JPH0239702Y2 - - Google Patents

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JPH0239702Y2
JPH0239702Y2 JP1986032603U JP3260386U JPH0239702Y2 JP H0239702 Y2 JPH0239702 Y2 JP H0239702Y2 JP 1986032603 U JP1986032603 U JP 1986032603U JP 3260386 U JP3260386 U JP 3260386U JP H0239702 Y2 JPH0239702 Y2 JP H0239702Y2
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clamp
ring
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drive
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、リング部品(例えば、バルブシー
ト)をワークの孔(例えば、シリンダヘツドの吸
気ポートあるいは排気ポート)に挿入するために
使用されるリング部品挿入装置に関するものであ
る。
(従来技術) 一般に、リング部品(例えば、バルブシート)
をワークの孔(例えば、シリンダヘツドの吸気ポ
ートあるいは排気ポート)に挿入する場合、リン
グ部品を適宜なクランプ部材によりクランプした
後、ワークの孔に対して位置決め挿入するのが普
通であるが、リング部品の外径とワークの孔の内
径との間に殆どクリアランスが無くしかも圧入と
違つて挿入されたリング部品が孔に固定されない
ところから、リング部品挿入時における位置合せ
および挿入後におけるクランプ部材のリング部品
からの離脱が非常に難しかつた。
そこで、上記の点に鑑みてリング部品をクラン
プする手段として従来から種々工夫されてきてい
る。例えば、実開昭59−1533号公報記載の如く、
リング部品をクランプするクランプ部材を強制的
にクランプあるいはアンクランプ作動せしめて、
挿入後のリング部品からのクランプ部材の離脱を
容易ならしめるようにしたもの、または、実開昭
55−156830号公報記載の如く、リング部品を弾性
力を利用してクランプして、挿入時におけるリン
グ部品とワーク孔との位置合せを容易ならしめる
ようにしたものがある。
(考案が解決しようとする問題点) しかるに、上記公知技術においては、次のよう
な問題点が残る。
即ち、前者(実開昭59−1533号公報)の如く構
成する場合には、ワークの孔に対してリング部品
を挿入した後におけるクランプ部材のリング部品
からの離脱は容易に行えるが、クランプ部材とワ
ークの孔との軸心にわずかなずれが生じているよ
うな時、リング部品挿入時におけるリング部品と
ワークの孔との位置合せが非常に難しいという問
題が残り、また、後者(実開昭55−156830号公
報)の如く構成する場合には、リング部品挿入時
におけるリング部品とワークの孔との位置合せは
容易に行える反面、リング部品挿入後においてリ
ング部品からクランプ部材を離脱せしめることが
難しくなり、リング部品がクランプ部材の移動に
つれてワーク孔から脱落するおそれが残る。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、
リング部品挿入時おけるリング部品とワークの孔
との位置合せを容易ならしめるとともに、リング
部品挿入後におけるクランプ部材とリング部品と
の離脱を容易ならしめることによつて、リング部
品がクランプ部材に伴つて移動することのないよ
うにし、以つてリング部品挿入作業の容易化と挿
入後におけるリング部品の脱落防止とを図ること
を目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案では、上記問題点を解決するための手段
として、リング部品をワークの孔に対して挿入す
べく進退自在とされた押圧ヘツド部材の先端部
に、前記リング部品を拡開動によつて保持すべく
構成された複数個のクランプ爪を揺動可能にピン
支持し且つ該クランプ爪をスプリングによつて拡
開方向に付勢する一方、前記クランプ爪をリング
部品クランプのための拡開動とリング部品アンク
ランプのための閉縮動とに強制駆動しあるいは該
強制駆動を解除する如く作用するクランプ爪制御
機構を付設するとともに、該クランプ爪制御機構
を、クランプあるいはアンクランプのために前記
クランプ爪に対して係止される二つの係止部が所
定間隔をおいて設けられた駆動ロツドと、該駆動
ロツドを、前記係止部による二つの係止位置およ
び該係止部が非係止状態となる前記両係止位置間
の中間位置の三位置に選択的に移動させる制御シ
リンダーとによつて構成されている。
(作用) 本考案では、上記手段によつて次のような作用
が得られる。
即ち、リング部品クランプ時においては、クラ
ンプ爪制御機構によるクランプ爪の拡開方向への
強制駆動によりリング部品がクランプ爪によつて
確実にクランプされ、その後におけるリング部品
挿入時においては、前記クランプ爪制御機構によ
るクランプ爪に対する強制駆動解除によりリング
部品がスプリングの付勢力によつてのみクランプ
爪に弾性支持され、さらに、リング部品挿入後に
おいては、前記クランプ爪制御機構によるクラン
プ爪の閉縮方向への強制駆動によりクランプ爪が
リング部品から容易に離脱せしめられる。つま
り、クランプ爪制御機構によるクランプ爪の拡開
動あるいは閉縮動方向への強制駆動によりリング
部品のクランプあるいはアンクランプを確実に行
い得るのである。また、リング部品挿入時におい
ては、クランプ爪制御機構によるクランプ爪に対
する強制駆動解除によりリング部品をスプリング
の弾性力のみを利用して保持し得るようにし、以
つてリング部品をフローテイング支持可能ならし
めることによつて、リング部品とワークの孔との
位置合せが容易化されるのである。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して本考案の好適な実
施例を説明する。
このリング部品挿入装置は、第5図図示の如
く、適宜の基台に固定された固定枠1と、該固定
枠1に対して駆動シリンダー3により水平移動せ
しめられる如く支持された可動枠2と、該可動枠
2に対して昇降シリンダー5により昇降可能な如
く支持された押圧ヘツド部材6とを備えている。
前記可動枠2は、駆動シリンダー3のピストン
ロツド4に連結され、該ピストンロツド4の進退
に伴つて水平移動し得るように構成されている。
前記押圧ヘツド部材6は、昇降シリンダー5の
ピストンロツド7に連結され、該ピストンロツド
7の進退に伴つて昇降し得るように構成されてお
り、その先端部にクランプされたリング部品(本
実施例では、バルブシート)12を、前記押圧ヘ
ツド部材6の下方に位置する治具23上に載置固
定されたワーク(本実施例では、シリンダーヘツ
ド)21の孔(本実施例では、吸気ポートあるい
は排気ポート)22に対して挿入するために使用
される。符号26は押圧ヘツド部材6を昇降時に
案内するガイド部材である。
前記押圧ヘツド部材6先端のヘツト部6aに
は、第1図および第2図図示の如く、前記リング
部品12を拡開動によつて保持し得るように構成
された3個のクランプ爪9,9,9が周方向等間
隔にピン10,10,10により揺動可能に支持
されている。
該各クランプ爪9は、その下端部にあつてクラ
ンプ時(換言すれば、拡開動時)にリング部品1
2の内周面に当接される爪部9aと、揺動中心で
あるピン10より上方且つ内方側にあつて該クラ
ンプ爪9を揺動させる時の作用点となる係合突部
9bとを備えている。
また、前記各クランプ爪9は、ヘツド部6aに
対して拡開方向(換言すれば、クランプ方向)に
スプリング11により常に付勢されている。
一方、前記押圧ヘツド部材6内には、縦方向の
摺動穴24が形成されており、該摺動穴24に
は、後述するクランプ爪制御機構13の構成要素
である駆動ロツド14が昇降自在に嵌挿されてい
る。該駆動ロツド14の下端部には、前記クラン
プ爪9の係合突部9bに対して選択的に係止され
る上部および下部係止部15および16が所定間
隔をおいて形成されている。これら上下係止部1
5,16間の間隔は、駆動ロツド14の昇降スト
ロークに応じて決定される。前記駆動ロツド14
の上端部には、前記押圧ヘツド部材6上部におい
て前記摺動穴24と連通すべく形成された開口2
5から外方に臨む連結杆19が突設されており、
該連結杆19の外端部には、前記駆動ロツド14
を昇降作動させるための制御シリンダー17のピ
ストンロツド18が連結されている。つまり、該
制御シリンダー17は、その作動によりピストン
ロツド18と連結された連結杆19を介して駆動
ロツド14を昇降作動せしめて、該駆動ロツド1
4下端部の上下係止部15,16をクランプ爪9
の係合突部9bに対して選択的に係合させたり、
あるいは非係合させるものであり、以つてクラン
プ爪9を拡開動と閉縮動とに強制駆動させあるい
は該強制駆動を解除させるものである。即ち、前
記駆動ロツド14と制御シリンダー17とは、前
記クランプ爪9をリング部品クランプのための拡
開動とリング部品アンクランプのための閉縮動と
に強制駆動しあるいは該強制駆動を解除する如く
作用するクランプ爪制御機構13を構成している
のである。ここで、該制御シリンダー17として
は、エアーシリンダーが採用される。
さらに、前記制御シリンダー17のピストンロ
ツド18は、該制御シリンダー17を上下方向に
貫通しており、その上端部18aは、ピストンロ
ツド18の上動時途中において前記固定枠1に固
着された固定ストツパー20に当接されるように
構成されている。該固定ストツパー20は、制御
シリンダー17の作動途中においてそのピストン
ロツド18の上端部18aを当接せしめることに
よつて該ピストンロツト18を作動途中で停止さ
せ、ピストンロツド18と連係された駆動ロツド
14の係止部15,16間にクランプ爪9の係合
突部9bが位置するようになすものである。な
お、この時、制御シリンダー17へのエアー供給
は停止され、ピストンロツド18は中立位置に位
置せしめられる。つまり、この固定ストツパー2
0によるピストンロツド18の上動規制により、
クランプ爪制御機構13が、クランプ爪9をクラ
ンプあるいはアンクランプするための強制駆動を
解除する如く作用するのである。
ついで、図示のリング部品挿入装置の作用を説
明する。
まず、駆動シリンダー3を駆動させて可動枠2
を水平移動させ、第5図鎖線図示の位置をとらせ
た後、昇降シリンダー5を駆動させて押圧ヘツド
部材6を降下させ、該押圧ヘツド部材6の先端部
のクランプ爪9,9,9(第1図ないし第3図参
照)にリング部品(本実施例では、バルブシー
ト)12をクランプする。このクランプは、第1
図および第3図実線図示の如く、制御シリンダー
17の作動による駆動ロツド14の降下に伴つた
上部係止部15によるクランプ爪9の係合突部9
bへの係止によつて行なわれる。即ち、駆動ロツ
ド14の降下によつてクランプ爪9の係合突部9
bが駆動ロツド14の上部係止部15に係止され
ることにより、クランプ爪9,9,9が拡開動さ
れてリング部品12がクランプされるのである。
次に、クランプ爪9,9,9にリング部品12
をクランプした状態で、昇降シリンダー5を駆動
させて押圧ヘツド部材6を復帰させた後、駆動シ
リンダー3の作動により可動枠2を第5図実線図
示の位置に戻す。しかる後、クランプ爪制御機構
13の制御シリンダー17を作動させてそのピス
トンロツド18を上昇させると、該ピストンロツ
ド18の上端部18aが固定ストツパー20に当
接されて上動を規制される。この時、制御シリン
ダー17へのエアー供給は停止されて、ピストン
ロツド18は中立位置をとる。かかる状態におい
ては、第1図および第3図に鎖線図示する如く、
クランプ爪9の係合突部9bは、駆動ロツド14
下端部の上下係止部15,16間に位置し、該ク
ランプ爪9,9,9は、それぞれスプリング1
1,11,11の付勢力のみによつてリング部品
12を保持することとなる。従つて、リング部品
12は、クランプ爪9,9,9によつてフローテ
イング支持されることとなり、クランプされた状
態のもとに僅かに半径方向に揺動し得るようにな
つているのである。
この状態のもとに、昇降シリンダー5を作動さ
せて押圧ヘツド部材6を降下させ、押圧ヘツド部
材6先端部にクランプされたリング部品12を、
下方に位置する治具23上のワーク(本実施例で
は、シリンダーヘツド)21の孔(本実施例で
は、吸気ポートあるいは排気ポート)22に挿入
する(第5図実線図示)。この時、押圧ヘツド部
材6とワーク21の孔22との軸心に多少ずれが
あつたとしても、リング部品12がクランプ爪
9,9,9に作用するスプリング11,11,1
1の付勢力のみによつてフローテイング支持され
ているため、リング部品12と孔22との位置合
せが極めて容易に行えるのである。
しかして、リング部品12がワーク21の孔2
2に挿入された後には、前記クランプ爪制御機構
13の制御シリンダー17を再作動させてそのピ
ストンロツド18をささらに上昇せしめると、該
ピストンロツド18と連動する駆動ロツド14が
上昇し、該駆動ロツド14下端部の下部係止部1
6がクランプ爪9の係合突部9bに係止し、クラ
ンプ爪9が第4図図示の如く、閉縮動せしめられ
る。即ち、クランプ爪9,9,9によるリング部
品12へのクランプ力が解除され、リング部品1
2から押圧ヘツド部材6が容易に離脱せしめられ
るのである。つまり、リング部品12は、ワーク
21の孔22に挿入された状態を保持されること
となるのである。
上述した如く、本実施例によれば、クランプ爪
制御機構13、即ち駆動ロツド14および制御シ
リンダー17の作動により、クランプ爪9は、リ
ング部品12を強制的にクランプし、あるいはリ
ング部品12をスプリング11の付勢力によつて
フローテイング支持し、もしくはリング部品12
を強制的にアンクランプすることにより、リング
部品移送時の確実なクランプと、リング部品挿入
時における位置合せの容易化と、挿入後における
確実なアンクランプとを一連の作動として行い得
るようにされているのである。
なお、本考案は、図示の実施例に限定されるも
のではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
(考案の効果) 叙上の如く、本考案によれば、押圧ヘツド部材
の先端部に揺動可能にピン支持したクランプ爪を
スプリングによつて拡開方向に付勢し、クランプ
爪制御機構の作用によつてクランプ爪でリング部
品を強制的にクランプした後、前記クランプ爪制
御機構によるクランプ爪の強制駆動解除によつて
前記リング部品をスプリングの付勢力のみでフロ
ーテイング支持し得るようにしたので、リング部
品をワークの孔に挿入する際に、押圧ヘツド部材
と孔との軸心に多少のずれがあつても、リング部
品とワークの孔との位置合を極めて容易に行うこ
とができるという実用的な効果がある。
また、クランプ爪制御機構によるクランプ爪の
拡開方向への強制駆動によりリング部品をクラン
プ爪によつて確実にクランプし得るようにすると
ともに、リング部品挿入後においては、前記クラ
ンプ爪制御機構によるクランプ爪の閉縮方向への
強制駆動によりクランプ爪をリング部品から容易
に離脱せしめ得るようにしたので、リング部品の
クランプあるいはアンクランプが確実に行えるこ
ととなり、挿入後においてはリング部品が押圧ヘ
ツド部材の移動につれて脱落するということがな
くなるという効果もある。
さらに、クランプ爪制御機構を、二つの係止部
を有する駆動ロツドと、該駆動ロツドを、二つの
係止位置と非係止位置との三位置に移動させる制
御シリンダーとで構成するようにしたので、極め
て簡易な構造でクランプ爪の開閉制御を行い得る
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例にかかるリング部品
挿入装置の要部を示す縦断面図、第2図は、第1
図の−拡大断面図、第3図は、第1図の要部
拡大図、第4図は、第1図のリング部品挿入装置
においてクランプ爪が閉縮動した状態を示す第3
図相当図、第5図は、本考案の実施例にかかるリ
ング部品挿入装置の一部を断面とした側面図であ
る。 6……押圧ヘツド部材、9……クランプ爪、1
0……ピン、11……スプリング、12……リン
グ部品、13……クランプ爪制御機構、14……
駆動ロツド、15,16……係止部、17……制
御シリンダー、21……ワーク、22……孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リング部品をワークの孔に対して挿入すべく進
    退自在とされた押圧ヘツド部材と、該押圧ヘツド
    部材の先端部に揺動可能にピン支持され且つ前記
    リング部品を拡開動によつて保持すべく構成され
    た複数個のクランプ爪と、該クランプ爪を拡開方
    向に付勢するスプリングと、前記クランプ爪をリ
    ング部品クランプのための拡開動とリング部品ア
    ンクランプのための閉縮動とに強制駆動しあるい
    は該強制駆動を解除する如く作用するクランプ爪
    制御機構とを備え、該クランプ爪制御機構が、ク
    ランプあるいはアンクランプのために前記クラン
    プ爪に対して係止される二つの係止部が所定間隔
    をおいて設けられた駆動ロツドと、該駆動ロツド
    を、前記係止部による二つの係止位置および該係
    止部が非係止状態となる前記両係止位置間の中間
    位置の三位置に選択的に移動させる制御シリンダ
    ーとからなつていることを特徴とするリング部品
    挿入装置。
JP1986032603U 1986-03-06 1986-03-06 Expired JPH0239702Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986032603U JPH0239702Y2 (ja) 1986-03-06 1986-03-06

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JPS62144123U JPS62144123U (ja) 1987-09-11
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