JPH0237754Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、耕耘機即ち小型ガーデントラクタと
もいわれるトラクタの、特に二輪式歩行用トラク
タの作業機部を除いた本体を梱包するコンテナに
関する。

この種の耕耘機（以下トラクタと略称する）
は、車体フレームの略中央部または後寄りにエン
ジンが搭載され、車体フレームの一部は前方に突
出し、車体フレームの後部から後方上部に操縦ハ
ンドルが長く突出している。

上記のトラクタを解体しないで全体をそのまま
梱包すると、前部の突出部上方と後部の操縦ハン
ドルの下方とに大きな空間ができて不経済なコン
テナとなる。そのため従来はハンドル・車輪等を
解体して梱包するのもので、解体組立に手数を要
するものである。

本考案は、上記の点に鑑みてこの種のトラクタ
をそのまま全体を収納する専用コンテナを、簡単
な構造で組立解体の容易なものを得ることを目的
とする。

本考案は、上記の目的を達成するために図面に
示すように、耕耘機ａの全体の平面大きさより僅
かに大きい長方形の枠形架台フレーム１と、その
架台フレームの長辺１１の略四等分点の前側点と
後側点とにおいて左右長辺１１間に立てた前後の
門形フレーム２，３と、その門形フレーム２，３
の左右の柱２１，３１の各上端部と上記左右長辺
１１の略中央部との間の筋交５と、該前後の門形
フレーム２，３の上部間をつなぐ框材６とから成
り、上記各部材長辺１１、柱２１，３１、筋交
５、框材６の各相互結合点はボルトナツト４によ
る組立分解自在の結合構造とし、該前後の門形フ
レーム２，３の架台フレーム１に対する結合位置
の内方において左右長辺１１，１１間に、車輪タ
イヤａ４の下部周面の前後を受ける横部材１２，
１２を前後に設け、その前後の横部材１２，１２
間にタイヤａ４の外側面を受ける縦部材１３，１
３を設け、架台フレーム１の長辺１１の下面に、
前記門形フレーム２，３の支柱位置の内側に位置
して滑材１４の前後に左右長辺１１，１１間に設
け、その高さを横部材１２，１２間に落とし込ん
だタイヤａ４が長辺１１の下面より突出する寸法
より高く形成し、前記框材６の支柱２１，３１の
頂面よりの高さ位置を、該滑材１４の高さと略等
寸法とし、その後部滑材１４の中央部上面に車体
フレームＳの後端部を受けるブラケツト１５を設
け、架台フレーム１の四隅に接触防止部材１６を
設けた、耕耘機用コンテナである。

上記の架台フレーム１・門形フレーム２，３の
構成部材、筋交５、框材６その他の各部材は山形
鋼またはみぞ形鋼を可とする。各ボルト４に対す
るナツトは各部材に固定しておく方がよい。２
２，３２は門形フレーム２，３の各柱と上面つな
ぎ材２３，３３との間の補強ステー、６１は框材
６に設けた滑材１４の左右ずれ防止片である。

本考案コンテナにトラクタａを梱包するには、
コンテナの各部を解体した状態で、その架台フレ
ーム１上にその前部からトラクタをハンドルａ３
を先にして押し上げ、車輪ａ４が横部材１２，１
２間に落ち込むまで移動させると、第２図示のよ
うに溝形鋼の車体フレームＳの後部がブラケツト
１５に乗るので、両者Ｓ，１５の孔に抜け止めピ
ン８を通して結合する。また車体フレームＳの前
端部を直接、また調整輪ａ５付の場合はその調整
輪を架台フレームの前部短辺にバンド９などで縛
り付けて位置決めする。

次で門形フレーム２，３を架台フレーム１上に
立て、筋交５・框材６を順次にボルト結合する
と、第１，２図に示すコンテナが構成される。ま
た上記と逆の手順でコンテナを解体してトラクタ
を取出すもので、コンテナの組立、解体は簡単容
易である。

本考案のコンテナは上記の構成であるから、ト
ラクタａのエンジンＥ・車輪ａ４それ等の前後の
全体の中央部分は、門形フレーム２，３、筋交
５、框材６で囲まれて外物との接触が防がれる。
図面は車輪の上方にエンジンが搭載された例であ
るが、エンジンが車輪よりも前または後寄りの配
置でも、大抵上記の囲い内に納まる。

車体フレームの前部・操縦ハンドルは囲いがな
く突出しているが、架台フレーム１の前部１ｂ・
後部１ｒの上方に位置し、コンテナを横積みした
場合は隣接コンテナ同志の接触防止部材１６が当
接して、上記前後の突出物の突出空間を保つから
その損傷のおそれはない。

さらに、コンテナを第１図鎖線示のように段積
みした場合は、上段コンテナの滑材１４が下段コ
ンテナの門形フレーム２，３の上辺２３，３３の
内側に嵌合して框材６上に乗り、上段コンテナ内
のトラクタの車輪ａ４が下段コンテナの框材６に
当接することがない。またその框材上の空間は積
み下ろしホークの差込用となる。またトラクタの
車軸方向の横振れがあつても、車輪外側面が縦部
材１３に受けられ、上段コンテナの滑材１４の側
端面が下段コンテナのずれ防止片６１に当接する
ので安全である。

本考案は上記の構成・作用を有するもので、耕
耘機（トラクタ）を解体しないでその全体をその
まま梱包する専用コンテナとして極めて有益なも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案コンテナの側面図、第２図はそ
の背面図、第３図は分解斜視図。 １は架台フレーム、２，３は門形フレーム、４
はボルト、５は筋交、６は框材、１２はタイヤ受
横部材、１３は同縦部材、１４は下部滑材、１５
はブラケツト、１６は接触防止部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 耕耘機の全体の平面大きさより僅かに大きい長
   方形の枠形架台フレームと、その架台フレームの
   長辺の略四等分点の前側点と後側点とにおいて左
   右長辺間に立てた前後の門形フレームと、その門
   形フレームの左右の柱の各上端部と上記左右長辺
   の略中央部との間の筋交と、該前後の門形フレー
   ムの上部間をつなぐ框材とから成り、上記各部材
   長辺、柱、筋交、框材の各相互結合点はボルトナ
   ツトによる組立分解自在の結合構造とし、 該前後の門形フレームの架台フレームに対する
   結合位置の内方において左右長辺間に、車輪タイ
   ヤの下部周面の前後を受ける横部材を前後に設
   け、その前後の横部材間にタイヤの外側面を受け
   る縦部材を設け、 架台フレームの長辺の下面に、前記門形フレー
   ムの支柱位置の内側に位置して滑材を前後に左右
   長辺間に設け、その高さを横部材間に落とし込ん
   だタイヤが長辺の下面より突出する寸法より高く
   形成し、前記框材の支柱の頂面よりの高さ位置
   を、該滑材の高さと略等寸法とし、その後部滑材
   の中央部上面に車体フレームの後端部を受けるブ
   ラケツトを設け、架台フレームの四隅に接触防止
   部材を設けた、 耕耘機用コンテナ。