JPH0239639Y2 - - Google Patents

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JPH0239639Y2
JPH0239639Y2 JP1985006475U JP647585U JPH0239639Y2 JP H0239639 Y2 JPH0239639 Y2 JP H0239639Y2 JP 1985006475 U JP1985006475 U JP 1985006475U JP 647585 U JP647585 U JP 647585U JP H0239639 Y2 JPH0239639 Y2 JP H0239639Y2
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cutting device
platen
cutting
roller table
cylinder
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はスラブ等の鋼片を切断する切断装置に
関するものであり、特に搬送途中の被切断材の温
度が低下しないよう改良された切断装置に関する
ものである。
[従来の技術] 連続鋳造装置等から連続して鋳造され、搬送用
ローラテーブル上を走行されているスラブ等を所
定長さに切断する装置として走間式切断装置が知
られている。
このような走間式切断装置は、被切断材を上下
から挟んで切断する上下一対の刃物を有する切断
装置本体を被切断材の搬送に同期させて移動させ
つつ切断を行うようにしたものである。このよう
な走間式切断装置によれば、被切断材を連続的に
搬送しながら切断作業を連続して行うことができ
るので、被切断材を一旦停止させて切断作業を行
うようにしていたそれまでの切断装置に比べる
と、作業能率が著しく向上すると共に、被搬送材
の停止、再走行を行う機構が不用であり走行駆動
用エネルギーの低減のほか鋼片からの放熱量の減
少をも図ることができる。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、この走間式切断装置によつて連続鋳
造装置等から連続して鋳造されるスラブを切断
し、この切断されたスラブを、切断装置の後面側
に設置された圧延装置で圧延する場合には、走間
式切断装置を採用しても、スラブが搬送用ローラ
テーブル上を走行している間にその保有熱が放散
し温度が低くなり、後工程の圧延時に再度加熱し
なければならず、熱エネルギーの損失となつてい
た。
本考案は、上記従来技術に鑑みてなされたもの
であり、ローラテーブル上を搬送される被切断材
からの熱の放散が著しく低減される切断装置を提
供することを目的としている。
[問題点を解決するたのの手段] 本考案は、被切断鋼片を上下から挟んで切断す
る刃物を有する切断装置本体にローラテーブルを
設置している切断装置において、このローラテー
ブルを取り囲むように保温カバーを設け、かつこ
の保温カバーを被切断鋼片の板幅に応じて幅員変
更可能としたものである。
本考案においては、前記保温カバーは、ローラ
テーブルの一側辺側の第1の半割体と、他側辺側
の第2の半割体とを備え、これらの半割体の対面
側の先端のうちローラテーブル上方側の先端同志
は互いに重なり合つており、これらの半割体の対
面側の先端のうちローラテーブル下方側の先端同
志は、いずれか一方の半割体の該先端に設けられ
た、水平方向に突出する凸部と、他方の半割体の
先端に設けられた、水平方向に凹陥する凹部との
凹凸嵌合により係合している。
[作用] ローラテーブルの搬送面上の被切断鋼片を取り
囲むように保温カバーを設けたので、この被切断
鋼片からの熱の放散が著しく減少され、その温度
低下が抑制される。そのため、後工程の圧延等を
行うときに再加熱する必要がなく(仮に再加熱す
るとしてもその熱エネルギーは極めて少なくて足
り)、熱コストの大幅な減少が可能となる。
更に、この保温カバーは被切断鋼片の板幅に応
じて幅員変更可能であるので、板幅の異なる鋼片
を切断する場合には、これに合せてカバー内容積
が適当な大きさとなるよう調節することができ
る。そのため、板幅の大小に拘らず、鋼片からの
熱の放散を充分に抑制することができる。
本考案にあつては、保温カバーが第1の半割体
と第2の半割体よりなつており、かつこれらの半
割体の対面側の先端同志はローラテーブルの下方
において凹凸嵌合している。このローラテーブル
下方においては、保温カバーに隙間があいている
と空気が上昇流となつて保温カバー内に流入し易
いが、本考案の如く半割体の先端同志を凹凸嵌合
させると、両者の先端同志の間隙からの空気流入
量が著しく少なくなり、保温効果が向上する。
[実施例] 以下図面を参照して実施例について説明する。
第1図は本考案に係る切断装置の一実施例を説
明する側断面図であり、第2図は切断装置本体8
の正面図である。
図において符号10,10で示すものは切断装
置本体の8のハウジングで、その上下端はセパレ
ータ11,12によつて連結されている。
ハウジング10内には、上から順に第1プラテ
ン13、第2プラテン14、第3プラテン15が
ガイド16,16に沿つて昇降可能に設けられて
いる。(なお、以下、第1、第2、第3プラテン
をそれぞれ上刃プラテン、下刃プラテン、ボトム
プラテンという。)上刃プラテン13とボトムプ
ラテン15とは連結部材であるタイロツド17に
よつて一体に連結されている。タイロツド17は
下刃プラテン14を摺動自在に貫通して設けられ
ている。
下端に位置する切断装置本体のセパレータ12
には、レベル調整用の保持シリンダ18が複数個
設けられており、そのピストンロツド18aの先
端はボトムプラテン15に連結されている。ま
た、下刃プラテン14とボトムプラテン15との
間には切断用の主シリンダたるラムが設けられて
いる。すなわち、ボトムプラテン15には切断用
のラム19が内蔵されており、その上端は下刃プ
ラテン14に連結されている。
なお、ボトムプラテン15と下刃プラテン14
との間にはプルバツクシリンダ20が所定数設け
られている。
一方、上刃のプラテン13と下部プラテン14
にはそれぞれギヤグシリンダ21,22が設けら
れており、これらシリンダのピストンロツドの先
端にはそれぞれ支持ロール21a,22aが回転
自在に設けられている。これら支持ローラ21
a,22aによつて被切断材である連鋳鋼片23
がパスライン上に支えられる。なお、第6図に示
すように後面側の下部支持ロール22aは、斜め
上方からはターンバツクル等の連結装置37によ
り、切断装置本体に移動自在に取付けられてお
り、クロツプを下方へ落し込む時に、シリンダ3
6のピストンロツドを後退させることにより、こ
の支持ローラ22aを後面側に逃がせるように構
成されている。
ところで、上刃プラテン13と下刃プラテン1
4には、それぞれ対向する位置に連鋳鋼片23を
挟んで上刃24、下刃25が設けられている。
上刃24および下刃25は、これらの刃同士お
よび刃先同士が連鋳鋼片23を挟んで上下対称位
置になるように配置される。
第1図および第2図に示すように、ハウジング
10の両側には車輪26が複数個回転自在に設け
られており、それぞれの車輪はレール27上に走
行自在に接している。また、ハウジング10の下
端部にも車輪39が設けられており、ガイドレー
ル38の下側に接して転動し、切断装置本体の転
倒を防止している。
そして、第1図に示すように、ハウジング10
には、走行用シリンダ28のピストンロツド28
aが連結されており、切断装置本体を連鋳鋼片2
3の搬送速度に同期させて前進させ、また、元の
位置に復帰させるように構成されている。
切断装置本体を挟んで走行用ハウジング28と
反対側には、連鋳鋼片23のパスライン上に沿つ
て支持枠29が配置されており、この支持枠29
には所定間隔で連鋳鋼片23の搬送ローラ30が
設けられ、これによつて搬送用ローラテーブル4
2が構成されている。
支持枠29の切断装置本体側の端部には、チル
チングテーブル31が軸32によつて回動自在に
軸承されている。このチルチングテーブル31に
は1個の搬送ローラ33が設けられている。
このチルチングテーブル31は、支持枠29側
に取り付けられたシリンダ34のピストンロツド
34aの先端に回転自在に連結されている。
従つて、シリンダ34を作動させて、ピストン
ロツド34aを後退させれば、チルチングテーブ
ル31は第6図に線で示す水平な位置から、二点
鎖線で示す下方に逃げた位置まで回動させること
ができる。
また、第1図中符号40で示すものは連鋳設備
末端のピンチロール、符号41で示すものは切断
装置の前面に位置する搬送ローラである。
而して、本考案の装置においては、第1図、第
3図及び第4図に示される様に、搬送用ローラテ
ーブル42のローラ30上を搬送されるスラブ2
3を取り囲むように保温カバー50が設けられて
いる。この保温カバー50は、外側のケーシング
51、ケーシング51の内側に二層に設けられた
断熱材52を有している。保温カバー50はスラ
ブ搬送幅方向に二分割されており、その幅方向に
開き出しが可能なように各々の底面に車輪53が
設けられている。そして、搬送用ローラテーブル
42の支持枠29上面には、この車輪53を案内
するためのレール54が設けられている。
支持枠29には、側方向に張り出した支持部材
55,56が設置されている。支持部材55の上
には油圧シリンダ57が設置されており、このピ
ストンロツド57aは保温カバーの一方の半割体
50aに連結され、他方の支持部材56上に設け
られた油圧シリンダ58のピストンロツド58a
は他方の半割体50bに連結されている。
各半割体50a,50bは幅方向に離反移動さ
れたときに半割体の間に隙間があかないように互
い違いの組み合せとされている。即ち、図示の例
では、半割体50aの天井部の下端部50c側が
薄くなり、他方の半割体50bの天井部の上側端
部50dが薄くなり、それぞれ重なり合わされて
いる。また、半割体50aの底部は凹部50eが
形成され、半割体50bの底部に設けられた凸部
50fがこの凹部50eに嵌まり合つている。
なお、端部50dの下面及び凸部50fの上面
にも断熱材52が設けられ、これらの部分が保温
カバー50内部に露出したときの断熱を図るよう
構成されている。
油圧シリンダ57,58のロツド57a,58
aを引つ込み作動させると、保温カバー50はレ
ール54に案内されて幅方向に開きだして板幅の
大きいスラブ23が通過可能となる。逆にこの状
態から両ピストンロツド57a,58aを突出作
動させれば第3,4図の状態に復帰され、幅の狭
いスラブ23を通過させるに好適な状態になる。
なお、図中43はローラ30を回転させるための
モータ、44は圧延装置である。
而して、保温カバー50には、その両側にスラ
ブ搬送方向に所定間隔をおいてバーナ60が複数
個設けられており、このバーナ60から噴射され
た燃焼火炎がスラブ23の両側端面を加熱するよ
うにしている。このようにスラブ23の両側端面
を加熱するようにしているのは、この両側端の部
分は中央の部分に比べて露出する割合が大きく、
温度低下が甚だしいからである。従つて、バーナ
60をこの両側端面に向けて燃焼火炎を発すよう
設けることにより、この両側端部分における温度
の低下を防ぐことが可能である。
次に、以上のように構成された切断装置の作動
を説明する。
まず、レベル調整用シリンダ18を作動させ、
ボトムプラテン15が上下すると、タイロツド1
7により連結されている上刃プラテン13が上下
し、上刃24が上下する。このような動作によつ
て上刃24を連鋳鋼片23から所定距離離れた位
置にセツトする。
一方、下刃プラテン14の下刃25が連鋳鋼片
23を挟んで上刃24と上下対称な位置になるよ
うにプルバツクシリンダ20を作動させて調節す
る。このような上刃プラテン13および下刃プラ
テン14の位置決めは、運転前に1度だけプリセ
ツトさせておけば良い。この位置決めは、例え
ば、上刃プラテン13と本体との間に、また、下
刃プラテン14と本体との間にそれぞれリミツト
スイツチ等の位置検出器を設けて制御させるか、
または、油圧系統を制御させたり、位置調節可能
な機械的ストツパを設けるなどして行なえば良
い。
このようにして、上刃24および下刃25を連
鋳鋼片23を挟んで上下対称な位置にセツトする
と共に、シリンダ34を作動させて、そのピスト
ンロツド34aを前進させ、チルチングテーブル
31を水平な状態にし連鋳鋼片23のパスライン
と一致させる。また、ギヤグシリンダ22,36
を作動させ、支持ロール22aを上昇させて連鋳
鋼片23のパスラインに合わせる。この支持ロー
ラ22aにより、切断装置本体内でも連鋳鋼片2
3を支持できるので、搬送ローラ間の距離を縮め
ることができ、高温で変形しやすい状態にある連
鋳鋼片23の変形を防ぐことができる。
各機器を以上のような状態にさせた後、連鋳鋼
片23を切断装置内部に導く。
一般に、連鋳設備から最初に導かれる連鋳鋼片
は、その先端が不定形をしたクロツプと呼ばれる
製品として使用できない部分となつている。この
ため、まず最初に、このクロツプの切断除去が行
なわれる。すなわち、クロツプの先端が切断装置
内部に導かれ、その切断位置が上下の刃物24,
25間に達した時、切断装置の走行用シリンダ2
8を作動させ、そのピストンロツド28aを前進
させ、切断装置本体を連鋳鋼片23の搬送速度に
同期させて前進させる。その直後に、ギヤクシリ
ンダ21を作動させ上部支持ロール21aを下降
させて連鋳鋼片23を下部支持ローラ22aとの
間で均等の力で挟持する。
同時に、切断用ラム19には作動媒体たる油が
自由流入可能としておいて、レベル調整用保持シ
リンダ18およびプルバツクシリンダ20を作動
させ、切断動作を開始させるが、この時の作動要
領は次のようにする。すなわち、ボトムプラテン
15に対して下刃プラテン14がVの速度で上昇
するようにプルバツクシリンダ20の往動室(ヘ
ツド室)20cに油圧を導入する。同時に、ボト
ムプラテン15および上刃プラテン13が、V/
2の送度で下降するようにレベル調整用シリンダ
18のロツド側(復動室)18cに油圧を作動さ
せる。そうすると、下刃プラテン14はV−V/
2=V/2の速度で上昇することになる。すなわ
ち、上刃24と下刃25は同一速度V/2でそれ
ぞれ下降、上昇することにより、連鋳鋼片23に
くい込む寸前に至る。そこで、次にラム19のヘ
ツド室19aに切断力としての油圧を導入する。
そうすると、上刃24および下刃25は連鋳鋼片
23へくい込んでいき、連鋳鋼片23が切断され
る。なお、切断時には、連鋳鋼片23はその被切
断部の両側で上下のギヤグシリンダ21,22,
36により支持ロール21a,22aを介して上
下方向から均等に挟持されるため、連鋳鋼片23
は上下方向へ移動することがないので、上刃24
と下刃25とは連鋳鋼片23を中心として上下対
称な位置を保ちつつ、上刃24と下刃25は連鋳
鋼片23に対して同一速度で同一量ずつくい込ん
でいき、切断作用が確実に行なわれる。
なお、前記したように切断装置本体の走行を開
始させる前に、シリンダ34を作動させ、チルチ
ングテーブル31を第1図に二点鎖線で示す位置
へ逃がしてやり、切断装置本体8の走行に邪魔に
ならないようにしておく。
このようにして、クロツプの切断が完了する
と、油圧シリンダ36を作動させて、後面側の下
部支持ロール22aを後退させ、切断されたクロ
ツプをシユート35上に落下させ、図示していな
いクロツプ台車上に導き、回収する。
このようにクロツプの切断除去が行なわれた後
に、走行用シリンダ28が作動され、切断装置本
体が元の位置に後退し始める。同時に上側のギヤ
グシリンダ21が作動し、上部支持ロール21a
が上昇し、また、シリンダ34が作動してチルチ
ングテーブル31は水平状態に復帰し、さらに、
シリンダ36が作動して後面側の下部支持ロール
22aも元の位置に戻り、搬送されている連鋳鋼
片23を支持する。そして、ボトムプラテン15
に対して下刃プラテン14がVの速度で下降する
ようにプルバツクシリンダ20のロツド側の復動
室20bに油を供給し、同時に、ボトムプラテン
15および上刃プラテン13がV/2の速度で上
昇するようにレベル調整用保持シリンダ18のヘ
ツド側たる往動室18bに油を供給してやる。こ
の結果、下刃プラテン14はV−V/2=V/2
の速度で下降するので、上刃プラテン13と下刃
プラテン14は同一速度V/2でそれぞれ上昇、
下降し、上刃24と下刃25は連鋳鋼片23を挟
んで上下対称な位置にとまる。
このように切断装置の各機器が切断開始前の状
態に復帰している間も、連鋳鋼片23は連続して
搬送されており、上下の刃物24,25間を通つ
て、後面のチルチングテーブル31の方向へ導か
れているが、この時、切断装置内の2本の下部支
持ロール22aおよびチルチングテーブル31は
連鋳鋼片23のパスライン上の水平位置にあつて
連鋳鋼片23を支持、搬送しているので、高温で
変形しやすい状態にある連鋳鋼片23は下方に向
つて湾曲したり変形したりするようなことはな
い。
やがて、連鋳鋼片23が所定距離搬送され、切
断位置に来ると、連鋳鋼片23の定寸切断が開始
される。すなわち、前述したクロツプ切断時の作
動要領と同様に、走行用シリンダ28が作動し、
切断装置本体が連鋳鋼片23の搬送速度と同期し
て前進を始める。同時に、シリンダ34が作動
し、チルチングテーブル31が下降する。そし
て、上側のギヤグシリンダ21が作動して上部支
持ロール21aが連鋳鋼片23の表面に当接さ
れ、下部支持ロール22aとの間で連鋳鋼片23
が上下から均等な力で挟持される。続いて、プル
バツクシリンダ20および保持シリンダ18が前
述と同要領で作動され、かつこれに後続してラム
19が作動され、上下の刃物24,25が同一速
度で、同一量だけ連鋳鋼片23へくい込んで連鋳
鋼片23の切断が行なわれる。
切断が完了すると同時に、前述したクロツプの
切断完了時と同じ要領で、走行用シリンダ28が
作動して切断装置本体は元の位置に戻り始め、上
側のギヤグシリンダ21が作動して上部支持ロー
ル21aが上昇する。また、プルバツクシリンダ
20およびレベル調整用シリンダ18も前述と同
要領の作動をして、上下の刃物24,25が離
れ、元の位置に復帰する。そして、チルチングテ
ーブル31が水平位置に戻る。ただし、このよう
な連鋳鋼片23の定寸切断を行なう時には、クロ
ツプの切断完了後のように後面側の下部支持ロー
ル22aを後退させる動作はさせる必要はない。
以下、同様な作動を繰り返して、連鋳鋼片23
の定寸切断が行なわれる。そして、このようにし
て定寸切断された連鋳鋼片23は、ローラテーブ
ル42によつて圧延装置44へと搬送される。
而して、このローラテーブル42上を搬送され
るに際しては、保温カバー50によつてスラブ2
3の温度低下が抑制され、かつ必要に応じてバー
ナ60に点火しスラブ23の加熱(とりわけ、温
度低下し易いスラブ幅方向端部の加熱)を行うこ
とができる。
更に、この保温カバー50は、シリンダ57,
58を作動させることによつて幅員を変更でき
る。そのため、スラブ23の板幅の大小に応じて
カバーの内面の幅を調節して、その内容積を適度
な大きさとし、保温カバー50内の対流を抑制す
ると共に保温カバー50内の熱容量を小さくして
スラブ23の保温を一層効率良く行うことが可能
である。
なお、以上の説明では、保温カバー50を、切
断装置本体の後面側に設置したローラテーブル4
2のみに適用した場合を示したが、このような保
温カバーを、切断装置本体の前面側に設けられる
ローラ41側のテーブルにも設けても良いことは
勿論である。このようにすればスラブ23の温度
低下がより一層抑制されて、効果的である。
また、以上説明した実施例では、上刃24と下
刃25とを同時に昇降させて鋼片23を切断させ
るようにしたが、これは上刃24を固定させ、下
刃25のみを昇降させるか、あるいは逆に、下刃
25を固定させ、上刃24のみを昇降させるよう
にして切断させることもできる。この場合には、
例えばレベル調整用シリンダ18等により、上刃
プラテン13あるいは下刃プラテン14のいずれ
か一方を固定させるようにし、切断に伴う鋼片2
3の上下方向の移動を吸収しうるデイプレツシン
グテーブル等を切断装置本体に隣接させて設ける
などしてやれば良い。
また、以上の説明では切断用シリンダとしてボ
トムプラテン15に切断用ラムを内蔵させ、この
ラムを下刃プラテン14に連結させた場合を示し
たが、これは切断用シリンダとして、ボトムプラ
テン15と下刃プラテン14との間に独立したシ
リンダを設け、例えば、シリンダ本体をボトムプ
ラテン15に取付け、そのピストンロツドを下刃
プラテン14に連結させるようにしても良い。
また、上述した実施例においては、レベル調整
用シリンダ18は、下側のセパレータ12に取付
けてあるが、これは上側のセパレータ11に取付
けたり、ハウジング10に取付けたりし、そのピ
ストンロツド18aは、上刃プラテン13、下刃
プラテン14、ボトムプラテン15のうちどれか
1つに連結させても良い。
更に、実施例では、切断装置本体の上下刃物2
4,25は、鋼片23を挟んで上下対称の位置に
設置される型式の走間切断装置が示されている
が、特開昭58−217215号公報(とりわけその第1
図と第3図)に開示されているように、上刃物と
下刃物とを被切断物を挟んで、斜(はす)になる
ように設置し、この上刃物と下刃物とで被切断物
を剪断する型式の走間切断装置にも適用できる。
更に、以上の実施例では、切断装置本体を連鋳
鋼片23の搬送速度に同調させて前進させつつ切
断する、いわゆる走間切断方式を採用したものと
して例示したが、本考案は勿論、鋼片23を停止
させて切断する固定した切断装置にも適用するこ
とができる。
なお、以上の実施例では、被切断材として連鋳
スラブ等の連鋳鋼片を切断する場合を説明した
が、本考案はこれに限定されるものではなく、温
度低下が好ましくない被切断材にも勿論適用でき
る。
[効果] 以上詳述した通り、本考案の切断装置は、搬送
用ローラテーブル上の被切断鋼片を保温するため
のカバーをその幅員変更可能に設けると共に、カ
バーを構成する半割体の下側先端同志を凹凸嵌合
させるようにしたものであり、被切断鋼片の温度
低下が抑制され、熱コストの低減を図ることが可
能である。また、この保温カバーは被切断鋼片の
板幅に応じてその幅員を変更することが可能であ
り、各種の被切断材についても適用することがで
き、かつ充分な保温を行うことが可能とされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例装置の側断面図、第2
図は第1図の正面面、第3図及び第4図はそれぞ
れ第1図の−線及び−線に沿う断面図で
ある。 8……切断装置本体、10……ハウジング、1
1,12……セパレータ、13……上刃プラテ
ン、14……下刃プラテン、15……ボトムプラ
テン、17……連結部材(タイロツド)、18…
…レベル調整用シリンダ、19……ラム、19a
……ラム用ヘツド室、20……プルバツクシリン
ダ、21,22,36……ギヤグシリンダ、21
a,22a……支持ロール、23……鋼片、24
……上刃、25……下刃、28……走行用シリン
ダ、26,39……車輪、31……チルチングテ
ーブル、42……ローラテーブル、50……保温
カバー、52……断熱材、53……車輪、54…
…レール、60……バーナ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 長板状の鋼片を上下から挟んで切断する上下対
    に配設された刃物を有する切断装置本体と、この
    切断装置本体に設置されたローラテーブルとを備
    えた鋼片の切断装置であつて、前記ローラテーブ
    ルの搬送面上の被切断鋼片を囲む保温カバーを、
    被切断材の板幅に応じて幅員変更可能に設けた鋼
    片の切断装置において、 前記保温カバーは、ローラテーブルの一側辺側
    の第1の半割体と、他側辺側の第2の半割体とを
    備え、 これらの半割体の対面側の先端のうちローラテ
    ーブル上方側の先端同志は互いに重なり合つてお
    り、 これらの半割体の対面側の先端のうちローラテ
    ーブル下方側の先端同志は、いずれか一方の半割
    体の該先端に設けられた、水平方向に突出する凸
    部と、他方の半割体の先端に設けられた、水平方
    向に凹陥する凹部との凹凸嵌合により係合してい
    ることを特徴とする鋼片の切断装置。
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