JPH0238086Y2 - - Google Patents

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JPH0238086Y2
JPH0238086Y2 JP11279785U JP11279785U JPH0238086Y2 JP H0238086 Y2 JPH0238086 Y2 JP H0238086Y2 JP 11279785 U JP11279785 U JP 11279785U JP 11279785 U JP11279785 U JP 11279785U JP H0238086 Y2 JPH0238086 Y2 JP H0238086Y2
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washer
seal ring
buffer seal
nut
groove
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JP11279785U
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、ワツシヤ付ナツトの改良に関し、
特に、ワツシヤの締付面に、ゴム状弾性体の緩衝
シール環が固定されているナツトに関する。
【従来の技術並びに問題点】
例えば、屋根に波形スレートをねじ止めする場
合、ねじ止め部分の防水性を向上する為に、ワツ
シヤの締付面に、ゴム等のシール環を挟んでナツ
トで固定することが行われている。この状態で波
形スレートを固定するには、スレートを下から上
に貫通するねじ棒に、シール環とワツシヤを入れ
た後、ナツトで締め込む必要がある。即ち、シー
ル環と、ワツシヤと、ナツトの3部品を別々にね
じ棒に通すので、手間が掛かる欠点がある。 ナツトとワツシヤとシール環とを一体化できる
なら、単にナツトをねじ込むだけで締め付めでき
て施工手間を著しく省力化できる。 本考案者は最初、第3図に示すように、ナツト
本体1に固定筒2を設け、この固定筒2で、ゴム
状弾性体の緩衝シール環3が接着されたワツシヤ
4の内周を固定するナツトを開発した。 ところが、この構造のナツトは、締め込むと、
ワツシヤに押圧されて緩衝シール環3がワツシヤ
の外周に向かつて拡大されると共に、ナツト本体
1とワツシヤ4との間の防水性が悪く、通水性の
ない状態で締め止できない欠点があつた。という
のは、この構造のナツトは、ワツシヤ4とS型ス
レート5との間は緩衝シール環3で気密に密着さ
れて防水されるが、ワツシヤ4とナツト本体1と
の間は緩衝シール環3で防水されない。この為、
締止状態に於ける防水性が充分でなく、しかも緩
衝シール環3がワツシヤ4で押し潰されて拡大し
てワツシヤから食出す為、緩衝シール環3が、ワ
ツシヤ4と被締付面であるスレート5表面との間
の全面に、均一に好ましい緩衝効果が期待できな
い欠点があつた。 ゴム付ワツシヤは、単に防水性の用途に止まら
ず、例えば、テレビジヨンのブラウン管のよう
に、ガラス質で直接ナツトが当たると壊れ易い物
の固定にも使用される。この場合は、ワツシヤ全
面の均一な緩衝性が特に大切である。 この考案は、このことを実現することを目的に
開発されたもので、この考案の重要な目的は、ナ
ツトとワツシヤとの間が充分防水されてこの間の
浸水を効果的に防止でき、しかも、締込時に緩衝
シール環が拡大することなく、ワツシヤ全面が緩
衝シール環を介して、均一に、好ましい緩衝性を
持つて締め止めできるワツシヤ付ナツトを提供す
るにある。
【従来の問題点を解決する為の手段】
ワツシヤ付ナツトは、ナツト本体1と、ワツシ
ヤ4と、緩衝シール環3とを備えている。ナツト
本体1は、ワツシヤ4および緩衝シール環3を固
定する固定筒2を有する。ワツシヤ4と緩衝シー
ル環3とは、固定筒2に挿通されている。ワツシ
ヤ4は内周が薄く形成された溝6を有し、ワツシ
ヤ4の溝6まで緩衝シール環3の内周が延長され
ている。緩衝シール環3の内周が、固定筒2の折
曲部分で溝6内に折曲状態で挟着されている。
【作用、効果】
緩衝シール環3の内周縁は、固定筒2によつ
て、ワツシヤの内周に設けられた溝6に挟着され
ている。この状態で固定された緩衝シール環3
は、固定筒2とワツシヤ4との間にあつて、固定
筒2とワツシヤ4の間を水密にシールする。この
為、ナツト本体1とワツシヤ4との間を水が通過
しても、この水は、ワツシヤ4の内周で侵入が阻
止され、これがナツト本体1を貫通することはな
い。 特に、緩衝シール環3の内周は、単にワツシヤ
4周縁の平面部分で固定筒2に挟着されるのでは
なく、ワツシヤ4の内周縁に設けられた段差のあ
る溝6に、固定筒2の折曲部分でもつて狭い部分
に折曲状態に挟着される為、より完全な防水構造
で固定される。 又、内周縁が小さい曲率半径で折曲されてワツ
シヤ4に挟着された緩衝シール環3は、ナツトの
締込状態に於ても、固定筒2と溝6とで強固にワ
ツシヤ4に挟着される。この為、緩衝シール環3
が押し潰される程締め込まれても、中心孔の内周
縁は、ワツシヤ4の内周縁から外れることがな
い。この為、緩衝シール環3は、常時ワツシヤ4
の締付面全体にあつて、ワツシヤ4全面の緩衝シ
ール環3による均一な緩衝性を失わない。 従つて、テレビのブラウン管のように、壊れ易
い部品の締止にも安心して使用でき、又、これが
長期間好ましい緩衝性をもつて部品を安全に保持
できる卓効を実現する。 更に好都合なことに、緩衝シール環3の内周を
折曲状態で機械的に挟着する為、接着剤のような
経時変化による外れが起こらず、長期間に渡つて
緩衝シール環を確実に定位置に固定できる特長も
実現される。
【好ましい実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。 第1図に示すナツトは、ナツト本体1と、これ
に固定されたワツシヤ4と、緩衝シール環3とか
らなる。 ナツト本体1は、ねじ孔の中心軸と同軸に、固
定筒2が一体的に設けられている。固定筒2は、
中心にねじ棒7が挿通できるように、ナツト本体
1のねじ孔の直径に等しく、あるいはこれより多
少大きく形成され、かつ外径は、ナツト本体1に
ワツシヤ4が挟着できるように、ナツト本体1の
外径よりも小さく形成されている。 更に、固定筒2の内厚は、ナツト本体1の大き
さを考慮して、緩衝シール環3とワツシヤ4とが
挟着できるに充分な厚さ、例えば0.2〜3mm程度
に形成される。固定筒2は、先端縁全体が外周に
折曲されて緩衝シール環3を挟着する。この形状
は折曲部分が補強リブの作用をして強度が高く、
薄くとも強固に緩衝シール環3を挟着できる。 ワツシヤ4は固定筒2に挿通できる中心孔が開
口され、かつ、第1図に示すように、締付面であ
る上面の内周に沿つて薄く切除されて溝6が設け
られている。 溝6は、緩衝シール環3の内周を強制的に折曲
する状態で挟着することに加えて、ナツトの締止
状態に於て、固定筒2の折曲部分が緩衝シール環
3の締付面から突出するのを防止する。従つて、
溝6の深さは、好ましくは固定筒2の厚さにほぼ
等しく、あるいはこれよりも多少深く又は浅く形
成される。緩衝シール環3が厚くて硬い場合、締
止時にこれが変形し難いので、溝6を固定筒2の
肉厚より浅くしても緩衝シール環3を強固に挟着
でき、又締止状態に於て固定筒2の折曲部分2a
が緩衝シール環3の締付面に突出することもな
い。 緩衝シール環3は、天然又は合成ゴム等のゴム
状弾性体で作られ、好ましくは、ワツシヤと同一
形状に裁断されている。 この緩衝シール環3は、必ずしもワツシヤ4と
同一形状にする必要はないが、内周がワツシヤの
溝6で挟着されるように、中心孔はワツシヤ4の
溝6内に延長される直径に決定され、外形は、用
途によつてはワツシヤ4よりも大きく、あるいは
これよりも多少小さく形成することも可能であ
る。 緩衝シール環3は、ワツシヤ4に接着すると共
に、内周を固定筒2でワツシヤ4に挟着すること
も可能である。
【ナツトの製造方法】 第1図に示すナツトは、次の工程で製造され
る。 折曲されない円筒状の固定筒2を有するナツ
ト本体1を製造する。 円周に溝6が設けられたワツシヤ4に緩衝シ
ール環3を接着する。 緩衝シール環3接着のワツシヤ4をナツト本
体1の固定筒2に挿通し、固定筒2の先端を外
側に折曲して、緩衝シール環3とワツシヤ4と
を挟着固定する。 このようにして製造されたナツトは、従来のナ
ツトと同様に、ねじ棒にねじ込んで締め込むだけ
で、壊れ易いもの、あるいは防水性が要求される
ものが簡単かつ確実に固定できる。ナツトの締込
時の最後に、ナツト本体1がワツシヤ4に対して
回転すると、固定筒2の緩衝シール環3の押圧接
触部分が滑るが、この状態にあつても、内周が折
曲変形状態で挟着された緩衝シール環3は、接着
状態を保持して、固定筒2から外れることなく締
め付けされる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示
すワツシヤ付ナツトの断面図およびナツト本体の
平面図、第3図は従来のワツシヤ付ナツトの断面
図である。 1……ナツト本体、2……固定筒、2a……折
曲部、3……緩衝シール環、4……ワツシヤ、5
……S型スレート、6……溝、7……ねじ棒。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ナツト本体のワツシヤ当接面にワツシヤの固
    定筒が設けられており、この固定筒の内径は、
    ナツト本体のねじ孔の直径に等しくないしはこ
    れより多少大きく、又この固定筒の外径はナツ
    ト本体の外形よりも小さく形成されており、更
    に、この固定筒にワツシヤが挿通されており、
    ワツシヤは締付面の内周が薄く切除されて溝が
    設けられており、更に又、ワツシヤの締付面に
    位置して、ゴム状弾性体の緩衝シール環がワツ
    シヤと共に固定筒に挿通されており、この緩衝
    シール環は、中心孔がワツシヤの中心孔にほぼ
    等しく形成されて内周縁がワツシヤの溝内にま
    で延長されており、この緩衝シール環とワツシ
    ヤの内周縁を挟着して、固定筒の先端が外側に
    折曲されており、この固定筒の折曲部分が緩衝
    シール環の内周縁を溝内に折曲して接着してい
    るワツシヤ付ナツト。 (2) 緩衝シール環がワツシヤに接着されている実
    用新案登録請求の範囲第1項記載のワツシヤ付
    ナツト。 (3) 緩衝シール環の外形がワツシヤに等しい実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のワツシヤ付ナ
    ツト。 (4) 緩衝シール環が天然ゴムである実用新案登録
    請求の範囲第1項記載のワツシヤ付ナツト。 (5) 緩衝シール環が合成ゴムである実用新案登録
    請求の範囲第1項記載のワツシヤ付ナツト。
JP11279785U 1985-07-22 1985-07-22 Expired JPH0238086Y2 (ja)

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JP11279785U JPH0238086Y2 (ja) 1985-07-22 1985-07-22

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JPS6220214U JPS6220214U (ja) 1987-02-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2014061122A1 (ja) * 2012-10-17 2016-09-05 株式会社青山製作所 シールワッシャ付きナット
JP6591732B2 (ja) * 2014-06-05 2019-10-16 株式会社マルナカ 座金付きボルト又は座金付きナット

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Publication number Publication date
JPS6220214U (ja) 1987-02-06

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