JP2564458B2

JP2564458B2 - カテーテルガイドワイヤ

Info

Publication number: JP2564458B2
Application number: JP4511506A
Authority: JP
Inventors: セペトカ，アイヴァン
Original assignee: TAAGETSUTO SERAPYUUTEIKUSU Inc
Current assignee: TAAGETSUTO SERAPYUUTEIKUSU Inc
Priority date: 1991-05-07
Filing date: 1992-05-06
Publication date: 1996-12-18
Anticipated expiration: 2011-12-18
Also published as: JPH06504706A; DE69224828D1; EP0585359B1; EP0585359A4; AU659650B2; EP0812599A2; EP0812599B1; DE69232730D1; WO1992019151A1; DE69232730T2; EP0585359A1; ATE164088T1; ATE221795T1; NO933963L; ES2181963T3; DE69224828T2; PT100470A; IE921466A1; CA2086093C; NO933963D0

Description

【発明の詳細な説明】記述技術分野本発明は外科用器具の一般的な分野に関する。詳しく
は、患者の脈管構造内へのカテーテルの配備を容易にす
るために、心血管および血管内での処置手順で使用され
るガイドワイヤに関する。

背景血管内にカテーテルを配備するための一般的な手順
は、ガイドワイヤを血管を通って所望の位置へと先行さ
せ、カテーテルをこのガイドワイヤを越えて前進させる
方法である。カテーテル自体は血管を通って先行するす
なわち血管内を巧みに前進し得るほどの十分な縦強度ま
たはねじり強さを有していないため、ガイドワイヤが必
要である。例えば、米国特許第4,884,579号を参照のこ
と。

カテーテルを配備するために使用されるガイドワイヤ
としてはいくつかのタイプが提案されている。最も簡単
なタイプのワイヤは、好適には約0.20〜1.0mmの直径を
有する。ワイヤの遠位端には湾曲した先端部が備わり、
これは近位端のガイド構造によって方向が決定され、こ
れにより、選択された血管に沿ってワイヤを誘導し得
る。理論上は、トルクの伝達は、ワイヤの近位端で選択
的にワイヤを回転させるとこれに対応して遠位端が回転
するように制御される。さらに、操作を行う医師がガイ
ドワイヤが接近する脈管構造全体を見通し得るように放
射線不透過性が所望される。

本発明は米国特許第4,884,579号に記載されたガイド
ワイヤアセンブリの改良発明である。この前発明は、以
下の３つの部分を有し、これらの部分の間で柔軟性およ
び摺動特性が次第に増大するカテーテルガイドワイヤに
ついて述べている。すなわち、1.長さ約50〜250cmの半
硬質のねじり可能な近位ワイヤ部であって、約0.25〜1.
0mmの外径を有する近位ワイヤコア部により形成され
る。2.長さ約20〜60cmの、より柔軟な中間部であって、
約0.10〜0.50mmの縮小された直径を有する中間ワイヤコ
ア部、およびこの中間コア部を覆う低摩擦で柔軟なポリ
マー管外被により形成される。（３）長さ約１〜10cmの
最遠位端部であって、約0.05〜0.15mmの縮小された直径
を有する遠位ワイヤコア部、および遠位端部を覆いこれ
に縦強度を与える柔軟なスリーブにより形成される。

本発明の主な目的は、上記発明のトルク伝達性および
放射性不透過性を向上させることである。

発明の開示本発明は、患者の脈管構造内で使用されるカテーテル
ガイドワイヤについて記載されている米国特許第4,884,
579号であって、（ａ）柔軟なねじり可能な近位ワイヤ部と、（ｂ）中間ワイヤコア部とこれを覆う柔軟なポリマー管
外被とにより形成される、より柔軟な中間部と、（ｃ）遠位ワイヤコア部と、遠位端部を覆いまたこれに
縦強度を与える螺旋状コイルとにより形成される、最も
柔軟な遠位端部との組み合せよりなる発明の改良であって、該改良は、中間ワイヤコアと柔軟なポリマー管外被と
の間に、該中間コア部を包む放射線不透過性の螺旋状の
帯状コイルを有する。この改良により、柔軟性を維持し
たままで放射線不透過性が増大し、またトルク伝達性が
向上する。

図面の簡単な説明図１は、本発明の１つの実施態様により製造されるガ
イドワイヤの断面図である。

図２は、本発明の別の実施態様により製造されるガイ
ドワイヤの断面図である。

これらの図において、類似した構成部分は同じ参照番
号により示す。

発明を実施する態様図１は、本発明１つの実施態様により製造されるガイ
ドワイヤであり、一般に参照番号10で示す。このワイヤ
は、近位端11と遠位端12との間の全長が約70〜300cm、
最大外径が約0.20〜1.0mmの柔軟でねじり可能なワイヤ
である。ワイヤの大部分は柔軟な近位部13であり、この
全長は約50〜250cmの範囲である。この部分の後には、
長さ約20〜60cmの、より柔軟な中間部14、および長さ約
１〜10cmの最も柔軟な遠位端部15が続く。

ガイドワイヤ10のワイヤコア16は、ステンレススチー
ルなどの柔軟でねじり可能なワイヤフィラメント材料に
より形成される。ワイヤコアの最大直径は約0.20〜1.0m
mである。ガイドワイヤ10の近位部13を形成するコア部
は長さ方向にほぼ均一の直径を有し、コアの最大直径、
すなわち0.20〜1.0mmに対応する。

ワイヤの中間部14では、コアは近位部の直径から次第
に先細となり、好ましくは約0.10〜0.50mm、およびコア
の近位部13の直径の約10％〜50％に縮径される。従っ
て、例えば、近位部のコア直径が0.46mmであれば、コア
は最小直径が約0.05〜0.23まで縮径される。先細部17の
長さは典型的には縮径部18の長さの約10％〜50％であ
り、これら２つの部分により中間ワイヤ部14の長さ、す
なわち約20〜60cmが形成される。

中間部14のワイヤコア16は、長さ方向に沿って柔軟な
ポリマー外被19に覆われている。外被19の主な機能は、
中間部14に沿って低摩擦の表面、詳しくは、隣接する遠
位部15の表面と近位部13の表面（ワイヤコア自体）より
も摩擦の小さい表面を提供することである。外被19はま
た好ましくは、中間部の縮径コア18に縦方向の支持を与
えて、この部分が軸方向の圧力により湾曲する傾向を押
さえる働きもする。

外被19は好ましくは、コアワイヤに接合または堅く固
着し得、またそれ自体が低摩擦の表面を有するかまたは
低摩擦の表面に覆われ得る、テフロン（商標名）、ポリ
オレフィン、またはポリウレタンなどのポリマーにより
形成される。他の適切な外被としては、ポリエステル、
ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、
ラテックスまたはシリコーンゴム、ポリスチレン、およ
びポリアクリル樹脂などの、外側に位置する水素を持つ
実質的にすべてのポリマーにより形成される管、および
ポリビニルピロリドン（PVP）、ポリエチレンオキシ
ド、またはポリヒドロキシエチルメタクリレート（ポリ
HEMA）、またはこれらのコポリマーなどの親水性の高
い、低摩擦ポリマーにより形成される表面コーティング
が含まれる。

ポリマー外被19の下には、帯状のプラチナ、金、タン
グステン、またはこれらの合金などの放射線不透過性の
金属22がワイヤコア16の周りに卷かれている。図示する
ように、帯状コイル22は、中間部14の先細部17との接続
部23から中間部14の遠位接続部24まで延びている。帯状
コイル22の厚さは約0.015〜0.050mm、好ましくは約0.02
5mm、幅は約0.050〜0.130mm、好ましくは約0.075mmであ
る。この帯状金属の巻数はワイヤコア１ミリメートル当
り約５〜15、好ましくはワイヤコア１ミリメートル当り
約10である。

ガイドワイヤ10の遠位部15は柔軟なスリーブ27に完全
にまたは部分的に覆われている。図１に示すスリーブ27
は、従来、例えば、プラチナ、金、またはタングステン
のストランドなどの放射線不透過性のワイヤストランド
巻線として形成される軟質で柔軟な螺旋状コイルであ
る。このワイヤストランドの直径は約0.050〜0.100mm、
好ましくは約0.075mmである。図示するように、スリー
ブ27は接続部24からガイドワイヤ１の遠位端12まで延び
ている。スリーブ27のワイヤコア16への接着は、好まし
くは２または３回の半田付けまたは溶接による接合によ
って、１回は近位接続部24で、もう１回は先が丸くなっ
た遠位接続部28で行われる。

スリーブ27は、ワイヤ先端部12の近くでワイヤを曲げ
るためのメカニズムを提供することに加えて、ガイドワ
イヤ10の遠位部15の縦強度（軸方向）を増大させ、また
軸方向の圧力によりこの部分が湾曲する傾向を押さえ
る。同時に、縮径コア29とスリーブ27との柔軟性が組み
合わされることにより、ワイヤが患者の脈管構造を通っ
て移動するとき連続して急な湾曲部がある場合でも対応
できる。ガイドワイヤ10の端部の先が丸くなった接続部
28は、端部が尖ったワイヤコア16から血管の壁を保護す
る働きをする。さらに、スリーブ27を有することによ
り、ワイヤの遠位部15は隣接する中間部14より摩擦係数
が高くなる。この遠位部15の高摩擦の表面は、特にカテ
ーテル配備操作の間、血管の接合部で遠位部15を血管の
壁に対して固定させるのを助ける。

遠位部ワイヤコア29はほぼ均一の断面を有する。コア
は直径が0.05〜0.15mmの円柱形状、または0.025mm×0.0
75mmの長方形断面を有する平板形状であり得る。ワイヤ
コアは、接続部24に先細部を有し、これはコアの遠位部
の約10〜50％を占める。

図２は本発明の別の実施態様であって、螺旋状の帯状
コイル22の一部が内部ワイヤコイル35に置き換わってい
る以外は図１とほぼ同じである。螺旋状の帯状コイル22
の遠位端には、従来、例えば、プラチナ、金、またはタ
ングステンなどの放射線不透過性のワイヤストランド巻
線として形成される軟質の柔軟ならんせん状コイル24が
形成されている。図示するように、コイル35は螺旋状の
帯状コイル22との接続部36から遠位部15の近位端との接
続部24まで延びている。この内部コイル35は、柔軟な螺
旋状コイル22の遠位端のための固定点として、および中
間コア部14のポリマー外被19のための固定点として働
く。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭63−181774（ＪＰ，Ａ) 特開平２−180277（ＪＰ，Ａ) 特開平３−505168（ＪＰ，Ａ) 欧州特許出願公開405823（ＥＰ，Ａ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】（ａ）半硬質のねじり可能な近位ワイヤ部
と、（ｂ）中間ワイヤコア部とこれを覆う柔軟なポリマー管
外被とにより形成される、より柔軟な中間部と、（ｃ）遠位ワイヤコア部と、遠位端部を覆いまたこれに
縦強度を与える螺旋状コイルとにより形成される、最も
柔軟な遠位端部との組み合せよりなる、患者の脈管構造内で使用するため
のカテーテルガイドワイヤにおいて、該中間コア部と該柔軟なポリマー管外被との間に該中間
コア部を含む放射線不透過性の螺旋状の帯状コイルを有
するカテーテルガイドワイヤ。
【請求項２】前記帯状コイルが、プラチナ、金、タング
ステン、およびこれらの合金よりなる群から選択される
放射線不透過性の金属により形成される、請求項１に記
載のガイドワイヤ。
【請求項３】前記帯状コイルが、厚さ約0.015〜0.050m
m、幅約0.050〜0.130mmの堅く卷かれたコイルであり、
ガイドワイヤの前記近位ワイヤ部から前記遠位ワイヤコ
ア部の接続部まで延びている、請求項１に記載のガイド
ワイヤ。
【請求項４】（ａ）前記柔軟なねじり可能な近位ワイヤ
部が約0.25〜0.10mmの外径を有し、（ｂ）前記中間ワイヤコア部が約0.10〜0.50mmに縮小さ
れた直径を有し、および（ｃ）前記遠位ワイヤコア部が縮径した断面積を有す
る、請求項１に記載のガイドワイヤ。
【請求項５】前記遠位ワイヤコア部が円柱形状で、直径
が約0.05〜0.15mmである、請求項４に記載のガイドワイ
ヤ。
【請求項６】前記遠位ワイヤコア部が、0.025mm×0.075
mmの断面寸法を有する長方形状である、請求項４に記載
のガイドワイヤ。
【請求項７】（ａ）前記柔軟なねじり可能な近位ワイヤ
部が約0.25〜0.50mmの外径を有し、（ｂ）前記中間ワイヤコア部が約0.10〜0.20mmの縮小さ
れた直径を有し、および（ｃ）前記遠位ワイヤコア部が約0.05〜0.13mmの縮小さ
れた直径を有する、請求項１に記載のガイドワイヤ。
【請求項８】（ａ）柔軟でねじり可能な近位ワイヤ部
と、（ｂ）中間ワイヤコア部とこれを覆う柔軟なポリマー管
外被とにより形成される、より柔軟な中間部と、（ｃ）遠位ワイヤコア部と、遠位端部を覆いまたこれに
縦強度を与える螺旋状コイルとにより形成される、最も
柔軟な遠位端部との組み合せによるなる、患者の脈管構造内で使用するた
めのカテーテルガイドワイヤにおいて、該中間コア部と該柔軟なポリマー管外被との間に該中間
コア部を含む放射線不透過性の螺旋状の帯状コイルを有
し、該遠位部の近位端を包むプラチナ製の螺旋状コイル
が、該遠位螺旋状コイルの近位端のための固定点とし
て、および該中間コア部および該螺旋状の帯状コイルを
覆う該柔軟なポリマー管外被の遠位端のための固定点と
して働くようにされたカテーテルガイドワイヤ。