JPH0118057Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、書籍を陳列するための書籍用展示台
（プツシユイン）に関するものである。

［従来の技術］ 従来、書籍が販売される場合、書籍は本棚に縦
に並べられ、各本の背だけが見える状態でされて
いるのが普通である。

［目的］ 本考案の書籍用展示台は、書籍の外形がよく見
えるように、かつ、陳列本の内容を示す表示、価
格なども同時に見易いようにしようとするもので
ある。

［構成］ 前記目的を達成するための本考案の構成を実施
例に対応する第１，２図を用いて説明すると、本
考案の書籍用展示台は、載置板１の全面に、カー
ド２を保持する間隙３を形成した偏平湾曲状表示
部４を、その下縁１０を載置板１よりも下方に突
出して立設し、後方に、折曲形成した傾斜支持面
５を備えた支持壁板６を立設した透明な合成樹脂
材料で一体に構成したものである。

［実施例］ 本考案の構成を図面に示す実施例に従つて説明
する。

第１図は本考案の実施例を示すもので、載置板
１の全面に、カード２を保持する間隙３を形成し
た偏平湾曲状表示部４を立設し、後方に、折曲形
成した傾斜支持面５を備えた支持壁板６を立設し
た書籍用展示台を示している。そして、この展示
台は、素材として透明な塩化ビニール板などの合
成樹脂材料に曲げ加工などを施して一体的に成形
し構成するもので、書籍は載置板１上に載置し、
陳列するものである。偏平湾曲状表示部４の下縁
１０は図示のように載置板１より低い位置まで下
方に突出してあるので、第２図に示すように、本
棚７の台板１１の前縁１２に規制されて書籍用展
示台を常に定まつた奥行位置に置くようにするこ
とができる。偏平湾曲状表示部４の間隙３は、カ
ード２を出し入れできる程度の間隙であつて、こ
の間隙３に、書籍の内容、価格などを記載した表
示カード、プライスカード等のカード２を矢印方
向に挿入できるものである。偏平湾曲状表示部４
には、書籍の表示を印刷しておいてもよいが、カ
ードを差し変え可能に保持できる表示面の構造に
するのがよい。

支持壁板６は書籍を支持するためのもので、展
示台後部に形成され、その傾斜支持面５により弾
性的に書籍を支持することができるようになつて
いる。

つぎに、本考案を本棚に使用した例を第２図に
示してあるので、これについて説明する。

本考案の書籍用展示台を本棚７の中に差し込
み、その中に本８を横にして表紙が見える状態
に、表示部４と支持壁板６間の載置板１上に載置
して展示するのである。

［考案の効果］ 本考案は前記のように構成されているので、本
棚の中に本考案の書籍用展示台を差し込むと、表
示部４の下縁１０が本棚７の台板１１の前縁１２
に規制されて容易に定位置にセツトすることがで
き、その展示台の載置板１上に本８を横にして表
紙が見える状態に展示すれば、本８は背面側を傾
斜支持面５によつて弾性的に支持されて表紙が見
易いように若干傾いて表示される。これにより、
本８は本棚７の中に一定の場所を確保し、背だけ
を見せている他の本９との差別を明確につけるこ
とができるとともに、並べる本の量は従来と変ら
ず、書籍の陳列、表示に場所を有効に利用するこ
とができる。また偏平湾曲状表示部の間隙に挿入
したカードにより本の内容の表示をより明確にす
ることができる。

さらに、書籍用展示台全体が透明な合成樹脂材
料で一体に構成されているので、塩化ビニール板
等の素材の曲げ加工で容易にかつ安価に製作する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による実施例の斜視図、第２図
は書籍を本棚に陳列した状況を示す斜視図であ
る。 １……載置板、２……カード、３……間隙、４
……表示部、５……傾斜支持面、６……支持壁
板、７……本棚、８，９……本、１０……下縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 載置板の前面に、カードを保持する間隙を形成
   した偏平湾曲状表示部を、その下縁を載置板より
   も下方に突出して立設し、後方に、折曲形成した
   傾斜支持面を備えた支持壁板を立設した透明な合
   成樹脂材料で一体に構成した書籍用展示台。