JPH0312544B2 - - Google Patents

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JPH0312544B2
JPH0312544B2 JP16399886A JP16399886A JPH0312544B2 JP H0312544 B2 JPH0312544 B2 JP H0312544B2 JP 16399886 A JP16399886 A JP 16399886A JP 16399886 A JP16399886 A JP 16399886A JP H0312544 B2 JPH0312544 B2 JP H0312544B2
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stainless steel
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resin
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JP16399886A
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Haruki Fujii
Kenichi Takahashi
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Daido Steel Sheet Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
[技術分野] 本発明は、ステンレス鋼板と発泡樹脂とを複合
した複合パネルに関するものである。 [背景技術] ステンレス鋼板は耐食性に優れるために、屋根
材や壁材、天井材、開口部材など建築材料に使用
される量が年々増大している。一方、金属板を建
材に使用する場合、断熱性を向上させ結露を防止
するために硬質ポリウレタンフオームやイソシア
ヌレートフオーム、フエノールフオームなどの発
泡樹脂を金属板の裏打ち材として設けたり、ある
いはこれらの発泡樹脂を金属板間にサンドイツチ
したりして、金属サンデイングやサンドイツチパ
ネルなどとした複合パネルとして用いることが普
及してきている。この金属板と発泡樹脂との複合
パネルは、金属板に発泡樹脂とその発泡の際の自
己接着性によつて接着させることで形成されてい
るが、金属板としてステンレス鋼板を用いた複合
パネルの場合、ステンレス鋼板は耐食性が優れる
ために却つて発泡樹脂との接着性を高めるうえで
不利になる。 すなわち発泡樹脂との接着性を高めるために、
例えばステンレス鋼板の表面処理を通常の燐酸塩
やクロム酸などの化成処理液で処理したり、ある
いはさらにその上に塗料を塗装したりすることが
なされるが、ステンレス鋼板はその優れた耐食性
のためにこれらの化成処理液では十分に化成処理
されず、ステンレス鋼板への発泡樹脂の十分な接
着性を得ることができないのである。そこで、ス
テンレス鋼板の表面をダル加工ロールで荒らした
り、スコツチブライトロールやワイヤーブラシロ
ールで研摩したりして、ステンレス鋼板の表面を
粗面化し、発泡樹脂との接着性を向上させたり、
さらにはこのように粗面化してからクロム酸処理
とすると共に塗料を塗装して発泡樹脂との接着性
を向上させる試みもなされているが、これらにお
いてもステンレス鋼板と発泡の際の自己接着性に
よる発泡樹脂との間の接着力は1Kg/cm2以下と低
く、さらに経時的に接着力が低下し易く温度変化
の激しい場合には膨張収縮の繰り返しで剥離が発
生する危険性がある。 [発明の目的] 本発明は、上記の点に鑑みて為されたものであ
り、ステンレス鋼板と発泡樹脂との接着性に優れ
複合強度が高い複合パネルを提供することを目的
とするものである。 [発明の開示] しかして本発明に係る複合パネルは、クロム酸
と珪酸塩及び燐酸を含有する化成処理液で表面処
理されたステンレス鋼板の表面に、樹脂塗料の塗
膜を介して発泡樹脂の層がその発泡の際の自己接
着性によつて接着されて成ることを特徴とするも
のであり、以下本発明を詳細に説明する。 ステンレス鋼板をまず脱脂処理したのちに、次
いで表面を化成処理液で化成処理する。化成処理
液としてはクロム酸(CrO3)と珪酸塩(SiO2
と燐酸(H3PO4)とを混合したものを用いるも
のであり、この化成処理液においてクロム酸と珪
酸塩と燐酸の配合の重量比率は、燐酸を1とする
とクロム酸を1〜3、珪酸塩を1〜3に設定する
のが好ましく、配合比率がこれから外れるとステ
ンレス鋼板への塗膜の密着性の向上の効果を十分
に得ることができない。化成処理液をステンレス
鋼板の表面にロールコーターやフローコーターな
どの塗布装置によつて塗布した乾燥することによ
つて、化成処理をおこなうことができる。化成処
理液の塗布量は乾燥状態で片面10〜500mg/m2
範囲に、乾燥温度は60〜120℃の範囲に設定され
るのが好ましい。 このようにステンレス鋼板の表面をクロム酸と
珪酸塩及び燐酸を含む化成処理液で化成処理した
のち、ステンレス鋼板の表面にポリエステル樹脂
系塗料、アクリル樹脂系塗料、エポキシ樹脂系塗
料、ウレタン樹脂系塗料、アルキツドメラミン樹
脂塗料など後述の発泡樹脂と密着性の良い樹脂塗
料を塗布する。塗布は乾燥塗膜厚さで2〜30μと
なるようにおこなうのがよく、焼き付け硬化温度
を160〜240℃に、焼き付け時間を20〜60秒程度に
それぞれ設定して乾燥させ、発泡樹脂との密着性
が良好な樹脂塗膜を形成させる。 発泡樹脂としては硬質ポリウレタンフオームや
イソシアヌレートフオーム、フエノールフオーム
などを用いることができ、この発泡樹脂の原液を
ステンレス鋼板の上記樹脂塗膜を形成させた面に
注入して発泡硬化させ、この発泡硬化時の自己接
着性によつて発泡樹脂をステンレス鋼板に接着さ
せ、ステンレス鋼板を金属外皮材とし発泡樹脂の
層が複合された複合パネルを得ることができる。
この複合パネルにあつて、ステンレス鋼板の表面
はクロム酸と珪酸塩及び燐酸を含む化成処理液で
化成処理されているためにステンレス鋼板と樹脂
塗膜との接着性が高く、塗膜を介して発泡樹脂の
層を強固に接着させることができる。ちなみに、
ステンレス鋼板と発泡樹脂との接着強度は、発泡
樹脂が硬質ウレタンフオームの場合は1.8〜2.5
Kg/cm2程度、イソシアヌレートフオームの場合は
0.9〜1.2Kg/cm2程度にそれぞれ高めることがで
き、しかも発泡樹脂が凝集破壊されるまでステン
レス鋼板と発泡樹脂との間での界面剥離は生じな
い。これに対してステンレス鋼板の表面粗度を調
整して粗面化したものにおいては、発泡樹脂が硬
質ウレタンフオームの場合で1.0〜1.2Kg/cm2
度、イソシアヌレートフオームの場合で0.6〜0.8
Kg/cm2程度と低く、しかも剥離はステンレス鋼板
と発泡樹脂との間で界面剥離として生じるもので
あり、さらにステンレス鋼板の表面粗度を調整し
てクロム酸による化成処理をし、そして塗膜を形
成させるようにしたものにおいても、発泡樹脂が
硬質ウレタンフオームの場合で1.2〜1.4Kg/cm3
度、イソシアヌレートフオームの場合で0.7〜0.9
Kg/cm2程度と高いものが得られず、しかも剥離は
ステンレス鋼板と発泡樹脂との間での界面剥離及
び発泡樹脂の凝集破壊とが混在して生じる。 ここで複合パネルを製造するにあたつて、バツ
チ方式の製造と連続方式の製造とのいずれの方法
も採用することができる。バツチ方法の場合は例
えば、一対の金属外皮材としてステンレス鋼板を
用い、あるいは一対の金属外皮材として一方をス
テンレス鋼板、他方を塗装鋼板や塗装アルミニウ
ム板を用い、この一対の金属外皮材に嵌合部やリ
ブをロール成形機やプレスベンダーなどで加工
し、次いで一対の金属外皮材の周辺嵌合部を硬質
ポリ塩化ビニルなどの樹脂型押し枠で囲い、これ
を水平型あるいは長尺の生産に適した縦型の多段
プレスに10〜20組セツトし、枠の1〜2箇所の孔
から各金属外皮材間に発泡樹脂の原液を注入し、
一定時間発泡させて硬化させ、一対の金属外皮材
間の発泡樹脂の層をサンドイツチさせた複合パネ
ルを製造することができる。このようにして例え
ば第1図に示すような内面にクロム酸と珪酸塩及
び燐酸を含む化成処理液で化成処理皮膜1が形成
された一対の金属外皮材3,3間に樹脂塗膜2,
2を介して発泡樹脂の層4が接着されたサンドイ
ツチ構造の複合パネルを得ることができる。また
連続方式の場合は例えば、コイル状のステンレス
鋼板を巻き戻してロール成形機で製品形状に応じ
た形状に端部の成形やリブの成形をおこなうと共
にステンレス鋼板の全体形状を断面凹型に成形
し、このステンレス鋼板を連続して送りつつ凹部
に発泡樹脂の原液をノズルから注入散布し、発泡
樹脂原液を発泡させつつこれをダブルコンベアー
に導入して所定の15〜25mm程度の間隔で挟持して
搬送する間に発泡硬化させ、ステンレス鋼板に発
泡樹脂の層を裏打ち積層させた複合パネルを製造
することができる。このとき、アルミニウム箔や
スチール箔、アルミニウム蒸着クラフト紙、石綿
紙、不織布などの軟質コイルを繰り出してダブル
コンベアーの入側から導入し、発泡樹脂のステン
レス鋼板と反対側の面に装着させて覆わせるよう
にする。このようにして第2図aのようにステン
レス鋼板の金属外皮材1の内面側に発泡樹脂の層
4が化成処理皮膜と樹脂塗膜(いずれも図示は省
略)を介して積層接着され、さらに発泡樹脂の層
4の裏面に軟質コイル5が接着された金属サイジ
ング構造の複合パネルを得ることができる。連続
方式でサンドイツチ構造の複合パネルを製造する
場合には、一対の金属外皮材としてステンレス鋼
板を用い、あるいは一対の金属外皮材として一方
をステンレス鋼板、他方を塗装鋼板や塗装アルミ
ニウム板を用い、ロール成形機でこの一対の金属
外皮材の両側端の嵌合部やリブ波の成形をおこな
い、次いでこの一対の金属外皮材を上下に対向さ
せてこの間に発泡樹脂の原液を注入散布し、発泡
樹脂原液を発泡させつつこれをダブルコンベアー
に導入して所定の22〜200mm程度の間隔で挟持し
て搬送する間に発泡硬化させることによつて、金
属外皮材間に発泡樹脂の層をサンドイツチさせた
複合パネルを製造することができ、これをダブル
コンベアーの出側に設けた走間切断機で自由な寸
法に切断する。このようにして例えば第2図bに
示すような一対の金属外皮材3,3の内面側に発
泡樹脂の層4が化成処理皮膜と樹脂塗膜(いずれ
も図示は省略)を介して積層接着されたサンドイ
ツチ構造の複合パネルを得ることができる。第2
図b中6はアルミニウム箔、7はEPTなどのゴ
ムパツキンであり、またこのサンドイツチ構造の
複合パネルの断面構造は第1図のものと同じであ
る。 次ぎに本発明を実施例によつて例証する。 実施例 1 板厚が0.4mmのステンレス鋼板(SUS304)をア
ルカリ脱脂剤(日本パーカライジング株式会社製
フアインクリーナーFC4336)によつて70℃、15
秒間の条件で脱脂したのち湯洗した。次にCr6+
6000ppm、Cr3+が4000ppm、PO4が10000ppm、
SiO2が20000ppmで、PHが1〜2のクロム酸、珪
酸塩、燐酸混合の塗布型化成処理液を、濃度50
%、Cr6+濃度30±2ポイント、温度20℃の条件で
ロールコーターにて上記ステンレス鋼板に片面の
乾燥重量が180mg/m2となる塗布量で塗布し、80
℃で30秒間乾燥することによつて化成処理をおこ
なつた。次いでこのステンレス鋼板の化成処理表
面にオイルフリーポリエステル系塗料(日本ペイ
ント株式会社製「R−50」;ポリエステル66%、
アルキツド34%)を乾燥塗膜が10μ厚になるよう
に塗布し、板温200℃、焼き付け時間60秒の条件
で乾燥することによつて、ステンレス鋼板の片面
に樹脂塗膜を形成させた。次ぎにこの一対のステ
ンレス鋼板を樹脂塗膜が対向するように上下に対
向配置し、硬質ウレタンフオーム原液(ポリウレ
タン化成株式会社製;MDI、ポリオール、フロ
ンR−11、アクチベーター配合)をステンレス鋼
板間に注入て発泡させることによつて、フオーム
密度が50Kg/m3の発泡樹脂の層をその自己接着性
がステンレス鋼板の樹脂塗膜面に接着させた。こ
のようにして厚み35mmの発泡樹脂層が一対のステ
ンレス鋼板にサンドイツチされた第2図(b)の構造
の複合パネルを連続式工法で得た。 実施例 2 発泡樹脂の原液として難燃型のイソシアヌレー
トフオーム原液(ポリウレタン化成株式会社製;
特殊MDI、特殊ポリオール、フロンR−11、ア
クチベーター配合)を用い、フオーム密度が45k
g/m3になるように発泡させるようにした他は、
実施例1と同様にして厚み35mmの発泡樹脂層が一
対のステンレス鋼板にサンドイツチされた第2図
(b)の構造の複合パネルを連続式工法で得た。 比較例 1 板厚が0.4mmのステンレス鋼板(SUS304)をア
ルカリ脱脂剤(日本パーカライジング株式会社製
フアインクリーナーFC4336)によつて70℃、15
秒間の条件で脱脂したのち湯洗した。次いでスコ
ツチブライトロールにてこのステンレス鋼板の表
面を研摩することによつて、表面粗度を平均Ra
=0.12μ、最大Rnax=0.7μとし、化成処理をする
ことなくこの研摩面を対向させて一対のステンレ
ス鋼板を上下に対向配置し、あとは実施例1と同
様にして硬質ウレタンフオーム原液をステンレス
鋼板に注入して発泡させることによつて、フオー
ム密度が50Kg/m3の発泡樹脂の層をその自己接着
性でステンレス鋼板の研摩面に接着させた。この
ようにして厚み35mmの発泡樹脂層が一対のステン
レス鋼板にサンドイツチされた第2図bの構造の
複合パネルを連続式工法で得た。 比較例 2 発泡樹脂の原液として実施例2と同じイソシア
ヌレートフオーム原液を用い、フオーム密度が45
Kg/m3になるよう発泡させるようにした他は、比
較例1と同様にして厚み35mmの発泡樹脂層が一対
のステンレス鋼板にサンドイツチされた第2図b
の構造の複合パネルを連続式工法で得た。 比較例 3 比較例1と同様にしてステンレス鋼板の表面を
研摩処理したのち、化成処理することなくステン
レス鋼板の研摩表面に実施例1と同様にしてポリ
エステル系塗料(「R−50」)の10μC厚の樹脂塗
膜を形成させ、次いでこの一対のステンレス鋼板
を樹脂塗膜が対向するように上下に対向配置し、
実施例1と同様にして硬質ウレタンフオーム原液
をステンレス鋼板間に注入して発泡させることに
よつて、フオーム密度が50Kg/m3で厚み35mmの発
泡樹脂層が一対のステンレス鋼板にサンドイツチ
された第2図bの構造の複合パネルを連続式工法
で得た。 比較例 4 発泡樹脂の原液として実施例2と同じイソシア
ヌレートフオーム原液を用い、フオーム密度が45
Kg/m3になるよう発泡させるようにした他は、比
較例3と同様にして厚み35mmの発泡樹脂層が一対
のステンレス鋼板にサンドイツチされた第2図b
の構造の複合パネルを連続式工法で得た。 比較例 5 ステンレス鋼板を比較例1と同様にして研摩処
理したちに実施例1と同様にしてクロム酸、珪酸
塩、燐酸混合の塗布型化成処理液で化成処理し、
塗装をすることなくこの一対のステンレス鋼板を
化成処理面が対向するように上下に対向配置し、
実施例1と同様にして硬質ウレタンフオーム原液
をステンレス鋼板間に注入して発泡させることに
よつて、フオーム密度が50Kg/m3で厚み35mmの発
泡樹脂層が一対のステンレス鋼板にサンドイツチ
された第2図bの構造の複合パネルを連続式工法
で得た。 比較例 6 発泡樹脂の原液として実施例2と同じイソシア
ヌレートフオーム原液を用い、フオーム密度が45
Kg/m3になるよう発泡させるようにした他は、比
較例5と同様にして厚み35mmの発泡樹脂層が一対
のステンレス鋼板にサンドイツチされた第2図b
の構造の複合パネルを連続式工法で得た。 比較例 7 比較例1と同様にしてステンレス鋼板の表面を
研摩処理し、次ぎにクロム酸(CrO3)12.5重量
%と珪酸塩(SiO2)12.5重量%の計25重量%の混
合液の化成処理液(関西ペイント株式会社製)
を、ロールコーターによつて上記ステンレス鋼板
の研摩面に片面の乾燥重量が180mg/m2となるよ
うに塗布し、80℃で30秒間乾燥して化成処理をし
た。次ぎにステンレス鋼板の研摩表面に実施例1
と同様にしてポリエステル系塗料「(R−50」)の
10μ厚の樹脂塗膜を形成させ、次いでこの一対の
ステンレス鋼板を樹脂塗膜が対向するように上下
に対向配置し、実施例1と同様にして硬質ウレタ
ンフオーム原液をステンレス鋼板間に注入して発
泡させることによつて、フオーム密度が50Kg/m3
で厚み35mmの発泡樹脂層が一対のステンレス鋼板
にサンドイツチされた第2図bの構造の複合パネ
ルを連続式工法で得た。 比較例 8 発泡樹脂の原液として実施例2と同じイソシア
ヌレートフオーム原液を用い、フオーム密度が45
Kg/m3になるよう発泡させるようにした他は、比
較例7と同様にして厚み35mmの発泡樹脂層が一対
のステンレス鋼板にサンドイツチされた第2図b
の構造の複合パネルを連続式工法で得た。 上記実施例1、2及び比較例1乃至8における
研摩処理の有無、化成処理の種類、塗装の有無、
発泡樹脂の種類を第1表に整理して示す。
【表】 また実施例1、2及び比較例1乃至8で得た複
合パネルについてステンレス鋼板と発泡樹脂層と
の接着性の評価をおこなつた。結果を第2表に示
す。第2表の「密着性評価」の「強制剥離」の試
験は、厚さ35mmの複合パネル100mm角に切断して
これを引張試験機によつて引つ張つて強制剥離さ
せることによつておこない、この強制剥離させた
ときの数値をKg/cm2で表示した。また「密着性評
価」の「ひつかき評価」は、この強制剥離させた
ときの剥離面を観察することによつて試験をおこ
ない、ステンレス鋼板と発泡樹脂層との界面で剥
離が発生しているときは「×」、界面剥離と発泡
樹脂の凝集破壊とが混在するときは「△」、界面
剥離がなく発泡樹脂の凝集破壊のみのときは
「〇」で表示し、また発泡樹脂が凝集破壊したと
きでも、さらに厚さ1.2mm、幅30mm、長さ300mmの
鋼製物差の端部を試験片の端部30mmの箇所におい
て発泡樹脂の破壊部分に斜め45度で当てて押すこ
とでひつかき、このひつかきによつて界面剥離が
生じたときには「×」で表示した。また「湿潤密
着性評価」は、湿潤試験JIS Z 0236に基づいて
1000時間処理したものを上記「密着性評価」と同
様に試験して評価したものである。さらに「総合
評価」は、発泡樹脂が硬質ポリウレタンフオーム
の場合、強制剥離1.5Kg/cm2以上、ひつかき評価
「〇」のものを「◎」、強制剥離1.2Kg/cm2以上、
ひつかき評価「△」以上のものを「△」、強制剥
離1.2Kg/cm2以下、ひつかき評価「×」のものを
「×」で示し、また発泡樹脂がイソシアヌレート
フオームの場合、強制剥離0.9Kg/cm2以上、ひつ
かき評価「〇」のものを「〇」、強制剥離0.7Kg/
cm2以上、ひつかき評価「△」以上のものを「△」、
強制剥離0.7Kg/cm2以下、ひつかき評価「×」の
ものを「×」で示した。
【表】 第2表の結果、ステンレス鋼板と発泡樹脂層と
の接着性を十分に高めるには、実施例1、2のよ
うにステンレス鋼板の表面をクロム酸と珪酸塩及
び燐酸を含有する化成処理液で表面処理すると共
にこの化成処理膜の表面に樹脂塗料の塗膜を形成
することが必要であり、ステンレス鋼板を研摩処
理するだけの場合(比較例1、2)や、ステンレ
ス鋼板を研摩処理して樹脂塗料の塗膜を形成させ
る場合(比較例3、4)、ステンレス鋼板を研摩
処理してクロム酸と珪酸塩及び燐酸を含有する化
成処理液で表面処理する場合(比較例5、6)、
ステンレス鋼板を研摩処理してクロム酸と珪酸塩
を含有する化成処理液で表面処理すると共に樹脂
塗料の塗膜を形成させる場合(比較例7、8)の
いずれのものにあつてもステンレス鋼板と発泡樹
脂層との十分な接着性を得ることはできないこと
が確認される。 [発明の効果] クロム酸と珪酸塩及び燐酸を含有する化成処理
液で表面処理されたステンレス鋼板の表面に、樹
脂塗料の塗膜を介して発泡樹脂の層をその発泡の
際の自己接着性によつて接着させるようにしてあ
るので、樹脂塗料の塗膜はクロム酸と珪酸塩及び
燐酸を含有する化成処理液による化成処理膜によ
つて密着性高くステンレス鋼板に接着されてお
り、この結果樹脂塗料の塗膜を介して発泡樹脂の
層を強固にステンレス鋼板に接着させることがで
き、ステンレス鋼板から発泡樹脂の層が剥離する
ようなことを防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の一部の断面図、第
2図a,bはそれぞれ本発明の他の実施例の断面
図である。 1は化成処理皮膜、2は塗膜、3はステンレス
鋼板などの金属外皮材、4は発泡樹脂の層であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 クロム酸と珪酸塩及び燐酸を含有する化成処
    理液で表面処理されたステンレス鋼板の表面に、
    樹脂塗料の塗膜を介して発泡樹脂の層がその発泡
    の際の自己接着性によつて接着されて成ることを
    特徴とする複合パネル。
JP16399886A 1986-07-11 1986-07-11 複合パネル Granted JPS6319242A (ja)

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JPS6319242A JPS6319242A (ja) 1988-01-27
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US6419778B2 (en) 1996-05-23 2002-07-16 Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Covering sheet having minute unevenness on the surface thereof, methods of producing said sheet and a molding using said sheet
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