JPH0239405Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、販売のためにピアス類を展示するピ
アス類の展示具に関する。

［従来の技術］ ピアスを展示する場合、従来はピアスのピンを
板紙に貫通させて係止し、このピアスが装着され
た板紙を展示していた。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記の従来の展示具によると、
ピアスのピンが板紙から突出し、またピアス類が
陳列中のわずかな揺動等で揺れるために、ピアス
本体が板紙表面から垂れ下がる、いわゆる「おじ
ぎ」現象が生じ、展示の外観が劣り、商品価値を
下げる問題があつた。

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、１枚の板部材により安定したケース内に保持
することができる外観の優れたピアス類の展示具
を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成するための構成を、実施例に
対応する図面を参照して説明する。本考案に係る
ピアス類の展示具は、板部材に装着されたピアス
類を透明ケース内に収納して展示するピアス類の
展示具であつて、前記板部材の下部を後上方に折
り曲げて支持部を形成し、該支持部と前記板部材
本体とにより前記ピアス類を保持したことを特徴
としている。

［作用］ 上記の構成によると、ピアスのピンを板部材本
体と支持部とに貫通させ、ピンを支持部裏側より
を止め具で止めることによりピアス本体と止め具
の間には支持部の折り曲げによる弾性力が働き、
ピアス本体を常時板部材表面に密に当接させピア
スを板部材に強固に保持することができる。しか
もこの板部材をケース内に傾斜させて収納し、板
部材の四辺をケース内面の側面及びエツジに当接
させることにより、該板部材をケース内に安定し
て保持することができる。

［実施例］ 以下、本考案に係るピアス類の展示具の一実施
例を図面を参照して説明する。

第１図乃至第４図に本考案の一実施例を示す。

ケース１は透明プラスチツクなどの透明板で断
面がコの字状に形成された上下１対の筐体１ａ，
１ｂが嵌合されてなつている。これらの筐体１
ａ，１ｂの３面の周縁にはテーパ部２がそれぞれ
形成されており、これらのテーパ部２同志が係合
してケース１が組立てられる。このケース１内に
は弾性を有する透明プラスチツクで形成された板
部材３が収納されている。この板部材３には矩形
状の一辺をコの字状に切り欠き後上方に折り曲げ
て支持部３ａが形成されており、この一辺と対向
する他の一辺を後下方に折り曲げて表示部３ｂが
形成されている。そして板部材３本体と支持部３
ａとにピアス４のピン４ａを貫通させ、ピアス４
の本体４ｂを板部材３本体の表面に当接させて、
止具４ｃによりピアス４を板部材３に固定してい
る。また表示部３ｂの板部材３本体に対向する面
には、ピアス４の種類や金額を表示するラベル５
が接着されている。このように形成された板部材
３は前記ケース１内に表示部３ｂが上になるよう
に装着される。このとき板部材３の幅はケース１
の対向する２辺の内側の長さにほぼ等しくなつて
おり、板部材３の高さは板部材３の下端がケース
１の下端の一辺に当接したとき上端がケース１の
下端の対角線上の一辺に当接するようになつてい
る。すなわち板部材３はケース１内で高さ方向に
斜めに収納され、しかも移動が係止されている。

本実施例によれば、ピアス４は板部材３本体と
支持部３ａとの間に弾性的に挟持されており、板
部材３に対し移動することなく強固に保持され
る。また板部材３はケース１の内面に傾斜した状
態で四辺が当接して支持されているので、ケース
１内で移動することはない。しかも板部材３は透
明であるので、表示部３ｂに接着されたラベル５
の表示は正面から見ることができる。

上記実施例ではケース１が上下１対の筐体１
ａ，１ｂで構成された場合について説明したが、
ケース１の構造は他の種類のものであつてもよ
い。また、支持部３ａは、コ形切り欠き３ｃを設
けずに板部材３の下部を直接折り曲げても良く、
さらに表示部３ｂは省略してもよい。また本考案
はピアス４以外の品物、例えばイヤリングなどを
展示する場合にも応用できる。

［考案の効果］ 上述したように本考案によれば、透明ケース内
に収納されたピアス類を、弾性板よりなる板部材
と、この板部材を後上方に折り曲げて形成された
支持部とによつて保持するようにしたので、１枚
の板部材でピアス類をケース内に安定して保持す
ることができ、外観も向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るピアス類の展示具の一実
施例を示す側面図、第２図は第１図の正面図、第
３図は第１図のケースを示す分解斜視図、第４図
は第１図の板部材を示す斜視図である。 １……ケース、３……板部材、３ａ……支持
部、４……ピアス、５……ラベル（表示板）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ピアス類が装着された弾性板よりなる板部材
   と、該板部材が収納される透明ケースとを具備
   し、前記板部材の下部を後上方に折り曲げて支
   持部を形成し、該支持部と前記板部材本体間に
   前記ピアス類のピンを貫通させて保持したこと
   を特徴とするピアス類の展示具。 ２ 板部材は透明弾性部材により形成されたこと
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のピアス類の展示具。 ３ 板部材の上部にはピアス類の種類及び価格を
   表示する表示部が後下方に折曲されて設けられ
   たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項または第２項記載のピアス類の展示具。