JPH023726A - 油圧作動式変速機 - Google Patents

油圧作動式変速機

Info

Publication number
JPH023726A
JPH023726A JP63230128A JP23012888A JPH023726A JP H023726 A JPH023726 A JP H023726A JP 63230128 A JP63230128 A JP 63230128A JP 23012888 A JP23012888 A JP 23012888A JP H023726 A JPH023726 A JP H023726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
speed
gear
hydraulic
hydraulic clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63230128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2678631B2 (ja
Inventor
Keiichi Ishikawa
恵一 石川
Kazuma Hatayama
一馬 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP63230128A priority Critical patent/JP2678631B2/ja
Publication of JPH023726A publication Critical patent/JPH023726A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2678631B2 publication Critical patent/JP2678631B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複数の伝動系を該各伝動系に介入した各油圧
クラッチの係合で選択的に確立するようにした主として
自動変速用の油圧作動式変速機に関する。
(従来の技術) この種変速機において、ドライバーの加速操作により車
速か増大してシフトアップ、例えば2速から3速への変
速が行なわれる場合、2速伝動系に介入した2速油圧ク
ラツチの係合解除に遅れて3速伝動系に介入した3速油
圧クラツチが係合すると、変速機が一時的にニュートラ
ル状態になってエンジンの吹上りを生ずるため、2速浦
圧クラツチの解放に先立って3速油圧クラツチが係合し
始めるようにし、両油圧クラッチが共に係合力を有する
所謂共噛み状態を生じさせてエンジンの吹上りを防止し
ているのが現状である。
ところで、共噛み状態では、減速比の異なる2つの伝動
系を介して変速機の人力軸と出力軸とが連結されること
になり、両輪の回転にこれら伝動系の油圧クラッチの係
合内分の制動力がかかり、駆動トルク(駆動輪の回転ト
ルク)が−時的に低下して、変速のスムーズさを損うこ
とになるため、解放側の2速油圧クラツチの係合力を係
合側の3速油圧クラツチの油圧の所定値への上昇で急速
に低下させて必要以上の共噛みを規制するようにしたも
のも知られている(特公昭48−21369号公報)。
然し、油圧クラッチの係合に必要な油圧は負荷によって
変化するため、上記所定値を低く設定した場合は、高負
荷時の2速−3速のシフトアップに際し、3速油圧クラ
ツチが充分な係合力を生ずる前に2速油圧クラツチが解
放されてエンジンの吹上りを生じ、又所定値を高く設定
した場合は、低中負荷時のシフトアップに際し、2速油
圧クラツチの解放が遅れて必要以上の共噛みを生じ、駆
動トルクが大きく低下してしまい、様々な変速条件の全
てに亘って適切な共噛みが行なわれるようにすることは
困難である。
又、ドライバーがアクセルペダルを強く踏込むことによ
って、3速から2速へのシフトダウンが行なわれる場合
を考えるに、この場合は3速油圧クラツチを早めに解放
して変速過程で一時的にニュートラル状態を作ってエン
ジンを僅かに吹上らせた方が、2速油圧クラツチの入力
側と出力側の回転数差が小さくなって、2速油圧クラツ
チがスムーズに係合し、変速ショックは小さくなる。
然し、ニュートラル状態が長過ぎると、エンジン回転数
が必要以上に上昇するため、2速油圧クラツチの入力側
と出力側の回転数差が無くなる時点より少し早めに2速
油圧クラツチが係合されるように、2速と3速の油圧ク
ラッチへの給排油を制御しているのが現状であり、その
結果2速油圧クラツチの係合時に入力側の回転数が出力
側の回転数より低い状態からこれと等しくなるまで強制
的に引上げられることになり、2速油圧クラツチの出力
側が該クラッチからエンジンに至るまでの総ての回転部
材の回転の引上げ負荷を負うことになって、この負荷に
より駆動トルクが一時的に大きく低下し、変速のスムー
ズさが損われる。
又、従来、1速伝動系に出力側のオーバ同転を許、容す
るワンウェイクラッチを介入した変速機が知られており
、かかる変速機では、1速から2速へのシフトアップに
際し、1速油圧クラツチを係合したままでも、2速油圧
クラツチが係合力を持つようになって入力軸の回転数が
低下し始めると同時に、ワンウェイクラッチの働きによ
り1速伝動系を介しての動力伝達が自動的に停止され、
変速過程での1速と2速の伝動系の同時確立即ち共噛み
を生ずることがなく、共噛みによる駆動トルクの低下を
生ずることなくスムーズな変速が行なわれ、又2速から
1速へのシフトダウンに際しても、2速油圧クラツチの
解放によるエンジンの吹上りでワンウェイクラッチの入
力側の回転数が上昇して、これが出力側の回転数を上回
ろうとした時点にワンウェイクラッチが係合して1速伝
動系が確立され、変速機の出力側が入力側の回転を引上
げる負6jを負うことはなく、スムーズな変速が行なわ
れる。
(発明が解決しようとする課題) 以上の如くワンウェイクラッチを伝動系に介入すれば、
変速過程での駆動トルクの低下が防1トされて、スムー
ズな変速を行ない得られるようになるが、ワンウェイク
ラッチを介入した伝動系は、駆動輪側からの逆駆動トル
クを伝達できず、エンジンブレーキが全く効がなくなる
問題があり、そのため中高速域で使用される2速や3速
の伝動系にワンウェイクラッチを介入することはできな
い。
この場合、これら2速や3速の伝動系にワンウェイクラ
ッチと並列にその入力側と出力側とを直結可能な係合要
素を設け、スロットルを極低開度にする等のエンジンブ
レーキを意図する操作を行なったときに該係合要素を作
動して、ワンウェイクラッチの出力側から入力側に逆駆
動トルクを伝達し得るようにすることも考えられるが、
これでは係合要素の付加による変速機の大型化、重量増
、油圧制御装置の複雑化といった多くの不具合を生ずる
ところで、自動二輪車のエンジンと変速機との間に介設
するメインクラッチにIllいられる多板クラッチとし
て、特公昭51−31893号公報により、エンジンに
連結されるクラッチアウタに複数のクラッチ板を介して
係合するクラッチインナを少なくとも2個に分割し、そ
の一方の第1インチを変速機の入力軸に直結すると共に
、他方の第2インチを入力軸側のオーバ回転を許容する
ワンウェイクラッチを介して該軸に連結したものが知ら
れている。このものでは、変速機のシフトダウンによっ
て人力軸に逆負荷が作用した場合、第2インチはワンウ
ェイクラッチの働きで逆負荷を伝達しないため、逆負荷
は第1インチのみを介して伝達されることになり、ここ
で第1インチの係合力はクラッチ全体の係合力の゛ト分
であるため、第1インチのクラッチアウタに対する滑り
を生じて、この滑りにより逆負荷が吸収され、通貨りI
に起因したチェーンの切断やミッションギアの切損が防
止される。
本発明は、かかる多板クラッチの技術を利」11し、ワ
ンウェイクラッチとこれに並列の係合要素とを併用する
ものにおける上記問題を生ずることなく、円滑な変速を
行ない得られるようにした油圧作動式変速機を提供する
ことをその1−1的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記[1的を達成すべく、複数の伝動系を該
各伝動系に介入した各油圧クラッチの係合で選択的に確
立するようにした油圧作動式変速機において、全部又は
一部の伝動系に介入される油圧クラッチを、クラッチア
ウタに並列に係合するように分割した第1と第2の少な
くとも2個のクラッチインナを備えるものに構成して、
第1クラッチインナを該油圧クラッチの入力側又は出力
側の部材に直結すると共に、第2クラッチインナを該部
材にワンウェイクラッチを介して連結し、該ワンウェイ
クラッチにより該部材が入力側の部材であるときは該第
2クラッチインナ側、該部材が出力側の部材であるとき
は該部材側のオーバ回転を許容するようにしたことを特
徴とする。
この場合、油圧クラッチにワンウェイクラッチをコンパ
クトに組込めるよう、前記両クラッチインナの一方に比
較的大径の筒部と、他方に該筒部に挿入される比較的小
径の釣部とを一体に形成し、該両筒部間に前記ワンウェ
イクラッチを介装することが望ましい。
(作 用) 2速伝動系に介入する2速油圧クラツチを2個のクラッ
チインナを有するものとした場合の2速→3速のシフト
アップ時と3速→2速のシフトダウン時の作用について
説明する。
尚、該2速浦圧クラツチは、クラッチアウタが入力側の
部材に連結され、第1クラッチインナが出力側の部材に
直結されると共に、第2クラッチインナが出力側の部材
に該部材のオーバ回転を許容するワンウェイクラッチを
介して連結されるものとする。
2速−3速のシフトアップ時は、上記従来技術の項で説
明したように、2速油圧クラツチが解放される前に3速
油圧クラツチが係合し始めるようにして、共噛み状態を
生じさせエンジンの吹上りを防止する。
この場合3速油圧クラツチの係合が開始されて2速油圧
クラツチの入力側の回転数が低下すると同時にワンウェ
イクラッチの係合が解除され、2速伝動系は第1クラッ
チインナの係合力のみで確立維持されることになり、2
速浦圧クラツチの係合力が実質的に半減し、該クラッチ
の滑りが急激に大きくなる。
そのため、共噛みによる制動現象が大巾に抑制されて、
駆動トルクの変速過程における低下が小さくなり、スム
ーズなシフトアップが行なわれる。
又、3速→2速のシフトダウンに際し、従来と同様に3
速油圧クラツチの解放後2速油圧クラツチをその入力側
の回転数が出力側の回転数に等しくなる前に係合させ始
めた場合、係合開始から入力側の回転数が出力側の回転
数に引上げられるまではワンウェイクラッチは係合せず
、その間2速油圧クラッチの係合力は第1クラッチイン
ナのみの係合力に規制されて、2速油圧クラツチの滑り
を生じ易(なり、この滑りで出力側が負担する入力側の
回転の引上げ負荷が軽減され、駆動トルクの大111な
低下が貼布され、入力側の回転数が出力側の回転数に引
上げられたところでワンウェイクラッチが係合して、2
速油圧クラツチの係合力が増加し、加速に必要な所要の
トルク伝達が行なわれ、シフトダウンのスムーズさは従
来技術に比し格段に向上する。
尚、エンジンブレーキ時は、第1クラッチインナの係合
力のみで逆駆動トルクが伝達されるが、係合完了状態で
の油圧クラッチの係合力はエンジンの最大トルク出力時
にも充分にトルクを伝達し得るように設定されており、
逆駆動トルクはエンジンの最大トルクより遥かに小さい
ため、油圧クラッチの係合力が半減しても、逆駆動トル
クを伝達するに充分な係合力は有り、エンジンブレーキ
の効き具合が悪くなるようなことはない。
又、2速→3速のシフトアップ及び3速−2速のシフト
ダウンの何れの場合も、変速のスムーズさを確保する上
でa効に機能するのは上記の如く低速側の2速伝動系に
介入した2速浦圧クラツチであり、最高速段の伝動系の
油圧クラッチを上記2速浦圧クラツチのようなワンウェ
イクラッチ付きのものに構成しても変速のスムーズさを
確保する上では無意味である。
然し、高速走行中に変速機のセレクトレバを−Bニュー
トラルレンジに切換えた後自動変速レンジに再度切換え
るような操作を行った場合、この操作時点で最高速段の
伝動系の油圧クラッチに給油されることがあり、この操
作をアクセルペダルを戻してエンジン回転数を低ドさせ
た状態で行うと、該油圧クラッチの係合時に出力側が入
力側の回転を引上げる負荷を負うことになり、この負荷
による駆動トルクの急激な変動を緩和してショックを軽
減するため、最高速段の伝動系の油圧クラッチをワンウ
ェイクラッチ付きのものに構成しても良い。
叉、油圧クラッチを、クラッチアウタが出力側の部材に
連結されるように設ける場合は、第1クラッチインナを
入力側の部材に直結すると共に、第2クラッチインナを
該第2クラッチインナのオーバ回転を許容するワンウェ
イクラッチを介して入力側の部材に連結し、入力側の部
材の回転数が該部材に対し出力側に位置する第2クラッ
チインナの回転数より低い間はワンウェイクラッチが係
合しないようにし、上記と同様の作用を得られるように
する。
(実施例) 第1図を参照して、(1)はエンジンのクランク軸(2
)に流体トルクコンバータ(3)を介して連結される変
速機を示し、該変速機(1)は、ミッションケース(4
)内に、流体トルクコンバータ(3)に連なる人力軸(
5)と、車両の駆動輪に連なる出力ギア(6)に連結さ
れる出力軸(7)とを平行に軸支して成る2輔平行式に
構成され、該両輪(5) (7)間に前進用の1速乃至
4速の伝動系G!、G2、G3、G4と後進伝動系GR
とを並設し、これら前進用の各伝動系G1、G2、G3
、G4に1速乃至4速の各油圧クラッチC1、C2、C
3、C4を介入して、前進4p後進1段の変速を行なう
油圧作動式変速機を構成した。
これを更に詳述するに、1速伝動系G1は、人力軸(5
)上の1速油圧クラツチCIと、これに連結される駆動
ギアGlaと、該ギアGlaに咬合する波動ギアGlb
と、出力軸(7)に固定のパーキングギアGlcとで構
成され、該波動ギアctbと該パーキングギアGlcと
の間に出力側の該パーキングギアGlcのオーバ回転を
許容するワンウェイクラッチ(8)を介入し、上記従来
技術の項で説明したように、該ワンウェイクラッチ(8
)の働きで1速からのシフトアップや1速へのシフトダ
ウンをスムーズに行ない得られるようにした。
2速伝動系G2は、人力軸(5)上の2速油圧クラツチ
C2と、これに連結される駆動ギアG2aと、該ギアG
2aに咬合する出力軸(7)に固定の波動ギアG2bと
で構成されるものとし、又3速伝動系G3は、入力軸(
5)に一体成形した駆動ギアG3aと、これに咬合する
波動ギアG3bと、これに連結される出力軸(7)上の
3速油圧クラツチC3とで構成されるものとし、又4速
伝動系G4は、人力軸(5)上の4速油圧クラツチC4
と、これに連結される駆動ギアC4aと、該ギアG4a
に咬合する波動ギアG4bとで構成されるものとし、史
に該駆動ギアG4aと一体に後進伝動系GRの駆動ギア
G lh aを形成し、該ギアGRaに図示しないアイ
ドルギアを介して咬合する後進伝動系GRの波動ギアG
l?bと4速伝動系の波動ギアG4bとを出力軸(7)
上のセレクタギア(9)の図面で右方の後進位置と左方
の前進位置(図示の位置)への切換動作によって選択的
に出力軸(7)に連結するようにし、該セレクタギア(
9)を後進位置に切換えて4速油圧クラツチC4に給油
することにより、後進伝動系Gl?を確立するようにし
た。
図中(IOはミッションケース(4)内のエンジン側の
端部に設けたオイルポンプ、avはマニアル弁やシフト
弁等の各種バルブを組込んだバルブブロックを示し、マ
ニアル弁を車室内のセレクトレバにより自動変速レンジ
に切換えて前進走行するときは、先ず該ポンプqOから
の圧油が該ケース(4)の端壁に植設した入力軸(5)
に挿入されるパイプ(121)を介して1速油圧クラツ
チc1に給浦されて1速伝動系Glが確立され、次いで
走行状態が2速領域に入ると、人力軸(5)に形成した
油孔(122)を介して2速油圧クラツチc2に給浦さ
れて2速伝動系G2が確立され、次いで車速か更に増加
して3速領域に入ると、2速油圧クラツチC2からの排
油と、該ケース(4)の端壁に植設した出力軸(7)に
挿入されるパイプ(122)を介して3速油圧クラツチ
C3への給油とが行なわれて3速伝動系G3が確立され
、更に車速が増加して4速領域に入ると、3速浦圧クラ
ツチC3からの排油と、該ケース(4)の端壁に植設し
た人力軸(5)に挿入される前記パイプ(lh)の内側
のパイプ(12a)を介して4速油圧クラツチC4への
給油とが行なわれて4速伝動系G4が確立されるように
した。尚、この前進走行時、セレクタギア(9)は前進
位置に存し、又1速油圧クラツチC1は常時給油されて
係合状態に保持される。
ここで、2速と3速の油圧クラッチC2、C3は夫々ク
ラッチアウタC2a 、 C3aに各2枚のクラッチ板
C2b、C3bを介して並列に係合するように分割した
第1と第2の2個のクラッチインナC2c。
C2d 、 C3c 、C3dを備えるものとし、2速
浦圧クラツチC2の第1クラッチインナC2cを該クラ
ッチC2の出力側の部材たる2速伝動系G2の駆動ギア
G2aに直結すると共に、その第2クラッチインナC2
dを該ギアG2aに該ギアG2aのオーバ回転を許容す
るワンウェイクラッチ(11+)を介して連結し、又3
速油圧クラツチC3の第1クラッチインナC3cを該ク
ラッチC3の入力側の部材たる3速伝動系G3の波動ギ
アG3bに直結すると共に、その第2クラッチインナC
3dを該ギアG3bに該インナC3dのオーバ回転を許
容するワンウェイクラッチ(132)を介して連結した
尚、図示のものでは、2速と3速の6油圧クラツチC2
、C3の第1クラッチインナC2c、C3eに前記各ギ
アG2a、G3bに一体の比較的大径の筒部C2c、C
3cと、第2クラッチインナC2d、C3dに該筒部C
2c、C3eに収納される比較的小径の筒部c21’、
C3rとを形成し、2速油圧クラツチc2の該両筒部C
2e、C2[’間と、3速油圧クラツチc3の該両筒部
C3c、C31’間とに前記各ワンウェイクラッチ(1
31) (132)を介装し、これら油圧クラッチc2
、C3を可及的コンパクトに構成し得るようにした。
図中(IΦは流体トルクコンバータ(3)に内蔵するロ
ックアツプクラッチを示す。
次に本実施例の作用を説明する。
第2図の時点【1で3速油圧クラツチc3がらの排油と
2速油圧クラツチC2への給油とを開始して、3速−2
速のシフトダウンを行なう場合を考えるに、この場合第
2図中)に示す如く、3速油圧クラツチC3の油圧P3
は比較的急速に低下して、時点t2で3速油圧クラツチ
C3が実質的に解放されるが、2速浦圧クラツチC2の
油圧P2は比較的緩やかに上昇するため、2速油圧クラ
ツチC2が係合し始めるのは時点【2より後の時点t3
となり、従ってt2と【3の間は変速機(1)がニュー
トラル状態となってエンジンの吹上りにより第2図(a
)に示す如く人力軸(5)の回転数が上昇し始め、一方
エンジンからの動力が出力軸(7)に伝達されなくなる
ため、第2図<C)に示す如く駆動トルクは零に向って
低下し始める。
ここで、出力軸(7)のシフトダウン時の回転数をN、
入力軸(5)のシフトダウン前と後の回転数を夫々N3
、N2.3速伝動系G3と2速伝動系G2の減速比を夫
々r3、r2(rx<r2)とすると、・°・N2−−
 N。
となり、人力軸(5)の回転数がこのN2に上昇しない
と、2速油圧クラツチC2の入力側と出力側の回転数は
一致しない。
上記【3の時点では、入力軸(5)の回転数はN2まで
上昇しておらず、出力軸(7)側が2速油圧クラツチC
2を介して人力軸(5)側の回転数をN2まで引上げる
負荷を負うことになり、その分駆動トルクが減少して負
の値になるが、この間はワンウェイクラッチ(131)
の入力側の第2クラッチインナC2dより出力側の駆動
ギア02aの方が高速回転するため、該ワンウェイクラ
ッチ(11+)はh=せす、2速油圧クラツチC2の係
合力は第1クラッチインナC2cのみの係合力に半減さ
れ、かくて出力軸(7)側が負担する負6:Iが減少し
、2速油圧クラツチC2の係合力が1を減されない場合
駆動トルクが第2図(C)に仮想線で示す如く大幅に低
下するのに対し、同図に実線で示す如く駆動トルクの低
下が抑制される。
そして、人力軸(5)側の回転数が上昇するのに伴い、
駆動トルクが零に向って上昇し、この回転数が上記した
N2に上昇した時点【4でワンウェイクラッチ(13+
)が係合し、以後2速油圧クラツチC2の係合力は第1
とfX2の両クラッチインナC2c 、 C2dの係合
力を合計した値に急増し、駆動トルクは2速伝動系G2
により得られる値に急増する。
又、2速→3速のシフトアップ時は、2速油圧クラツチ
C2の油圧を比較的緩やかに下降させ、3速浦圧クラツ
チC3が係合し始めた後に2速油圧クラツチC2が解放
されるようにして、共噛み状態を一時的に生じさせるが
、この場合゛う速油圧クラッチC3の係合開始によって
人力軸(5)の回転数が低下し始めると、ワンウェイク
ラッチ(13+)の入力側の第2クラッチインナC2d
の回転数がその出力側の駆動ギアG2aの回転数を下回
って該ワンウェイクラッチ(1:h)の係合が直ちに解
除され、2速油圧クラツチC2の係合力が第1クラッチ
インナC2cのみの係合力に半減されて、該クラッチC
2が滑り易くなり、この滑りで共噛みによる入出力軸(
5) (7)の制動現象が抑制され、エンジンの吹上り
や駆動トルクの大幅な低下を生ずることなくスムーズな
シフトアップが行なわれる。
又、3速−4速のシフトアップや4速−3速のシフトダ
ウンに際しては、3速浦圧クラツチC3の第2クラッチ
インナC3dと被動ギアG3bとの間に介入したワンウ
ェイクラッチ(132)が上記ワンウェイクラッチ(1
3+)と同様に機能し、シフトアップに際しての共噛み
時やシフトダウンに際しての人力軸(5)側の回転引上
げ時に3速油圧クラツチC3の係合力が第1クラッチイ
ンナC3eのみの係合力に半減し、上記2速−3速の変
速と同様にスムーズな変速が行なわれる。
尚、2速や3速での走行時にアクセルペダルを戻してエ
ンジンブレーキをかけると、ワンウェイクラッチ(13
t) (132)の係合が解除されて、2速や3速の各
油圧クラッチC2、C3の係合力は半減するが、これら
油圧クラッチC2、C3は、1速4速の油圧クラッチC
I、C4と同様に、その油圧り(所定の給油圧に上昇し
た係合完了状態において、エンジンの最大出力トルクを
充分に伝達し得る係合力が得られるように設計されてお
り、エンジンブレーキ時に作用する逆駆動トルクは最大
出力トルクに比し遥かに小さいため、係合力が半減して
もエンジンブレーキの効き具合が悪くなることはない。
又、走行中に、アクセルペダルを戻した状態でセレクト
レバをニュートラルレンジから自動変速レンジ等の走行
レンジに切換えることにより、この切換時点で2速油圧
クラツチC2や3速油圧クラツチC3が係合すると、該
各部圧クラッチC2、C3の出力側が入力側の回転を引
上げる負荷を負うようになるが、該各1圧クラッチC2
、C3に組込んだワンウェイクラッチ(131) (1
32)の働きによって該各部圧クラッチC2、C3の係
合過程における滑りが大きくなり、回転引上げ負荷によ
る駆動トルクの急激な変動が緩和されてショックが軽減
される。
かかるニュートラルレンジからの切換操作に際してのシ
ョックの軽減作用を切換時点で4速油圧クラツチC4が
係合する場合にも得られるようするには、4速油圧クラ
ツチC4を2速油圧クラツチC2と同様のワンウェイク
ラッチ付きのものに構成すれば良い。
(発明の効果) 以上の如く請求項1の発明によるときは、油圧クラッチ
の簡単な構造変更により、エンジンブレーキ性能を損う
ことなく、ワンウェイクラッチの利点を生かしたスムー
ズな変速を行ない得られ、且つ走行中にアクセルペダル
を戻した状態でセレクトレバをニュートラルレンジから
走行レンジに切換えたときに発生するショックも軽減で
き、変速機やその油圧制御系の大幅な改造を行なうこと
なく、高性能の変速機を得られ、更に請求項2の発明に
よれば、ワンウェイクラッチ付の油圧クラッチをコンパ
クトに構成でき、変速機の大型化を防止できる効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明変速機の1例の縦断面図、第2図(a)
 (b) (C)は夫々3速−2速のシフトダウン時の
入力軸の回転数の変化特性と、3速と2速の油圧クラッ
チの油圧の変化特性と、駆動トルクとの変化特性を示す
線図である。 Gl、 G2、G3、G4・・・伝動系CL C2、C
3、C4・・・油圧クラッチC2a、C3a・・・クラ
ッチアウタ C2c 、 C3c・・・第1クラッチインナC2d、
C3d・・・第2クラッチインナC2e、C3e・・・
大径の筒部 C2r、C3r・・・小径の筒部 C2a・・・2速伝動系の駆動ギア(出力側の部材)G
3b・・・3速伝動系の波動ギア(入力側の部材)(1
3+) (132)・・・ワンウェイクラッチ5/)3
.?lJ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、複数の伝動系を該各伝動系に介入した各油圧クラッ
    チの係合で選択的に確立するようにした油圧作動式変速
    機において、全部又は一部の伝動系に介入される油圧ク
    ラッチを、クラッチアウタに並列に係合するように分割
    した第1と第2の少なくとも2個のクラッチインナを備
    えるものに構成して、第1クラッチインナを該油圧クラ
    ッチの入力側又は出力側の部材に直結すると共に、第2
    クラッチインナを該部材にワンウェイクラッチを介して
    連結し、該ワンウェイクラッチにより該部材が入力側の
    部材であるときは該第2クラッチインナ側、該部材が出
    力側の部材であるときは該部材側のオーバ回転を許容す
    るようにしたことを特徴とする油圧作動式変速機。 2、前記両クラッチインナの一方に比較的大径の筒部と
    、他方に該筒部に挿入される比較的小径の筒部とを一体
    に形成し、該両筒部間に前記ワンウェイクラッチを介装
    したことを特徴とする請求項1に記載の油圧作動式変速
    機。
JP63230128A 1987-12-05 1988-09-16 油圧作動式変速機 Expired - Fee Related JP2678631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63230128A JP2678631B2 (ja) 1987-12-05 1988-09-16 油圧作動式変速機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30839887 1987-12-05
JP62-308398 1987-12-05
JP63230128A JP2678631B2 (ja) 1987-12-05 1988-09-16 油圧作動式変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH023726A true JPH023726A (ja) 1990-01-09
JP2678631B2 JP2678631B2 (ja) 1997-11-17

Family

ID=26529159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63230128A Expired - Fee Related JP2678631B2 (ja) 1987-12-05 1988-09-16 油圧作動式変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2678631B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239773A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Mazda Motor Corp 自動変速機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239773A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Mazda Motor Corp 自動変速機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2678631B2 (ja) 1997-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1260733A2 (en) Automotive automatic transmission
JP2848401B2 (ja) 自動変速機の変速液圧制御装置
JP2639708B2 (ja) 油圧作動式変速機
JPH023716A (ja) 湿式摩擦部材及びこれを用いた変速機用湿式摩擦係合装置
US5038637A (en) Accumulator arrangement for automatic transmission control circuit
JP2759938B2 (ja) 車両用変速機の制御方法
JPH0130024B2 (ja)
US4934207A (en) Hydraulically operated transmission with reverse torque limiter
JPH023726A (ja) 油圧作動式変速機
JP4873896B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2803438B2 (ja) 自動変速機のワンウェイクラッチフリクション防止装置
JPH02229960A (ja) 自動変速機の液圧制御装置
US4903549A (en) Shift control system for automatic transmission
JP2010053941A (ja) 自動変速機の制御方法
JPH0527785B2 (ja)
JP6927129B2 (ja) 動力伝達装置の制御装置
KR100293653B1 (ko) 차량용자동변속기의변속제어방법
JP2860905B2 (ja) 車両用油圧作動式変速機の制御装置
JP2620874B2 (ja) 車両用油圧作動式変速機の制御装置
JP2803491B2 (ja) 自動変速機のワンウェイクラッチフリクション防止装置
JPH0520620B2 (ja)
KR920009578B1 (ko) 차량용 자동 변속기의 1축 5속 변속기구
JPH02134456A (ja) 車両用油圧作動式変速機の制御装置
JPS61248948A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH0559299B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees