JPH0241385A

JPH0241385A - 固形状接着剤

Info

Publication number: JPH0241385A
Application number: JP19071288A
Authority: JP
Inventors: Shunyu Ogiwara; 荻原　俊勇; Kojiro Matsushima; 松島　浩二郎
Original assignee: Tombow Pencil Co Ltd
Current assignee: Tombow Pencil Co Ltd
Priority date: 1988-08-01
Filing date: 1988-08-01
Publication date: 1990-02-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は固形状接着剤に関し、特に織物接着に使用され
るホットメルト接着剤の機能を有する固形状接着剤に関
する。

（従来の技術）従来より、接着成分、ゲル化成分及び溶剤成分よりなる
固形接着剤はよく知られている。そして。

この固形接着剤は、接着成分としては、ポリビニールピ
ロリドンやポリビニールアルコール、ゲル化成分として
は石鹸、ベンザル化ソルビット及び溶剤成分としては、
水、アルコール類又はグリコール類が単独もしくは混合
使用されている。

固形状接着剤は、いわゆる糊としての機能を有するもの
で、被着体に塗布すると、糊を塗布した糊層は乾燥固化
して被着体を膠着させ、−旦膠着した糊層は熱をかけて
も溶融せず、また、水中に浸漬しても溶解することのな
い性質を有している。

他方、ホットメルト接着剤は、固形の熱可塑性樹脂より
なり、加熱融解して被着体に塗布し、冷却固化によって
接着する接着剤であって、従来の接着剤のように溶媒を
必要とせず、短時間で接着する利点を有している。

（発明が解決しようとする課題）本発明者は、固形状接着剤及びホットメルト接着剤の両
方の性質を有する接着剤を開発するために種々検討した
結果、本発明を完成したもので。

本発明の目的は、被着体に塗布後、乾燥固化した糊層が
加熱により融解すると共に活性化し、ホットメルト接着
剤として機能し、更に、該接着層（ホットメルト層）は
水中に浸漬されたり、或は水洗いされた際に、水に溶解
し、糊層が除去できるような固形状接着剤を提供するに
ある。

（課題を解決するための手段）すなわち、本発明は、ホットメルト接着性機能を有する
水溶性合成樹脂を接着成分とし、５〜６９の糖アルコー
ルジベンザル化物から選ばれたゲル化剤及び水と有機溶
剤からなる溶剤とを含有することからなる固形状接着剤
である。

本発明で接着成分として使用するホットメルト接着性機
能を有する水溶性合成樹脂とは、通常ホットメルト接着
剤と同様に１００〜１８０℃で熱溶融して接着機能を呈
するとともに１本発明の接着成分は、接着後、水洗によ
り除去可能なものであって、変性ポリビニルアルコール
系の水溶性合成樹脂が好ましく、例えば、酢酸ビニルと
共重合可能なカルボキシル基含有モノマー、アミド基含
有単量体。

トビニルピロリドンからなる群より選ばれた１種又は２
種以上の単量体０．１〜２０モル％と酢酸ビニル９９．
９−８０モル％との共重合体の部分けん化物などである
。特に、酢酸ビニルとアクリルアミドとの共重合体のケ
ン化物が好適であり、この共重合体ケン化物としては、
市販されているゴーセランしく登録商標、日本合成化学
工業（株）製）が好ましい。

本発明で使用するゲル化成分である５〜６個の糖アルコ
ールジベンザル化物とは、たとえばマンニトール、ラム
ニトール、キシリトール、ソルビトール等の５〜６価の
糖アルコールを、酸触媒の存在下ベンズアルデヒドもし
くはその核置換体と反応させて得られるジベンザル化物
を、単独でまたは相互に混合して、あるいは少量の上記
糖アルコールのモノもしくはトリベンザル化物との混合
物の形で使用することができる。特に良好な賦形性を示
すものはキシリトール、ソルビトールもしくはこれらの
混合物のジベンザル化物である。

ベンザル化キシリット及びベンザル化ソルビットは、次
のような構造式を有する。

（ｄｉｂａｎｚｉｌｉｄｅｎｅ　Ｘｙｌｉｔｏｌ）　　
（ｄｉｂｅｎｚｉｌｉｄｅｎｅ　５ｏｒｂｉｔ）溶剤と
して水と有機溶剤との混合物を使用する。

有機溶剤としては、通常溶剤として使用されているアル
コール類、エーテル類、ケトン類、炭化水素類等信れで
もよく、又、これらは単独で使用しても、あるいは混合
使用しても何れでもよい。

本発明において、溶剤として水と有機溶剤との混合物を
使用する理由は、親有機油剤性のゲル化剤の有機溶剤溶
液に水を加えることにより被溶解化、つまりゲル化をは
かるためであり１両者の割合は１０：９０〜９０：ＩＱ
の範囲である。好ましくは、３０ニア０〜７０：３０の
範囲である。

接着成分、ゲル化成分及び溶剤の王者の使用割合として
は、　２０〜５０ｖｔ％；１〜１０ｖｔ％；５０〜８０
ｖｔ％、好ましくは、３０〜４０ｖｔ％；２〜６ｖｔ％
；４０〜６０ｖｔ％である。

本発明に係る固形状接着剤は上記成分の外、通常接着剤
に添加する添加剤、例えば填料、或は香料１着色剤等を
添加することもできる。

本発明による固形状接着剤は、少なくとも前記の３成分
の均一混合、物が得られるように加熱混合することによ
って製造され、これが可能である限り、混合の方法自体
に特別の制限はない、たとえば攪拌翼を備えた加熱釜、
バンバリーミキサーブラベンダープラストグラフ等の手
段により前記成分を混合し、溶融状態となしたのち注型
成形するか、スクリュー型押出機により押出後冷却固化
する等の方法を採用することができる。

次に、実施例をもって本発明を更に詳、細に述べる。実
施例中の部は、何れも重量部である。

実施例１次の配合割合で固形接着剤を製造した。

樹脂成分ゴーセラン　Ｌ　−３２６６３６部ポリビニルアルコール　　　　　　１部ポリビニルピロ
リドンに−９０５部コーポニール　＄４０６５　（固形分４０％）　１０部
ゲル化成分ゲルオールＤ（ベンザル化ソルビトール）３部溶剤水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１０部エチ
ルアルコール　　　　　　　　５部プロピレングリコー
ルメチルエーテル　　　　３０部合計　　　　　　　　ｉｏｏ部攪拌機、温度計及びコンデンサーを備えた三ツロフラス
コに、ゲル化成分、溶剤、樹脂成分の液体分を仕込み、
攪拌しながらゲル化成分のゲル化剤を添加する。

これを９０℃に加温し、３０分攪拌すると、ゲル化剤は
透明に溶解する。これに樹脂成分を添加する。

その分、６０分間、８０℃〜９０℃に加温しながら攪拌
を続けると、均一なゾル状となる。

これを口紅様容器に充填して、冷却して固形状接着剤を
得た。

この固形状接着剤をウール地／ポリエステル／木綿／絹
／混紡に塗布し、その背後より加熱して溶融して接着効
果を調べたところ次のような結果が得られた。

−（判定方法）各布地片４０ｍｍ　Ｘ　１００＋＋＋＋ｍの４０■鳳巾
を糊で接着し。

ホットプレスして、５分放冷後にＴ型剥離試験を行い、
布地の破断の程度により４段階に判定した。

（効　果）本発明の固形状接着剤は、固形状接着剤の性質とホット
メルト性接着剤の性質とを有する接着剤であって、未だ
このような両者の性質を兼備する接着剤はなく、このよ
うな接着剤は、特に布地の貼布等に好適に用いられる。

即ち、あらかじめ本発明の固形状接着剤を塗工した布地
に熱プレスを加えることにより、ホットメルト的に布地
を仮止めし、平滑、美麗に縫製作業をなし、その後、水
洗いする事により、この糊を容易に除去できる作用を有
するのであって、その実用的な価値は極めて大きい。

Claims

【特許請求の範囲】１　ホットメルト接着性機能を有する水溶性合成樹脂を
接着成分とし、５〜６個の糖アルコールジベンザル化物
から選ばれるゲル化剤、及び水と有機溶剤からなる溶剤
を含有することからなる固形状接着剤。２　ホットメルト接着剤機能を有する水溶性合成樹脂が
酢酸ビニルとアクリルアミドとの共重合体のけん化物で
ある請求項第１項記載の固形状接着剤。３　水溶性合成樹脂が２０〜５０重量部、糖アルコール
ジベンザル化物よりなるゲル化剤が１〜１０重量部、及
び溶剤が５０〜８０重量部の範囲の量である請求項第１
項記載の固形状接着剤。