JPH0239042Y2 - - Google Patents

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JPH0239042Y2
JPH0239042Y2 JP1983027600U JP2760083U JPH0239042Y2 JP H0239042 Y2 JPH0239042 Y2 JP H0239042Y2 JP 1983027600 U JP1983027600 U JP 1983027600U JP 2760083 U JP2760083 U JP 2760083U JP H0239042 Y2 JPH0239042 Y2 JP H0239042Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パイロツト切換弁の操作により4個
のポペツト弁体を作動して流体シリンダの作動制
御を行う流体制御装置に関し、時に流体シリンダ
を差動回路によつて増速作動する流体制御装置に
関する。
この種の流体制御装置は、第6図に示す如き構
成から成つており、図示状態において、パイロツ
ト切換弁50の操作により作用室57を低圧側へ
連通すると共に作用室59に圧力流体を導入する
と、ポペツト弁体53が開作動して供給流路Pの
圧力流体は負荷流路Bを流れて流体シリンダ60
の小受圧面積側作動室62に導入し流体シリンダ
60を図示右方向へ作動し、この作動に伴う大受
圧面積作動室61からの排出流体は負荷流路Aへ
流れてポペツト弁体54を押圧作動して排出流路
Rに導出する。
また、パイロツト切換弁51の操作により作用
室56を低圧側へ連通すると共に作用室58に圧
力流体を導入すると、ポペツト弁体52の開作動
によつて供給流路Pの圧力流体は負荷流路Aへ流
れて流体シリンダ60の大受圧面積側作動室61
に導入し流体シリンダ60を図示左方向へ作動
し、この作動に伴う小受圧面積側作動室62から
の排出流体は負荷流路Bへ流れてポペツト弁体5
5を押圧作動して排出流路Rに導出する。そして
流体シリンダ60の増速作動は、2個のパイロツ
ト切換弁50,51を同時に操作してポペツト弁
体52,53を開作動すると共にポペツト弁体5
4,55を遮断状態にして負荷流路A,Bから排
出流路Rへの圧力流体の導出を防止し、開閉弁6
3を開操作して2個の負荷流路A,B間を短絡連
通すると、差動回路が形成されて流体シリンダ6
0は、その作動室61,62間の受圧面積差に基
づく圧力差により供給流路Pからの圧力流体と小
受圧面積側作動室62からの排出流体との流量に
よつて図示左方向へ増速作動されるよう設けてい
る。
ところが、かかる構成では、各パイロツト切換
弁50,51と開閉弁63はともに電磁石により
操作しており、開閉弁63を2個のパイロツト切
換弁50,51が操作されたときに操作できるよ
う格別に電気制御手段を設けなければならず、か
つ開閉弁63はポペツト弁体52,53,54,
55と同じ流量を制御できる大きさのために電磁
石も大型のものを備えて弁全体が大きく設けられ
ており、装置の保守管理が面倒であると共に大型
化し易い問題点があつた。
本考案は、かかる問題点を解決するもので、装
置の保守管理を簡単にし、パイロツト切換弁の操
作状態に応じて確実な差動回路が形成でき、流体
シリンダの増速作動を良好に切換制御し得るよう
にした流体制御装置を提供することを目的とす
る。このため、本考案は、圧力流体を供給する供
給流路と流体シリンダの大受圧面積側作動室に接
続する第1の負荷流路間を連通遮断する第1のポ
ペツト弁体と、供給流路と流体シリンダの小受圧
面積側作動室に接続する第3の負荷流路間を連通
遮断する第2のポペツト弁体と、第1の負荷流路
と低圧側に接続する排出流路間を連通遮断する第
3のポペツト弁体と、第2の負荷流路と排出流路
間を連通遮断する第4のポペツト弁体と、ポペツ
ト弁体背部に形成の作用室へパイロツト流体を導
入したり作用室の流体を低圧側に導出したりする
ことで4個のポペツト弁体を作動するパイロツト
切換弁と、2個の負荷流路間を短縮接続する流路
を連通遮断する補助ポペツト弁体と、補助ポペツ
ト弁体背部に第2の負荷流路と絞り連通して形成
の流体室を低圧側と連通遮断するパイロツト弁と
を具備し、パイロツト弁はパイロツト切換弁の操
作により制御されるパイロツト流体によつて作動
可能にし、パイロツト切換弁の操作で第1と第2
のポペツト弁体を交互に開作動させて流体シリン
ダを作動制御するときには補助ポペツト弁体背部
の流体室と低圧側間を遮断すると共に第1と第2
のポペツト弁体を同時に開作動させて流体シリン
ダを作動制御するときには補助ポペツト弁体背部
の流体室と低圧側間を連通するように設けて成
る。
かかる本考案の構成において、パイロツト切換
弁の操作で第1と第2のポペツト弁体背部の作用
室の流体を低圧側へ導出して第1と第2のポペツ
ト弁体を同時に開作動させると、パイロツト弁は
パイロツト切換弁によつて制御されるパイロツト
流体により補助ポペツト弁体背部の流体室と低圧
側間を連通するよう作動し、補助ポペツト弁体は
その前後差圧によつて2個の負荷流路間を短絡接
続する流路を連通して差動回路を形成し、流体シ
リンダは増速作動する。
このため、パイロツト弁、補助ポペツト弁体の
操作はポペツト弁体と同様の作動流体を使用して
できて従来の如き格別な電気制御手段を必要とせ
ず、保守管理が簡単になり、またパイロツト切換
弁の操作状態に応じて確実に差動回路が形成で
き、流体シリンダの増速作動を良好に切換制御す
ることができる。
以下、本考案の一実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図および第2図において、1は弁本体で、
圧力流体を供給する供給流路P1と流体シリンダ
24の大受圧面積側作動室41(以下、ヘツド側
作動室と称す)に接続する第1の負荷流路A1と
流体シリンダ24の小受圧面積作動室42(以
下、ロツド側作動室と称す)に接続する第2の負
荷流路B1と低圧側に接続する排出流路R1とを
接合面2に開口形成し、内部にテーパ状の先端部
を有する4個のポペツト弁体3,4,5,6を摺
動自在に収装しており、第1のポペツト弁体3は
供給流路P1と第1の負荷流路A1間を、第3の
ポペツト弁体4は供給流路P1と第2の負荷流路
B1間を、第3のポペツト弁体5は第1の負荷流
路A1と排出流路R1間を、第4のポペツト弁体
6は第2の負荷流路B1と排出流路R1間をそれ
ぞれテーパ状の先端部により連通遮断するように
設けている。7は第1のポペツト弁体3の背部に
備えた調整部材で、第1のポケツト弁体3背面に
当接することで、第1の負荷流路A1と供給流路
P1間を連通する際の第1ポペツト弁体3の連通
過口量を調整自在としている。8は低圧側に連通
して流体を低圧側に導出する導出路である。9は
弁本体1の上部に接合配設して電磁石により形成
の電磁気装置を設けた第1のパイロツト切換弁
で、供給流路P1に連通するパイロツト導入路1
1Aと導出路8に連通するパイロツト導出路12
Aおよび第2と第4のポペツト弁体4,6の背部
に形成した作用室14,16にそれぞれ連通する
パイロツト流路17,18を有している。10は
弁本体1の上部に接合配設して電磁石により形成
の電磁気装置を設けた第2のパイロツト切換弁
で、供給流路P1に連通するパイロツト導入路1
1Bと導出路8に連通するパイロツト導出路12
Bおよび第1と第3のポペツト弁体3,5の背部
に形成した作用室13,15にそれぞれ連通する
パイロツト流路19,20を有している。これら
第1と第2のパイロツト切換弁9,10は単独操
作自在に設けられ、第1のパイロツト切換弁9の
操作により作用室14,16へパイロツト流体を
導入したり作用室14,16の流体を低圧側に導
出したりすることで第2と第4のポペツト弁体
4.6を作動するようにしている。また、第2の
パイロツト切換弁10の操作により作用室13,
115へパイロツト流体を導入したり作用室1
3,15の流体を低圧側に導出したりすることで
第1と第3のポペツト弁体3,5を作動するよう
にしている。
22は弁本体1の接合面2に接合配設した補助
弁本体で、弁本体1の供給流路P1に連通し圧力
源23に接続して圧力流体を供給する供給流路P
2、2個の負荷流路A1,B1に連通し流体シリ
ンダ24に接続する2個の負荷流路A2,B2お
よび排出流路R1に連通し低圧側の貯槽25に接
続する排出流路R2を有している。26は2個の
負荷流路A2,B2間を短絡接続する流路を連通
遮断するテーパ状の先端部を有する第1の補助ポ
ペツト弁体で、背部に形成の流体室27を絞り通
路28を介して第2の負荷流路B2と連通し、流
体室27を低圧側と連通遮断することで作動する
ようになつている。29は第1の負荷流路A2と
排出流路R2間を短絡接続する流路を連通遮断す
るテーパ状の先端部を有する第2の補助ポペツト
弁体で、背部に形成の流体室30を絞り通路31
を介して第1の負荷流路A2と連通し、流体室3
0を低圧側と連通遮断することで作動するように
なつている。32は補助弁本体22の側部に接合
配置し第1の補助ポペツト弁体26を作動制御す
る第1のパイロツト弁で、スプリングセンタ形の
パイロツト操作3位置切換弁から成つており、中
立の切換位置では第1の補助ポペツト弁体26背
部の流体室27を低圧側の排出流路R2と連通
し、パイロツト切換弁9,10のパイロツト流路
18,20に連通のパイロツト流路33,34の
一方のみにパイロツト流体が導入されると流体室
27と低圧側間を遮断作動するように設けてい
る。35は補助弁本体22の側部に接合設置し第
3補助ポペツト弁体29を作動制御する第2のパ
イロツト弁で、スプリングリターン形のパイロツ
ト操作2位置切換弁から成つており、第1図の切
換位置では流体室30と低圧側間を遮断し、パイ
ロツト切換弁9,10のパイロツト流路18,2
0に連通のパイロツト流路36,37のうち一方
のパイロツト流路36のみにパイロツト流体が導
入されると流体室30と低圧側間を連通作動する
ように設けている。38は補助弁本体22に形成
した接合面で、弁本体1の接合面2に接合して弁
本体1の供給流路P1と2個の負荷流路A1,B
1および排出流路R1に連通されるよう供給流路
P2,2個の負荷流路A2,B2および排出流路
R2を開口形成している。39は弁本体1の導出
路8に連通し流体を低圧側に導出する導出路、4
3は弁本体1と補助弁本体22とを接合固着する
ための組付ボルトである。
次に上記構成による作動の説明をする。
第1図および第2図は、第1と第2のパイロツ
ト切換弁9,10の電磁気装置が非励磁の状態
で、供給流路P2,P1に供給された圧力流体
は、一部がパイロツト流体としてパイロツト切換
弁9,10の導入路11A,11B、パイロツト
流路17,19を通つて作用室14,13へ導入
され、第1と第2のポペツト弁体3,4は供給流
路P1と各負荷流路A1,B1間を遮断してい
る。第3と第4のポペツト弁体5,6は作用室1
5,16の流体がパイロツト切換弁10,9のパ
イロツト流路20,18、パイロツト導出路12
B,12Aを通り導出路8,39を介して低圧側
に導出されるので、負荷流路A1,B1の圧力に
よつて第3と第4のポペツト弁体5,6が押圧作
動し、各負荷流路A1,B1および排出流路R1
間を互いに連通する。また、第1と第2のパイロ
ツト弁32,35の各パイロツト流路33,3
4,36,37の流体はいずれも低圧側に導出さ
れているため、各パイロツト弁32,35は第1
図および第2図の切換位置を保持し、補助弁本体
22の第1の補助ポペツト弁体26が2個の負荷
流路A2,B2間を流路を介して互いに短絡連通
し得るようにすると共に、第2の補助ポペツト弁
体29が第1の負荷流路A2と排出流路R2間を
遮断するようにしている。
次に第1と第2のパイロツト切換弁9,10の
電磁気装置を励磁して第3図の如く切換えると、
第1と第2のポペツト弁体3,4の作用室13,
14の流体が低圧側に導出されると共に、第3と
第4のポペツト弁体5,6の作用室15,16へ
パイロツト流体が導入されて、第1と第2のポペ
ツト弁体3,4は同時に開作動し第3と第4のポ
ペツト弁体5.6は遮断状態となつて供給流路P
1と各負荷流路A1,B1間を互いに連通し、各
負荷流路A1,B1と排出流路R1間を互いに遮
断する。さらに、第1と第2のパイロツト弁3
2,35の各パイロツト流路33,34,36,
37にパイロツト流体が導入されているが、各パ
イロツト弁32,35は第3図の切換位置を保持
し、補助弁本体22の第1の補助ポペツト弁体2
6は2個の負荷流路A2,B2間を短絡連通する
と共に第2の補助ポペツト弁体29は第1の負荷
流路A2と排出流路R2間を遮断している。この
ため、流体シリンダ4はヘツド側作動室41とロ
ツド側作動室42間の受圧面積差に基づく圧力差
によりヘツド側作動室41に圧力源23からの圧
力流体が供給流路P2,P1、第1の負荷流路A
1,A2を介し供給されると共に、ロツド側作動
室42からの排出流体が第1の補助ポペツト弁体
26により短絡連通された負荷流路A2,B2間
と第1および第2のポペツト弁体3,4により連
通された負荷流路A1,B1間を介して供給さ
れ、差動回路が構成されることによつてピストン
ロツド40は高速で第3図の左方向へ増速作動す
る。なお、この増速作動において、ロツド側作動
室42からの排出流体は、その一部が第1と第2
のポペツト弁体3,4により連通された負荷流体
A1,B1間を介してヘツド側作動室41へ供給
されるが、第1のポペツト弁体3背面に備えた調
整部材7により連通開口量が制限されているの
で、大部分の排出流体は補助弁本体22の短絡連
通された流路を介して流れてヘツド側作動室41
へ供給される。
次に、第1と第2のパイロツト切換弁9,10
の電磁気装置の励磁状態から、第4図の如く第1
のパイロツト切換弁9の電磁気装置を消磁する
と、第2のポペツト弁体4の作用室14へパイロ
ツト流体が導入されると共に、第4のポペツト弁
体6の作用室16の流体が低圧側に導出され、第
1と第2のポペツト弁体3,4を交互に開作動す
るよう第2のポペツト弁体4は供給流路P1と第
2の負荷流路B1間を遮断し、第4のポペツト弁
体6は第2の負荷流路B1と排出流路R1間を連
通する。さらに、パイロツト流路18が低圧側に
連通されるため、第1と第2のパイロツト弁3
2,35のパイロツト流路33,36の流体が低
圧側に導出され、第1のパイロツト弁32は第1
の補助ポペツト弁体26の流体室27と低圧側間
を遮断作動する。このため、第1の補助ポペツト
弁体26の流体室27に導入のパイロツト流体に
より補助弁本体22の各負荷流路A2,B2間を
遮断する。したがつて、圧力流体は供給流路P
2,P1、第1の負荷流路A1,A2を介し流体
シリンダ24のヘツド側作動室41へ供給され、
この作動に伴うロツド側作動室42からの排出流
体は第2の負荷流路B2,B1排出流路R1,R
2を介して貯槽25に排出されピストンロツド4
0は図の左方向へ低速で作動する。このとき、ピ
ストンロツド40の作動速度は、第1のポペツト
弁体3の連通開口量を調整部材7で設定すること
によりヘツド側作動室41への供給流量を調整し
て制御する。流体シリンダ24のピストンロツド
40が左の作動端に達し第2のパイロツト切換弁
10の電磁気装置を消磁すると第1図の如くにな
り、第1のポペツト弁体3の作用室13へパイロ
ツト流体が導入されると共に、第3のポペツト弁
体5の作用室15の流体が低圧側に導出され、各
ポペツト弁体3,4,5,6は供給流路P2と各
負荷流路A2,B2間を遮断し、各負荷流路A
2,B2および排出流路R2間を互いに連通し得
るようにし、流体シリンダ24のピストンロツド
40は停止する。
ピストンロツド40が左の作動端である状態か
ら第5図の如く第1のパイロツト切換弁9の電磁
気装置を励磁すると、第2のポペツト弁体4の作
用室14の流体が低圧側に導出されると共に、第
4のポペツト弁体6の作動室16へパイロツト流
体が導入され、第1と第2のポペツト弁体3,4
を交互に開作動するよう第2のポペツト弁体4は
供給流路P1と第2の負荷流路B1間を連通し、
第4のポペツト弁体6は第2の負荷流路B1と排
出流路R1間を遮断する。さらに、パイロツト流
路18にパイロツト流体が導入されるため、パイ
ロツト流路33,36に導入するパイロツト流体
により第1のパイロツト弁32は第1の補助ポペ
ツト弁体26の流体室27と低圧側間を遮断作動
し、第2のパイロツト弁35は第2の補助ポペツ
ト弁体29の流体室30と低圧側間を連通作動す
る。したがつて、圧力流体は流体シリンダ24の
ロツド側作動室42へ供給され、この作動に伴う
ヘツド側作動室41からの排出流体は、一部分が
弁本体1の第1の負荷流路A1、排出流路R1を
介し低圧側に排出されるが、大部分は補助弁本体
22の第2の補助ポペツト弁体29により短絡連
通された流路を介して低圧側に排出され、ピスト
ンロツド40が高速で第5図の右方向へ作動し、
作動端に達してパイロツト切換弁9の電磁気装置
を第1図の如く消磁すると流体シリンダ24の作
動が停止する。
かかる作動で、第1と第2のパイロツト切換弁
9,10の操作で第1と第2のポペツト弁体3,
4背部の作用室13,14の流体を低圧側へ導出
して第1と第2のポペツト弁体3,4を同時に開
作動させると、第1のパイロツト弁32は第1と
第2のパイロツト切換弁9,10によつて制御さ
れるパイロツト流体により第1の補助ポペツト弁
体26背部の流体室27と低圧側間を連通するよ
う作動し、第1の補助ポペツト弁体26はその前
後差圧によつて2個の負荷流路A2,B2間を短
絡接続する流路を連通して差動回路を形成し、流
体シリンダ24は増速作動する。このため、第1
のパイロツト弁32、第1の補助ポペツト弁体2
6の操作は4個のポペツト弁体3,4,5,6と
同様の作動流体を使用できて従来の如き格別な電
気制御手段を必要とせず、保守管理が簡単にな
り、第1と第2のパイロツト切換弁9,10の操
作状態に応じて確実に差動回路が形成でき、流体
シリンダ24の増速作動を良好に切換制御するこ
とができる。また、第1のパイロツト弁32は第
1の補助ポペツト弁体26の流体室27に圧力低
下を発生させる少量の流体を制御できる小形状の
もので良いから、その操作するためのパイロツト
流体の流量はわずかで従来の電気制御手段とほぼ
同等の作動性能を得ることができる。さらにま
た、パイロツト切換弁9,10への電気配線によ
つて使用でき、取扱いがし易い。
尚、一実施例では4個のポペツト弁体3,4,
5,6を2個の2位置のパイロツト切換弁9,1
0により作動させているが、これに換えて3位置
のパイロツト切換弁1個で4個のポペツト弁体
3,4,5,6を作動させるようにしても良いこ
とは勿論である。
このように本考案は、圧力流体を供給する供給
流路と流体シリンダの大受圧面積側作動室に接続
する第1の負荷流路間を連通遮断する第1のポペ
ツト弁体と、供給流路と流体シリンダの小受圧面
積側作動室に接続する第2の負荷流路間を連通遮
断する第2のポペツト弁体と、第1の負荷流路と
低圧側に接続する排出流路間を連通遮断する第3
のポペツト弁体と、第2の負荷流路と排出流路間
を連通遮断する第4のポペツト弁体と、ポペツト
弁体背部に形成の作用室へパイロツト流体を導入
したり作用室の流体を低圧側に導出したりするこ
とで4個のポペツト弁体を作動するパイロツト切
換弁と、2個の負荷流路間を短縮接続する流路を
連通遮断する補助ポペツト弁体と、補助ポペツト
弁体背部に第2の負荷流路と絞り連通して形成の
流体室を低圧側と連通遮断するパイロツト弁とを
具備し、パイロツト弁はパイロツト切換弁の操作
により制御されるパイロツト流体によつて作動可
能にし、パイロツト切換弁の操作で第1と第2の
ポペツト弁体を交互に開作動させて流体シリンダ
を作動制御するときには補助ポペツト弁体背部の
流体室と低圧側間を遮断すると共に第1と第2の
ポペツト弁体を同時に開作動させて流体シリンダ
を作動制御するときには補助ポペツト弁体背部の
流体室と低圧側間を連通するよう設けたことによ
り、ポペツト弁体を作動するパイロツト切換弁の
操作に応じ何ら格別な手段を用いることなく確実
に差動回路が形成でき、流体シリンダの増速作動
を良好に切換制御することができる。
また、パイロツト弁は補助ポペツト弁体背部の
流体室に圧力低下を発生させる少量の流体を制御
できる小形状のもので良いから、その操作するた
めのパイロツト流体の流量はわずかで従来の電気
制御手段とほぼ同等の作動性能を得ることができ
る。さらにまた、パイロツト切換弁への電気配線
によつて使用でき、取扱いがし易いと言つた実用
上の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案による流体制御装置の一実施例を
示し、第1図は非作動状態の油圧回路図、第2図
は一部を断面にした正面図、第3図ないし第5図
は作動状態の油圧回路図、第6図は本考案の従来
例を示す流体制御装置の油圧回路図である。 P1,P2……供給流路、A1,A2……第1
の負荷流路、B1,B2……第2の負荷流路、R
1,R2……排出流路、3……第1のポペツト弁
体、4……第2のポペツト弁体、5……第3のポ
ペツト弁体、6……第4のポペツト弁体、9,1
0……パイロツト切換弁、13,14,15,1
6……作用室、24……流体シリンダ、26……
補助ポペツト弁体、27……流体室、32……パ
イロツト弁、41……ヘツド側作動室(大受圧面
積側作動室)、42……ロツド側作動室(小受圧
面積側作動室)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 圧力流体を供給する供給流路と流体シリンダの
    大受圧面積側作動室に接続する第1の負荷流路間
    を連通遮断する第1のポペツト弁体と、供給流路
    と流体シリンダの小受圧面積側作動室に接続する
    第2の負荷流路間を連通遮断する第2のポペツト
    弁体と、第1の負荷流路と低圧側に接続する排出
    流路間を連通遮断する第3のポペツト弁体と、第
    2の負荷流路と排出流路間を連通遮断する第4の
    ポペツト弁体と、ポペツト弁体背部に形成の作用
    室へパイロツト流体を導入したり作用室の流体を
    低圧側に導出したりすることで4個のポペツト弁
    体を作動するパイロツト切換弁と、2個の負荷流
    路間を短縮接続する流路を連通遮断する補助ポペ
    ツト弁体と、補助ポペツト弁体背部に第2の負荷
    流路と絞り連通して形成の流体室を低圧側と連通
    遮断するパイロツト弁とを具備し、パイロツト弁
    はパイロツト切換弁の操作により制御されるパイ
    ロツト流体によつて作動可能にし、パイロツト切
    換弁の操作で第1と第2のポペツト弁体を交互に
    開作動させて流体シリンダを作動制御するときに
    は補助ポペツト弁体背部の流体室と低圧側間を遮
    断すると共に第1と第2のポペツト弁体を同時に
    開作動させて流体シリンダを作動制御するときに
    は補助ポペツト弁体背部の流体室と低圧側間を連
    通するよう設けて成る流体制御装置。
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