JPH0244764Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0244764Y2
JPH0244764Y2 JP4749586U JP4749586U JPH0244764Y2 JP H0244764 Y2 JPH0244764 Y2 JP H0244764Y2 JP 4749586 U JP4749586 U JP 4749586U JP 4749586 U JP4749586 U JP 4749586U JP H0244764 Y2 JPH0244764 Y2 JP H0244764Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
inner core
tip
thin
flexible coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4749586U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62157549U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP4749586U priority Critical patent/JPH0244764Y2/ja
Publication of JPS62157549U publication Critical patent/JPS62157549U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0244764Y2 publication Critical patent/JPH0244764Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、人体の心臓等の患部につき、当該患
部にカテーテルに依つて薬液を送り込んで治療を
行うためのガイドとして、大腿動脈などから血管
内に挿入するために使用されている医療用ガイド
ワイヤーの改良に関する。
《従来の技術》 従来のこの種医療用ガイドワイヤーaなるもの
は、第4図、第5図、そして第6図に示す通り、
屈曲している血管A内に、第4図の如く所望患部
まで挿通させていくことができるように、その寸
法も直径2mm程度の太さで、長さも大凡50〜70cm
位の細長く、しかも可撓性をもたせて細線条とし
たものである。
さらに詳しくは、第6図に明示の通り線径0.1
mm程度のステンレススチール等による線材bを、
密着コイル巻きすることで形成したと可撓性コイ
ル細線条cと、その先端部c′に溶着手段などで固
設したSnなどの軟質金属による球状の案内先頭
部dと、同細線条cの基端部c″に、これまた溶着
などにより固説の基端部eとからなつている。
そして、さらに上記の案内先頭部dと基端部e
との間には、上記可撓性コイル細線条cの空心f
に直線状にて挿通されている安全ワイヤーgを、
その各両端部g1,g2にて、溶着手段などにより連
着すると共に、基端部eに一端部h1を固着して当
該空心fに挿通した一本の内心ワイヤーhを、当
該安全ワイヤーgに添装し、この内心ワイヤーh
の自由端h2を、前記先端部c′側である案内用先端
箇所Bにあつて、当該先端部c′から所定長sだけ
離間して配在させるたものである。
すなわち、医療用ガイドワイヤーにあつては、
蛇行する血管A内に進行させて行くものであるか
ら、球状の案内先頭部dが、万一にも可撓性コイ
ル細線条cの先端部c′から脱落してしまうといつ
たことは許されないのであり、このため先ず上記
のように平板状等の素材による安全ワイヤーgの
端部g1,g2を、しつかりと夫々案内先頭部dと基
蓋部eとに固着するのである。
さらに、この種のものは曲折した血管A中を移
動させて行かねばならないので、しなやかに過ぎ
ると血管A内への進入が、局部にひつかかつて困
難または不能となつてしまい、逆に柔軟性に乏し
く曲りにくいと、血管Aの内壁に衝当して患者に
苦痛を与えたり、さらには、第4図のaに示され
ているように、血管Aを突き破る虞れすら生ずる
こととなる。
このため、上記の要請を満足させるのに従来品
にあつても前記安全ワイヤーg以外に、案内用先
端箇所Bにあつて、前記の通り自由端h2をもつた
内心ワイヤーhを配し当該内心ワイヤーhの存し
ない離間箇所の所定長sを適宜に選定すること
で、案内用先端箇所Bにおける適度な曲り易さを
具備させるようにしている。
ところが、上記従来例によるときは、一本の内
心ワイヤーhの添装によつて所要の強度を得よう
とするため、どうしても、可成り大径の内心ワイ
ヤーhを内挿しなければならず、この結果可成り
腰の強いものとなつて曲折が困難となり、従つて
第7図に示す通り血管Aの屈曲部A′にあつて、
可撓性コイル細線条cが、血管に強く擦れ合うこ
ととなり、当該屈曲部A′を損傷してしまう危険
がある。
さらに、第8図により示されている通り医療用
ガイドワイヤーaが血液Aに添つて弯曲した際、
内心ワイヤーhの自由端h2が、可撓性コイル細線
条cの内周面に押当してしまい、当該細線条cの
押当箇所が外周側へ曲突されて、突起部c′が形成
されることとなるのであり、当該突起部c′が血管
Aに障害を与える心配もある。
またさらに、この種医療用ガイドワイヤーaに
あつては、これを血管Aに進入させるに際し、当
該ワイヤーaの基端側を手許操作により回動し、
これにより当該回動を同ガイドワイヤーaの先端
側の回転に伝達させ、これにより案内先頭部dの
進行方向を変じて血管A内へ円滑に進入させるこ
とを要求されるが、このような操作に際し、一本
の安全ワイヤーgと、これまた大径の一本による
内心ワイヤーhとを内挿した当該従来品によると
きは、基端側の回動操作が充分に先頭部d側まで
伝達され難く、この結果円滑な血管内への進入操
作ができない嫌いがあつた。
《考案が解決しようとする問題点》 本考案は上記の難点に鑑み、二本の内心ワイヤ
ーを安全ワイヤーの両側に添装し、当該両案内ワ
イヤーの自由端位置に段差をもたせると共に、当
該自由端を先細りの先端エツジにより形成するこ
とで、全体の腰を柔軟なものとして曲げ易くし
て、円滑な血管への進入を可能とし、かつ曲成状
態となつても突起部ができるようなこともなく、
しかも手許操作による回動時にも、これによる捩
れを充分に先頭部まで伝達され易くして、血管の
曲りに沿つた進入を容易にしようとするのが、そ
の目的である。
《問題点を解決するための手段》 本考案は上記の目的を達成するために、密着コ
イル巻きにて形成した所要長の可撓性コイル細線
条にあつて、その先端部と基端部とに夫々固設し
た案内先頭部、基蓋部間には、上記可撓性コイル
細線条の空心に挿通の安全ワイヤーを連着すると
共に、上記基蓋部に基端が固設されている一対の
内心ワイヤーを、当該安全ワイヤーを挟んで上記
空心に挿通添装し、かつ当該両内心ワイヤーの各
自由端は、可撓性コイル細線条の案内用先端箇所
にあつて、前記案内先頭部から夫々相異する所定
長だけ離間した位置で終焉すると共に、先細りの
先端エツジにより形成されていることを特徴とす
る医療用ガイドワイヤーを提供しようとするもの
である。
《作用》 安全ワイヤーを挟んで、一対の内心ワイヤーが
添装されているから、所要の強度を得るために
も、当該内心ワイヤーは比較的細径のものを使用
すればたり、このことによつて全体の腰が柔らか
く曲げ易いものとなり、各心内ワイヤーの自由端
が互いにずれた位置にあるから、可撓性コイル細
線条の案内用先端箇所における柔軟さが、先頭部
側へ向けて次第に増して行き、一箇所から急に曲
がり易くなつてしまうこともないので、屈曲した
血管への曲進も円滑となる。
さらに二本の内心ワイヤーが案内ワイヤーを挟
んで配装してあるので、手許操作で基端部側を回
転させたとき、一対の内心ワイヤーが螺旋状に曲
成されて、当該回転を先頭部側へ確実に伝達する
こととなる。
また当該内心ワイヤーの自由端が先端エツジに
よつて形成されているので、前記案内用先端箇所
が曲成状態となつた場合にあつても、従来例のよ
うに突出部が突出されてしまうことなく、このた
め血管進入の上で、不本意な障害をなる部分の形
成がなく、円滑な所期の目的が達成できることと
なる。
《実施例》 本考案を図示の実施例によつて詳記すれば、ス
テンレススチール等による線材1により、密着コ
イル巻きすることで所要長の可撓性コイル細線条
2が形成されており、その先端部2aには錫など
の軟質金属による球状の案内先頭部3が溶着手段
等によつて固着されていると共に、基端部2bに
は基蓋部4が、これまた溶着手段等にて固設さ
れ、この際当該案内先頭部3の内側平面部3aと
基蓋部4との間には、従来例と同じく平板状に形
成された安全ワイヤー5の両端5a,5bが、溶
着手段等にて突刺状態で固設され、これにより当
該ワイヤー5が、可撓性コイル細線条2の空心2
cに直線状にて挿通されてることとなる。
本考案では、さらに上記空心2cに、安全ワイ
ヤー5を挟んで引揃え状態となるよう挿通した一
対二本の内心ワイヤー61,62を配設するのであ
るが、当該ワイヤー61,62は、図示例の如く断
面円形等所望形状でよく、しかもその基端6a,
6bは、前記基端部4に溶接手段などによつて固
着されているのに対し、電解研磨などにより先細
りとなるように形成した先端エツジ6c,6d
は、何れも案内先頭部3に固設することなく自由
端となつている。
そして、上記先端エツジ6c,6dの終焉位
置、すなわち案内先頭部3の内側平面図3aと
夫々の先端エツジ6a,6dまでの距離S1,S2
に、S1<S2の如く相差をもたせてあり、何れの先
端エツジ6c,6dも、案内用先端箇所Bに配在
されているのであり、当該S1,S2を加減すること
で先端側へ向けて次第に、その柔軟性を任意の程
度で増加させていくようにすることができる。
ここで上記の先端エツジ6c,6dは、内心ワ
イヤー61,62を断面円形にて形成すれば、円錐
状態となり、同ワイヤー61,62が平帯状であれ
ば斧状となり、また前記の可撓性コイル細線条2
を形成しているステンレススチール等の線材1
に、前記の如き丸線を用いることなく、平板状の
異形線状を採択するようにしてもよい。
ここで、一般にこの種のガイドワイヤーは血管
に進入されるため、できるだけ外径寸法の細いも
のが望ましいが、このためにはステンレススチー
ル等の線材自体にも細線を用いなければならない
が、こうなるとガイドワイヤーとしての剛性が弱
くなるから太い安全ワイヤーを使用する必要が生
じてくる。
ところが前記の如き丸線によるときは、空心で
ある内径が小さくなつてしまうため、充分に強度
に見合つた太いワイヤーを挿通できなくなるのに
対し、上記第3,第4図の如き異形線材による平
線材を用いれば、可撓性コイル細線条の内径を大
きくとることができ、これにより可成り細いガイ
ドワイヤーが実用に供し得ることとなる。
なお、上記した各ガイドワイヤーは通常、外周
面をテフロン加工によつて潤滑性をもたせ使用さ
れるものである。
また、本考案は上記要旨を逸脱しない範囲内
で、種々の変形例、例えば安全ワイヤーを丸線
に、内心ワイヤーを平線にする等が可能なことは
いうまでもない。
さらに第2図は、本考案に係る医療用ガイドワ
イヤーに対し、血管Aの進入操作中、基端側に手
動による回転を与えた場合を示しており、当該回
転力により、中心側である安全ワイヤー5の両側
にあつて、内心ワイヤー61,62が同図のように
互いに螺旋状に捩られ捩られ、このため当該回転
力を確実に先端側へ伝達できることになる。
また第3図は当該ガイドワイヤーが屈曲した血
管A内に進入していつた際、当該血管Aに沿つて
弯曲状態となつた場合を示しており、このとき先
端エツジ6c,6dの外周面が、弯曲した安全エ
ツジ5の外周面に当接することとなるから、前記
第8図のように内心ワイヤーhの自由端h2による
可撓性コイル細線条cの不本意な突起部c′の突出
といつたことがなくなる。
《考案の効果》 本考案は以上のようにして構成されるものであ
るから、比較的細い2本の内心ワイヤーと安全ワ
イヤーとにより、医療用ガイドワイヤー全体を柔
軟に形成でき、従つて曲折し易いので血管内へ自
由に曲つて進入し易く、かつ各内心ワイヤーの先
端エツジが互いにずれた位置で終焉しているの
で、可撓性コイル細線条の案内用先端箇所が、よ
り一層緩徐に変化する柔軟性をもつこととなつ
て、血管を傷つけたりすることなく進入させて行
くことが可能となり、また当該進入に際し、本考
案に係る医療用ガイドワイヤーが弯曲しても、自
由端である先端エツジの形成により、可撓性コイ
ル細線条の一部に突起部が突出してしまうといつ
た支障も解消される。
しかも、安全ワイヤーを挟んだ一対の内心コイ
ルによることで、回転手許操作時の回転捩り力伝
達も確実かつ円滑となるから、先頭部側の進行方
向を変向したいときにも、これを容易に実現させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本考案に係る医療用ガイドワイヤー
の一実施例を示す一部切欠の縦断正面図、同図b
は同横断構成説明図、第2図は同ワイヤーに回転
捩り力を付与した際の内装構成部材を示した部分
正面図説明図、第3図は同ワイヤーの弯曲状態に
おける先端部の内装構成部材を示した部分正面説
明図、第4図のa,bは従来の異種医療用ガイド
ワイヤーを示す使用状態の各説明図、第5図は同
ワイヤーの部分斜視図、第6図aは第5図に示し
たものの縦断正面図、同図bは同横断説明図、第
7図は同従来ワイヤーの血管屈曲部における進入
状態を示した部分説明図、第8図は同ワイヤーの
弯曲時における突起部突出状態を示した先端部側
の外観略示図である。 1……線材、2……可撓性コイル細線条、2a
……先端部、2b……基端部、2c……空心、3
……案内先頭部、4……基蓋部、5……安全ワイ
ヤー、61,62……内心ワイヤー、6a,6b…
…内心ワイヤーの基端、6c,6d……内心ワイ
ヤーの先端エツジ、B……案内用先端箇所、S1
S2……先端エツジの6c,6d離間長。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 密着コイル巻きにて形成した所要長の可撓性
    コイル細線条にあつて、その先端部と基端部と
    に夫々固設した案内先頭部、基蓋部間には、上
    記可撓性コイル細線条の空心に挿通の安全ワイ
    ヤーを連着すると共に、上記基蓋部に基端が固
    設されている一対の内心ワイヤーを、当該安全
    ワイヤーを挟んで上記空心に挿通添装し、かつ
    当該両内心ワイヤーの各自由端は、可撓性コイ
    ル細線条の案内用先端箇所にあつて、前記案内
    先頭部から夫々相異する所定長だけ離間した位
    置で終焉すると共に、先細りの先端エツジによ
    り形成されていることを特徴とする医療用ガイ
    ドワイヤー。 (2) 可撓性コイル細線条を形成している線材が、
    断面円形または角型であり、安全ワイヤーが平
    帯状で、内心ワイヤーは断面円形にして、先端
    エツジが円錐状である実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の医療用ガイドワイヤー。
JP4749586U 1986-03-31 1986-03-31 Expired JPH0244764Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4749586U JPH0244764Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4749586U JPH0244764Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62157549U JPS62157549U (ja) 1987-10-06
JPH0244764Y2 true JPH0244764Y2 (ja) 1990-11-28

Family

ID=30868153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4749586U Expired JPH0244764Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0244764Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6302810B2 (ja) * 2014-09-25 2018-03-28 テルモ株式会社 ガイドワイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62157549U (ja) 1987-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4498482A (en) Transvenous pacing lead having improved stylet
CA1236748A (en) Catheter wire guide with movable mandril
EP0778044B1 (en) Guidewire unit
US4779628A (en) Guidewire assembly having moveable core and low profile safety wire
US5666968A (en) Flexible guide wire with extension capability and guide wire extension for use therewith
JP2564458B2 (ja) カテーテルガイドワイヤ
US5396902A (en) Steerable stylet and manipulative handle assembly
US4841976A (en) Steerable catheter guide
US3789841A (en) Disposable guide wire
US8043232B2 (en) High performance wire guide
JPH02104370A (ja) 医療用ガイドワイヤ
JPH09127U (ja) ワイヤーガイド
US20100228150A1 (en) Neuro guidewire
JPH0761329B2 (ja) 操作自在の小径ガイドワイヤ
JPH06509963A (ja) 操作可能なスタイレットと操作ハンドルアセンブリ
US4966143A (en) Surgical wire guide
JP2002516729A (ja) カテーテル又はリードを偏向させるための方法及び装置
JPH02185263A (ja) 柔軟な調整可能な先端部を有する導入ガイドワイヤ
JP2005533594A (ja) 人体構造内を進行する医療用具及びその製造方法
JP4751553B2 (ja) ガイディングエイド
CA1150580A (en) Stylet
JPH0751067Y2 (ja) カテーテルを兼ねた医療用ガイドワイヤー
JPH0244764Y2 (ja)
JPH0329669A (ja) 医療用カテーテル
JP2589666Y2 (ja) 医療用のガイドワイヤ