JPH0236735Y2 - - Google Patents

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JPH0236735Y2
JPH0236735Y2 JP14770284U JP14770284U JPH0236735Y2 JP H0236735 Y2 JPH0236735 Y2 JP H0236735Y2 JP 14770284 U JP14770284 U JP 14770284U JP 14770284 U JP14770284 U JP 14770284U JP H0236735 Y2 JPH0236735 Y2 JP H0236735Y2
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drive pinion
pinion shaft
tapered roller
preload
companion flange
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JP14770284U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、主として自動車用のデイフアレンシ
ヤル装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より、この種のデイフアレンシヤル装置は
その断面を表した第2図から明らかなように、ド
ライブピニオンシヤフト11がデイフアレンシヤ
ルキヤリヤ10に対し、フロント及びリヤの各テ
ーパード・ローラ・ベアリング13,14によつ
て回転可能に支持されている。このドライブピニ
オンシヤフト11の端部にはコンパニオンフラン
ジ16がスプライン結合され、同じくこのドライ
ブピニオンシヤフト11にねじつけられたロツク
ナツト17の締めつけにより、前記コンパニオン
フランジ16及びドライブピニオンシヤフト11
に互いに逆方向の力を作用させて前記の両テーパ
ード・ローラ・ベアリング13,14に予圧を与
えるようになつている。また、両テーパード・ロ
ーラ・ベアリング13,14の各インナレース1
3a,14aの間には、上記ロツクナツト17の
締めつけによつて各ベアリング13,14に与え
られる予圧を調整するためのベアリングスペーサ
15を介在させている。
ここで、上記の各テーパード・ローラ・ベアリ
ング13,14に対する予圧設定について簡単に
説明する。いま、第2図のロツクナツト17を荷
重Pで締めつけたものとすると、フロント側のテ
ーパード・ローラ・ベアリング13にはコンパニ
オンフランジ16を通じてロツクナツト17の締
めつけ荷重Pと同じ大きさの荷重Pが作用する。
これと同時に、リヤ側のテーパード・ローラ・ベ
アリング14には、上記のドライブピニオンシヤ
フト11と一体に形成されたドライブピニオン1
2を通じてフロント側のテーパード・ローラ・ベ
アリング13とは逆方向で、かつ同じ大きさの荷
重Pが作用する。
ところで、各テーパード・ローラ・ベアリング
13,14に必要な予圧荷重は約400Kgとされて
いるが、この程度の締めつけ荷重ではロツクナツ
ト17をドライブピニオンシヤフト11に対して
緩むことなく、適正に締めつけて固定することは
困難である。そこで、ロツクナツト17の上記締
めつけ荷重Pは各テーパード・ローラ・ベアリン
グ13,14に必要な予圧荷重(約400Kg)より
も大きく設定されており、これに伴う余分な荷重
は上記ベアリングスペーサ15の反力P′によつて
解消している。つまり、各テーパード・ローラ・
ベアリング13,14に与えられる予圧荷重は
(P−P′)となり、この値が約400Kgとなるように
上記ロツクナツト17の締めつけ荷重Pを設定す
ればよいのである。
(考案が解決しようとする問題点) 上記のベアリングスペーサ15は、大別して弾
性タイプと塑性タイプとがあり、塑性タイプのベ
アリングスペーサ15においては、何らかの外的
原因によつてこのベアリングスペーサ15に軸方
向の圧縮荷重が作用して塑性変形を起こすと、そ
れまで両テーパード・ローラ・ベアリング13,
14のインナレース13a,14aに作用してい
た上記の反力P′が減少もしくは消滅し、上記ロツ
クナツト17の締めつけ荷重Pは全て両ベアリン
グ13,14に対する予圧荷重として作用するよ
うになる。そうなると、両テーパード・ローラ・
ベアリング13,14の予圧が上昇し、各ベアリ
ング13,14に悪影響を及ぼすと共に、デイフ
アレンシヤル装置としての性能が著しく低下す
る。
なお、上記ベアリングスペーサ15の塑性変形
を招く原因としては、車両の急発進時において上
記のコンパニオンフランジ16に自在継手を介し
て連結されるプロペラシヤフト(いずれも図示し
ない)側からの圧縮荷重による影響が最も大きい
ことが実験によつて判明した。すなわち、この荷
重は、コンパニオンフランジ16からフロント側
のテーパード・ローラ・ベアリング13のインナ
レース13a、ベアリングスペーサ15、及びリ
ヤ側のテーパード・ローラ・ベアリング14のイ
ンナレース14aにへと伝達され、このときにベ
アリングスペーサ15に加わる圧縮力によりこの
スペーサ15が塑性変形を起こすのである。
(問題点を解決するための手段) 上記の問題点を解決するために本考案は、第1
図で示すようにコンパニオンフランジ16に結合
される自在継手24のフランジヨーク26とドラ
イブピニオンシヤフト11の端部あるいはロツク
ナツト17との間に、スペーサ29を介在させて
いる。このスペーサ29により、プロペラシヤフ
ト23側から働く圧縮荷重をコンパニオンフラン
ジ16側の予圧経路とドライブピニオンシヤフト
11側の予圧経路とに分配して伝達するように構
成している。
(作用) 上記の構成において、プロペラシヤフト23側
から作用する圧縮荷重は、上記自在継手24のフ
ランジヨーク26からコンパニオンフランジ16
に伝達されると同時に、前記スペーサ29及びロ
ツクナツト17を通じてドライブピニオンシヤフ
ト11に伝達される。つまり、プロペラシヤフト
23からの圧縮荷重は、コンパニオンフランジ1
6側の経路と、ドライブピニオンシヤフト11側
の経路とに分配されるのである。この結果、コン
パニオンフランジ16側の経路を経てベアリング
スペーサ15に作用する分配荷重が軽減され、こ
のベアリングスペーサ15に生じる塑性変形を避
けることができる。これによつて、ベアリングス
ペーサ15の塑性変形に伴う各テーパード・ロー
ラ・ベアリング13,14の予圧荷重の上昇が防
止される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図によつて具体的
に説明する。
デイフアレンシヤルキヤリヤ10の内部には、
ドライブピニオンシヤフト11がフロント側及び
リヤ側の各テーパード・ローラ・ベアリング1
3,14によつて回転自在に支持されている。こ
のドライブピニオンシヤフト11のリヤ端部(図
示下端部)にはドライブピニオン12が一体に形
成されていて、このドライブピニオン12は図示
しないデイフアレンシヤルケースに固定されたリ
ングギヤ21と常に噛み合つている。また、各テ
ーパード・ローラ・ベアリング13,14のそれ
ぞれのインナレース13a,14aの間には塑性
タイプのベアリングスペーサ15を介在させてい
る。
上記ドライブピニオンシヤフト11のフロント
端部(図示上端部)には、コンパニオンフランジ
16の筒部16aが、このドライブピニオンシヤ
フト11とコンパニオンフランジ16とのトルク
伝達可能にスプライン結合されている。しかも、
ドライブピニオンシヤフト11の端部には、ロツ
クナツト17がねじつけられており、このロツク
ナツト17を締めつけることによつてコンパニオ
ンフランジ16及びドライブピニオンシヤフト1
1には互いに逆方向の力が作用することとなる。
すなわち、ロツクナツト17の締めつけ荷重は、
一方においてワツシヤ18を通じてコンパニオン
フランジ16に作用し、このコンパニオンフラン
ジ16の筒部16aからオイルスリンガー19を
通じてフロント側テーパード・ローラ・ベアリン
グ13のインナレース13aに作用しする。そし
て、このインナレース13aに加わつた荷重は、
そのアウタレース13bを通じてデイフアレンシ
ヤルキヤリヤ10によつて受け止められる。これ
と同時にロツクナツト17の締めつけ荷重は、他
方においてドライブピニオンシヤフト11のドラ
イブピニオン12からシム20を通じてリヤ側テ
ーパード・ローラ・ベアリング14のインナレー
ス14aに作用する。このインナレース14aに
加わつた荷重は、そのアウタレース14bを介し
てデイフアレンシヤルキヤリヤ10によつて受け
止められる。
このようにロツクナツト17の締めつけ荷重
は、コンパニオンフランジ16側の予圧経路とド
ライブピニオンシヤフト11側の予圧経路とを通
じてフロント側及びリヤ側の各テーパード・ロー
ラ・ベアリング13,14に予圧が与えられるの
である。なお、各テーパード・ローラ・ベアリン
グ13,14に与えられる予圧は、これら両ベア
リング13,14のインナレース13a,14a
の間に介在させたベアリングスペーサ15の反力
によつて既に従来技術の項で述べたように予圧調
整がなされるのである。
上記のコンパニオンフランジ16は、通常よく
知られているようにプロペラシヤフト23に対
し、自在継手24によつて連結される。この自在
継手24はプロペラシヤフト23に対して一体的
に結合されたチユーブヨーク25、コンパニオン
フランジ16にボルト28によつて連結されたフ
ランジヨーク26、及びこれら両ヨーク25,2
6を連結したスパイダー27によつて構成されて
いる。従つて、プロペラシヤフト23からの回転
力は、自在継手24からコンパニオンフランジ1
6を介してドライブピニオンシヤフト11に伝え
られるのである。
また、プロペラシヤフト23側から何らかの圧
縮荷重が作用した場合、この荷重はコンパニオン
フランジ16からフロント側テーパード・ロー
ラ・ベアリング13のインナレース13a、ベア
リングスペーサ15、リヤ側テーパード・ロー
ラ・ベアリング14のインナレース14aにへと
作用することとなる。
そこで、本実施例では上記フランジヨーク26
とロツクナツト17との間に金属等の素材によつ
てリング状に形成されたスペーサ29を介在させ
ている。これによつて、プロペラシヤフト23側
から上記の圧縮荷重が作用した場合、この荷重は
上述したコンパニオンフランジ16側の経路に伝
えられると同時に、スペーサ29からロツクナツ
ト17を通じてドライブピニオンシヤフト11に
伝達され、もつてプロペラシヤフト23側からの
圧縮荷重はコンパニオンフランジ16側とドライ
ブピニオンシヤフト11側との各予圧経路とにそ
れぞれ分配されることとなる。
一般に、車両の急発進時においてデイフアレン
シヤル装置のドライブピニオンシヤフト11は、
ハイポイドギヤであるドライブピニオン12とリ
ングギヤ21との噛み合い反力によつて軸方向に
突き上げるように変位し、これによつてプロペラ
シヤフト23とコンパニオンフランジ16との間
に軸方向の圧縮荷重が発生する。この圧縮荷重
は、上述したように上記自在継手24のフランジ
ヨーク26からコンパニオンフランジ16に伝達
されると同時に、前記スペーサ29及びロツクナ
ツト17を通じてドライブピニオンシヤフト11
に伝達される。つまり、上記の圧縮荷重はコンパ
ニオンフランジ16側の経路と、ドライブピニオ
ンシヤフト11側の経路とに分配される。この結
果、コンパニオンフランジ16側の経路を経てベ
アリングスペーサ15に作用する分配荷重が軽減
され、このベアリングスペーサ15に生じる塑性
変形を避けることができる。これにより、ベアリ
ングスペーサ15の塑性変形に伴う各テーパー
ド・ローラ・ベアリング13,14の予圧荷重の
上昇を防止することができる。
なお、上記のスペーサ29は自在継手24のフ
ランジヨーク26と、ドライブピニオンシヤフト
11の端部との間に介在させてもよい。
(考案の効果) 以上のように本考案は、コンパニオンフランジ
に結合される自在継手のフランジヨークと、ドラ
イブピニオンシヤフトの端部あるいはロツクナツ
トとの間にスペーサを介在させ、プロペラシヤフ
ト側から自在継手を経て作用する圧縮荷重を、コ
ンパニオンフランジ側の経路とドライブピニオン
シヤフト側の経路とに分配するように構成したこ
とにより、車両の急発進等によつてプロペラシヤ
フト側から圧縮荷重が作用した場合でも、この軸
力を上記の両経路に分配し、コンパニオンフラン
ジの経路における前記ベアリングスペーサの塑性
変形を防止することができる。これによつて、ベ
アリングスペーサの変形に伴う各テーパード・ロ
ーラ・ベアリングの予圧上昇を未然に回避してデ
イフアレンシヤル装置の性能を適正に維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示した断面図、第2
図は従来の一般的なデイフアレンシヤル装置の内
部を表した断面図である。 10……デイフアレンシヤルキヤリヤ、11…
…ドライブピニオンシヤフト、13,14……テ
ーパード・ローラ・ベアリング、13a,14a
……インナレース、15……ベアリングスペー
サ、16……コンパニオンフランジ、17……ロ
ツクナツト、23……プロペラシヤフト、24…
…自在継手、26……フランジヨーク、29……
スペーサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. デイフアレンシヤルキヤリヤに対してフロント
    及びリヤの各テーパード・ローラ・ベアリングに
    よつて回転可能に支持されたドライブピニオンシ
    ヤフトの端部に対し、プロペラシヤフト側の自在
    継手に連結されるコンパニオンフランジがスプラ
    イン結合され、かつこのドライブピニオンシヤフ
    トにねじつけられたロツクナツトの締めつけによ
    り、前記の両テーパード・ローラ・ベアリングに
    予圧を与え、しかも両テーパード・ローラ・ベア
    リングのインナレースの間に前記予圧調整のため
    の塑性タイプのベアリングスペーサを介在させて
    なるデイフアレンシヤル装置であつて、前記のコ
    ンパニオンフランジに結合される自在継手のフラ
    ンジヨークとドライブピニオンシヤフト端部ある
    いはロツクナツトとの間に、プロペラシヤフト側
    から働く圧縮荷重をコンパニオンフランジ側の予
    圧経路とドライブピニオンシヤフト側の予圧経路
    とに分配するようにスペーサを介在させたことを
    特徴とするデイフアレンシヤル装置。
JP14770284U 1984-09-27 1984-09-27 Expired JPH0236735Y2 (ja)

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JP14770284U JPH0236735Y2 (ja) 1984-09-27 1984-09-27

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JP14770284U JPH0236735Y2 (ja) 1984-09-27 1984-09-27

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JPS6161229U JPS6161229U (ja) 1986-04-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2519218B2 (ja) * 1986-09-13 1996-07-31 富士重工業株式会社 回転装置並びに回転装置のプレロ−ド調整方法及びその調整装置

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JPS6161229U (ja) 1986-04-24

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