JPH0241426A - ラケット用糸 - Google Patents

ラケット用糸

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Publication number
JPH0241426A
JPH0241426A JP18504788A JP18504788A JPH0241426A JP H0241426 A JPH0241426 A JP H0241426A JP 18504788 A JP18504788 A JP 18504788A JP 18504788 A JP18504788 A JP 18504788A JP H0241426 A JPH0241426 A JP H0241426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
racket
normal temperature
thread
forming
gut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18504788A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuo Nakajima
中島 悦雄
Setsuo Shigaki
志垣 節夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MEMORY KK
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
MEMORY KK
Furukawa Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by MEMORY KK, Furukawa Electric Co Ltd filed Critical MEMORY KK
Priority to JP18504788A priority Critical patent/JPH0241426A/ja
Publication of JPH0241426A publication Critical patent/JPH0241426A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えばテニスやバドミントン等のラケット用糸
に関し、さらに特別には、従来のラケット用糸に劣らな
いしなやかさを備えて破断強度がはるかに強く、かつ品
質劣化が生じにくい新規なラケット用糸に関するもので
ある。
「従来の技術」 テニスやバドミントン等のラケット用糸には。
従来ナイロン、ll1m、セラミック等が使用されて3
す1例えばテニス用ラケットの場合糸の太さは平均1.
:1mm 、最小1.1mm程度である。
「発明が解決しようとする課題」 ラケット用糸に要求されることは、破断強度が大きく、
伸びにくく、風や水等で変質、劣化しないことであり1
.シかも、ガツト面の風切りを良くするためにはより細
いものか適切であるが、従来のラケット用糸は特に破断
強度につき限界かあり、線径を細くすることができなか
った。
本発明は前述の点に鑑みて開発されたものであり、その
目的とするところは、従来の糸より破断強度かはるかに
大きく、線径な一層細くすることかてきるとともに、し
かも品質が劣化しにくいラケット用糸を提供することに
ある。
「課題を解決するための手段及び作用」本発明は前述の
目的を達成するため、鋭意検討の結果なされたものであ
る。
すなわち本発明に係るラケット用糸は、Ni−Ti系形
状記憶合金からなり、かつその金属組織が常温において
マルテンサイト相であることを特徴としている。
本発明においてNi−Ti系形状記憶合金を採用したの
は、この系の合金が常温におけるしなやかさ、強度及び
耐食性(品質維持)等の点て他の系の形状記憶合金に比
べて憬れていることによる。すなわち、鉄系や銅系の形
状記憶合金は強度や耐食性の点で劣る。
Ni −Ti系形状記憶合金は、オーステナイト相(母
相)への変態を完了する温度(以下rAf点」という。
)が50°C以上のものが望ましい。
具体的には、NiとTiの組成比が原子%て50:50
の場合Af点は90℃前後であり、Niがわずかに多い
例えばNiが50.4%、Tiか4g、6%でAf点は
約50℃前後である。
本発明におけるNi−Ti系形状記憶合金は、前記のよ
うなNi −Ti合金のみに限らず、Af点を50°C
以下に下げない範囲で、Ni又はTiの一部をわずかに
12r、 Au、 v 、 Cr、 Mn、 Fe、 
Go等で置換したものでもよい。
また本発明において、Ni−Ti系形状記憶合金の金属
組織を常温、すなわち通常のスポーツ環境の温度(これ
に限定されるものではないか、例えば5°C〜30°C
)でマルテンサイト相になるものにしたのは、この温度
下においてしなやかさを生じるようにし、ラケットへ張
る作業を容易にするためである。
前述のNi −Ti系形状記憶合金は、Af点以上の温
度で金属組織が完全にオーステナイト相となって変形し
に〈〈なり(記憶形状に復元し)、Af点以下の温度て
は温度の降下に従ってマルテンサイト相があられれ(マ
ルテンサイト相かあられれ始める温度をrMs点」と言
う、)、一定温度(rMf点」)、すなわちマルテンサ
イト相への変態が完了する温度まで下がると、金属組織
は完全に100%マルテンサイト相になる。
このマルテンサイト相の領域では、ナイロンやIli線
等のように、容易に変形させたり曲げたりすることかで
きるようなしなやかさを生ずる。
本発明に係るラケット用糸を構成する形状記憶合金は、
その金属組織が常温で100%マルテンサイト相になる
ようなものか望ましいか、常温で80%以上マルテンサ
イト相になるものであれば、ラケット用糸として使用す
るのに悪影響はない。
本発明に係るラケット用糸は、−例として以下のように
製造される。
すなわち、前述のNi−Ti系合金を溶解鋳造し、この
インゴットを熱間加工後、冷間加工と焼鈍を繰返して細
径の線材に加工し、最後に冷間加工により所定の線径、
例えば0.2〜0.8mmに加工し、これを400〜5
00℃の温度で数分ないし一時間程度保持(形状記憶合
金8りシて、常温まで冷却すると本発明に係るラケット
用糸か得られる。
この時の金属組織はマルテンサイト相であり。
非常にしなやかな状態を保っている。
なお、形状記憶熱処理時の糸の形状は、線状にな)てい
れば直線状、コイル状等どのような形状でもよい。
このようにして得られた本発明に係るラケット用糸は、
しなやかなナイロン糸性状を呈し、ナイロン糸よりはる
かに強い破断強度(lookgf/+m2前後)を有す
る。
「実施例」 以下本発明の実施例を具体的に説明する。
原子%で50:50のNi −Ti系合金鋳塊を製造し
、これを熱間圧延して大径の線材に加工した後、冷間加
工と焼鈍を繰返すことにより細径の線材に加工した。
これをざらに冷間加工により線径0.43mmの糸状に
加工した後、450°Cで30分間熱処理(形状記憶処
理)を施して、常温まで冷却し、テニスラケット用糸を
製造した。
この糸の常温における金属組織は100%マルテンサイ
ト相であり、そのAf点は88°Cであった。
この糸はAf点88℃以上の温度でオーステナイト相に
なり、もとの記憶形状に復元して変形しにくく硬化した
状態になるが、温度低下とともにマルテンサイト相があ
られれ、30℃以下になるとほぼ完全にマルテンサイト
相になり、小応力で変形し易く、弾性のあるしなやかな
ナイロン糸性状を呈した。
そして、このラケット用糸の破断強度(引張強度)は1
00kgf/mm”前後であり、同一線径のナイロン糸
と比較するとほぼその三倍の破断強度を示した。
また、このラケット用糸の表面は、酸化スケールに覆わ
れて艶やかな黒色であり、風水による酸化その他の劣化
かほとんどない。
前述のラケット用糸を、図1示で示すようにテニス用ラ
ケット3の縦糸l及び横糸2として使用し、図示しない
ガツトフレームにより一木張りしたが、従来のIIg!
!Iやナイロン糸等と同様な感覚で張ることかできた。
また、同様なラケット3をテニス(硬式)の練習等に使
用したが、従来の糸を使用したラケットよりガツト面に
おける風の抵抗か少なかったゆ 「発明の効果」 本発明に係るラケット用糸は、常温でマルテンサイト相
であり、小応力により容易に曲かり易くしなやかである
ため、従来のラケット用糸と同じ要領でラケットに張る
ことができるとともに、しかも、従来の糸よりはるかに
破断強度か大きく糸を細くすることができるため、ガツ
ト面に対する風の抵抗をより小さくすることができて極
めて有用であり、品質の劣化もより少ない。
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  Ni−Ti系形状記憶合金からなり、かつその金属組
    織が常温においてマルテンサイト相であることを特徴と
    するラケット用糸。
JP18504788A 1988-07-25 1988-07-25 ラケット用糸 Pending JPH0241426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18504788A JPH0241426A (ja) 1988-07-25 1988-07-25 ラケット用糸

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JP18504788A JPH0241426A (ja) 1988-07-25 1988-07-25 ラケット用糸

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Publication Number Publication Date
JPH0241426A true JPH0241426A (ja) 1990-02-09

Family

ID=16163865

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JP18504788A Pending JPH0241426A (ja) 1988-07-25 1988-07-25 ラケット用糸

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JP (1) JPH0241426A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4307593C1 (de) * 1993-03-10 1994-08-04 Fraunhofer Ges Forschung Fadenstrukturkörper
US6266914B1 (en) 1996-12-06 2001-07-31 Outdoor Innovations, L.L.C. Spinner-type fishing lures and wire and cable fishing leaders
WO2004092431A1 (en) * 2003-04-18 2004-10-28 The University Of Hong Kong Shape memory material and method of making the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6684559B2 (en) 1996-12-06 2004-02-03 Outdoor Innovations, L.L.C. Spinner-type fishing lures
WO2004092431A1 (en) * 2003-04-18 2004-10-28 The University Of Hong Kong Shape memory material and method of making the same

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