JPH0245290B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 反転ばね式のリーフスイツチ、即ち、従来のこ
の種スイツチは、絶縁基台１に固定接点片３を埋
設すると共に、弾力性の可動ばね片２を平行して
埋設して、該可動ばね片２の先端と固定接点片３
先端の押圧子４との間に半円弧形ばね５を張設
し、押圧子４を一方向から押圧作動すると可動ば
ね片２が反曲すると同時に半円弧形ばね５が内方
に圧縮されるが、押動の過程で一点（死点）を越
えると可動ばね片２が反対方向に瞬間的に反転し
て反対側の接点６に圧接し、また、押圧力を解放
すると、半円弧形ばね５の弾発力で再び反転して
原状に復元するものであるが（第４図）、 本発明は上記と同様に作動するが構成を新規と
したリーフスイツチに係り、押圧力によつて反転
作動する接点ばね片を一枚だけの単体ばね片とし
て、従来の半円弧形ばね５を不要とすると共に、
固定接点片及び反転接点ばね片の略全体をカバー
で被覆し、該カバーをスイツチの絶縁基台一部に
一定角度回動自在に枢着し、また、反転接点ばね
片の先端を、該ばね片を弾発力に抗して撓めた状
態でカバーの空間内の先端部に係合して、該カバ
ーを外部から押圧することによつて、カバーが回
動し、反転接点ばね片が反曲度を増し、回動の過
程の一点（死点）を越えた瞬間に反転接点ばね片
が反対方向に反転反曲して反対位置の接点または
ステーに衝突圧接し、押圧力を解くと元の位置に
復元反転するように構成したものであり、もつ
て、従来の半円弧形ばねを不要として、部品点数
を減少すると共にその取付工程を無くして省力化
し、また、スイツチの主要部をカバーで被覆し
て、塵埃及び外部衝撃等から保護してスイツチの
完全作動性の保持と耐久性の増大を可能としたも
のである。

以下、本発明の構成を、実施例につき説明する
と、 絶縁基台１に１枚乃至２枚の固定接点片３を埋
設（絶縁基台１プラスチツク成形加工時に同時に
インサート成形加工によつて埋設）すると共に、
リン青銅等の薄手弾発性の板ばね片からなり固定
接点片３よりも長寸の反転接点ばね片７を、固定
接点片３に平行しまた両者の接点３ａ，７ａを相
対して同じく埋設して、スイツチ本体Ａを設ける
一方、 透明なプラスチツクの成形加工等によつて、内
側に上記スイツチ本体Ａの固定接点片３及び反転
接点ばね片７の略全体を収納する空間Ｃを形成
し、該空間Ｃ内の先端部に反転接点ばね片７先端
を係合する係合部８を設けると共に、開口部９の
上方部に枢支部１０を設定し、必要に応じて外部
先端に押圧子１１を突設した、扁平な箱状のカバ
ーＢを設け、 スイツチ本体ＡにカバーＢを、その空間Ｃ内に
固定接点片３及び反転接点ばね片７を基部まで挿
入し、反転接点ばね片７をその弾発力に抗して反
曲してその接点７ａを一方の固定接点片３の接点
３a¹または絶縁基台１に突出したステー１′に弾
力的に圧接したその先端部を係合部８に係合する
と共に、カバーＢの枢支部１０を絶縁基台１の側
面またはステー１′側面に、例えば、一方（絶縁
基台１またはカバーＢ）に突設した枢軸１０ａと
一方に切設した軸孔１０ｂまたは凹部との嵌合に
よつて、枢着してカバーＢを枢支部１０を支点と
して一定角度回動自在に取付けたものである。

而して、上記構成において、カバーＢの枢支部
１０側の先端外部を押圧Ｐすると、カバーＢが枢
支部１０を支点として回動し、同時に係合部８に
係合した反転接点ばね片７の先端も回動し、よつ
て、該ばね片７の反曲の度合が強まるのに続い
て、回動の過程で一点（死点）を越えると同時
に、反曲による弾発ばね力の作用方向が反対方向
に転換するために、一瞬にして該反転接点ばね片
７は反転反曲してその接点７ａが反対側固定接点
片３の接点３a²またはステー１′に衝突圧接し、 また、押圧Ｐを解放すると同時に、反転接点ば
ね片７の弾発力によつてカバーＢが枢支部１０を
支点として復元回動し、その回動過程において一
点を越えた瞬間に反転反曲復元して、原状通りに
接点３ａと７a¹またはステー１′が再び圧接する
ものである。

なお、第１図示例スイツチは、固定接点片３を
２枚平行埋設して、その中間に反転接点ばね片７
を同じく埋設して、上記回動反転作用によつて接
点３ａ，７a¹、及び３ａ，７a²が開閉するように
したものであるが、 第３図示例の如く固定接点片３を１枚とし、反
対側は絶縁基台１から突設したステー１′として
も、一回路の接点開閉となるだけで、他は同じで
ある。

図示例では、カバーＢの枢支部１０を上部ステ
ー１′に枢着したが、例えば、カバーＢの開口部
９の前後側板を突設して、該突設部分を絶縁基台
１に枢着するなどによつて、カバーＢを絶縁基台
１自体に枢着することも当然に可能である。

上記枢着の手段は図示例の軸と小孔の嵌合によ
る他、凹凸嵌合、または軸挿通など任意である。

また、カバーＢの形状は、その空間Ｃの構成と
して固定接点板３及び反転接点ばね片７の略全体
（絶縁基台の一方側に突出したスイツチ部分）を
被覆収納し、それらが空間内で作動するに支障の
ない形状及び広さとして、係合部８と枢支部１０
を設けたものとする他は全く任意である。

本発明スイツチは以上の如き構成及び作用から
なるので、従来の如き半円弧形ばね無しでも、同
様に反転反曲作動して適確に接点の開閉を行うこ
とができ、また、スイツチ部分を覆つてカバーを
回動自在に套装し、該カバーと反点接点ばね片が
連係作動するようにして、スイツチ部分を塵埃と
外部衝撃から保護すると共にカバー外部から何ら
支障なくスイツチ作動を可能としたので、スイツ
チとしての部品点数を１個減少する（もともと部
品点数の少ないこの種スイツチにおいて、更に一
点減らすことは極めて重大なことである。）と共
に、スイツチ主要部をカバーで覆つて、その耐久
性を高め、もつて、その性能を高度複雑な密封構
成からなる所謂マイクロスイツチの域まで高めた
多大な効用がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のスイツチの一部切
断正面図及び一部切断平面図、第２図はカバーの
縦断正面図及び一部切断平面図、第３図は他の実
施例の一部切断正面図、第４図は従来の反転ばね
式スイツチの一例の正面図である。 付号、Ａ……スイツチ本体、Ｂ……カバー、Ｃ
……その空間、１……絶縁基台、１′……ステー、
２……従来スイツチの可動ばね片、３……固定接
点片、３ａ……その接点、４……押圧子、５……
半円弧形ばね、７……本発明の反転接点ばね片、
７ａ……その接点、８……係合部、９……開口
部、１０……枢支部、１０ａ……枢軸、１０ｂ…
…軸孔、１１……押圧子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 絶縁基台に１枚乃至２枚の固定接点片を埋設
   すると共に、薄手弾発性で固定接点片よりも長寸
   の反転接点ばね片を固定接点片に平行して同じく
   埋設してスイツチ本体Ａを設ける一方、 内側に上記スイツチ本体Ａの略全体を収納する
   空間Ｃを形成し、該空間Ｃ内の先端部に係合部を
   設けると共に開口部の上方部に枢支部を設定した
   箱状のカバーＢを別設し、 スイツチ本体ＡにカバーＢを、その空間Ｃ内に
   固定接点片及び反転接点ばね片を基部まで挿入
   し、反転接点ばね片をその弾発力に抗して反曲し
   その接点を一方の固定接点片の接点またはステー
   に弾力的に圧接した状態にして先端部を係合部に
   係合すると共に、カバーＢの枢支部をステーの側
   面または絶縁基台の側面に適宜枢着して、該カバ
   ーＢをスイツチ本体Ａに一定角度回動自在に取付
   けて成る、カバー付反転接点ばね片スイツチ。