JPH0243034A - 建築用パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は住宅、倉庫等に使用するサンドイッチパネル、
特にフオーム形成時に縮合水のような水分を放出するフ
オームとそのような水分を透過しない金属薄板間の接着
性を改善すると共に、防火性、断熱性、防蝕性、防カビ
性を具備した建築用パネルに関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、フェノールフオームを芯材とするサンドインチ
タイプのパネルは一面が金属、もう−面が可撓性のある
シート状物でサンドインチした構造、あるいはシート状
物間にフェノールフオームを一体に介在したボード、も
しくは石膏ボードのような硬質基材とシート状物間に一
体にフェノールフオームを介在したボード等があった。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、この種パネル、ボードにおいては、芯材
がレゾールタイプのフェノール樹脂と硬化剤と発泡剤と
を混合し、これら面材間にフオームを形成すると、反応
時の縮合水が１０〜２０％（重量比）放出され、かつ、
この水分が外部へ放出されず、面材裏面に水滴となって
付着したり、この反応物の表面と面材間の空間に水蒸気
として滞留し、フオームと面材の接着が大幅に阻害され
、面材が芯材から剥離する欠点があった。なお、この縮
合水は反応系において不可欠であり、フオーム形成にも
重要な成分である。また、フェノールフオームの反応系
は発泡が急激であり、かつ連続的にクリームタイム→ゲ
ルタイム→タックフリータイム−ライズタイムへと吐出
部から外方へ放射状に体積を拡大しながら反応するため
、芯材が面材と接触するのに好条件な接着力を最大に発
揮できるのはゲルタイムであり、しかも面材の裏面に水
分が存在しないことであるが、このような反応系の状況
下で面材と芯材とを均一に接触させることなど不可能で
あり、接着力にムラが生ずる不利があった。

（課題を解決するための手段〕 本発明はこのような欠点を除去するため、金属薄板の裏
面に特殊シートを接着剤で全面、ある！Ｉ）は部分的に
接着一体化し、芯材の反応系のアンバランスをこのシー
ト状物をフェノールフオームが通過する際に制御され、
はぼ良好な状況下で面材と接触させ、接着力の強化を図
ると共に、機械強度、防火性、断熱性、生産性を大幅に
向上でき、その上、安価な部材とした建築用パネルを提
案するものである。

（実施例〕 以下に、図面を用いて本発明に係る建築用パネルの一実
施例について詳細に説明する。すなわち、第１図（ａ）
、Φ）は上記建築用パネル（以下、単にパネルという）
の代表的な一例を示す説明図であり、１は表面材、２は
裏面材、３は芯材、４はシート状物、７は接着剤である
。さらに説明すると、表面材１は金属薄板からなり、例
えば表面処理鋼板、鋼板に亜鉛・ニッケル合金をメツキ
した鋼板、アルミ・亜鉛合金メツキ鋼板（商品名二ガル
ファン、ガルバリウム鋼板、スーパージンク）、アルミ
ニウム板、アルミニウム合金板、フッ素樹脂塗装鋼板、
銅板、クラツド鋼板、制振鋼板等の金属板（平板、エン
ボス加工板を含む）、ステンレス鋼板、チタン板の平板
、またはロール成形、プレス成形等により所定形状、例
えば第４図（ａ）〜（ｉ）、第５図（ａ）〜（ｎ）に示
すように成形した部材の１種からなるものである。勿論
、表面処理鋼板の化粧面には成形後にフッソ樹脂、その
他の塗料を塗布して焼成、乾燥等した部材も含むもので
ある。裏面材２は可撓性のあるシート面材の１種からな
り、例えばクラフト紙、アスベスト紙、アルミニウム箔
、スチールペーパ等の単体、あるいはアルミニウム箔と
紙材をラミネートした面材、もしくはアルミニウムを面
材に蒸着したものなどの１種からなるものである。勿論
、表面材１と同質材で構成することもできる。特に、裏
面材２の芯材３と接触する面にはポリエチレン、ポリウ
レタン、ポリエステル、エポキシ等の樹脂の１種をラミ
ネートした面材とすると芯材３との接着力が強化される
。これは樹脂同士の接着が他意面材２の表面よりも接着
しやすく、分子間結合が作用しやすいからと推測される
。また、芯材３はフェノール樹脂、特にレゾール型の樹
脂と硬化剤と発泡剤とからフェノールフオーム（以下、
単にフオームという）を形成した物質、もしくはフェノ
ール樹脂にクルードＭＤＩを使用したフェノールフオー
ム、またはフェノール樹脂と他樹脂を反応させるために
変性したフオーム等も含むものである。シート状物４は
フォーム３形成時の縮合水を吸水し、表面材１の裏面１
ａとフオーム３間に介在させ、フオーム３の接着力が最
大に発揮できるように機能するものである。

特に、シート状物４は第２図（ａ）、（ｂ）に示すよう
に表、裏面材１．２と芯材３とが接触する面にセルロー
ス、繊維（植物型、合成樹脂製）５と吸水樹脂製繊維６
、もしくは繊維５に吸水樹脂をコーテング、あるいは含
浸した不織布、編物等をシート状物４としたものである
。なお、好ましくは第２図（ｂ）に示すようにΔむ位の
嵩があり、ここから芯材３が反応、発泡する際の水蒸気
、水分を外方へ放出する通気路として機能し、フェノー
ルフオームが完全に反応、発泡した際は第３図に示すよ
うに芯材３と表、裏面材１．２、シート状物４間の空隙
が充填されるものである。特に、シート状物４は芯材３
が反応発泡する際の縮合水を吸水し、接着力を強化する
と共に、芯材３とシート状物４の一体化と表、裏面材１
．２とを一体に結合するのに有効なものである。上記吸
水樹脂としては、（イ）澱粉系、（ロ）セルロース系、
Ｑ９合成樹脂系があり、（イ）にはアクリルニトリルグ
ラフト化加水分解物、アクリル酸グラフト化合物、（ロ
）にはグラフト重合物、カルボキシメチル化合物、Ｑ→
にはポリアクリル酸塩系、ポリビニルアルコール系、ポ
リエチレンオキサイド系などの１種、または２種以上か
らなる。７は接着剤でシート状物４を表、裏面材１．２
に全面、もしくは部分的に接着するものである。

接着剤７としてはエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、そ
の他の周知接着剤の１種からなるものである。

実施例１ （ａ）レゾール型フェノール樹脂　　　　１００重量部
（不揮発分８０％　　粘度２０００ｃｐｓ／２０°Ｃ）
（ｂ）硬　化　剤　　　　　　　　　　　　２５重量部
（６５％パラトルエンスルホン酸水１Ｈ）（Ｃ）発　泡
　剤　　　　　　　　　　　　１８重量部（フレオン１
１、フレオン１１３を１：１）（ｄ）添　加　剤　　　
　　　　　　　　　５重量部（シリコーン、触媒、ポリ
リン酸アンモン等）実施例２ （ａ）レゾール型樹脂　　　　　　　　　１００重量部
（実施例１と同じ） （ｂ）硬　化　剤　　　　　　　　　　　　２５重量部
（Ｃ）発　泡　剤　　　　　　　　　　　　１８重量部
（実施例１と同じ） （ｄ）添　加　剤　　　　　　　　　　　　３重量部（
実施例１と同じ） 比較例 フェノールフオーム形成原料は実施例１と同じ、なお、
パネル用の表面材１としては０．３５ｍｍ厚のカラー鋼
板、エンボス深さ０．５ｍｍのスタッコ模様の板を（α
）、同質材でフラット板を（β）、シート状物４として
はセルロースにポリアクリル酸塩を溶解、抄造して２０
０ｇ／ｒｒｆとしたものをエポキシ樹脂７ミクロンを全
面に塗布し、シート状物４として表面材１とを一体化し
たもの、シート状物４ａ、もう１種としてはプラスチッ
ク単繊維のネット状物を吸水樹脂でコーテングしたシー
ト状物４ｂを準備した。また、芯材３の原料の液温は２
０°Ｃ、ミキシング時間は１５秒、型温は８０°Ｃ、キ
ュア時間は５分間とし、実施例１．２、比較例とも同じ
条件とした。なお、実施例１の層構造は、表面材１（エ
ンボスあり）−接着剤（エポキシ樹脂点分布）シート状
物４ａ−芯材３−裏面材２（カラー鋼板フラット板）、
実施例２は表面材１（フラット板）−接着剤７（ポリウ
レタン樹脂）−シート状物４ｂ＝芯材３−シート状物４
ｂ−接着剤５−裏面材２、比較例としては表面材１（平
板）−芯材３−裏面材２（エンボス）の層構造とした。

なお、製造法としては下型上にシート状物４を接着した
状態の表面材１を載置、次にその表面材１の裏面にフェ
ノール樹脂等の各成分を混合して吐出、次に裏面材２を
載置し、上型をのせてキュアした。

このように形成したパネルの接着強度、幼性を下表に示
す。

（１）はＪＩＳ−Ａ−１６１３に準じ剥離試験を行った
。

（２）はＪＩＳ−Ａ−１３２１で試験した。

以上の結果から、実施例１．２はシート状物がフェノー
ルフオーム原料が反応、発泡途中に放出する縮合水と吸
水すると共に、シート状物４を通過中にクリームタイム
からゲルタイムへ移行し、表面材１、裏面材２と接触す
るため最良の条件で接触し、接着強度が上昇したと思わ
れる。これに対し、比較例は反応途中であるが、ゲルタ
イムに到達する前で、かつ縮合水が放出されたまま表、
裏面材１．２の裏に結露したような状況で接触するため
、フオームの発泡組織をスキン層が厚く、密度がバラバ
ラであった。なお、防火性は総合的に実施例１．２、比
較例とも全部合格したが、実施例１．２はシート状物４
を介在したにも拘らず合格した。しかも圧縮強度にも差
が見られた。

〔発明の効果］ 上述したように本発明に係る建築用パネルによれば、■
反応発泡中に放出される全重量の２０％程度の水分を吸
水樹脂で相当％を吸水し、反応物と表、裏面材の接触面
に水分を存在させない。■反応物をゲルタイム時にまで
遅延させ、そこで表、裏面材と好条件下で接触させて接
着強度を大幅に向上させる。■フオーム組織の均一化が
図れ、機械強度がアップする。■生産時に反応混合物の
状態にあまり左右されずに製造でき、生産しやすく、コ
ストダウンも図れる。■シート状物と面材とが一体に接
着され、かつ芯材の表層に十分にくい込んだアンカー効
果を発揮でき、芯材形成時の接着第１図（ａ）、（ｂ）
は本発明に係る建築用パネルの一実施例を示す説明図、
第２図（ａ）、（ｂ）は表、裏面材の裏面にシート状物
を接着した状況を示す説明図、第３図は第１図における
Ａ部を拡大、抽出して示す説明図、第４図（ａ）〜（ｉ
）、第５図（ａ）〜（ｎ）はその他の実施例であり、シ
ート状物４を省略して示す断面図である。

１・・・表面材、２・・・裏面材、３・・・芯材、４・
・・シート状物、７・・・接着剤。

特許出願人　株式会社アイジー技術研究所第１ （しン 図 第１図 （ｉＩン １　・　・ ２　・　・ ３　・ ４　・　・ ５　　。

６　・ ・表面材 ・裏面材 ・芯材 ・シート状物 、繊維 ”吸水樹脂製繊維 第 （α） 図 第 図 第 午 図 第 午 図 第５ 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）金属薄板間にレゾールタイプのフェノールフォー
   ムからなる芯材を一体に介在させた建築用パネルにおい
   て、金属薄板の裏面に繊維と吸水樹脂製繊維とからなる
   シート状物を接着剤で接着し、このシート状物を芯材と
   金属薄板間に介在させたことを特徴とする建築用パネル
   。