JPH0241416B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、紙匹の両面を順次印刷するために、
少なくとも第１及び第２のサテライト型印刷ユニ
ツトを備えたオフセツト輪転印刷機であつて、各
サテライト型印刷ユニツトがそれぞれ、少なくと
も１つの対圧胴と複数のゴム胴と複数の版胴とを
有していて、これらの胴がそれぞれ胴枕で接触し
合つている形式のものに関する。

サテライト型印刷ユニツトは例えばドイツ連邦
共和国特許出願公開第2165185号明細書により公
知である。このようなサテライト型印刷ユニツト
は紙匹の両面に多色印刷を行うのにしばしば用い
られる。このような印刷では、極めて正確に色見
当合わせの維持されることが望まれている。しか
しながらこのことは、印圧によつて紙匹が伸びて
２つのサテライト型印刷ユニツトの間で緊張度が
変化することに基づいて、しばしば困難である。
この紙匹の伸びは例えば印刷される紙の種類によ
つて変化し一様ではない。

ゆえに本発明の課題は、冒頭に述べた形式のオ
フセツト輪転印刷機を改良して、相前後して配置
された少なくとも２つのサテライト型印刷ユニツ
トを用いて紙匹の両面を多色刷りする場合に後で
印刷するサテライト型印刷ユニツトにおいても申
し分なく見当合わせされた多色刷りを行うことが
できるようにすることである。

この課題を解決するために本発明の構成では、
サテライト型印刷ユニツト間における紙匹の緊張
を調整することによつて紙匹の正確な見当合わせ
を維持する手段が設けられており、該手段が、印
刷される紙匹の種類に応じて第２のサテライト型
印刷ユニツトの胴及び胴枕の直径に対して第１の
サテライト型印刷ユニツトの胴及び胴枕の直径を
変化させる手段を有しており、銅枕の直径を変化
させる手段が、少なくとも第１及び第２の焼入れ
された交換可能な金属バンドセツトを有してお
り、該金属バンドセツトが、互いに異なつた厚さ
を有していて、同一セツトにおける金属バンドが
すべて、その全長にわたつてかつ互いに均一な厚
さを有しており、第１セツトの金属バンドが、各
胴枕の内輪に、互いに隣接して並べて取り付けら
れており、これによつて胴枕の直径が、第１の金
属バンドセツトと第２の金属バンドセツトとの交
換によつて変化可能である。

本発明のように構成されていると、厚さの異な
つた金属バンドセツトを交換することによつて胴
枕の直径を変えて、印圧による伸びに基づくサテ
ライト型印刷ユニツト間の紙匹の緊張度の変化を
簡単に補償し、ひいては正確な見当合わせを達成
することができる。

次に本発明の１実施例を図面について詳細に説
明する。

例えば版胴１である胴の両方の駆動ジヤーナル
（図示せず）にはそれぞれ１つの例えば幅70mmの
鋼から成る内輪２がはめられておりかつ駆動ジヤ
ーナルとそれぞれ形状接続によつて結合されてい
る。

例えば幅70mmの内輪２の外周３には複数、例え
ば３つの、焼入れされた、厚さの等しい薄い鋼バ
ンド４が並べて配置されている。鋼バンド４は互
いに密着させられていても互いに間隔をおいて配
置されていてもよい。使用される鋼バンド４は厚
さの規定されたバンドである。すなわちバンドの
厚さの差異はその全長に亘つて極めて僅かであ
る。

この鋼バンド４を固定するために鋼バンド４毎
に内輪２の外周面３には各１つの切欠き６が形成
されている。この切欠き６の、内輪２の周方向に
位置する側面は丸みがつけられているので、鋼バ
ンド４の両方の端部７，８は鋼バンド４を締め付
ける場合に申し分なく緊張せしめられ得る。両方
の端部７，８には孔が設けられており、両端部の
この孔には、つば９を有する円筒形のブツシユ１
１が差し込まれる。ブツシユ１１を受容するため
に切欠き６の底部には平滑な孔１２が設けられて
いる。この孔１２はねじ孔１３に移行している。
ブツシユ１１は六角形の孔を有するヘツド付ねじ
１４のシヤフトに被せ嵌められている。鋼バンド
４を締め付けるためにはヘツド付ねじ１４がねじ
孔１３内にねじ込まれかつ締め付けようとする鋼
バンド４の端部７，８がブツシユ１１を介して切
欠き６に引き込まれる。

例えばゴム胴と版胴の、対をなして一緒に回転
させられる胴枕の静かな回転を保証するために、
並べて配置された鋼バンド４のための切欠き６は
内輪２の周方向に互いに各度αすなわち３つの鋼
バンド４が並べて配置されている場合には例えば
120゜ずつずらされている。これによつて例えば版
胴１の胴枕がゴム胴の胴枕における切欠き６に落
ち込むということはなくなる。

第３図に示されているように、紙匹１６はロー
ルスター１８に配置された紙ロール１７から引き
出されて多数の紙案内ローラを介して第１のサテ
ライト型印刷ユニツト１９の引込み機構１５に供
給される。このサテライト型印刷ユニツト１９は
１つの対圧胴２１と４つのゴム胴２２と４つの版
胴２３とから成つている。これらの胴は外径が等
しくかつ前述の形式で大きさの等しい胴枕を有し
ていると有利である。対圧胴２１には紙匹１６が
ほぼ360゜に亘つて巻き付けられ、ここで第１の４
色刷りが行われる。紙匹１６は第１の印刷の後第
１のサテライト型印刷ユニツト１９を去つて乾燥
がま２４を通り第２のサテライト型印刷ユニツト
２６に達する。ここで紙匹１６は４つのゴム胴と
協働する対圧胴２９にほぼ360゜に亘つて巻き付け
られる。各ゴム胴１はそれぞれ１つの版胴２８と
協働する。ゴム胴２７と版胴２８と有利には対圧
胴２９とは外径が等しくかつ大きさの等しい胴枕
を有している。このサテライト型印刷ユニツト２
６においては紙匹１６に裏面印刷、例えば４色刷
りが行われる。

サテライト型印刷ユニツト２６から紙匹１６は
再び乾燥がま２４を通つて紙折り装置３３に案内
されかつそこで折り丁にされる。冷却ローラ群３
１と３２はそれぞれ乾燥がま２４を通過した後の
紙匹１６を冷却する。

裏面印刷における正しい見当合わせを得るため
には第１のサテライト型印刷ユニツト１９と第２
のサテライト型印刷ユニツト２６との間で紙匹１
６に引張り力がかけられていなければならない。
この場合、引張り力はそれぞれ紙の種類に応じて
異なつた強さにすることができる。紙匹に引張り
力をかけるためには胴又は（及び）胴枕の外径は
第１のサテライト型印刷ユニツト１９から第２の
サテライト型印刷ユニツト２６に対して紙の種類
に応じて0.01％から0.4％までの間で段階付けさ
れている。紙匹１６が直接的に紙折り装置３３に
送られるサテライト型印刷ユニツト、この場合に
はサテライト型印刷ユニツト２６は基準印刷ユニ
ツト又はゼロ印刷ユニツトである。前置されたサ
テライト型印刷ユニツト、この場合にはサテライ
ト型印刷ユニツト１９の対圧胴２１、ゴム胴２
２、版胴２３は印刷準備完了状態では外径がすべ
て等しい。しかしながらその外径はそれぞれ紙の
種類に応じて0.01％から0.4％までの間で第２の
サテライト型印刷ユニツト２６における同種の胴
２７，２８，２９の外径よりも小さくなつてい
る。このような処置によつて第１のサテライト型
印刷ユニツト１９と第２のサテライト型印刷ユニ
ツト２６との間に選択可能な引張り力を紙匹に生
ぜしめかつ維持することが可能となる。これによ
つて４色刷り裏面印刷における見当合わせの誤差
をできるだけ僅かに保つことができるようにな
る。

サテライト型印刷ユニツト１９における紙匹の
引張り力は公知の形成で引込み機構１５によつて
与えられかつ維持される。サテライト型印刷ユニ
ツト２６と紙折り装置３３との間の紙匹の引張り
力は引張りローラ３４によつて与えられる。

サテライト型印刷ユニツト１９の対圧胴２１、
ゴム胴２２、版胴２３の有効な外径をサテライト
型印刷ユニツト２６の胴２７，２８，２９に対し
て段階付けするためには、厚さの規定された下敷
を対圧胴２１とゴム胴２２のゴムブランケツトの
下と版胴２３のオフセツト版板の下とに入れるこ
とによつて簡単な形式でこれらの外径が調整され
る。

この場合第１のサテライト型印刷ユニツト１９
における対圧胴２１、ゴム胴２２、版胴２３の鋼
部分に関する外径は第２のサテライト型印刷ユニ
ツト２６の胴よりも小さい。

印刷に関与する胴２１，２２，２３と２７，２
８，２９とが品質に対する要求を満たすために胴
枕を接触させて回転させられなければならない場
合には、これらの胴の外径を段階付けするだけで
なく、胴枕をも段階付けしなければならない。

もちろん公知の形式でゴム胴２２，２７と版胴
２３，２８は調整可能な偏心的な支承ブツシユを
介して側方フレームに支承されており、対圧胴２
１、ゴム胴２２、版胴２３のための駆動歯車には
調整部材が設けられている。

冒頭に記載した胴枕によつては、相前後して配
置された２つのサテライト型印刷ユニツト１９，
２６の胴の直径を選択的に相互に段階付けするか
又は段階付けを調整して、あらゆる紙の種類にと
つて申し分のない引張り力を紙匹に与え、後置さ
れた印刷ユニツトにおいても申し分のない４色刷
りが行われるようにすることができる。

もちろん、胴枕自体を異なつた外径を有する他
の胴枕と交換してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のオフセツト輪転印刷機におけ
る胴枕の平面図、第２図は第１図の−線に沿
つた断面図、第３図は２つのサテライト型印刷ユ
ニツトを備えたオフセツト輪転印刷機の側面図で
ある。 １……版胴、２……内輪、３……外周面、４…
…鋼バンド、６……切欠き、７，８……端部、９
……つば、１１……ブツシユ、１２……孔、１３
……ねじ孔、１４……ヘツド付ねじ、１５……引
込み機構、１６……紙匹、１７……紙ロール、１
８……ロールスター、１９，２６……サテライト
型印刷ユニツト、２１，２９……対圧胴、２２，
２７……ゴム胴、２３，２８……版胴、２４……
乾燥がま、３１，３２……冷却ローラ群、３３…
…紙折り装置、３４……引張りローラ、α……角
度。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 紙匹の両面を順次印刷するために、少なくと
   も第１及び第２のサテライト型印刷ユニツトを備
   えたオフセツト輪転印刷機であつて、 各サテライト型印刷ユニツトがそれぞれ、少な
   くとも１つの対圧胴と複数のゴム胴と複数の版胴
   とを有していて、これらの胴がそれぞれ胴枕で接
   触し合つており、 サテライト型印刷ユニツト間における紙匹の緊
   張を調整することによつて紙匹の正確な見当合わ
   せを維持する手段が設けられており、該手段が、
   印刷される紙匹の種類に応じて第２のサテライト
   型印刷ユニツトの胴及び胴枕の直径に対して第１
   のサテライト型印刷ユニツトの胴及び胴枕の直径
   を変化させる手段を有しており、 この胴枕の直径を変化させる手段が、少なくと
   も第１及び第２の焼入れされた交換可能な金属バ
   ンドセツトを有しており、該金属バンドセツト
   が、互いに異なつた厚さを有していて、同一セツ
   トにおける金属バンドがすべて、その全長にわた
   つてかつ互いに均一な厚さを有しており、第１セ
   ツトの金属バンドが、各胴枕の内輪に、互いに隣
   接して並べて取り付けられており、これによつて
   胴枕の直径が、第１の金属バンドセツトと第２の
   金属バンドセツトとの交換によつて変化可能であ
   ることを特徴とするオフセツト輪転印刷機。 ２ 第１のサテライト型印刷ユニツトの胴及び胴
   枕と、第２のサテライト型印刷ユニツトの胴及び
   胴枕との直径の差異が0.01％から0.4％までの間
   である、特許請求の範囲第１項記載のオフセツト
   輪転印刷機。 ３ 第１のサテライト型印刷ユニツトの胴及び胴
   枕の直径が、第２のサテライト型印刷ユニツトの
   胴及び胴枕の直径よりも小さい、特許請求の範囲
   第１項又は第２項記載のオフセツト輪転印刷機。