JPS6129347Y2

JPS6129347Y2 -

Info

Publication number: JPS6129347Y2
Application number: JP19000383U
Authority: JP
Priority date: 1983-12-09
Filing date: 1983-12-09
Publication date: 1986-08-29
Also published as: JPS6097072U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は主に卓上等に載置して、写真やメニ
ユー或いは表示板などのカード状物を挾持するた
めに用いる写真立てに関するものである。

従来よりこの種の写真立てにおいて透明な板体
を用いるものは公知のものである。例えば、実公
昭54−32718号公報には、透明板を折曲して画面
と裏面とを連続一体的に形成し、裏面と画面との
間に展示物を挾持せしめる写真立てが示されてい
る。また、実公昭56−8529号公報には、間隔をあ
けて平行させた透明な前、後板を有し、後板裏面
に写真等を保持するホルダを設け、後板表面と前
板表面とに夫々後枠と前枠とを設けた写真、絵画
等の表示器が示されている。

ところが何れのものも写真が接する面部は平面
状を成しているので、この面部のみでは写真を支
持できず、この面部を支える支持部や台板或いは
係止具等を必要とするものであつた。

一方、特別な支持部を設けず、単に曲折するだ
けで安定した状態で立つ写真立てが、実公昭54−
32715号公報に示されているが、写真はボツクス
状の写真挿入部の内側に挿着するものであり、写
真の表面を保護する手段が何ら施されていないと
いう欠点があつた。

更に、これらのものは何らも写真を平板状のま
ま支持するものであるから、写真を正面から見る
場合には見易いものであるが、横方向から写真を
見ることができる角度は平板状であるが故にみな
同じ角度に限られていた。

それでこの考案は上述の欠点等が解消すると共
に、より広い方向から写真を見ることができる写
真立ての提供を目的とするもので、その要旨とす
るところは、起立状態の板体にて水平方向に湾曲
した透明な基板を形成し、一方、断面略コ字状の
挾持部を有する帯状のスライド片を複数本形成
し、対を成した互いの挾持部が間隙をおいて対向
し、且つ、鉛直方向に平行に沿つたスライド片を
前記基板の凸面側に貼着すると共に、このスライ
ド片に沿つた矩形状の枠を成す装飾枠体を凹面側
に貼着したことにある。

以下、図面を参照してこの考案の実施例を詳細
に説明する。

図に示す１は基板であり、起立状態の透明な矩
形状板体を水平方向に湾曲して形成してある。基
板１は透明な板なら合成樹脂、ガラス板などとそ
の材質は間わない。

また、２はスライド片を示し、断面略コ字状の
挾持部３を有した帯状を成している。図示例にお
ける挾持部３は帯状板体を長手方向に沿つて２つ
に折曲して形成してある。そして、１枚の基板１
に対して２対のスライド片２を貼着した例を示し
てあるが、このスライド片２は基板１の大きさ等
によつて何対設けても良いものである。

そして前記基板１の凸面側に、間隙をおいて対
を成したスライド片２の挾持部３を対向させ、且
つ鉛直方向に平行に沿つてスライド片２を貼着す
ると共に、このスライド片２に沿つて矩形状の枠
を成す装飾枠体４を基板１の凹面側に貼着してあ
る。このとき、スライド片２の基板１当接面に
は、両面接着テープ５を貼着してスライド片２を
基板１へ貼着するようにしてあるが、両面接着テ
ープ５の代わりに接着剤等を使用しても構わな
い。また、図に示す挾持部３は、断面コ字状を成
す挾持部３の基板１外側に位置する外側片６を基
板１に接する内側片７よりも長く形成してある。
そして第１図及び第２図に示す如く、押接板８を
形成して写真Ａ等を基板１の板面に押接せしめ、
この押接板８を挾持部３に挾着させる。そしてこ
の挾着された押接板８と外側片６との内側に写真
Ａを挿入することによつて装着してある。このよ
うにすることで、写真Ａ等の装着が極めて容易に
なり、しかも写真Ａの縁を傷めずに装着できる。
更に、図示する装飾枠体４は、スライド片２に沿
つて鉛直方向に延びる左右側片９を凹面側に貼着
し、この左右側片９の両端を平行に結ぶ直線状の
上下側片１０とから成つている。このように装飾
枠体４を直線状の各片から構成することで、基板
１の凹面側の前面に上下側片１０が突出した状態
になり、立体的な装飾効果が得られるものであ
る。

このように設けた基板１の下端縁に第４図で示
す平板状の載置板１１を基板１に対して略直交す
るように設けることで、より安定した載置が可能
になる。

この考案は上述の如く構成したことにより、挾
持した写真Ａ等を広い角度から見ることができ、
しかも極めて単純な構成にして写真Ａの保護もで
きるものである。

すなわち、基板１は起立状態の透明な板体が水
平方向に湾曲したものであるから、従来の写真立
ての如く平板状のまま支持するものよりも広い角
度から基板１の凹面側が認識できる。更に、基板
１は水平方向に湾曲しているので、基板１自身で
起立状態を保つことが可能であり、基板１を支え
る支持部や台板、或いは係止具等は特に必要とせ
ず、極めてシンプルな構成になる。したがつて、
透明な曲面によつて創造される優れた意匠効果を
有する上に、安価な提供も可能になる。

スライド片２は、帯状を成して断面略コ字状の
挾持部３を有しており、対を成した互いの挾持部
３が間隙をおいて対向し、且つ、鉛直方向に平行
に沿つたスライド片２を基板１の凸面側に貼着し
てあるので、写真Ａの表側を基板１側に向けてス
ライド片２の挾持部３に挿入することにより、写
真Ａの表側を保護し、湾曲した状態で挾持するこ
とができる。したがつて、このように挾持された
写真Ａ等は平板状のまま支持された写真Ａ等より
も広い範囲から見ることが可能になり、写真立て
として頗る都合の良いものとなる。

装飾枠体４は、スライド片２に沿つた矩形状の
枠を成して基板１の凹面側に貼着してあるので、
スライド片２の貼着面がこの装飾枠体４によつて
覆うことができる上に、挾持した写真Ａ等の縁取
りにもなり、頗る見栄えの良い装飾的な展示が可
能である。

このようにこの考案によれば、挾持した写真等
を広い角度から見ることができ、しかも極めて単
純な構成にして写真の保護もできるなどと実用上
有益な種々の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は分解斜視図、第２図は平面図、第３図は基板の
凸面側から見た斜視図、第４図は他の実施例を示
す斜視図である。１……基板、２……スライド片、３……挾持
部、４……装飾枠体、５……両面接着テープ、６
……外側片、７……内側片、８……押接板、９…
…左右側片、１０……上下側片、１１……載置
板、Ａ……写真。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

起立状態の板体にて水平方向に湾曲した透明な
基板を形成し、一方、断面略コ字状の挾持部を有
する帯状のスライド片を複数本形成し、対を成し
た互いの挾持部が間隙をおいて対向し、且つ、鉛
直方向に平行に沿つたスライド片を前記基板の凸
面側に貼着すると共に、このスライド片に沿つた
矩形状の枠を成す装飾枠体を凹面例に貼着したこ
とを特徴とする写真立て。