JPH0246361A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH0246361A
JPH0246361A JP63196658A JP19665888A JPH0246361A JP H0246361 A JPH0246361 A JP H0246361A JP 63196658 A JP63196658 A JP 63196658A JP 19665888 A JP19665888 A JP 19665888A JP H0246361 A JPH0246361 A JP H0246361A
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transmission
clutch
speed change
gear
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Takashi Aoki
隆 青木
Satoru Terayama
寺山 哲
Shigeo Ozawa
小沢 茂雄
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ0発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、変速手段(例えば、油圧作動クラッチ)の係
合・離脱制御により動力伝達経路を切り換えて自動変速
を行わせるようになった自動変速機に関する。
(従来の技術) 自動変速機は、走行状態に応じて自動的に変速を行わせ
、所望の走行特性を得るように構成されている。このた
め、車速と、エンジン出力との関係からシフトアップ線
およびシフトダウン線を各変速毎に設定した変速マツプ
を有し、走行状態をこの変速マツプに照らして変速制御
を行わせることが良く行われている。このような変速制
御の例としては、例えば、特開昭81−189354号
公報に開示されているものがある。
このような変速制御を行うに際しては、変速時のショッ
クをできる限り少なくすることが要求され、従来から種
々の対策がなされている。
例えば、パワーオフ・シフトアップ(走行中にアクセル
ペダルの踏み込みを戻すことによりシフトアップを行わ
せる場合を言う)の時での変速制御としては、変速指令
が発せられると、まず、前段用クラッチ(それまで係合
されていたクラッチ)の係合を解除し、この後、後段用
クラッチ(変速により新たに係合されるクラッチ)にお
ける入力回転と出力回転とが同期した時点で後段用クラ
ッチを係合させるような制御がなされていた。このよう
な制御を行うと、後段用クラッチの係合時に入力側と出
力側とでの間の慣性エネルギーのやりとりが無いので、
スムーズな変速がなされるという利点がある。
但し、この制御において、後段用クラッチでの入出力回
転の同期時点の検出を、タイマーを用いて行ったり、車
速とエンジン回転との関係に基づいて行ったりしたので
は、油温の影響、個体差によるバラツキの影響、トルク
コンバータ、流体継手等のスリップの影響等により、そ
の検出精度が低いという問題がある。なお、同期点の検
出がずれると、例えば、後段用クラッチの保合タイミン
グが早くなって変速シロツクが生じたり、後段用クラッ
チの係合タイミングが遅れてエンジンの吹上りもしくは
変速遅れによる違和感が生じたりするという問題がある
このようなことから、本出願人は、油圧作動クラッチの
入力側回転部材および出力側回転部材の入出力回転数比
(=出力回転数/入力回転数)を検出するとともに、入
出力回転数比がほぼ1.0になったことを検出すること
により入出力回転の同期を判断するようになし、パワー
オフ・シフトアップ等の変速がなされるときには、後段
用クラッチへ供給される作動油圧を、変速開始から入出
力回転同期が判断されるまでの間は係合開始油圧より若
干低い圧に保持し、入出力回転同期が判断された後にこ
の作動油圧を所定係合圧まで上昇させる制御を提案した
(特願昭83−50337号)。
(発明が解決しようとする課題) このようにして自動変速機の変速制御を行うと、変速シ
eツクのない滑らかな変速特性が得られるのであるが、
変速開始から後段用クラッチの係合がなされるまでの間
は、いずれのクラッチも非係合であるため、この間にク
ラッチペダルが踏み込まれる等した場合にはスロットル
開度が開かれてエンジン回転が急上昇し、エンジンの吹
上りが発生するという問題や、このエンジンの吹上りに
より変速シロツクを発生させるおそれがあるという問題
がある。
このため、変速開始後、クラッチペダルが踏み込まれた
ような場合には、後段用クラッチの作動油圧を上昇させ
、このクラッチにエンジンからの伝達トルクに見合った
保合トルクを発生させれば、エンジンの吹上りを抑え、
変速シロツクの発生も抑えられると考えられる。しかし
ながら、上記の変速制御においては、クラッチペダルが
踏み込まれる直前にはいずれのクラッチも非係合の状態
であり、このときのエンジントルクを検出しても回転部
分の慣性力吸収に必要な低いトルクでしかなく、このエ
ンジントルクに見合った油圧を設定したのでは、上記エ
ンジンの吹上り等の問題を解消することは難しいという
問題がある。
このようなことから、本発明はパワーオフ・シフトアッ
プ変速中にアクセルペダルが踏み込まれた場合において
も、エンジン回転の吹上りを発生させることなくスムー
ズな変速を行わせることができるような変速制御装置を
提供することを目的とする。
口0発明の構成 (課題を解決するための手段) 上記目的達成のための手段として、本発明の変速制御装
置は、第1図のクレーム対応図に示すように、パワーオ
フ・シフトアップ変速を行わせる出力が発せられたとき
に、変速機(動力伝達手段)fにおいて動力伝達経路の
選択を行わせるための後段用変速手段eの係合力を最小
に設定し、この変速手段eの入出力回転数比が所定値に
なったときにこの変速手段eの係合力を所定係合力に設
定する変速係合力設定手段aと、エンジンスロットル開
度を検出するスロットル開度検出手段すと、後段用変速
手段eが未係合のときに、この変速手段eが完全に繋が
っていたならばこの変速手段eにおいて発生するであろ
う伝達トルクを予測する伝達トルク予測手段Cと、パワ
ーオフ・シフトアップ変速中に、スロットル開度検出手
段すにより検出されたエンジンスロットル開度が所定開
度以上となったときには、変速係合力設定手段aの設定
に拘らず、後段用変速手段eの係合力を、伝達トルク予
測手段Cにより予測されたトルクに対応した値に設定す
る変速係合力変更手段dとから構成される。
(作用) 上記構成の変速制御装置を用いて変速制御を行わせると
、パワーオフ・シフトアップがなされる場合には、前段
用変速手段(例えば、油圧作動クラッチ)eの係合力が
解放されてこの変速手段eの保合が解除されるとともに
、変速係合力設定手段すにより後段用変速手段eの係合
力は最小に設定されるため、この後段用変速手段eは非
保合のままとなり、パワーオフ状態(アクセルペダルが
戻された状態)に応じてエンジン回転が低下し、後段用
変速手段eの入出力回転数比は1.0に近ずく方(同期
する方)に変化する。そして、後段用変速手段eの入出
力回転数比が所定値になったときには変速係合力設定手
段すにより後段用変速手段の係合力が所定値に設定され
、この後段用変速手段の係合が開始される。
通常は、このようにして変速制御がなされるのであるが
、上記パワーオフ・シフトアップ変速中に、スロットル
開度検出手段すによりスロットル開度が所定開度以上と
なったことが検出された場合には、変速係合力変更手段
dが働いて、後段用変速手段eの係合力が、伝達トルク
予測手段により予測されたトルクに対応した値に設定さ
れ、エンジン回転の吹上りが抑制される。
(実施例) 以下、具体的な実施例について、図面を用いて説明する
まず第2図により、本発明に係る変速制御装置を有した
自動変速機の構成を説明する。この変速機ATにおいて
は、エンジンの出力軸1から、トルクコンバータ2を介
して伝達されたエンジン出力が、複数の動力伝達経路を
構成するギヤ列を有した変速機構10により変速されて
出力軸6に出力される。具体的には、トルクコンバータ
2の出力は入力軸3に出力され、この入力軸3とこれに
平行に配設されたカウンタ軸4との間に互いに並列に配
設された5組のギヤ列のうちのいずれかにより変速され
てカウンタ軸4に伝達され、さらに、カウンタ軸4と出
力軸6との間に配設された出力ギヤ列5a、5bを介し
て出力軸6に出力される。
上記入力軸3とカウンタ軸4との間に配設される5組の
ギヤ列は、1速用ギヤ列11a、11bと、2速用ギヤ
列12a、12bと、3速用ギヤ列13 a、  13
 bと、4速用ギヤ列14a、14bと、リバース用ギ
ヤ列15 a+  15 b+  15 cとからなり
、各ギヤ列には、そのギヤ列による動力伝達を行わせる
ための油圧作動クラッチ11c +  12 c t 
 13 c 、14 c r  15 dが配設されて
いる。なお、1速用ギヤ11bにはワンウェイクラッチ
lidが配設されている。このため、これら油圧作動ク
ラッチを選択的に係合Φ離脱させることにより、上記5
組のギヤ列のいずれかによる動力伝達を選択して変速を
行わせることができるのである。
上記5組の油圧作動クラッチllc〜15dの作動制御
は、油圧コントロールバルブ20から、油圧ライン21
a〜21eを介して給排される油圧によりなされる。
この油圧コントロールバルブ20の作動は、運転者によ
り作動されるシフトレバ−45にワイヤ45aを介して
繋がるマニュアルバルブ25の作動、2個のソレノイド
バルブ22.23の作動およびリニアソレノイドバルブ
58の作動によりなされる。
ソレノイドバルブ22.23は、信号ライン3Ia、3
1bを介してコントローラ30から送られる作動信号に
よりオフOオフ作動され、リニアソレノイドバルブ56
は信号ライン31cを介してコントローラ30から送ら
れる信号により作動サレル。このコントローラ30には
、リバース用ギヤ15cの回転に基づいて油圧作動クラ
ッチの入力側回転数を検出する第1回転センサ35から
の回転信号が信号ライン35aを介して送られ、出力ギ
ヤ5bの回転に基づいて油圧作動クラッチの出力側回転
数を検出する第2回転センサ32からの回転信号が信号
ライン32aを介して送られ、エンジンスロットル41
の開度を検出するスロットル開度センサ33からのスロ
ットル開度信号が信号ライン33aを介して送られる。
上記のように構成された変速機における変速制御につい
て説明する。
変速制御は、シフトレバ−45の操作に応じて油圧コン
トロールバルブ20内のマニュアルバルブ25により設
定されるシフトレンジに応じてなされる。このシフトレ
ンジとしては、例えば、P、R,N、D、S、2の各レ
ンジがあり、PレンジおよびNレンジでは、全油圧作動
クラッチ11c〜15dが非保合で変速機はニュートラ
ル状態であり、Rレンジではリバース用油圧作動クラッ
チ15dが係合されてリバース段が設定され、Dレンジ
、Sレンジおよび2レンジでは変速マツプに基づく変速
がなされる。
この変速マツプは、例えば、縦軸にスロットル開度θT
)Iを示し横軸に車速Vを示してなるグラフ中に、シフ
トアップ線およびシフトダウン線を有してなり、エンジ
ンスロットル開度(アクセルペダル踏み込み量)および
車速により定まる走行状態が、シフトアップ線をアップ
方向に横切ったときにはシフトアップを行わせ、シフト
アップの後、シフトダウン線をダウン方向に横切ったと
きにはシフトダウンを行わせる。
ここで、パワーオフ・アップシフトとは、走行中にアク
セルペダルの踏み込みを戻してスロットル開度θTHが
小さくなり、走行状態がシフトアップ線をダウン側領域
からアップ側領域に横切りシフトアップがなされる場合
を言う。
変速マツプにおけるシフトアップ線もしくはシフトダウ
ン線を横切った場合には、コントローラ30から信号ラ
イン31a、31bを介してソレノイドバルブ22.2
3に作動信号が出力されて、これに応じて油圧コントロ
ールバルブ20が作動されて、各油圧作動クラッチll
c〜15dへの油圧給排がなされ、シフトアップもしく
はシフトダウンがなされる。
このため、スロットル開度センサ33により、特許請求
の範囲にいうスロットル開度検出手段がtR成され、コ
ントローラ30により伝達トルク予測手段が構成され、
コントローラ30および油圧コントロールバルブ20に
より変速係合力設定手段および変速係合力変更手段が構
成される。
この油圧コントロールバルブ20について、第3図によ
り説明する。
このコントロールバルブ ら供給されるオイルサンプ7の作動油を、ライン101
を介してレギュレータバルブ50に導いてレギュレータ
バルブ50により所定のライン圧に調圧する。このライ
ン圧はライン110を介してマニュアルバルブ25に導
かれ、このマニュアルバルブ25の作動およびコントロ
ールバルブ20内の各種バルブの作動に伴って上記ライ
ン圧が各速度段用油圧作動クラッチ11c+  12c
、13c、14c、15dへ走行条件に応じて選択的に
供給され、各クラッチの作動制御がなされる。
ここで、まず、コントロールバルブ20内の各種バルブ
について説明する。チエツクバルブ52は、レギュレー
タバルブ50の下流側に配設され、ライン102を通っ
て変速機の潤滑部へ送られる潤滑油の油圧が所定圧以上
になるのを防止する。モジュレータバルブ54は、ライ
ン103を介して送られてきたライン圧を減圧して、所
定圧のモジュレータ圧を作り出し、このモジュレータ圧
の作動油を、ライン104を介してトルクコンバータ2
のロックアツプクラッチ制御用としてロックアツプクラ
ッチ制御回路(図示せず)に供給し、さらに、ライン1
05を介して第1および第2ソレノイドバルブ22.2
3の方へシフトバルブ作動制御用として送られる。
マニュアルバルブ25は、運転者により操作されるシフ
トレバ−45に連動して作動され、P。
R,N、D、S、2の8ポジシ1ンのいずれかに位置し
、各ボジシ日ンに応じてライン110からのライン圧を
ライン25a〜25gへ選択的に供給させる。
1−2シフトバルブ80.2−3シフトバルブ82.3
−4シフトバルブ64は、マニュアルバルブ25がり、
S、2のいずれかのポジシロンにある場合に、第1およ
び第2ソレノイドバルブ22.23のON・OFF作動
に応じてライン106a〜106fを介して供給される
モジュレート圧の作用により作動制御され、1速用から
4速用までのクラッチ11c、12c*  13c* 
 14cへのライン圧の給排を制御するバルブである。
ライン106a、108bは第1ソレノイドバルブ22
に繋がるとともにオリフィス22aを介してライン10
5にも繋がっており、このため、第1ソレノイドパルプ
22への通電がオフのときには、ドレン側へのポートが
閉止されライン108a、106bにライン105から
のモジュレート圧を有した作動油が供給され、上記通電
がオンのときには、ドレン側へのポートが開放されてラ
イン106a、108bの圧がほぼ零となる。また、ラ
イン108c〜106fは、第2ソレノイドバルブ23
に繋がるとともにオリフィス23aを介してライン10
5にも繋がっており、第2ソレノイドバルブ23への通
電がオフのときには、ドレン側へのポートが閉止されラ
イン106c〜106fにライン105からのモジュレ
ート圧を有した作動油が供給され、上記通電がオンのと
きには、ドレン側へのポートが開放されてライン106
c〜106fの圧がほぼ零となる。
ここで、ライン106aは1−2シフトバルブ60の右
端に繋がり、ライン108bは2−3シフトバルブ62
の右端に繋がり、ライン10E3cは1−2シフトバル
ブ60の左端に繋がり、ライン108eは3−4シフト
バルブ64の右端に繋がり、ライン106fは2−3シ
フトバルブ82の左端に繋がる。なお、ライン108e
、106f ハマニュアルバルブ25およびライン10
6dを介して第2ソレノイドバルブ23に繋がる。この
ため、第1および第2ソレノイドバルブ22゜23の通
電オン・オフを制御して、各ラインド06a〜106f
へのライン105からのモジュレート圧の給排を制御す
れば、1−2.2−3゜3−4シフトバルブ60,62
.84の作動制御を行うことができ、これにより、ライ
ン110からマニュアルバルブ25を介して供給される
ライン圧を各油圧作動クラッチ11c+  12c+ 
 13c+14cへ選択的に供給させ、所望の変速を行
わせることができる。
このコントロールバルブ20は第1〜第4オリフィスコ
ントロールバルブ7 6を有しており、これらオリフィスコントロールバルブ
により、変速時における前段クラッチの油圧室内の油圧
の解放が、後段クラッチの油圧室内の油圧上昇とタイミ
ングを合わせて行われる。第1オリフイスコントロール
バルブ70により3速から2速への変速時の3速クラツ
チの油圧解放タイミングが制御され、第2オリフィスコ
ントロールパルブ72により2速から3速もしくは2速
から4速への変速時の2速クラツチの油圧解放タイミン
グが制御され、第3オリフイスコントロールバルブ74
により4速から3速もしくは4速から2速への変速時の
4速クラツチの油圧解放タイミングが制御され、第4オ
リフイスコントロールバルブ76により3速から4速へ
の変速時の3速クラツチの油圧解放タイミングが制御さ
れる。
さらに、各油圧作動クラッチllc、12c。
13c、14cの油圧室に連通ずる受圧室を有したアキ
ュムレータ81.82,83.84が設けられており、
これら各アキュムレータの受圧室とピストン部材81a
、82a+  83a、84aを介して対向する背圧室
に、ライン121,122.123,124が接続され
ており、これらライン121,122,123,124
はライン120a、120bおよび120を介してリニ
アソレノイドバルブ56に接続されている。
リニアソレノイドバルブ56は、リニアソレノイド5θ
aを有しており、このリニアソレノイド58aへの通電
電流を制御することによりその作動力を制御し、ライン
120への供給油圧(これをコントロール油圧PT)I
と称する)の大きさを制御することができる。このため
、リニアソレノイド58aへの通電電流を制御すれば、
上記各アキュムレータ81〜84の背圧室の油圧を制御
することができ、これにより、変速時における係合クラ
ッチ(後段クラッチ)の油圧室内の油圧を制御してこの
クラッチ(変速手段)の係合力を自由に制御することが
できる。
クラッチプレッシャコントロールバルブ78は、マニュ
アルバルブ25から1−2シフトバルブ60に至るライ
ン上に配設されており、上記リニアソレノイドバルブ5
6により調圧されたコントロール圧PTHを受けて作動
するバルブである。
このため、各シフトバルブ80,82.84を介して各
油圧作動クラッチ1lct  12c、13c、14c
へ供給されるライン圧(これをクラッチ圧P。Lと称す
る)は、クラッチプレッシャコントロールバルブ78に
より上記コントロール圧P■に応じて制御される。なお
、コントロール圧P■は、変速時以外においては、アク
セルペダル開度、すなわち、エンジン出力に対応した圧
となるように制御され、このため、各クラッチ作動用ク
ラッチ圧PcLは、エンジン出力に対応した必要トルク
容量を得るだけのできる限り低い圧とすることができる
以上のように構成されたフントロールバルブ20におい
て、シフトレバ−45の操作によるマニュアルバルブ2
5の作動およびソレノイドバルブ22.23のON・O
FF作動により上記各バルブが作動されて、各クラッチ
11c〜15dへのライン圧の選択的な供給がなされ、
自動変速がなされるのであるが、その作動は、従来から
公知であるので、その説明は省略する。
以上のような構成の変速機において、パワーオフ・シフ
トアップがなされる場合での変速制御について、第4図
のフローチャートおよび第5図のグラフを用いて説明す
る。
この制御では、まず、ステップS2において変速マツプ
から現行速度段S。に対する目標速度段S1を検索し、
ステップS4において両速度段S。、Saでの入出力回
転数比(=出力回転数/入力回転数) ecLo + 
 ectaを計算する。
次いで、ステップS6において、両速度段S。。
S&が等しいか否かを判断する。S、=S、となるのは
変速指令が出力されていない場合であり、この場合には
ステップ88〜S12に進み、変速判断タイマT1を再
スタートさせ、クラッチ圧P。、を最大圧に設定し、現
在の速度段S。をそのまま維持させる。
この状態を表すのが第5図(A)における時間11まで
の部分であり、コントローラ30からの変速指令および
シフトソレノイド22.23の出力は現行速度段S0を
設定するようになっている。このため、現行速度段S0
および目標速度段S、は同じであり、この速度段用クラ
ッチでの入出力回転数比e。t、o(=ecい)は1.
0である。また、リニアソレノイドバルブ56によりコ
ントロール圧PTIIが最大に設定され、これに応じて
現行速度段を設定する油圧作動クラッチ(変速手段)の
クラッチ圧PcLも最大となっている。
このような状態から、時間t、においてアクセルペダル
の踏み込みが解除されてスロットル開度θTHが小さく
なり、これに応じてシフトアップの変速指令が出力され
ると、目標速度段S1が新たに設定されるため、Sa≠
Soとなり、ステップS14に進んで、S、〉Soか否
か、すなわち、シフトアップか否かが判断される。シフ
トダウンの場合には、ステップ81Bに進み、このため
の変速処理がなされる。シフトアップの場合には、ステ
ップ818に進み、パワーオンか否かが判断され、パワ
ーオンでない場合には、ステップS16に進み、これに
応じた変速処理がなされる。なお、本発明においては、
パワーオフ・シフトアップを問題としているため、これ
以外の変速制御、すなわち、ステップ816での制御に
ついての説明は省略する。なお、変速指令が出力され変
速がなされる場合での現行速度段S。が前段であり、目
標速度段S、が後段である。
パワーオフ・シフトアップである場合には、ステップS
20に進み、この変速指令の出力から変速判断タイマT
Iの経過を待ち、この後、ステップS22に進む。この
変速判断タイマTIは、短時間の内に変速指令が変更さ
れるような場合に、この変速指令に従って変速させるこ
とにより生じる変速ビジー感の発生を防止するためのも
ので、例えば、2速から3速への変速指令が出力された
後、変速判断タイマT1が経過する前にさらに3速から
4速への変速指令°が出力されたような場合には、変速
判断タイマTtの経過のときに、2速から4速への変速
が行われる。
このため、第5図に示すように、時間t、において、現
行速度段S。から目標速度段S、への変速指令が出力さ
れた場合、変速判断タイマT、の経過の後の時間t2に
おいて、シフトソレノイド出力はS。からSlに変更さ
れる。但し、時間t1において変速指令が出力された時
点で目標速度段S1はこの指令に応じたものに変更され
、このため、第5図(A)に示すように、目標速度段(
後段)クラッチ入出力回転数比e CLaは、時間t1
において、この目標速度段のクラッチでの値e、に変更
される。
時間t2においてシフトソレノイド出力が81に変更さ
れると、現行速度段S。用(前段用)の油圧作動クラッ
チのクラッチ圧P CLOはドレン側に解放されて急激
に低下する。同時に、目標速度段S1用(後段用)のク
ラッチの作動油圧が設定され、パワーオフ・アップシフ
ト変速が実際に開始される。
この開始時点t2以降において、ステップS22に示す
ように、スロットル開度センサ33により検出されたス
ロットル開度値THから所定開度値CTHを減じて判断
値DTHを算出しており、この判断値DTHの正負が判
定される(ステップ524)。この基準値CTHは、パ
ワーオフ状態からアクセルペダルが踏み込まれたか否か
を判断するための基準値であり、第5図のスロットル開
度変化を示す図(最上部の図)に示すように、パワーオ
フ状態でのスロットル開度値TH(このときのスロット
ル開度θTHを示す値)は基準値CTHより小さいが、
この状態からアクセルペダルが踏み込まれてスロットル
開度が大きくなると、第5図(B)に示すようにスロッ
トル開度値THが基準値CTHより大きくなる。このた
め、パワーオフ状態では上記判断値DTHは負であり、
アクセルペダルが踏み込まれると判断値DTHは正にな
る。
まず、判断値DTHが負のまま変速がなされる場合につ
いて説明する。なお、この変速での各種制御値の変化が
第5図(A)に示される。
この場合には、ステップS28に進み、目標速度段用ク
ラッチでの入出力回転数e。Llが所定値e cspu
より小さいか否かが判断され、e CLa < e。s
puの場合、すなわち、目標速度段の入出力回転数比e
。L、が所定値e cspuにまだ到達していない場合
には、ステップS30においてクラッチ圧P孔は最小値
となるように設定される。
この設定はりニアソレノイドバルブ56によるコントロ
ール圧PTHを最小にすることにより行ゎれ、クラッチ
圧PCLが最小であるときには、目標速度段用クラッチ
は非係合状態である。このときパワーオフ状態)である
ため、エンジン回転は急速に低下し、目標速度段用クラ
ッチの入力側回転数もこれに応じて急速に低下し、この
クラッチの入出力回転数比e CLIIは急速に1.0
に近ずく方向に変化する。
そして、e CLa≧e cspuとなる(時間1+)
とステップS32に進み、伝達トルクETQとして所定
値GETを設定し、次いで、この回転数比e。L、が1
.0−α(但し、αは極く小さな値)より大きくなった
か否か、すなわち、目標速度段用クラッチがほぼ係合し
たか否かの判断がなされる(ステップ534)。ecL
a < (1,0−α)の場合、すなわち、目標速度段
用クラッチがまだ半係合状態である場合には、ステップ
836.S38に進み、係合判断タイマTpcを再スタ
ートさせ、ステップS32において設定された伝達トル
クETQ (=GET)を発生させるに必要なりラッチ
圧P。L(ETQ)を設定する。
この後、目標速度段用クラッチの入出力回転数e CL
aが(1,0−α)より大きくなってこのクラッチがほ
ぼ係合したと判断された場合には、ステップS40に進
み、係合判断タイマTFCの経過(時間t4からt6ま
での経過)を待った後、目標速度段S、を現行速度段S
。とじて設定する(ステップ542)。このため、次の
フローでは、ステップS6においてS−”Soと判断さ
れて、ステップS8〜812に進み、クラッチ圧P戟は
最大圧(所定係合圧)まで上昇される。
なお、目標変速段用クラッチが係合した時点(時間14
)において、クラッチ圧P。Lを最大まで上昇させても
良いのであるが、時間t4の時点では若干のクラッチの
滑りがあることも多く、このままクラッチ圧を最大まで
上昇させると、この若干の滑りが急に吸収されて変速シ
ョックが生じる可能性がある。特に、第8図に示すよう
に、クラッチ用792217部材の摩擦係数は、その相
対回転が零となる近傍において急速に大きくなるような
特性であることが多く、クラッチ係合直前でのトルク変
動(増加)が大きいため、若干の滑りの吸収でも、これ
に伴うトルク変動が大きくなり変速ショックが大きくな
る可能性が高い。
このため、上述のように本制御においては、係合判断タ
イマTPCを設けており、ecLa≧(1゜0−α)の
状態(目標速度段用クラッチが係合した状態)がこのタ
イマrpcの設定時間以上継続した場合に、クラッチ圧
P。Lを最大圧まで上昇させるようにしている。このよ
うにすれば、クラッチ圧P。Lを最大圧まで上昇させる
時には、このクラッチでの滑りは完全になくなっており
、上記のような変速シElツタの発生が無くなる。
次に、変速中にアクセルペダルが踏み込まれ、スロット
ル開度値THが基準値CTHより大きくなり、判断値D
TH≧0となった場合について説明する。この場合での
各制御値は第5図CB)に示すように変化する。
この場合には、ステップ824からステップS26に進
み、予測伝達トルクETQを計算する。
予測伝達トルクETQとは、目標速度段用クラッチが係
合していた場合に、このクラッチを通って伝達されるエ
ンジンからのトルクを言い、第6図のように予めエンジ
ンスロットル開度θTHとエンジン回転数Neとの関係
から設定されたグラフから読み取って求められる。なお
、このトルクETQは概してスロットル開度θアイに比
例するのでスロットル開度θTHに所定係数kを乗じて
このトルクETQを算出する簡易方法を用いても良い。
さらに、第7図に示すように、このトルクETQに対応
して、このトルクETQを得るに必要なりラッチ圧PC
Lが演算設定されており、このグラフから上記トルクE
TQを発生させるに必要なりラッチ圧P。L(ETQ)
を読み取る。なお、このクラッチ圧P。L(ETQ)は
、リニアソレノイドバルブ56によりコントロール圧P
 THを所定の値Pt□(ETQ)に設定して得られる
このようにして予測伝達トルクETQが計算されると、
次いでステップ334に進み、このステップ834以下
の制御がなされる。但し、この制御において、ステップ
83Bにおけるクラッチ圧PcLは、上記予測伝達トル
クETQに対応したクラッチ圧P。t (E T Q 
)である。このため、第5図(B)に示すように、判断
値DTHが正になった時点t3からコントロール圧PT
HはPTH(ETQ)に設定され、これに対応してクラ
ッチ圧P。Lは予測伝達トルクETQと同じトルクを発
生させる油圧PeL(ETQ)になる。
コレにより、パワーオフ・シフトアップ変速中にアクセ
ルペダルが踏み込まれると、後段用クラッチの保合容量
が予測伝達トルクETQに設定され、アクセルペダルの
踏み込みによるエンジン出力の増加は後段用クラッチで
吸収される。このため、エンジン回転が吹き上がること
がなく、スムーズなショックのない変速がなされる。
なお、本例においては、クラッチ圧P。Lをアキュムレ
ータの背圧として作用するコントロール圧PT□を用い
て制御する例を示したが、本発明はこのようなものに限
られず、例えば、クラッチ圧をリニアソレノイドバルブ
等により直接制御するように構成しても良く、また、本
例のコントロール圧PTHをデユーティ制御されるソレ
ノイドバルブにより作り出すようにしても良い。
ハ0発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、パワーオフ・シフ
トアップの場合、基本的にはこの変速を行わせる出力が
発せられたときに、後段用変速手段の係合力を最小に設
定し、この後段用変速手段の入出力回転数比が所定値に
なったときにはその係合力を所定値に設定するのである
が、パワーオフ・シフトアップ変速中に、アクセルペダ
ルが踏み込まれてスロットル開度が所定開度以上となっ
た場合には、変速係合力変更手段が働いて、後段用変速
手紐の係合力を、伝達トルク予測手段により予測された
トルクに対応した値に設定させるようになっているので
、アクセルペダルの踏み込みによるエンジン出力の増加
をこの後段用クラッチで吸収させることができ、エンジ
ン回転の吹き上がりを防止し、スムーズなショックのな
い変速を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すクレーム対応図、第2図は
本発明に係る制御装置を備えた自動変速機を示す概略図
、 第3図は上記制御装置を構成する油圧コントロールバル
ブを示す油圧回路図、 第4図および第5図は上記制御装置による制御内容を示
すフローチャートおよびグラフ、第6図は予測伝達トル
ク算出用の説明図、第7図は上記予測伝達トルクとクラ
ッチ圧との関係を示すグラフ、 第8図はクラッチ相対回転速度とフリクション部材の摩
擦係数との関係を示すグラフである。 2・・・トルクコンバータ 10・・・変速機構20・
・・油圧コントロールバルブ 22.23・・・シフトソレノイドバルブ25・・・マ
ニュアルバルブ 32.35・・・回転センサ 56・・・リニアソレノイドバルブ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)複数の動力伝達経路を構成する動力伝達手段と、こ
    の動力伝達手段による前記動力伝達経路を選択するため
    係合・離脱制御される複数の変速手段とを有してなる自
    動変速機において、 パワーオフ・シフトアップ変速がなされる場合に、この
    変速を行わせる出力が発せられたときに後段用変速手段
    の係合力を最小に設定し、この変速手段の入出力回転数
    比が所定値になったときにこの変速手段の係合力を所定
    係合力に設定する変速係合力設定手段と、 エンジンスロットル開度を検出するスロットル開度検出
    手段と、 前記後段用変速手段が未係合のときに、この変速手段が
    完全に繋がっていたならばこの変速手段において発生す
    るであろう伝達トルクを予測する伝達トルク予測手段と
    、 前記パワーオフ・シフトアップ変速中に、前記スロット
    ル開度検出手段により検出されたエンジンスロットル開
    度が所定開度以上となったときには、前記変速係合力設
    定手段の設定に拘らず、前記後段用変速手段の係合力を
    前記伝達トルク予測手段により予測されたトルクに対応
    した係合力に設定する変速係合力変更手段と からなることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
JP63196658A 1988-08-06 1988-08-06 自動変速機の変速制御装置 Granted JPH0246361A (ja)

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JP63196658A JPH0246361A (ja) 1988-08-06 1988-08-06 自動変速機の変速制御装置
EP89114470A EP0354493B1 (en) 1988-08-06 1989-08-04 Apparatus for controlling gearshifts in automatic transmission
DE68919936T DE68919936T2 (de) 1988-08-06 1989-08-04 Gerät zur Gangschaltungssteuerung in automatischen Getrieben.
US07/389,765 US5020391A (en) 1988-08-06 1989-08-04 Apparatus for controlling gearshifts in automatic transmission using throttle and engine speed map schedule

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JPH0550625B2 JPH0550625B2 (ja) 1993-07-29

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004100894A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の油圧制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004100894A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の油圧制御装置

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JPH0550625B2 (ja) 1993-07-29

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