JPH0245226A - エンジンマウントのブラケット構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、エンジンマウントのブラケット構造、とりわ
け、筒型インシュレータを用いたエンジンマウントのブ
ラケット構造に関する。

従来の技術 一般に、自動車のエンジンはトランスミッション等と一
体に結合されてパワーユニットが構成さし、該パワーユ
ニットはエンジンマウントを介して車体側に載置される
ことにより、エンジン振動が車体側に伝達されるのを低
減若しくは防止するようになっている。

上記エンジンマウントとしては、例えば、新編目動型工
学便覧（昭和６２年６月；社団法人自動車技術会発行）
第４編第１−４９頁の表１−９に開示されるように、現
在各種のものが知られており、なかでもＦ、Ｆ（フロン
トエンジンフロントドライブ）車用のパワーユニットで
は、変位規制を確実に行うことができる円筒型のエンジ
ンマウントが多（用いらる。

第４図から第６図は従来の円筒型のエンジンマウント１
を示し、該エンジンマウント１は筒型インシュレータ２
と、該筒型インシュレータ２を支持するためのブラケッ
ト３とから構成される。

上記筒型インシユレータ２は、内筒２ａと、外筒２ｂと
、これら内筒２ａ、外筒２ｂ間に介在される弾性体２Ｃ
とで構成されると共に、上記ブラケット３は、外筒２ｂ
の外側に固設され一側方に延設される主ブラケッ）３ａ
と、図外のパワーユニットに固設される副ブラケット３
ｂとで構成される。

そして、上記主ブラケット３ａに形成される貫通穴４に
挿通される図外のボルトが、上記副ブラケット３ｂのね
七人５に螺着されることにより、これら主ブラケット３
ａと副ブラケット３ｂは互いに結合されるようになって
いる。

尚、上記内ｒｇＪ２ａは図外の車体側ブラケットに取り
付けられる。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、かかる従来のエンジンマウントのブラケ
ット構造にあっては、内筒２ａの中心Ｃからねじ穴５ま
でののオフセットｆｆ１Ｌを小さくして、副ブラケット
３ｂに対して筒型インシユレータ２の突出量を少な（し
たいという要求がある。

このため、主ブラケット３ａが上記副ブラケット３ｂの
先端から突出される量が少ないため、該主ブラケット３
ａの突出部分を、副ブラケット３ｂの取付面Ｆから下方
に十分に回し込むことが出来なくなってしまう。

従って、上記筒型インシュレータ２の取り付け位置は、
必然的に副ブラケット３ｂに対して上方に位置してしま
い、エンジンマウント１の振動に対する上下方向の固有
値を上げる事が出来ず、パワーユニット振動が車体に伝
達され易くなり、車室内の音振性能が悪化してしまう。

また、上記筒型インシュレータ２と主ブラケット３ａと
の結合は溶接に頼らざるを得ず、パワーユニットの荷重
応力が該溶接部に集中し易く、耐久性にある程度の限度
が生じてしまうという課題があった。

そこで、本発明は副ブラケットに対する筒型インシュレ
ータの突出量を少なく保った状態で、該筒型インシュレ
ータと主ブラケットとの間の結合強度を著しく向上させ
、かつ、この結合強度向上に伴って該開型インシル−夕
を副ブラケットの取付面に対して、より下方に配置させ
ることができるエンジンマウントのブラケット構造を提
供することを目的とする。

課題を解決するための手段 かかる目的を達成するために本発明は、内筒と外筒との
間に弾性体が介在される筒型インシュレータと、 該筒型インシュレータの外筒から一側方に突設される主
ブラケットと、 パワーユニット又は車体側から突設されて、その先端部
に上記主ブラケット取り付け用の複数の取付穴が形成さ
れる副ブラケットとを備えたエンジンマウントにおいて
、 上記副ブラケットの上記筒型インシェレータ配置方向の
側辺に、少なくとも２つの上記取付穴間で内方に凹設さ
れる逃げ部を形成し、該筒型インシュレータの外筒と上
記主ブラケットとの間に、該逃げ部内に配置される補強
リブを設けることにより構成する。

作用 以上の構成により、本発明のエンジンマウントのブラケ
ット構造にあっては、副ブラケットに逃げ部が形成され
ることにより、該逃げ部を通して筒型インシュレータと
主ブラケットとの間にリブを設けることが可能となり、
これら筒型インシユレータと主ブラケットとの間の結合
強度を著しく向上させることができる。

また、上記リブが筒型インシュレータの下側に配置され
るようになるため、該筒型インシュレータを副ブラケッ
トの取付面より下方に回し込んだ位置に取り付けること
ができるようになり、該副ブラケットに対する筒型イン
シュレータの取り付け位置を低位置として、エンジンマ
ウントの振動に対する固有値を上昇させることができる
。

更に、上記リブを配置する上記逃げ部は、副ブラケット
の取付穴の間に形成されるため、該取付穴と筒型インシ
ュレータとの間の距離、つまり、副ブラケットに対する
同型インシュレータの突出量が増大されることが防止さ
れる。

実施例 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する。

即ち、第１図から第３図は本発明のブラケット構造が用
いられるエンジンマウント１０の一実施例を示し、第１
図は該エンジンマウント１０の全体組み付けを示す正面
図、第２図は主ブラケット１２の平面図、第３図は副ブ
ラケット１４の平面図である。

上記エンジンマウント１０は第１図に示すように従来と
同様に、筒型インシュレータ１６と、上記主ブラケット
１２と、上記副ブラケット１２とで構成される。

上記筒型インシュレータ１６の内筒１８と外筒２０との
間には弾性体、２２が介在され、該弾性体２２によって
図外のパワーユニットの静荷重が支持される。

上記主ブラケット１２は第１図、第２図に示すように、
上記外筒２０の外周から一側方（図中右方）に突設され
、その先端部には図外の取付ボルトを押通する貫通穴２
４が複数（本実施例では３箇所）設けられ、かつ、該主
ブラケット１２の上側から該外筒２０の上側に亙って上
方リブ２６が突設されている。

一方、上記副プラケッ）１４は第１図、第３図に示すよ
うに、略水平方向に配置される上記主ブラケット１２の
取付部１４ａと、これに直角方向に配置される上記パワ
ーユニットへの固定部Ｉ４ｂとによって、正面からみて
略逆り字状に形成される。

上記取付部１４ａの先端部には、上記主ブラケット１２
の貫通穴２４にそれぞれ対応して、取付穴としてのねじ
穴２８が複数（３箇所）形成されると共に、上記固定部
１４ｂには取り付け用のボルト挿通穴３０が複数形成さ
れ、該ボルト挿通穴３０に挿通された図外のボルトを介
して上記副ブラケット１４は−Ｆ記パワーユニットに固
設される。

尚、上記複数のねじ穴２８のうち２箇所のねじ穴２８は
、上記筒型インシュレータ１６の中心軸Ｃ１，と略平行
関係をもって配置されている。

そして、このようにパワーユニ・ｙトに固設された副ブ
ラケット１４と、上記主ブラケット１２とが上記貫通穴
２４．ねじ穴２８および取付ボルトを介して固定される
ことにより、筒型インシーレータ１６の外筒２０はパワ
ーユニット側に取り付けられ、かつ、筒型インシュレー
タ１６の内筒１８は、これに挿通される取付軸を介して
図外の車体側ブラケットに取り付けられる。

ここで本実施例にあっては、上記副ブラケット１４の取
付部１４ａの筒型インシュレータ１６配置方向側辺１４
ｃに、上記中心軸ＣＬと平行配置された２箇所のねじ穴
２８間で内方に凹設される逃げ部３２を形成する。

上記逃げ部３２は上記２箇所のねじ穴２８のボス部２８
ａの周方向から連続する滑らかな円弧状に形成される。

このように、副ブラケット１４に上記逃げ部３２が形成
されることにより、該逃げ部３２部分では該副ブラケッ
ト１４と上記筒型インシュレータ１６との間の間隔が大
きくなり、該筒型インシュレータ１６の外筒２０の下側
と上記主ブラケット１２の下側との間に、上記逃げ部３
２内に配置される補強リブとしての下側リブ３４を設け
である。

以上の構成により、本実施例のブラケット構造にあって
は、副ブラケット１４の取付部１４ａの先端部に逃げ部
３２を形成することにより、外筒２０と主ブラケット１
２との間に下側リブ３４を設けることが可能となり、該
下側リブ３４が設けられることにより筒型インシュレー
タ１６と主ブラケット１２間の結合強度が著しく増大さ
れ、耐久性の大幅な向上を図ることができる。

また、上記下側リブ３４は上記外筒２０の下側に配置す
ることができるため、上記筒型インシュレータ１６を副
ブラケット１２の取付面Ｆより下方に回し込んで配置す
ることが可能となり、該取付面Ｆに対する筒型インシュ
レータ１６の位置を低く保つことができる。

従って、筒型インシュレータ１６から副ブラケット１４
に至るエンジンマウント１０の振動に対する上下方向の
固有値を大きく上げることが可能となり、障害となるパ
ワーユニットの振動が車体側に伝達されるのを大幅に低
減し、車室内の音振性能を著しく向上させることができ
る。

更に、このように筒型インシュレータ１６と主ブラケッ
ト１２との間に下側リブ３４を設けることができるにも
かかわらず、該下側リブ３４が逃げ部３２内に配置され
ることにより、上記内筒１８の中心Ｃと上記ねじ穴２８
との間のオフセット量り増大されることなく、副ブラケ
ット１４に対する筒型インシュレータ１６の突出量を少
なく保つことができる。

尚、本実施例では副ブラケット１４をパワーユニット側
に固定し、筒型インシュレータ１６の内筒１８を車体側
に取り付ける場合を開示したが、これに限ることなく、
これとは逆に副ブラケット１４を車体側に、かつ、内筒
１８をパワーユニット側に取り付けるようにしたもので
もよい。

発明の効果 以上の構成により、本発明のエンジンマウントのブラケ
ット構造にあっては、エンジンマウントが筒型インシュ
レータと主ブラケットおよび副ブラケットによって構成
された場合にあって、副ブラケットの筒型インシルレー
タ配置方向の側辺に、取付穴間に位置して逃げ部を形成
したので、該逃げ部を介して筒型インシュレータと主ブ
ラケットとの間に補強リブを設けることが可能となる。

従って、上記補強リブによって筒型インシュレータと主
ブラケットとの間の結合強度が著しく増大し、耐久性の
大幅な向上を図ることができると共に、該補強リブを筒
型インシュレータの下側に配置することができるため、
該筒型インシュレータを上記副ブラケットの取付面の下
方に回り込んで配置することが可能となり、該取付面に
対する筒型インシュレータの高さを低（して、振動に対
するエンジンマウント全体の上下方向の固有値を上げる
ことが可能となる。

このため、パワーユニットと車体間の障害となる振動の
伝達率を大幅に低下して、車室内の音振性能を著しく向
上させることができるという各種母れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に用いられるエンジンマウントの全体構
成を示す正面図、第２図は本発明に用いられる主ブラケ
ットの平面図、第３図は本発明に用いられる副ブラケッ
トの平面図、第４図は従来のエンジンマウントの正面図
、第５図は従来のエンジンマウントに用いられる主ブラ
ケットの平面図、第６図は従来のエンジンマウントに用
いられる副ブラケットの平面図である。 １０・・・エンジンマウント、１２・・・主ブラケット
、１４・・・副ブラケット、１４ａ・・・側辺、１６・
・・筒型インシュレータ、１８・・・内筒、２０・・・
外筒、２２・・・弾性体、２８・・・ねじ穴（取付穴）
、３２・・・逃げ部、３４・・・下側リブ（補強リブ）
。 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）内筒と外筒との間に弾性体が介在される筒型イン
   シュレータと、 該筒型インシュレータの外筒から一側方に突設される主
   ブラケットと、 パワーユニット又は車体側から突設されて、その先端部
   に上記主ブラケット取り付け用の複数の取付穴が形成さ
   れる副ブラケットとを備えたエンジンマウントにおいて
   、 上記副ブラケットの上記筒型インシュレータ配置方向の
   側辺に、少なくとも２つの上記取付穴間で内方に凹設さ
   れる逃げ部を形成し、該筒型インシュレータの外筒と上
   記主ブラケットとの間に、該逃げ部内に配置される補強
   リブを設けたことを特徴とするエンジンマウントのブラ
   ケット構造。