JPH0238697B2 - Rinbuseibokyosupindoru - Google Patents
RinbuseibokyosupindoruInfo
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- JPH0238697B2 JPH0238697B2 JP28177185A JP28177185A JPH0238697B2 JP H0238697 B2 JPH0238697 B2 JP H0238697B2 JP 28177185 A JP28177185 A JP 28177185A JP 28177185 A JP28177185 A JP 28177185A JP H0238697 B2 JPH0238697 B2 JP H0238697B2
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- Japan
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- thread
- doffing
- fluff
- spindle
- bobbin
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- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H1/00—Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
- D01H1/14—Details
- D01H1/40—Arrangements for connecting continuously-delivered material to bobbins or the like
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、リング精紡機用のスピンドルに関
するものである。
するものである。
従来の技術
従来リング精紡機において玉揚げをした場合、
玉揚げされたボビンにつながる糸尻は、例えば糸
尻切断歯部で切断され、その端部は糸尻切断歯部
の下部に数回巻き付けられ、そこに把持されるこ
とによりトラベラーの回転で次の空ボビンへ自動
巻き付けが行われる。このようにすると玉揚げの
たびに巻き付け糸端が蓄積し、何回かの玉揚げご
とに蓄積された糸尻の束(残糸)を取り除かない
と自動玉揚げ作業を連続的に行うことが出来ず、
自動化の阻害となつていた。
玉揚げされたボビンにつながる糸尻は、例えば糸
尻切断歯部で切断され、その端部は糸尻切断歯部
の下部に数回巻き付けられ、そこに把持されるこ
とによりトラベラーの回転で次の空ボビンへ自動
巻き付けが行われる。このようにすると玉揚げの
たびに巻き付け糸端が蓄積し、何回かの玉揚げご
とに蓄積された糸尻の束(残糸)を取り除かない
と自動玉揚げ作業を連続的に行うことが出来ず、
自動化の阻害となつていた。
このため従来から種々工夫がみられて来た。例
えば実開昭55−151756(第6図)においては、ボ
ビンの内側に毛足が長く糸を捕捉するのに適した
布又はこの布と同様の作用をする突起物を付加
し、玉揚げ時スピンドルに巻き残された糸を、内
側に前記布又は突起物を施したボビンで抜き取る
動作とともに除去していた。しかし、このような
内側に布又は突起物を付加したボビンを使用して
玉揚げするだけでは、前回玉揚げの糸尻が必ずし
もスピンドルの希望する位置に係留しているとは
限らず、スピンドルの基部近くに残糸が溜まり、
玉揚げ時に上記ボビン内側の布又は突起物で残糸
を確実に除去するとは言い切れない。
えば実開昭55−151756(第6図)においては、ボ
ビンの内側に毛足が長く糸を捕捉するのに適した
布又はこの布と同様の作用をする突起物を付加
し、玉揚げ時スピンドルに巻き残された糸を、内
側に前記布又は突起物を施したボビンで抜き取る
動作とともに除去していた。しかし、このような
内側に布又は突起物を付加したボビンを使用して
玉揚げするだけでは、前回玉揚げの糸尻が必ずし
もスピンドルの希望する位置に係留しているとは
限らず、スピンドルの基部近くに残糸が溜まり、
玉揚げ時に上記ボビン内側の布又は突起物で残糸
を確実に除去するとは言い切れない。
この場合、ボビン自体に布などを貼り付けると
ステイームセツト作業などの次工程を何回も繰り
返すことが考えられるので耐久性の面からも好ま
しいことではない。
ステイームセツト作業などの次工程を何回も繰り
返すことが考えられるので耐久性の面からも好ま
しいことではない。
このことから例えば実公昭44−7867(第7図)
や実公昭39−22923のように、ボビンの嵌合状態
によつてスピンドル基部付近に出来る空間に、ゴ
ム又は合成樹脂のような軟質材料からなる筒状体
をスピンドルに嵌め込み、その筒状体の上部に糸
端を導く切込みを設け、蓄積された糸端を適当な
時期に刃物等で切断して除去することもあるが、
この従来技術では何回か使用しているうちに常に
作業者によつて糸端を除去する作業を工程のなか
に組み込まねばならず自動化には適さない。
や実公昭39−22923のように、ボビンの嵌合状態
によつてスピンドル基部付近に出来る空間に、ゴ
ム又は合成樹脂のような軟質材料からなる筒状体
をスピンドルに嵌め込み、その筒状体の上部に糸
端を導く切込みを設け、蓄積された糸端を適当な
時期に刃物等で切断して除去することもあるが、
この従来技術では何回か使用しているうちに常に
作業者によつて糸端を除去する作業を工程のなか
に組み込まねばならず自動化には適さない。
また、特願昭60−150420(第8図)のような場
合においては、玉揚げ時の糸端をスピンドル基部
に設けた突起に付着させ、玉揚げ動作によつて糸
切断を行つた後、新しく交換したボビンにバンチ
巻きをする際、玉揚げ時に切断した糸のトラベラ
ー側につながつている糸端がスピンドル基部に設
けた突起に付着し、バンチ巻きのための引張り力
に抗して把持され、新ボビンに糸が巻き取られる
ようになつている。しかし、糸尻係留部への巻き
回数不足のときには糸切断および糸巻き付け作業
の確実性に欠け、巻き取りのための紡糸回転が正
常となつてくると高速回転のために遠心力で付着
していた糸端が外方に放擲され、糸切れ原因とも
なつていた。
合においては、玉揚げ時の糸端をスピンドル基部
に設けた突起に付着させ、玉揚げ動作によつて糸
切断を行つた後、新しく交換したボビンにバンチ
巻きをする際、玉揚げ時に切断した糸のトラベラ
ー側につながつている糸端がスピンドル基部に設
けた突起に付着し、バンチ巻きのための引張り力
に抗して把持され、新ボビンに糸が巻き取られる
ようになつている。しかし、糸尻係留部への巻き
回数不足のときには糸切断および糸巻き付け作業
の確実性に欠け、巻き取りのための紡糸回転が正
常となつてくると高速回転のために遠心力で付着
していた糸端が外方に放擲され、糸切れ原因とも
なつていた。
さらに、糸端を簡単に捕捉するためにスピンド
ル基部の糸尻係留部に、円周方向に傾斜した毛羽
を植設したテープを貼着して用いることも考えら
れるが、この場合は仮に毛羽の方向性が玉揚げ時
に糸端を把持出来たとしても、その逆の方向に引
張り力のかかる再起動の時には外ずれるという不
都合さがあつた。
ル基部の糸尻係留部に、円周方向に傾斜した毛羽
を植設したテープを貼着して用いることも考えら
れるが、この場合は仮に毛羽の方向性が玉揚げ時
に糸端を把持出来たとしても、その逆の方向に引
張り力のかかる再起動の時には外ずれるという不
都合さがあつた。
発明が解決しようとする問題点
前述のように従来技術においては、例えば第6
図、第7図の場合、スピンドルの糸尻係留部にう
まく玉揚げ後の糸尻に連なる糸が係留されればよ
いが、確実に捕捉される保証はなく、また、第6
図のようにボビンの内側に布などを貼り付けるこ
とはボビン加工上においても、またその後の染色
など後処理工程などにおいても布の摩損や脱落な
どボビン管理上好ましいものではなく、ボビンの
嵌まる部分での毛羽状布を貼り付かることも確実
性の面からよくない。そこで、ボビンの嵌まり込
む部分での係留をやめ、スピンドル基部近くの糸
尻切断歯部の下部にローレツトを刻み、ここで切
断糸尻を捕捉させることがある。しかしこの場合
においても数回巻かねば糸端の捕捉が出来ず、ま
た何回は玉揚げしたときには蓄積された何層かの
糸端を別の刃物で切り取るか、一回巻きくらいで
糸端を捕捉させる場合には同様別設の押さえ板な
どを必要とした。
図、第7図の場合、スピンドルの糸尻係留部にう
まく玉揚げ後の糸尻に連なる糸が係留されればよ
いが、確実に捕捉される保証はなく、また、第6
図のようにボビンの内側に布などを貼り付けるこ
とはボビン加工上においても、またその後の染色
など後処理工程などにおいても布の摩損や脱落な
どボビン管理上好ましいものではなく、ボビンの
嵌まる部分での毛羽状布を貼り付かることも確実
性の面からよくない。そこで、ボビンの嵌まり込
む部分での係留をやめ、スピンドル基部近くの糸
尻切断歯部の下部にローレツトを刻み、ここで切
断糸尻を捕捉させることがある。しかしこの場合
においても数回巻かねば糸端の捕捉が出来ず、ま
た何回は玉揚げしたときには蓄積された何層かの
糸端を別の刃物で切り取るか、一回巻きくらいで
糸端を捕捉させる場合には同様別設の押さえ板な
どを必要とした。
また、毛足の短い毛羽を植設した場合で突起が
スピンドルを中心として放射状に設けられた場合
には、十分な糸端把持力が得られないことがある
と同時に巻き始めで正常回転となると糸端は遠心
力によつて外方に放擲され巻き付け不能となり、
糸切れの原因ともなつていた。
スピンドルを中心として放射状に設けられた場合
には、十分な糸端把持力が得られないことがある
と同時に巻き始めで正常回転となると糸端は遠心
力によつて外方に放擲され巻き付け不能となり、
糸切れの原因ともなつていた。
さらに、毛羽に傾斜の方向性を持たせた場合、
玉揚げ時又は再起動巻き始め時いずれかの時期に
おいて糸端が受ける張力の方向と毛羽の傾斜方向
とが一致して、糸端把持が出来ず糸張力が得られ
ないので、玉揚げ時の糸切断が行われないか、ま
たは再起動時の巻き付けが出来ないなどの問題点
があつた。
玉揚げ時又は再起動巻き始め時いずれかの時期に
おいて糸端が受ける張力の方向と毛羽の傾斜方向
とが一致して、糸端把持が出来ず糸張力が得られ
ないので、玉揚げ時の糸切断が行われないか、ま
たは再起動時の巻き付けが出来ないなどの問題点
があつた。
問題点を解決するための手段
このために本発明においては、スピンドル基部
の糸尻切断歯部とスピンドルワーブとの間の糸尻
係留部に、玉揚げ時、糸巻き取り時のいずれの回
転の場合にも糸端が確実に把持されるよう円周方
向に傾斜した方向性を持ち、かつスピンドル回転
方向および反対方向のいずれの場合にも糸端が引
掛かる方向に交互に異なつた傾斜を持つた毛羽の
部分を設けるようにした。
の糸尻切断歯部とスピンドルワーブとの間の糸尻
係留部に、玉揚げ時、糸巻き取り時のいずれの回
転の場合にも糸端が確実に把持されるよう円周方
向に傾斜した方向性を持ち、かつスピンドル回転
方向および反対方向のいずれの場合にも糸端が引
掛かる方向に交互に異なつた傾斜を持つた毛羽の
部分を設けるようにした。
このため、前記のように交互に異なつた傾斜部
分のある毛羽を植設したテープをスピンドル基部
の糸尻係留部に貼着させるようにした。
分のある毛羽を植設したテープをスピンドル基部
の糸尻係留部に貼着させるようにした。
また、この交互に傾斜させた毛羽部分の植設量
に関し、玉揚げ時に引掛かる傾斜の毛羽部分の量
を次のバンチ巻き開始の時すなわちトラベラー側
へ引張られる時に引掛かる傾斜の毛羽部分の量よ
り多くなるようにした。
に関し、玉揚げ時に引掛かる傾斜の毛羽部分の量
を次のバンチ巻き開始の時すなわちトラベラー側
へ引張られる時に引掛かる傾斜の毛羽部分の量よ
り多くなるようにした。
作 用
本発明は前述のように、スピンドル基部におけ
る糸尻切断歯部とスピンドルワーブとの間の糸尻
係留部に、交互に異なつた傾斜方向を持つた毛羽
を植設したテープを貼着させているが、玉揚げ作
用が行われるときには、一旦リングレールが降下
するのでトラベラーを経て玉揚げボビンにつなが
る糸尻は、その降下に伴つてスピンドル基部の糸
尻切断歯部下方の糸尻係留部の周面に到る(第1
図参照)。このときにおいてもスピンドルは回転
しているので糸尻はこの糸尻係留部に貼着された
毛羽部分の外周に巻き付けられる。この巻き付け
回数は約1巻あればよく、糸が交差しない状態で
機台停止のためのブレーキ制動がかけられるよう
になつている。
る糸尻切断歯部とスピンドルワーブとの間の糸尻
係留部に、交互に異なつた傾斜方向を持つた毛羽
を植設したテープを貼着させているが、玉揚げ作
用が行われるときには、一旦リングレールが降下
するのでトラベラーを経て玉揚げボビンにつなが
る糸尻は、その降下に伴つてスピンドル基部の糸
尻切断歯部下方の糸尻係留部の周面に到る(第1
図参照)。このときにおいてもスピンドルは回転
しているので糸尻はこの糸尻係留部に貼着された
毛羽部分の外周に巻き付けられる。この巻き付け
回数は約1巻あればよく、糸が交差しない状態で
機台停止のためのブレーキ制動がかけられるよう
になつている。
このようにして精紡機機台が停止した後、玉揚
げボビンを抜き取ると交互に異なつた傾斜の毛羽
部分に引掛り捕捉された状態で玉揚げボビンにつ
ながれる糸が上方に引張られる。このように玉揚
げボビンが引張り上げられると糸尻切断歯部で糸
に剪断力がかかり切断される。この破断箇所は通
常前記したように糸尻切断歯部で行われている
が、繊維材料の種類によつてその箇所には多少変
動のあることがある。
げボビンを抜き取ると交互に異なつた傾斜の毛羽
部分に引掛り捕捉された状態で玉揚げボビンにつ
ながれる糸が上方に引張られる。このように玉揚
げボビンが引張り上げられると糸尻切断歯部で糸
に剪断力がかかり切断される。この破断箇所は通
常前記したように糸尻切断歯部で行われている
が、繊維材料の種類によつてその箇所には多少変
動のあることがある。
こうして糸尻の切断された玉揚げボビンは抜き
取られ、新しい次の空ボビンに交換される。この
とき切断された一方の端、トラベラーにつながる
側の糸尻は前記傾斜のついた毛羽に捕捉されたま
まとなつている。
取られ、新しい次の空ボビンに交換される。この
とき切断された一方の端、トラベラーにつながる
側の糸尻は前記傾斜のついた毛羽に捕捉されたま
まとなつている。
そしてこの空ボビンに紡出再開と同時に自動巻
き付けが行われるわけであるが、ボビンへの最初
の巻き付けのとき、残された糸尻端は玉揚げ時に
引掛かる方向とは逆のトラベラー側へ引張られた
ときに糸端が引掛かる方向に毛羽が傾斜してお
り、運転開始とともに紡出される糸はリングレー
ルの上昇に伴いトラベラーで方向を変え空ボビン
に巻き取られ、しかも糸尻端に連なる糸の上にそ
の紡出糸は巻き取られる。
き付けが行われるわけであるが、ボビンへの最初
の巻き付けのとき、残された糸尻端は玉揚げ時に
引掛かる方向とは逆のトラベラー側へ引張られた
ときに糸端が引掛かる方向に毛羽が傾斜してお
り、運転開始とともに紡出される糸はリングレー
ルの上昇に伴いトラベラーで方向を変え空ボビン
に巻き取られ、しかも糸尻端に連なる糸の上にそ
の紡出糸は巻き取られる。
このように、一方で紡出糸により押さえられ、
他方で毛羽に捕捉された前回(玉揚げ終了ととも
に前回と称する)玉揚げ時切断の糸尻は、正常の
紡出回転が始まると毛羽に捕捉されていたものが
回転による遠心力によつて、その端部が一本ごと
又は数本の繊維ごとに外周に放擲され、毛羽の周
面に残された糸尻(残糸)はきわめて少ない。
他方で毛羽に捕捉された前回(玉揚げ終了ととも
に前回と称する)玉揚げ時切断の糸尻は、正常の
紡出回転が始まると毛羽に捕捉されていたものが
回転による遠心力によつて、その端部が一本ごと
又は数本の繊維ごとに外周に放擲され、毛羽の周
面に残された糸尻(残糸)はきわめて少ない。
この円周方向に傾斜の方向性を持つた毛羽の傾
斜は、玉揚げ時には糸切断を行わなければならな
いので引張り荷重が多くかかり、また次工程の巻
き取り開始時には空ボビンへの糸巻き取りに要す
る引張り荷重に耐える引掛かり抵抗を生ずる傾斜
があればよいわけであるので、糸切断時の破断限
界を超す引張り力を要する側の毛羽部分の植設量
を多くすることとした。
斜は、玉揚げ時には糸切断を行わなければならな
いので引張り荷重が多くかかり、また次工程の巻
き取り開始時には空ボビンへの糸巻き取りに要す
る引張り荷重に耐える引掛かり抵抗を生ずる傾斜
があればよいわけであるので、糸切断時の破断限
界を超す引張り力を要する側の毛羽部分の植設量
を多くすることとした。
実施例
本発明の実施例を図について説明する。1はス
ピンドルレール、2はスピンドル、3はボビンで
スピンドル2の基部に嵌まるスピンドルワーブ4
に掛けられるベルト5によつてスピンドル2に回
転が伝えられる。また6はボビン3に紡出糸14
が巻き取られ満玉となつた玉揚げボビンで、その
頂部を把持具7でつかみ玉揚げするようになつて
いる。
ピンドルレール、2はスピンドル、3はボビンで
スピンドル2の基部に嵌まるスピンドルワーブ4
に掛けられるベルト5によつてスピンドル2に回
転が伝えられる。また6はボビン3に紡出糸14
が巻き取られ満玉となつた玉揚げボビンで、その
頂部を把持具7でつかみ玉揚げするようになつて
いる。
一方、スピンドル2基部には、玉揚げの時その
糸尻8を切断する糸尻切断歯部9があり、さらに
その下部で、かつスピンドルワーブ4の上部に糸
尻係留部10を設け、この周面に円周方向に傾斜
した方向性を持つ毛羽11を植設したテープを貼
着するようにした。この毛羽11は例えば毛足の
短いブラツシユであつても、また合成樹脂製の傾
斜した突起であつても、織成フアスナー等のよう
に基布上に植毛した毛羽11であつてもよい。
糸尻8を切断する糸尻切断歯部9があり、さらに
その下部で、かつスピンドルワーブ4の上部に糸
尻係留部10を設け、この周面に円周方向に傾斜
した方向性を持つ毛羽11を植設したテープを貼
着するようにした。この毛羽11は例えば毛足の
短いブラツシユであつても、また合成樹脂製の傾
斜した突起であつても、織成フアスナー等のよう
に基布上に植毛した毛羽11であつてもよい。
そうしたうえで、この毛羽11の傾斜を第3図
〜第5図で示すように、玉揚げ時の引張りに耐え
るような引掛かる方向に傾斜した毛羽部分11a
と、次工程の糸巻き取り時にリング12、トラベ
ラー13側につながる糸14がボビン3に巻き取
られるための引張りに耐えるような引掛かり傾斜
をした毛羽部分11bとし、この相互に異なつた
傾斜を持つ毛羽11a,11bを交互に配設する
ようにした。
〜第5図で示すように、玉揚げ時の引張りに耐え
るような引掛かる方向に傾斜した毛羽部分11a
と、次工程の糸巻き取り時にリング12、トラベ
ラー13側につながる糸14がボビン3に巻き取
られるための引張りに耐えるような引掛かり傾斜
をした毛羽部分11bとし、この相互に異なつた
傾斜を持つ毛羽11a,11bを交互に配設する
ようにした。
すなわち玉揚げのときにはスピンドルの回転は
停止しているので、傾斜巻き糸につながる糸尻を
上方へ引張つた状態で作用させる必要があり、そ
のために糸尻捕捉の毛羽の傾斜方向をスピンドル
の正常回転とは逆方向に把持力を得さしめる傾斜
とし、他方、糸巻き始めのときにはスピンドル自
身が回転し、巻き取りを開始するのであるからス
ピンドルの回転方向で糸尻を捕捉するような傾斜
を毛羽に与えるように(第5図参照)した。
停止しているので、傾斜巻き糸につながる糸尻を
上方へ引張つた状態で作用させる必要があり、そ
のために糸尻捕捉の毛羽の傾斜方向をスピンドル
の正常回転とは逆方向に把持力を得さしめる傾斜
とし、他方、糸巻き始めのときにはスピンドル自
身が回転し、巻き取りを開始するのであるからス
ピンドルの回転方向で糸尻を捕捉するような傾斜
を毛羽に与えるように(第5図参照)した。
なお、15はリングレールで、スネルワイヤ1
6を通過して来た糸14は前記トラベラー13に
よつて通常張力がかけられボビン3上に巻き取ら
れるようになつている。
6を通過して来た糸14は前記トラベラー13に
よつて通常張力がかけられボビン3上に巻き取ら
れるようになつている。
いま第1図のようにボビン3が満玉となり玉揚
げボビン6となつて、これを玉揚げするときは、
まずラペツト、スネルワイヤ16を反転させ、リ
ングレール15を降下させる。通常このようなと
き、ボビン3に巻かれた糸14の層いわゆる玉揚
げボビン6が崩れないよう外側を粗い傾斜巻きで
押さえるとともに巻き糸尻で次の玉揚げ作業のた
めの準備動作に入る。すなわちリングレールの降
下作用で糸14はボビン3よりも下方の糸尻切断
歯部9の外周を通過しさらにその下方の糸尻係留
部10上の毛羽11部分まで降下し、この位置で
糸尻8が毛羽11に引掛かる。
げボビン6となつて、これを玉揚げするときは、
まずラペツト、スネルワイヤ16を反転させ、リ
ングレール15を降下させる。通常このようなと
き、ボビン3に巻かれた糸14の層いわゆる玉揚
げボビン6が崩れないよう外側を粗い傾斜巻きで
押さえるとともに巻き糸尻で次の玉揚げ作業のた
めの準備動作に入る。すなわちリングレールの降
下作用で糸14はボビン3よりも下方の糸尻切断
歯部9の外周を通過しさらにその下方の糸尻係留
部10上の毛羽11部分まで降下し、この位置で
糸尻8が毛羽11に引掛かる。
そしてこのとき玉揚げボビン6につながる糸尻
8部分を引掛り抵抗を持つ側に傾斜した毛羽11
a部分に捕捉させる。いま玉揚げのために把持具
7で玉揚げボビン6の頂部をつかみ、上方へ引き
上げると毛羽11a部分に引掛かつた糸尻8は、
その位置で捕捉される。
8部分を引掛り抵抗を持つ側に傾斜した毛羽11
a部分に捕捉させる。いま玉揚げのために把持具
7で玉揚げボビン6の頂部をつかみ、上方へ引き
上げると毛羽11a部分に引掛かつた糸尻8は、
その位置で捕捉される。
一方、玉揚げボビン6につながる糸は、最短距
離を得ようとして直ぐ近くの溝に落ち込み糸尻切
断歯部9により糸尻8は切断され(第3図におけ
る×印の位置)、玉揚げボビン6は、さらに上方
へ引き上げられスピンドル2から抜き取られ玉揚
げを完了する。
離を得ようとして直ぐ近くの溝に落ち込み糸尻切
断歯部9により糸尻8は切断され(第3図におけ
る×印の位置)、玉揚げボビン6は、さらに上方
へ引き上げられスピンドル2から抜き取られ玉揚
げを完了する。
次に、交代の空ボビン3を把持具7で運び込み
上方からスピンドル2に挿入させる。このように
して玉揚げボビン6を空ボビン3と交代させたあ
と自動巻き付け作業を開始することになる。第2
図に示すように前回玉揚げされたときに切断され
た糸尻8は、交互に異なる傾斜の方向性を持つた
毛羽11a,11bに引掛り捕捉されているが、
いま空ボビン3へ糸14巻き付けのためにリング
12上でトラベラー13が回転し、ボビン3へ糸
14を巻き付ける方向に回転し始めると、毛羽1
1部分にあつた切断された糸尻8は、玉揚げのと
きとは逆の方向に、すなわちトラベラー13の方
向に引張られることとなり、その方向に引張られ
たとき引掛かる方向に傾斜した毛羽11bに捕捉
され糸張力を得て糸14は空ボビン3上に巻き取
られ糸巻き付け作業が終了する。
上方からスピンドル2に挿入させる。このように
して玉揚げボビン6を空ボビン3と交代させたあ
と自動巻き付け作業を開始することになる。第2
図に示すように前回玉揚げされたときに切断され
た糸尻8は、交互に異なる傾斜の方向性を持つた
毛羽11a,11bに引掛り捕捉されているが、
いま空ボビン3へ糸14巻き付けのためにリング
12上でトラベラー13が回転し、ボビン3へ糸
14を巻き付ける方向に回転し始めると、毛羽1
1部分にあつた切断された糸尻8は、玉揚げのと
きとは逆の方向に、すなわちトラベラー13の方
向に引張られることとなり、その方向に引張られ
たとき引掛かる方向に傾斜した毛羽11bに捕捉
され糸張力を得て糸14は空ボビン3上に巻き取
られ糸巻き付け作業が終了する。
このようにしてバンチ巻きが出来ると、その後
は正常の紡糸回転となる。その際バンチ巻きに押
さえられた糸尻8の端部(前回玉揚げ時に切断さ
れた糸端)は毛羽11bに捕捉されているが、正
常な紡糸回転になると、その糸端部はトラベラー
13による糸張力とは無関係となるので、スピン
ドル2の回転による遠心力によつて糸尻8構成の
繊維がほぐされ、僅かずつ外方へ放擲されるが、
この風綿は別に設ける空気清浄器や風綿吸引装置
等によつて対策され解決される。
は正常の紡糸回転となる。その際バンチ巻きに押
さえられた糸尻8の端部(前回玉揚げ時に切断さ
れた糸端)は毛羽11bに捕捉されているが、正
常な紡糸回転になると、その糸端部はトラベラー
13による糸張力とは無関係となるので、スピン
ドル2の回転による遠心力によつて糸尻8構成の
繊維がほぐされ、僅かずつ外方へ放擲されるが、
この風綿は別に設ける空気清浄器や風綿吸引装置
等によつて対策され解決される。
このように糸尻係留部の糸尻8が全部放出され
れば、次回の玉揚げのときには糸端(残糸)がな
いので好都合であるが、仮に毛羽11部分に折り
曲げられ巻き付けられて残つていた糸端があつた
としても次回の玉揚げの際、抵抗は少なく玉揚げ
ボビン6と一緒に取り去ることが出来、精紡機機
台の定期点検の間隔を大きくすることが出来るよ
うになつた。
れば、次回の玉揚げのときには糸端(残糸)がな
いので好都合であるが、仮に毛羽11部分に折り
曲げられ巻き付けられて残つていた糸端があつた
としても次回の玉揚げの際、抵抗は少なく玉揚げ
ボビン6と一緒に取り去ることが出来、精紡機機
台の定期点検の間隔を大きくすることが出来るよ
うになつた。
なお、傾斜の異なつた毛羽11をどれくらいの
量ずつ交互に配設するかについて、実験の結果に
基づき説明する。まず玉揚げ時、上方への引張り
上げに抵抗する毛羽11aは糸尻8切断を行うた
めに糸破断限界を超す引張り力に耐えるだけの引
掛かり抵抗を持たせねばならないが、例えば毛羽
11a部分の円周長さを約11mmとすることによつ
て、この抵抗力を付与することが出来た。また、
糸尻8の切断後、毛羽11部分に捕捉されてバン
チ巻きが行われるが、この場合巻き取り引張り力
に耐える毛羽11b部分の円周長さは約6mmとい
う実験結果を得ている。このように玉揚げのとき
の糸切断の抵抗の分だけ毛羽11a部分を大きく
配設することは糸端捕捉をより確実とするために
必要なことが分かつた。
量ずつ交互に配設するかについて、実験の結果に
基づき説明する。まず玉揚げ時、上方への引張り
上げに抵抗する毛羽11aは糸尻8切断を行うた
めに糸破断限界を超す引張り力に耐えるだけの引
掛かり抵抗を持たせねばならないが、例えば毛羽
11a部分の円周長さを約11mmとすることによつ
て、この抵抗力を付与することが出来た。また、
糸尻8の切断後、毛羽11部分に捕捉されてバン
チ巻きが行われるが、この場合巻き取り引張り力
に耐える毛羽11b部分の円周長さは約6mmとい
う実験結果を得ている。このように玉揚げのとき
の糸切断の抵抗の分だけ毛羽11a部分を大きく
配設することは糸端捕捉をより確実とするために
必要なことが分かつた。
発明の効果
本発明は以上の構成からなつているので、糸尻
がスピンドル回転方向とは反対側に傾斜した毛羽
部分11aに引掛かり、玉揚げ時の糸尻切断を容
易にし、また、毛羽11a部分の傾斜とは逆方向
に傾斜した毛羽11b部分によつて糸尻を引掛か
る方向に捕捉してボビンへの自動巻き付け作業を
容易にさせるほか、その後の正常紡出回転によつ
て前記切断糸尻は、遠心力によつて一本ごとに又
は数本ごとの繊維にほぐされ、外方へ放擲される
こととなり、次回玉揚げ時までにはスピンドル基
部にはほとんど残糸はなく、自動玉揚げ作業を連
続的に行うことが出来るようになつた。
がスピンドル回転方向とは反対側に傾斜した毛羽
部分11aに引掛かり、玉揚げ時の糸尻切断を容
易にし、また、毛羽11a部分の傾斜とは逆方向
に傾斜した毛羽11b部分によつて糸尻を引掛か
る方向に捕捉してボビンへの自動巻き付け作業を
容易にさせるほか、その後の正常紡出回転によつ
て前記切断糸尻は、遠心力によつて一本ごとに又
は数本ごとの繊維にほぐされ、外方へ放擲される
こととなり、次回玉揚げ時までにはスピンドル基
部にはほとんど残糸はなく、自動玉揚げ作業を連
続的に行うことが出来るようになつた。
また、スピンドル基部に設けた毛羽は毛足の短
いものであるので、紡出回転のときにも空気抵抗
も比較的少なく、円滑な紡糸作業を行うことが出
来るようになつた特徴を有する。
いものであるので、紡出回転のときにも空気抵抗
も比較的少なく、円滑な紡糸作業を行うことが出
来るようになつた特徴を有する。
第1図は本発明装置による玉揚げ作業を示す側
面図で、玉揚げボビンを抜き取ろうとする状態を
示したもの、第2図は同じく本発明装置による玉
揚げ装置の側面図で、新しく交換した空ボビンに
バンチ巻きを施した状態を示したものである。ま
た、第3図は玉揚げ直前の糸尻と、スピンドル基
部糸尻係留部に設けた交互に傾斜の異なつた毛羽
部分との関係を示す斜視図で、第4図は新しく空
ボビンが交換され、これにバンチ巻きが施される
直前の糸尻と毛羽部分との関係を示した斜視図、
第5図は傾斜の方向が交互に異なつた毛羽部分の
拡大展開図を示したものである。また、第6図〜
第8図は従来技術を示すもので、第6図はボビン
内側に毛羽状のものを貼着したもの、第7図はス
ピンドル基部に糸尻を捕捉させるようにしたもの
で、第8図は糸尻捕捉のためにスピンドル基部近
くに突起を放射状に設けた場合の該部分平断面図
である。 2:スピンドル基部、3:空ボビン、6:玉揚
げボビン、8:糸尻、9:糸尻切断歯部、10:
糸尻係留部、11:毛羽、11a,11b:傾斜
方向の異なつた毛羽部分、12:リング、13:
トラベラー、14:糸。
面図で、玉揚げボビンを抜き取ろうとする状態を
示したもの、第2図は同じく本発明装置による玉
揚げ装置の側面図で、新しく交換した空ボビンに
バンチ巻きを施した状態を示したものである。ま
た、第3図は玉揚げ直前の糸尻と、スピンドル基
部糸尻係留部に設けた交互に傾斜の異なつた毛羽
部分との関係を示す斜視図で、第4図は新しく空
ボビンが交換され、これにバンチ巻きが施される
直前の糸尻と毛羽部分との関係を示した斜視図、
第5図は傾斜の方向が交互に異なつた毛羽部分の
拡大展開図を示したものである。また、第6図〜
第8図は従来技術を示すもので、第6図はボビン
内側に毛羽状のものを貼着したもの、第7図はス
ピンドル基部に糸尻を捕捉させるようにしたもの
で、第8図は糸尻捕捉のためにスピンドル基部近
くに突起を放射状に設けた場合の該部分平断面図
である。 2:スピンドル基部、3:空ボビン、6:玉揚
げボビン、8:糸尻、9:糸尻切断歯部、10:
糸尻係留部、11:毛羽、11a,11b:傾斜
方向の異なつた毛羽部分、12:リング、13:
トラベラー、14:糸。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 スピンドル基部の糸尻切断歯部とスピンドル
ワーブとの間の糸尻係留部に、玉揚げ時に糸尻の
引掛かる方向に傾斜した毛羽と玉揚げ後の巻き取
り時に引掛かる方向に傾斜した毛羽を交互に配設
するとともに、前記玉揚げ時に糸尻の引掛かる方
向に傾斜した毛羽部分を前記玉揚げ後の巻き取り
時に引掛かる方向に傾斜した毛羽部分より多く配
設するようにしたことを特徴とするリング精紡機
用スピンドル。 2 玉揚げ時に引掛かる傾斜の毛羽部分と、玉揚
げ後の巻き取り時に引掛かる傾斜の毛羽部分との
配設割合を2:1としたことを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載のリング精紡機用スピンド
ル。 3 前記毛羽部分を基布上に植設したテープと
し、スピンドル基部に貼着してなる特許請求の範
囲第1項記載のリング精紡機用スピンドル。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28177185A JPH0238697B2 (ja) | 1985-12-13 | 1985-12-13 | Rinbuseibokyosupindoru |
DE19863622561 DE3622561A1 (de) | 1985-07-08 | 1986-07-04 | Haltevorrichtung zur leicht loesbaren fixierung eines garnendes an einer spindel |
CH275686A CH671214A5 (ja) | 1985-07-08 | 1986-07-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28177185A JPH0238697B2 (ja) | 1985-12-13 | 1985-12-13 | Rinbuseibokyosupindoru |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62141135A JPS62141135A (ja) | 1987-06-24 |
JPH0238697B2 true JPH0238697B2 (ja) | 1990-08-31 |
Family
ID=17643744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28177185A Expired - Lifetime JPH0238697B2 (ja) | 1985-07-08 | 1985-12-13 | Rinbuseibokyosupindoru |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0238697B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4284863B2 (ja) * | 2000-12-07 | 2009-06-24 | 株式会社豊田自動織機 | 紡機における尻糸切断方法及び尻糸切断装置 |
EP3049038B1 (en) * | 2013-09-27 | 2020-07-15 | The Procter and Gamble Company | Apparatus and method for isolating a broken elastic strand |
-
1985
- 1985-12-13 JP JP28177185A patent/JPH0238697B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62141135A (ja) | 1987-06-24 |
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