JP4399914B2 - 水性接着剤 - Google Patents

水性接着剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4399914B2
JP4399914B2 JP24250499A JP24250499A JP4399914B2 JP 4399914 B2 JP4399914 B2 JP 4399914B2 JP 24250499 A JP24250499 A JP 24250499A JP 24250499 A JP24250499 A JP 24250499A JP 4399914 B2 JP4399914 B2 JP 4399914B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
adhesive
aqueous adhesive
aqueous
mpa
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24250499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001064611A (ja
Inventor
吉田  敬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP24250499A priority Critical patent/JP4399914B2/ja
Publication of JP2001064611A publication Critical patent/JP2001064611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4399914B2 publication Critical patent/JP4399914B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主溶剤として水を用いた水性接着剤に関するものであり、更に詳細には光による変色が発生し難く、更に接着力、特に初期接着力に優れた水性接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水性接着剤はポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、澱粉、加工澱粉などの接着性を有する水溶性高分子と水とを主成分とし、更に、凍結防止及び使用時の耐乾燥性向上などのためにグリセリン、グリコール類を用いている。
【0003】
水性接着剤は経時的に黴が発生したり、腐敗菌が繁殖したりするという欠点を有しているので抗菌性物質即ち防黴剤、防腐剤の使用が不可欠である。
防黴剤、防腐剤としては、従来多くの種類の物質が知られている。水性接着剤専用として用いられているわけではないが、例えば、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(商品名プロクセルGXL、英国ICI社製)や有機ヨウ素系化合物(商品名デルトップ、武田薬品工業(株)製)、無機銀系化合物(商品名JMAC、大日本インキ化学工業(株)製)、フェノールやホルマリンといったものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記防黴剤、防腐剤を水性接着剤に用いた場合、以下のような問題があった。
即ち、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(商品名プロクセルGXL、英国ICI社製)や有機ヨウ素系化合物(商品名デルトップ、武田薬品工業(株)製)、無機銀系化合物(商品名JMAC、大日本インキ化学工業(株)製)を用いた場合、水性接着剤が変色する。
更に、無機銀系化合物では、水性接着剤が変色するだけでなく、防黴剤、防腐剤が沈降してしまう。
また、防黴剤、防腐剤としてフェノールやホルマリンを用いた場合、熱や経時により効果が無くなる。
そこで、従来水性接着剤用防黴剤、防腐剤としては、光や熱により劣化しない安息香酸ナトリウムを用いていた。
しかしながら、安息香酸ナトリウムは防黴性、防腐性が低いため、十分な防黴性、防腐性を保証するために大きな使用量が必要であった。
ところが、このような水性接着剤を用いて塗布した場合、乾燥してくると表面に粉が現れ接着力を低下させるという問題があった。
本発明は、防黴性、防腐性が充分であり、光によるによる変色がし難く、接着力、特に初期接着力に優れた水性接着剤を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はポリビニルアルコールの平均重合度が2000以上のものと平均重合度が500以下のものとを併用する水溶性接着基材と2−n―オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンと水とを少なくとも含む水性接着剤を要旨とする。
【0006】
以下、本発明について説明する
本発明に使用する水溶性接着基材は、ポリビニルアルコール、カボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、澱粉、加工澱粉などの従来使用されている水溶性高分子であれば特に限定無く使用できる。これらの水溶性接着基材は、単独でも2種類以上適宜混合しても使用できる。
中でもポリビニルアルコールは結晶性ポリマーなので乾燥すると耐水性を持つことにより接着物の保持に優れている点から使用に適している。また、紙などを接着する場合、鹸化度に係わらず用いることができるが、特に被接着体表面がコーティング等によって若干の疎水化しているようなものも含めて接着できるようにするには、鹸化度85〜95%の部分鹸化物を使用することが好ましい。
更にポリビニルアルコールは平均重合度2000以上のものと、平均重合度500以下のものとを併用することで十分な接着力を有し、且つ、良好な流動性を示すようになる。
その使用量は水性接着剤全量に対して10〜20重量%が好ましい。
【0007】
水は本水性接着剤の主溶剤であり、水性接着剤を液状となすために使用する。その使用量は水性接着剤全量に対して70〜90重量%が好ましい。
【0008】
2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンは上記水溶性接着基剤とゲル化などの反応しないものであり、充分な防黴性、防腐性を示すものである。その具体例としてはSkaneM−8(米国ロームアンドハース社製)やバイオカットTR120(大日本インキ化学(株)製)が上げられる。その使用量は、水性接着剤全量に対して0.005〜0.1重量%が好ましい。
【0009】
尚、上記した成分の他に、従来、水性接着剤に使用されている各種添加剤を用いることもできる。例えば、水溶性染料は接着剤の残量確認を容易にし、更に、外観を美しくして商品価値を高める為に用いる。又、凍結安定性のためグリコール類、グリコールエーテル類、多価アルコール類を併用しても良い。更に、香料や低級アルコール、消泡剤などを適宜選択して使用しても良い。
【0010】
本発明の水性接着剤は上記各成分を撹拌混合して得ることが出来る。撹拌混合時には必要に応じて加熱(60℃〜90℃)しても良い。
【0011】
【作用】
本発明の水性接着剤において水溶性接着基材と2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンとを併用した場合、水溶性の高分子である接着基材とオクチル基とが絡み合い、接着力を向上させる。また、同様に絡み合うことで防黴剤、防腐剤の沈降を防止することから、良好な防黴性、防腐性を示すと推測される。
【0012】
【実施例】
実施例1
クラレポバールPVA−228(ポリビニルアルコール、平均重合度2800
、(株)クラレ製) 14.0重量部
プロピレングリコール 5.0重量部
SkaneM−8(防黴剤、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、米国ロームアンドハース社製) 0.1重量部
水 80.9重量部
上記各成分を混合撹拌して粘度10000mPa・sの水性接着剤を得た。
【0013】
実施例2
Figure 0004399914
上記各成分を混合撹拌して粘度2200mPa・sの水性接着剤を得た。
【0014】
実施例3
ゴーセノールGH−23(ポリビニルアルコール、平均重合度2300、日本
合成化学工業(株)製) 8.0重量部
ゴーセノールGL−05(ポリビニルアルコール、平均重合度500、日本合
成化学工業(株)製) 5.0重量部
グリセリン 5.0重量部
バイオカットTR120(防黴剤、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−
3−オン、大日本インキ化学(株)製) 0.2重量部
水 81.8重量部
上記各成分を混合撹拌して粘度2300mPa・sの水性接着剤を得た。
【0015】
実施例4
Figure 0004399914
上記各成分を混合撹拌して粘度6700mPa・sの水性接着剤を得た。
【0016】
実施例5
Figure 0004399914
上記各成分を混合撹拌して粘度6700mPa・sの水性接着剤を得た。
【0017】
実施例6
Figure 0004399914
上記各成分を混合撹拌して粘度6700mPa・sの水性接着剤を得た。
【0018】
比較例1
実施例1のSkaneM8をプロクセルGXLに代えた以外は実施例1と同様になして粘度9800mPa・sの水性接着剤を得た。
【0019】
比較例2
実施例2のSkaneM8をホルマリンに代えた以外は実施例2と同様になして粘度2500mPa・sの水性接着剤を得た。
【0020】
比較例3
実施例3のバイオカットTR120をフェノールに代えた以外は実施例3と同様になして粘度2100mPa・sの水性接着剤を得た。
【0021】
比較例4
実施例3のバイオカットTR120をデルトップに代えた以外は実施例3と同様になして粘度2100mPa・sの水性接着剤を得た。
【0022】
以上、実施例1〜6、比較例1〜4で得られた水性接着剤について、初期接着力、黴抵抗性、経時外観性について試験を行なった。
結果を表1に示す。
【0023】
・初期接着力:JIS P 3101に規定する紙に10×10mmの部分に0.2gの水性接着剤を薄く均一に塗布し、はり合わせて1分後レオメーター(不動工業(株)製)にて引っ張り試験を実施する。
【0024】
・黴抵抗性試験:日本工業規格(JIS)Z2911に記載された方法に従って試験を行った。
Figure 0004399914
【0025】
・経時外観試験:水性接着剤をプラスティック容器に入れ、密閉状態でフェードテスター内に10時間放置し、外観の変化を観察した。
【0026】
・経時後初期接着力:上記、実施例1〜6及び比較例1〜4で得た水性接着剤を栓付き瓶に充填し、50℃に1ヶ月放置した後、上記初期接着力試験と同様になして接着力を測定した。
【0027】
【表1】
Figure 0004399914
【0028】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の水性接着剤は光で変色し難く、しかも接着力、初期接着力に優れ、更に、防黴性、防腐性に優れたものである。

Claims (1)

  1. ポリビニルアルコールの平均重合度が2000以上のものと平均重合度が500以下のものとを併用する水溶性接着基材と2−n―オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンと水とを少なくとも含む水性接着剤。
JP24250499A 1999-08-30 1999-08-30 水性接着剤 Expired - Lifetime JP4399914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24250499A JP4399914B2 (ja) 1999-08-30 1999-08-30 水性接着剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24250499A JP4399914B2 (ja) 1999-08-30 1999-08-30 水性接着剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001064611A JP2001064611A (ja) 2001-03-13
JP4399914B2 true JP4399914B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=17090093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24250499A Expired - Lifetime JP4399914B2 (ja) 1999-08-30 1999-08-30 水性接着剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4399914B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6174302B2 (ja) * 2011-03-31 2017-08-02 株式会社日本触媒 水性樹脂組成物
CN113036133A (zh) * 2019-12-25 2021-06-25 旭化成株式会社 非水系二次电池用聚合物组合物、以及非水系二次电池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001064611A (ja) 2001-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2635529C (en) Adhesive with alkanoate blend
US20170174953A1 (en) Fluid activatable adhesives for glue-free, liner-free, labels for glass and plastic substrates and methods of use thereof
US6066689A (en) Adhesive applicator crayon
JP4399914B2 (ja) 水性接着剤
JPH0345678A (ja) 接着剤およびガラス基材
JP3554407B2 (ja) 水性コンタクト接着剤
JP7223994B2 (ja) 固形状接着剤
JPH05230433A (ja) ラベル用接着剤
JP4173659B2 (ja) 接着剤組成物
WO1998047953A1 (en) Adhesive applicator crayon
JPH08120251A (ja) 水溶性粘着剤組成物及びマスキング用粘着テープ
JPH0830177B2 (ja) ラベル用の接着剤
JPH08269416A (ja) 水溶性粘着剤組成物
AU680787B2 (en) Thixotropic wood adhesive gel
JP4739490B2 (ja) 擬似接着用接着剤組成物
JPH02292384A (ja) 再湿性接着剤
KR100317470B1 (ko) 개량된스틱형접착제조성물
JP3493526B2 (ja) 固形接着剤組成物
KR100777527B1 (ko) 고형상 접착제 및 고형상 접착제용 액상 원료조성물
JP2005126661A (ja) スリップ防止剤および防止方法
MXPA98008818A (en) Adhesive applicator crayon
JPH08253757A (ja) 水溶性粘着剤組成物及びマスキング用水溶性粘着テープ
JPS6262877A (ja) 粘着剤または接着剤
JP2000248248A (ja) 水性接着剤
JP2015183124A (ja) 水性エマルション接着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4399914

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091019

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 4

EXPY Cancellation because of completion of term