JPH0242900Y2 - - Google Patents

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JPH0242900Y2
JPH0242900Y2 JP8260887U JP8260887U JPH0242900Y2 JP H0242900 Y2 JPH0242900 Y2 JP H0242900Y2 JP 8260887 U JP8260887 U JP 8260887U JP 8260887 U JP8260887 U JP 8260887U JP H0242900 Y2 JPH0242900 Y2 JP H0242900Y2
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JP
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friction plate
pin
bracket
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washer
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば自動二輪車に用いられるデイ
スクブレーキのデイスクプレートに関する。
〔従来技術〕
この種のデイスクプレートにおいて、従来、例
えば「実開昭60−3333号公報」に見られるよう
に、車輪と一体に回転するブラケツトの外周に、
リング状をなした摩擦プレートを同軸状に配置
し、これらブラケツトと摩擦プレートを、複数の
フローテイングピンを介して厚み方向に移動可能
に結合したものが知られている。
そして、この従来のデイスクプレートでは、ブ
ラケツトと摩擦プレート相互のがたつきを防止す
るため、これら両者の結合部分に皿ばね等のばね
材を介装している。この皿ばねは、フローテイン
グピンのかしめ端部とブラケツトおよび摩擦プレ
ートとの間に、一定の初期荷重を与えた圧縮状態
で介装されており、この皿ばねの弾性によつて摩
擦プレートが厚み方向一方側に押圧付勢されて、
そのがたつきが防止されているとともに、この皿
ばねの弾性ストロークの範囲内で摩擦プレートが
厚み方向に移動し得るようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、この皿ばねの一端部は、可動側であ
る摩擦プレートと固定側であるブラケツトの表面
に略半周づつ跨がつた状態で接しているために、
摩擦プレートが厚み方向に移動した際には、皿ば
ねはその半周部分でしか撓むことができず、同一
の皿ばね上において、荷重が加わつて撓む部分と
荷重が加わらずに撓まない部分が形成されてしま
う。
このため、摩擦プレートが厚み方向に移動を繰
り返すと、皿ばねにはその荷重が加わる部分と加
わらない部分との境界部分に繰り返し応力が集中
し、早期のうちに皿ばねの弾性が低下したり、場
合によつては上記境界部分で皿ばねが破断してし
まう虞れがあり得る。
本考案はこのような事情にもとづいてなされた
もので、弾性体の寿命が向上し、摩擦プレートを
長期間に亙つてがたつくことなく、その厚み方向
に移動可能にフローテイング支持することができ
るデイスクブレーキのデイスクプレートの提供を
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本考案においては、車輪と共に回転す
るブラケツトの外周に、リング状をなした摩擦プ
レートを同軸状に配置し、これらブラケツトと摩
擦プレートの互いに対向する周縁部を、複数のフ
ローテイングピンを介して厚み方向に移動可能に
結合したデイスクプレートにおいて、 上記フローテイングピンは、ブラケツトと摩擦
プレートの互いに対向する周縁部間に、その厚み
方向に沿つて摺動可能に挿通されたアウターピン
と、このアウターピンの内部に相対的にスライド
可能に挿通されたインナーピンとからなり、これ
らアウターピンとインナーピンの端部間で上記ブ
ラケツトおよび摩擦プレートを厚み方向に挟持す
るとともに、これらアウターピンとインナーピン
にそのスライド方向に離間対向するばね座を設
け、これらばね座間に弾性体を圧縮状態で介装し
たことを特徴とする。
〔作用〕
この構成によれば、摩擦プレートが厚み方向に
移動すると、アウターピンとインナーピンとが相
対的に軸方向にスライドして、これら両ピンのば
ね座間に介装された弾性体を圧縮するから、この
弾性体の全体に荷重が加わり、弾性体はこの荷重
の大きさに応じて全体が均等に撓むことになる。
したがつて、従来のように弾性体の一部分に繰
り返し応力が集中することもなく、弾性の早期劣
化や破損を未然に防止することができる。
〔実施例〕
以下本考案の第1実施例を、第1図ないし第4
図にもとづいて説明する。
第4図中符号1は自動二輪車の前輪用のデイス
クプレートを示し、このデイスクプレート1は前
輪と共に回転する円板状のブラケツト2と、この
ブラケツト2の外周に同軸状に配置されたリング
状の摩擦プレート3とで構成される。摩擦プレー
ト3はキヤリパ内のブレーキパツド(図示せず)
によつて挾圧されるものであり、この摩擦プレー
ト3の内周縁部には、複数の結合舌片4が周方向
に間隔を存して一体に突設されている。これら結
合舌片4の先端縁はブラケツト2の外周縁に近接
されており、この結合舌片4の先端縁とブラケツ
ト2の外周縁には、半円形状の凹部5および6が
互いに対向して設けられている。そして、この互
いに対向する凹部5,6間には、ブラケツト2と
摩擦プレート3とを厚み方向に移動可能に結合す
るフローテイングピン7が挿通されている。
このフローテイングピン7は第1図に示すよう
に、上記凹部5,6間にその厚み方向に摺動可能
に挿通された円筒状のアウターピン8と、このア
ウターピン8の内部に軸方向に相対的にスライド
可能に挿通された円筒状のインナーピン9とから
なり、アウターピン8の一端部には上記ブラケツ
ト2および結合舌片4の表面に係止するフランジ
部10が形成されている。また、インナーピン9
の外周には結合舌片4およびブラケツト2の裏面
側の端部に位置して、外径の小さな小径部11が
形成されており、この小径部11上にはワツシヤ
12が嵌合されている。ワツシヤ12は小径部1
1の先端をかしめて押し潰すことにより、このか
しめ部13と小径部11の基端の段部14との間
で支持されており、このワツシヤ12の外周部は
上記ブラケツト2および結合舌片5の裏面に係止
されている。したがつて、ブラケツト2および結
合舌片4は、アウターピン8とインナーピン9と
の間で、その厚み方向に挟持されている。
アウターピン8の内周面にはワツシヤ12側の
端部に位置して、径方向内側に張出すフランジ状
のばね座15が一体に形成されており、このばね
座15の先端面はインナーピン9の外周面に近接
している。また、インナーピン9のかしめ部13
とは反対側の外周面には、径方向外側に張出すフ
ランジ状の他のばね座16が一体に形成されてい
る。このばね座16はアウターピン8の内側に位
置するとともに、このアウターピン8側のばね座
15に対し両ピン8,9のスライド方向に離間対
向されており、これらばね座15,16の間に
は、弾性体としての波形座金17が介装されてい
る。波形座金17は一定の初期荷重を与えた圧縮
状態で介装されており、この波形座金17が復元
しようとする弾性力によつて、上記ブラケツト2
と結合舌片4が夫々フランジ部10およびワツシ
ヤ12に押圧されている。したがつて、この押圧
により摩擦プレート3のがたつきが防止されてい
るとともに、上記波形座金17の弾性ストローク
の範囲内で摩擦プレート3が厚み方向に移動し得
るようになつている。
このような構成において、いま、摩擦プレート
3が第2図に示すように、ワツシヤ12側に移動
されると、ワツシヤ12と一体のインナーピン9
が図中矢印で示すように、アウターピン8から抜
け出す方向にスライドし、ばね座15,16の離
間間隔が縮まる。このため、波形座金17はばね
座15,16間で圧縮されるから、その全周に摩
擦プレート3の移動に伴う荷重が加わり、全体が
均等に弾性変形する。
一方、摩擦プレート3が第3図に示すように、
フランジ部10側に移動されると、この摩擦プレ
ート3にはアウターピン8のフランジ部10が係
止されているので、このアウターピン8が摩擦プ
レート3と共にインナーピン9から抜け出す方向
にスライドし、ばね座15,16の離間間隔が縮
まる。このため、上記と同様に波形座金17はば
ね座15,16間で圧縮されるから、その全周に
摩擦プレート3の移動に伴う荷重が加わることに
なり、全体が均等に弾性変形する。
このように波形座金17が均等に弾性変形すれ
ば、摩擦プレート3が厚み方向に移動を繰り返し
ても、従来のように波形座金17の一部分に応力
が繰り返し集中することはなく、弾性の早期劣化
や破損を未然に防止することができる。したがつ
て、波形座金17が長寿命となり、摩擦プレート
3を長期に亙つてがたつくことなく、その厚み方
向に移動可能にフローテイング支持することがで
きる。
それとともに、波形座金17が全周に亙つて均
等に変形することから、この波形座金17に荷重
が加わらなくなつた時には、その復元力は極めて
大きなものとなり、摩擦プレート3のがたつきを
より確実に防止できる利点もある。
また、この第1実施例の構成によれば、波形座
金17はアウターピン8の内部に収容されている
から、デイスクプレート1上に露出せずに済み、
外観的な面でも好都合となるとともに、この波形
座金17に泥水や制動時に発生するブレーキパツ
ドの削り粕が付着し難くなり、摩擦プレート3の
押圧機能が損われずに済む。
また、波形座金17をアウターピン8の内部に
収容したことにより、デイスクプレート1の外側
へのフローテイングピン7の突出量を少なく抑え
ることができ、このデイスクプレート1を前輪に
取付ける上での自由度が増す等の利点がある。
なお、上述した第1実施例では弾性体として波
形座金を用いたが、本考案はこれに限らず、例え
ば第5図に示す本考案の第2実施例のように、皿
ばね21を用いても良い。この場合、皿ばね21
を受けるインナーピン9側のばね座16は、この
インナーピン9に一体に設けなくとも良く、例え
ば上記第5図に示すように、インナーピン9の外
周面に外径の小さな小径部22を形成し、この小
径部22にばね座を構成するワツシヤ23を嵌合
して、この小径部22の先端部をかしめ、このか
しめ部24と小径部22の基端の段部25との間
でワツシヤ23を固定するようにしても良い。そ
して、このように別体のワツシヤ23でばね座を
構成する際には、インナーピン9のワツシヤ23
とは反対側の端部に、ブラケツト2および結合舌
片4に係止する大径なフランジ部26を一体に形
成しても良い。
また、第6図に示す本考案の第3実施例のよう
に、波形座金や皿ばねの代わりにコイルばね31
を用いても良いし、弾性体に加わる荷重の大きさ
やデイスクプレート1の使用条件によつては、皿
ばねやコイルばね等の金属ばね材に代つて耐熱性
のゴム状弾性体を用いても良い。
〔考案の効果〕
以上詳述した本考案によれば、弾性体の一部分
に繰り返し応力が加わらずに済むから、弾性の早
期劣化や破損を未然に防止することができ、その
分、弾性体の寿命が向上して、長期に亙り摩擦プ
レートをがたつくことなく、その厚み方向に移動
可能にフローテイング支持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の第1実施例を示
し、第1図は第4図中−線に沿う断面図、第
2図および第3図は夫々摩擦プレートが厚み方向
に移動した状態を示す断面図、第4図はデイスク
プレートの側面図、第5図は本考案の第2実施例
を示す断面図、第6図は本考案の第3実施例を示
す断面図である。 1……デイスクプレート、2……ブラケツト、
3……摩擦プレート、7……フローテイングピ
ン、8……アウターピン、9……インナーピン、
15,16,23……ばね座(ワツシヤ)、17,
21,31……弾性体(波形座金、皿ばね、コイ
ルばね)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車輪と共に回転するブラケツト外周に、リング
    状をなした摩擦プレートを同軸状に配置し、これ
    らブラケツトと摩擦プレートの互いに対向する周
    縁部を、複数のフローテイングピンを介して厚み
    方向に移動可能に結合したデイスクプレートにお
    いて、 上記フローテイングピンは、ブラケツトと摩擦
    プレートの互いに対向する周縁部間に、その厚み
    方向に沿つて摺動可能に挿通されたアウターピン
    と、このアウターピンの内部に相対的にスライド
    可能に挿通されたインナーピンとからなり、これ
    らアウターピンとインナーピンの端部間で上記ブ
    ラケツトおよび摩擦プレートを厚み方向に挟持す
    るとともに、これらアウターピンとインナーピン
    にそのスライド方向に離間対向するばね座を設
    け、これらばね座間に弾性体を圧縮状態で介装し
    たことを特徴とするデイスクブレーキのデイスク
    プレート。
JP8260887U 1987-05-29 1987-05-29 Expired JPH0242900Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8260887U JPH0242900Y2 (ja) 1987-05-29 1987-05-29

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JP8260887U JPH0242900Y2 (ja) 1987-05-29 1987-05-29

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JPS63190630U JPS63190630U (ja) 1988-12-08
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JP8260887U Expired JPH0242900Y2 (ja) 1987-05-29 1987-05-29

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