束パネル24のビード24a
で連続させたため、フロアパネル20の平面部2
0bの振動は各ビード24aに分散されて支持さ
れるため、剛性が格段に向上する。又、従来剛性
が弱かつたビード20cとビード20dとの間の
剛性つまりサイドメンバ21と略直交する方向の
曲げ剛性が向上し、よつてフロア面剛性が向上し
て車両の振動騒音が低減されることとなる。
また、フロアパネル20のビード20c,20
dを拘束パネル24のビード24aで覆うように
しているため、勿論フロアパネル20と制振材2
2との密着性も確保されており、この面での制振
性も維持されることとなる。
なお、上記各実施例では、車体パネルとしてフ
ロアパネル10,20を例に挙げて説明したが、
これに限定されるものでなく、ダツシユロアパネ
ル等の車体パネルに適用できることはいうまでも
ない。
考案の効果 以上説明したように、この考案によれば、車体
パネルの複数本のビードに対し、拘束パネルのビ
ードを跨らせて車体パネルの少なくとも2つのビ
ードを連結するようにしたため、車体パネルの各
ビード間の剛性向上を拘束パネルのビードによつ
て図ることができ、パネル面剛性の向上が図られ
て、車体振動の抑制を従来より向上させることが
できる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の制振構造の第
1、第2実施例を示す図で、第1図は車体フロア
の一部を示す斜視図、第2図は車体フロアの一部
を分解して示す斜視図、第3図および第4図は一
従来例を示す図で、第3図は車体フロアを示す斜
視図、第4図は第1図に相当する斜視図、第5図
は他の従来例を示す第4図に相当する斜視図であ
る。 10,20……フロアパネル(車体パネル)、
10c,20c,20d……ビード、11,22
……制振材、12,23……粘弾性材層(接着
層)、13,24……拘束パネル、13a,24
a……ビード。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 接着層と拘束パネルとを有する制振材が、車体
    パネルに前記接着層にて接着されて積層された車
    体の制振構造において、 前記車体パネルに複数本のビードを形成する一
    方、前記制振材の拘束パネルに前記車体パネルの
    ビードに跨り、少なくとも2つのビードを連結す
    るビードを形成したことを特徴とする車体の制振
    構造。
JP1985008081U 1985-01-25 1985-01-25 Expired JPH0323910Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985008081U JPH0323910Y2 (ja) 1985-01-25 1985-01-25

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JP1985008081U JPH0323910Y2 (ja) 1985-01-25 1985-01-25

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JPS61124479U JPS61124479U (ja) 1986-08-05
JPH0323910Y2 true JPH0323910Y2 (ja) 1991-05-24

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5863542A (ja) * 1981-10-12 1983-04-15 Nissan Motor Co Ltd 車体フロア構造

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JPS5863542A (ja) * 1981-10-12 1983-04-15 Nissan Motor Co Ltd 車体フロア構造

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