JPH0238172A - 自動車のスリップ制御装置 - Google Patents

自動車のスリップ制御装置

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JPH0238172A
JPH0238172A JP19134088A JP19134088A JPH0238172A JP H0238172 A JPH0238172 A JP H0238172A JP 19134088 A JP19134088 A JP 19134088A JP 19134088 A JP19134088 A JP 19134088A JP H0238172 A JPH0238172 A JP H0238172A
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俊明 津山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両の駆動輪のスリップを抑制、防止して走
行安定性の向上を図るようにした自動車のスリップ制御
装置の改良に関する。
(従来の技術) 本出願人は1、この種の自動車のスリップ制御装置とし
て、先に、特開昭63−31866号公報に開示される
ように、車両の駆動輪の従動輪に対するスリップ値を検
出すると共に、この駆動輪のスリップ値を目標スリップ
値にすべく駆動輪に作用する駆動トルクを調整すること
により、過大な駆動トルクの作用を防止して、駆動輪の
スリップを有効に抑制、防止するようにしたものを提案
している。而して、上記提案のものでは、駆動トルクの
調整を、エンジン出力と、駆動輪に作用する制動トルク
との双方でもって行い、この制動トルクをフィードバッ
ク制御により微細に調整している。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記の如き駆動輪のスリップ制御において、
制動トルクのフィードバック制御では、一般にその制御
量の上限値を設定することにより、駆動輪に作用する制
御トルクが急に増大又は減少することによる車両のショ
ックを低く抑えて、乗り心地性の向上を図ることが行わ
れる。
しかるに、その場合、制動トルク、つまり駆動輪に作用
するブレーキ圧は、ブレーキ正値に上記制御量を加算し
た圧力値となる関係上、制御量に上限値を設けるときに
も、この制御量が零値でない限りブレーキ圧は上昇する
ことになる。その結果、大きな制動トルクが駆動輪に作
用して、運転者に減速感を与えたり、制動トルクが過大
な時には、却って駆動輪速度が従動輪速度以下に低下す
る。駆動輪のロックが生じることになる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、駆動輪のスリップ制御に際し、駆動輪に付加する
制動トルクの値を適切に制御することにより、車両に与
えるショックを低く抑え、また駆動輪のロックを招かな
いようにして、車両の走行安定性の向上を図ることにあ
る。
(課題を解決するための手段) 以上の目的を達成するため、本発明では、駆動輪に付与
する制動トルクに対し、上限値を設けるようにしている
つまり、本発明の具体的な構成は、第1図に示すように
、駆動輪6に作用する制動トルクを調整する制動トルク
調整手段22と、上記駆動輪6の路面に対するスリップ
値が、複数の入力信号に基いて決定される所定の目標値
となるように上記駆動輪に作用すべき制動トルクを演算
し、この制動トルクを駆動輪6に付加するよう上記制動
トルク調整手段22を制御する制御手段23とを備えた
自動車のスリップ制御装置を前提とする。そして、上記
制御手段23で演算された制動トルクの値が設定上限値
を越えるとき、この制動トルクの値を設定上限値に制限
する最大制動トルク制限手段24を設ける構成としたも
のである。
(作用) 以上の構成により、本発明では、駆動輪のスリップ制御
時には、駆動輪6に付加すべき制動トルクの値が制御手
段23で演算され、駆動輪6に付加すべき制動トルクが
この演算値になるよう、制動トルク調整手段22が制御
手段23で作動制御されるので、駆動輪6の路面に対す
るスリップ値が所定の目標値に制御されて、駆動輪に作
用する過大な駆動トルクが有効に低減されて、駆動輪6
のスリップが有効に抑制、防止される。
その際、上記制御手段23で演算された制動トルクの値
が最大制動トルク制限手段24の設定上限値を越える場
合には、車両に与えるショックは大きくて運転者に減速
感を与えたり、却って駆動輪6のロックが生じる場合の
ある状況だが、その演算された制動トルクは上記最大制
動トルク制限手段24で設定上限値に制限されるので、
駆動輪に付加される制動トルクは過大でなく、適切値と
なる。よって、与えるショックを小さく抑えることがで
きると共に、駆動輪6のロックを確実に防止することが
できる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の自動車のスリ・ツブ制御
装置によれば、駆動輪のスリップ制御に際し、駆動輪に
制動トルクを付与する場合、この制動トルクの上限値を
設定したので、駆動輪に対する過大な制動トルクの作用
を防止して、車両に与えるショックを低く抑えることが
できると共に、駆動輪のロックを確実に防止することが
できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第2図以下の図面に基いて説明
する。
第2図は本発明に係る自動車のスリップ制御装置の全体
概略構成を示し、1はエンジン、2は例えば前進4段、
後退1段の自動変速機であって、該自動変速機2で変速
されたエンジン動力は、変速機2後方に配置した推進軸
3、差動装置4及び後車軸5を介して左右の後輪6.6
に伝達され、該後輪6を駆動輪とし、左右の前輪7,7
を従動輪として構成している。
また、上記エンジン1の吸気通路1aには、吸入空気量
を制御してエンジン出力を調整するスロットル弁10が
配置されている。該スロットル弁10は、アクセルペダ
ル11とは機械的な連動関係がなく、ステップモータ等
で構成されたスロットルアクチュエータ12により電気
的に開度制御される。
さらに、前後左右の車輪6,7近傍には、各々、車輪の
回転速度を検出する車輪速度センサ13゜13・・・が
設けられていると共に、アクセルペダル11の開度を検
出する開度センサ14、ステアリング舵角を検出する舵
角センサ15、車両の加速度を検出する加速度センサ1
6が設けられている。
而して、以上の各センサ13〜1.6の検出信号は、C
PU等を有するコントローラ(制御装置)20に入力さ
れていて、該コントローラ20により、スロットルアク
チュエータ12でもってスロットル弁10を開度制御し
てエンジン出力を制御し、後輪(駆動輪)6のスリップ
を抑制、防止するようにしている。
さらに、上記コントローラ20には、左右の駆動輪(後
車輪)6,6に作用するブレーキ油圧を調整するブレー
キアクチュエータ21が接続されていて、該ブレーキア
クチュエータ21により、ブレーキ油圧を調整しで、駆
動輪6に作用する制動トルクを調整するようにした制動
トルク調整手段22を構成している。
次に、コントローラ20によるスリップ制御を第3図な
いし第12図に基いて説明する。
先ず、第3図のメインフローから説明するに、ステップ
SMIでイニシャライズした後、ステップSM2で各種
データの計測タイミングの場合に限りステップSM3で
上記各センサからの検出信号を入力すると共に、ステッ
プSM4で駆動輪のホイルスピンを第4図のスピン判定
フローに基いて判定し、ステップSMSでこのスピンの
状態を第5図の状態判定フローに基いて判定する。
その後、ステップSM6でトラクションフラグTRCP
の値でトラクション制御(スリップ制御)中か否かを判
別し、TRCF−0のスリップ制御中でない場合には、
ステップSM7でアクセルペダル11の開度に対応した
目標スロットル弁開度^TAGを求め、ステップSM8
でその値ATAGをスロットルアクチュエータへの出力
値T)IRとする。
一方、スリップ制御中の場合には、ステップSM9及び
SMIIIでホイルスピンの状態をその状態フラグJP
の値(JP−1でスピン発生直後、JP−2でスピン収
束直後)で判別し、スピン発生直後(JP−1)の場合
には、ステップSMI+で路面の摩擦係数(以下路面の
μという)を第6図の路面μ推定フローに基いて判定し
、ステップ5MI2でスリップ制御開始後の初回スピン
時(初回フラグMP−0)の場合に限りステップS M
 13でスロットル弁開度を即座に大きく減少制御すべ
く、スリップ制御の目標スロットル弁開度TAGETn
を所定の小開度値SMに設定する。一方、スピンが初回
でない(初回フラグMP−1)の場合には、スロットル
弁開度をフィードバック制御すべく、ステップ5MI4
及び5Ml5で目標スリップ率を第7図の目標スリップ
率決定フローに基いて演算すると共に、この目標スリッ
プ率に応じた目標スロットル弁開度TAGETnを第8
図の目標スロットル開度算出フローに基いて算出する。
一方、JP−2のスピン収束直後では、ステップ5Ml
6でスロットル弁開度を瞬時に大きく復帰させるべく、
今回の目標スロットル弁開度TAGETnを、前回値T
AGETn−1と所定のりカバリ−開度値FTAC(第
6図のステップ5C2(後述)で算出される値)との加
算値とする。
その後は、ステップ5M17でスピン発生時での駆動ト
ルクの過大をブレーキ制御により抑えるべく、第10図
のブレーキ制御フローに基いてブレーキ制御量TBを算
出すると共に、ステップ5M18で第11図のトラクシ
ョン制御終了判定フローに基いてスリップ制御を終了す
るか否かを判定することとする。
而して、実際にスロットル弁10及び駆動輪6に作用す
るブレーキ油圧を制御すべく、ステップ5Ml9で制御
信号の出力タイミングになった時点で、ステップSMi
’Oでスロットル弁開度制御量THRをスロットルアク
チュエータ12に出力すると共に、ステップSM2+で
ブレーキ制御it T sをブレーキアクチュエータ2
1に出力し、ステップ5M22でスピン状態フラグJP
をJP−0に、初回フラグMPをMP−1に各々設定し
た後に、ステップSM2に戻ることを繰返す。
次に、第4図のスピン判定フローを説明する。
先ず、ステップSAIで右輪及び左輪の前輪速度′wF
R、WPLの平均速度WFNを求めると共に、右輪及び
左輪の後輪速度WRR、WRLの平均速度WRNを求め
、ステップSA2〜SA4で平均前輪速度WPNに対す
る右後輪及び左後輪の速度WRR、WRLのスリップ率
Sを最大値(S−1,25)近傍のスピン判定値S1(
例えば5l−1,125)と比較し、双方共に81以下
の場合にはスピンは発生していない良好時であるので、
ステップSASでスピンフラグ5p−oに設定し、右後
輪のみがスピンの場合にはステップSへ6で5p−iに
、左後輪のみがスピンの場合にはステップSA7で5F
−2に、両後輪がスピンの場合にはステップSA8で5
p−aに各々設定し、スピンフラグ5F−1,2,3の
各場合には各々ステップSA9〜SAI+でトラクショ
ンフラグTRCP−1(スピン発生時)に設定して、リ
ターンする。
続いて、第5図の状態判定フローを説明する。
ステップSs+〜SBgで各々前回及び今回のスピンフ
ラグSPo 、SFの値を判別し、SPO−o且−)S
P≠0(スピン発生直後)の場合にはステップSB4で
状態フラグJll’−1に設定し、SFO≠0且つ5F
−0(スピン収束直後)の場合にはステップSB5で状
態フラグJP−2に設定する。
そして、ステップSasで今回のスピンフラグの値SF
を前回値SPoとした後、ステップSsyで車両がスタ
ック中か否かを判定し、スタック中でない場合にはステ
ップSSSでスタックフラグ5TF−0に、スタック中
ではステップSB9で5TF−1に設定する。また、ス
テップ5aleで左右輪の片側のみにブレーキが作用し
ている(スプリット路の場合)か否かを判別し、スプリ
ット路でない場合にはステップSs++でスプリットフ
ラグ5PP−0に、スプリット路の場合にはステップ3
B+2で5PP−1に各々設定して、リターンする。
第6図の路面μ推定フローでは、ステップSC1でスリ
ップ発生直後の車両の前後加速度Gの最大値(+++a
Xを加速度センサ16の出力に基いて把握し、その後、
この最大加速度Gmaxに基いてステップSC2で路面
μに応じた3つのゾーンZNI (OG≦Gs+ax<
 0.05G)、ZN2(0,050≦Gmax < 
0 、15G)、ZN3(0,15G≦Gmax< 0
.250(Gは重力の加速度戸に分け、対応するゾーン
でのりカバリ−開度FTAG(スピン収束直後の開度増
大分)、エンジンの出力制御における駆動輪の基本目標
スリップ率5TAO,ブレーキ制御における駆動輪の基
本目標スリップ率5TBO。
スロットル弁開度の増大制御時での開度増大分(バック
アップ開度)BUF、初回スピン発生直後での強制戻し
開度SMを、各々同ステップSC2中でFUZZY制御
(あいまい制御)により算出すると共に、スロットル弁
開度のフィードバック制御での比例定数KP、積分定数
に1をゾーンに応じた値に設定して、リターンする。
次に、第7図の目標スリップ率決定フローでは、上記第
6図の路面μ推定フローに基いて算出したエンジンの出
力制御における基本目標スリップ率5TAO及びブレー
キ制御における基本目標スリップ率5TBOを補正する
こととし、ステップSDIでアクセルペダル開度ACC
に応じて基準値り−1)から増大するアクセルペダル補
正ゲインへ〇〇を算出し、ステップSD2で車速く従動
輪速度WFN)に応じて基準値(−1)から減少する車
速補正ゲインVGを算出する。また、ステップSD3で
はステアリングの操作量(舵角)ANCに応じて基準値
(−1)から減少する舵角補正ゲインSTGを算出する
そして、ステップSD4で上記各補正ゲインに基いて各
基本目標スリップ率5TAOSSTBOを乗算補正し、
その演算結果を各々STA 、 STBとし、リターン
する。
続いて、第8図の目標スロットル弁開度演算フローを説
明する。先ず、ステップSEI〜SE3で左右の駆動輪
速度νRR,WRLのうち高い側の速度を制御対象とし
ての駆動輪速度SEnとする。
その後、ステップSE4及びSESで駆動輪速度SEn
の車速wFNに対するスリップ率Sを所定スリップ率S
t(例えばS3−1.02)、  S4 (例えば84
−1.01)と比較し、S>1.02の場合には、ステ
ップSE6で開度フィードバック制御(PI−PD制御
)によってスロットル操作量(増分)ΔTAGETを算
出する。一方、1.01>Sの場合には、スロットル弁
開度を所定値BUPづつ漸次強制的に増大制御(バック
アップ制御)すべく、ステップSE7で第6図の路面μ
推定フローにて求めた所定値BUFをスロットル操作量
ΔTAGII:Tとして算出する。さらに、1.02≧
S>1.01の場合には、上記バックアップ制御からフ
ィードバック制御への移行をスムーズに行わせる制御(
緩衝制御)を行うよう、ステップSE8でスロットル操
作量ΔTAGETを算出する。
そして、ステップSE9で今回の目標スロットル弁開度
TAGETnを、前回の目標スロットル弁開度TAGE
Tn−1と、上記スロットル操作量ΔTAGETとの加
算値として算出して、リターンする。
また、第9図のエンジン・フィードバック制御フローで
は、ステップSFIでエンジン制御での目標スリップ率
STAに車速vFNを乗算して目標駆動輪速度STnを
算出すると共に、ステップSF2でこの目標駆動輪速度
STnから現在の駆動輪速度SEnを減算して、制御偏
差ENnを算出する。
しかる後、比例定数KP、PP 、積分定数に1、微分
定数FDによりステップSF3の如< PI−PD制御
によってスロットル操作量ΔTAGETを算出して、リ
ターンする。
次に、第10図のブレーキ制御フローに基いて説明する
に、ステップS(、Iで先ずブレーキ圧の急増圧、急減
圧に起因するショックを防止すべくブレーキ制御量の上
限値BLMを設定する。
しかる後、左右のブレーキ圧のうち、右ブレーキ圧を制
御すべく、右側駆動輪のスリップ率5(−WRR/WP
N)を所定値Ss(例えばS s −1,0625)と
比較し、S < 1.0825の小スリップ時には、ブ
レーキ制御を停止することとし、ステップSG3で右駆
動輪のブレーキ制御量TBRを開放(零値)に設定して
、ステップS04で右ブレーキフラグBFRをBPR−
3(開放時)に設定する。
一方、S≧1.0625の大スリツプ時には、ステップ
SGsでフィードバック制御(PI−PD制御)によっ
て右側駆動輪へのブレーキ制御量TBRを算出し、その
後、ステップSeaでこのブレーキ制御量TBRがTs
 R>0の場合にはブレーキ増圧時(特にTBR−0で
は保圧時)と判断し、ステップSG7及びSCSでこの
制御量TsRが上限値BLXを越える場合には変化幅の
最大値BLMに制限して、ステップsG9で右ブレーキ
フラグBPRをBPR−1(増圧時)に設定する。一方
、ブレーキ制御量TBRがTB R<0の場合にはブレ
ーキ減圧時と判断し、ステップS GIll及びS c
 r+でこの制御量Tl3Rが下限値−BLMを越える
場合にはこの下限値(変化幅の最大値)−BLMに制限
して、ステップ5GI2で右ブレーキフラグBPRをB
PR−2(減圧時)に設定する。
また、ステップ5G23では、駆動輪6に作用するブレ
ーキ圧が設定上限値を越えないよう、駆動輪6に作用す
るブレーキ圧の値PRを第11図の右ブレーキ圧推定フ
ローに基いて推定、演算する。
そして、その後は、ステップS G 2jlで上記と同
様にして左側駆動輪のブレーキ制御量TBLを算出して
、リターンする。
次に、第11図の右ブレーキ圧推定フローを説明する。
ステップSHIで右側の駆動輪6に作用するブレーキ圧
の上限値Pmaxを設定する。ここに、上限値1”wa
xは、ブレーキ圧の増圧により右側駆動輪6がロック状
態(駆動輪速が従動輪速よりも遅なる状態)となる直前
のブレーキ圧をスロットル弁開度毎に実験的に求められ
る。従って、ブレーキ圧の上限値Piaxは、スロット
ル弁開度の関数として設定され、スロットル弁開度が大
はど上限値Piaxも高くなる。
そして、ステップSH2で前回推定、演算した右側駆動
輪6に作用するブレーキ圧PRを上記設定上限値Pma
xと比較し、P R>Pa+axの場合にはステップS
H3で上記第10図のブレーキ制御フローで算出したブ
レーキ制御量TBR(TBR>0)をTBR−0に設定
して、右側駆動輪6に作用するブレーキ圧PRの増大を
禁止し、前回のブレーキ圧PRに保持することとする。
しかる後、ステップSH4及びSH5で右ブレーキフラ
グBPHの値を判別し、BFR−1(増圧中)及びBP
R−2(減圧中)では、ステップ3l−Isで推定ブレ
ーキ圧PRを下記式 P R−P R+ΔPR で算出する。ここに、ΔPRは変化分でΔPR−KB−
TBR(KBは係数、TBRは右駆動輪へのブレーキ制
御量である)。そして、ステップSH7及びSH8で今
回の推定ブレーキ圧PRを前回値PROとすると共に、
時間経過Tを一〇に初期設定して、リターンする。
一方、ブレーキ圧の増圧中、及び減圧中でない場合、つ
まりブレーキの開放時では、ステップSH9で推定ブレ
ーキ圧PRがほぼPR−0でないことを確認して、ステ
ップ5HIO及びS HI+で推定ブレーキ圧PRを式 %式%) で算出し、時間経過Tを計測して、リターンする。
ここに、PRIはブレーキ開放直前のブレーキ圧、Tp
はブレーキシステム等で決定される油圧特性の時定数で
ある。
さらに、ステップSHgで推定ブレーキ圧PRがほぼP
R−0の場合には、ステップ5t−112〜5H14で
推定ブレーキ圧PRをPR−0に設定すると共に、この
値PRを前回値PROとし、時間経過TをT−0に初期
設定して、リターンする。以上は右側駆動輪6に作用す
るブレーキ圧PRを推定、演算したが、右側駆動輪6に
作用するブレーキ圧PLについても同様である。
最後に、第11図のトラクション制御終了判定フローを
説明する。
先ずステップSl+でアクセルペダル開度ACCに応じ
た目標スロットル弁開度ATAGを求める。
しかる後、ステップSI2でこの目標スロットル弁開度
ATAGの値を判別し、約ATAG−0の場合には、ト
ラクション制御を終了することとし、ステップSI3〜
SI5で各フラグをリセットし、スロットルアクチュエ
ータ12への出力TIRを零値とし、これを目標スロッ
トル弁開度値TAGETnとする。
一方、ATAG≠0の場合には、更にステップSI6で
アクセルペダル開度に応じた目標スロットル弁開度AT
AGを、スリップ制御における目標スロットル弁開度T
AGETnと大小比較し、ATAG > TAGETn
の場合にはスリップ制御を続行することとし、ステップ
SI7及びSIBでこのスリップ制御における目標スロ
ットル弁開度TAGETnが制御下限値(初回スピン発
生直後での強制低下開度値SM)未満の場合には、この
下限値SHに制限した後に、ステップSI9でこの目標
スロットル弁開度TAGETnをスロットルアクチュエ
ータ12への出力値THRとする。
一方、ATAG≦TAGETnの場合には、アクセルペ
ダル開度に応じた目標開度値ATAGでスロットル弁1
0を制御すべく、ステップS I IQでこの値ATA
Gを出力値THRとして、これを制御目標値TAGET
nとする。
そして、ステップS I 12で今回の制御目標値TA
GETnを前回の制御目標値TAGETn−1として、
リターンする。
よって、上記第3図の制御フローのステップSM9〜S
Mη並びに第7図の目標スリップ率決定フロー、第10
図のブレーキ制御フロー、及び第11図のブレーキ圧推
定フローのステップ5)−14〜SHHにより、ブレー
キ制御における駆動輪6の目標スリップ率STBを基本
目標スリップ率5TBO1路面μ、車両の加速度G1ア
クセルペダル開度AC01車速wpN、ステアリング舵
角ANGの複数の入力信号に基いて決定して、駆動輪6
の路面μに対するスリップ値(スリップ率S)がこの駆
動輪6の目標スリップ率(目標値)STBとなるよう、
先ずブレーキ制御量TBR,TBLを設定し、次いでこ
の各ブレーキ制御EtTsの各出力値への加算により左
右の駆動輪6,6に作用するブレーキ圧PR,PL(制
動トルク)を推定、演算して、このブレーキ圧PR,P
Lを各々、左右の駆動輪6゜6に付加するよう、上記各
ブレーキ制御ffi T aをブレーキアクチュエータ
21に加算出力して、ブレーキアクチュエータ(制動ト
ルク調整手段)21を作動制御するようにした制御手段
23を構成している。
また、第11図のブレーキ圧推定フローにおいて、ステ
ップSHI〜SH3により、上記制御手段23で演算さ
れた、駆動輪6,6に作用することとなる推定ブレーキ
圧PR,PLが設定上限値Ps+axを越える場合には
、ブレーキ制御量TAR。
TBLを各々T8R−0、TBL−0に設定して、その
推定ブレーキ圧PR,PL(制動トルク)を前回値に保
持して設定上限値Pmax以下に制限するようにした最
大制動トルク制限手段24を構成している。
したがって、上記実施例においては、第14図に示す如
く、駆動輪6のスリップ制御が開始された後、駆動輪6
の回転速度が上昇し記号Aで示す如くそのスリップ率S
がスピン判定値S1以上になって駆動輪6に初回のスリ
ップが生じると、スロットル弁10の開度が小開度値S
Mにまで瞬時に大きく低下制御され、それに伴いS<S
lに戻るとりカバリ−開度値PTAGだけ復帰制御され
た後、駆動輪6のフィードバック制御(Pi−PD制御
)が行われる。そして、駆動輪のスリップ率Sが目標値
STA・未満に大きく低下するのを抑制すべく、緩衝制
御、バックアップ制御が順次行われ、駆動輪の回転速度
が上昇し始めると、それ以後は緩衝制御を経て再びフィ
ードバック制御(PI−PD制御)が行なわれ、その結
果、駆動輪6のスリップ率Sは目標スリップ率STAに
良好に収束する。
そして、アクセルペダル踏込み開度が減少し、アクセル
ペダル対応の目標スロットル弁開度ATAGnがスリッ
プ制御の目標スロットル弁開度TAGETn以下(AT
AGn≦TAGETn)の状況になった同図に記号Bで
示す時点以後は、スロットル弁開度がアクセルペダル対
応の目標スロットル弁開度ATAGに制御され、アクセ
ルペダル11が全閉にされた時点で駆動輪6のスリップ
制御が停止される。以上が駆動輪6のスリップ制御にお
けるスロットル弁開度制御のみの動作である。
而して、第14図に示す如く、駆動輪のスリップ発生時
(記号Aで示す状態)では、上記第13図におけるスロ
ットル弁10の開度フィードバック制御と共に、制御手
段23により駆動輪6のスリップ率Sが目標スリップ率
STBになるように先ずブレーキ制御JiTs R、T
B Lが演算され、この各ブレーキ制御ff1Ts R
s Ts Lに基いて左右の駆動輪6,6に付加される
ブレーキ圧PR,PL(制動トルク)が推定、演算され
て、駆動輪6゜6に作用するブレーキ圧がこの推定演算
値になるよう、ブレーキアクチュエータ21に対する出
力値が上記ブレーキ制御量”rs RSTB Lだけ加
算される。
その際、各ブレーキ制御JITs R% Ts Lは、
その最大値が設定値BLMに制限されているので、左右
の駆動輪6,6に作用するブレーキ圧が急増圧又は急減
圧することがなく、車両に与えるショックは少なく抑え
られる。そして、更に各ブレーキ制御量re RSre
 Lが最大値BLM未満である場合(ただし、TBR,
Ts L >O)にも、このブレーキ制御量TB RS
”rs Lがブレーキアクチュエータ21への出力値に
加算されれば、左右輪6゜6に作用するブレーキ圧PR
,PLはその分だけ増圧することになり、左右輪6.6
には過大な制動トルクが付加される場合もある。しかし
、左右輪6,6に作用する推定ブレーキ圧PR,PLが
設定上限値Pnaxを越えることとなる場合には、ブレ
ーキ制御量TBR,TBLが最大制動トルク制限手段2
4により、各k Ts R−0,Ts L −Oニ設定
し直され、左右輪6.6に作用する推定ブレーキ圧PR
,PLは前回値と同一値に保持されて設定上限値PII
ax以下に制限される(同図に記号Cで示す状態)ので
、左右輪6,6には過大な制動トルクは作用せず、第1
,5図に示す従来の如く、駆動輪速度が過大な制動トル
クの作用で急減少することがない。よって、左右輪6,
6に制動トルク(ブレーキ圧)が作用することによる車
両のショックの程度を小さく抑えることができると共に
、過大な制動トルクの作用に起因する駆動輪6,6のロ
ック状態(従動輪7,7の回転速度未満になる状態)を
有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。 第2図ないし第14図は本発明の実施例を示し、第2図
は全体概略構成図、第3図ないし第13図はコントロー
ラによる駆動輪のスリップ制御を示すフローチャート図
、第14図は作動説明図である。また、第15図は従来
例を示す作動説明図である。 1・・;エンジン、6・・・駆動輪、10・・・スロッ
トル弁、11・・・アクセルペダル、20・・・コント
ローラ(制御装置)、21・・・ブレーキアクチュエー
タ、22・・・制動トルク調整手段、23・・・制御手
段、24・・・最大制動トルク制限手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)駆動輪に作用する制動トルクを調整する制動トル
    ク調整手段と、上記駆動輪の路面に対するスリップ値が
    、複数の入力信号に基いて決定される所定の目標値とな
    るように上記駆動輪に作用すべき制動トルクを演算し、
    この制動トルクを駆動輪に付加するよう上記制動トルク
    調整手段を制御する制御手段とを備えた自動車のスリッ
    プ制御装置において、上記制御手段で演算された制動ト
    ルクの値が設定上限値を越えるとき、この制動トルクの
    値を設定上限値に制限する最大制動トルク制限手段とを
    備えたことを特徴とする自動車のスリップ制御装置。
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