JP2599546Y2 - コンパニオンフランジ締付け用ナット - Google Patents
コンパニオンフランジ締付け用ナットInfo
- Publication number
- JP2599546Y2 JP2599546Y2 JP1993040834U JP4083493U JP2599546Y2 JP 2599546 Y2 JP2599546 Y2 JP 2599546Y2 JP 1993040834 U JP1993040834 U JP 1993040834U JP 4083493 U JP4083493 U JP 4083493U JP 2599546 Y2 JP2599546 Y2 JP 2599546Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- washer
- nut
- companion flange
- shaft
- tightening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シャフト外周にコンパ
ニオンフランジを締付けるためのコンパニオンフランジ
締付け用ナットの構造に関する。
ニオンフランジを締付けるためのコンパニオンフランジ
締付け用ナットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両前部に設けたエンジンの動
力は、トランスミッションからプロペラシャフトを介し
て終減速装置を経て車両後部の駆動輪側に伝達される
(例えば実開平1−114428号公報等参照)。そし
て、前記プロペラシャフトと終減速装置側の入力軸とな
るドライブピニオンとを連結しているのが、コンパニオ
ンフランジである。
力は、トランスミッションからプロペラシャフトを介し
て終減速装置を経て車両後部の駆動輪側に伝達される
(例えば実開平1−114428号公報等参照)。そし
て、前記プロペラシャフトと終減速装置側の入力軸とな
るドライブピニオンとを連結しているのが、コンパニオ
ンフランジである。
【0003】かかるコンパニオンフランジの取付け構造
は、図2に示すようになっている。即ち、終減速装置1
のキャリアケース2内に、ローラベアリング3を介して
回転自由に支持されているピニオンギヤ4のシャフト部
の先端側外周に、コンパニオンフランジ5はスプライン
嵌合して設けられている。そして、ピニオンギヤ4のシ
ャフト部先端面に、ワッシャ6を介してコンパニオンフ
ランジ締付け用のナット7を螺合することによって、ピ
ニオンギヤ軸方向にコンパニオンフランジ5を締付け固
定している。
は、図2に示すようになっている。即ち、終減速装置1
のキャリアケース2内に、ローラベアリング3を介して
回転自由に支持されているピニオンギヤ4のシャフト部
の先端側外周に、コンパニオンフランジ5はスプライン
嵌合して設けられている。そして、ピニオンギヤ4のシ
ャフト部先端面に、ワッシャ6を介してコンパニオンフ
ランジ締付け用のナット7を螺合することによって、ピ
ニオンギヤ軸方向にコンパニオンフランジ5を締付け固
定している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来、ナッ
ト7の締付け部分の構造は、図3に示すよう、ナット7
の締付け時にワッシャ6が当接するコンパニオンフラン
ジ5側のワッシャ座面5Aに対して、ナット7側のワッ
シャ座面7Aがドライブピニオン4のシャフト中心側に
オフセット(図中、Lで示す)している。このため、ナ
ット7を締付けた場合に、図4に示すように、ワッシャ
6の内側がコンパニオンフランジ締付け方向に変形し、
ナット7とワッシャ6とが面接触ではなく、図中Sで示
すようにナット7の周縁がワッシャ6に線接触となって
しまう。これにより、ワッシャ6とナット7側のワッシ
ャ座面7Aとの間でかじりや焼付き、摩耗等が生じ、必
要な軸トルクが得られない虞れが生じる。
ト7の締付け部分の構造は、図3に示すよう、ナット7
の締付け時にワッシャ6が当接するコンパニオンフラン
ジ5側のワッシャ座面5Aに対して、ナット7側のワッ
シャ座面7Aがドライブピニオン4のシャフト中心側に
オフセット(図中、Lで示す)している。このため、ナ
ット7を締付けた場合に、図4に示すように、ワッシャ
6の内側がコンパニオンフランジ締付け方向に変形し、
ナット7とワッシャ6とが面接触ではなく、図中Sで示
すようにナット7の周縁がワッシャ6に線接触となって
しまう。これにより、ワッシャ6とナット7側のワッシ
ャ座面7Aとの間でかじりや焼付き、摩耗等が生じ、必
要な軸トルクが得られない虞れが生じる。
【0005】本考案は上記の事情に鑑みなされたもの
で、ナット締付け時に、ワッシャとナットとが確実に面
接触となるようにすることを目的とする。
で、ナット締付け時に、ワッシャとナットとが確実に面
接触となるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、シャ
フト外周にスプライン嵌合するコンパニオンフランジ
を、前記シャフト端部にナットを螺合することにより、
ワッシャを介してシャフト軸方向に締付け固定するコン
パニオンフランジ締付け構造であって、前記コンパニオ
ンフランジ側のワッシャ座面内径がナット側のワッシャ
座面外径より大きくなるよう、前記コンパニオンフラン
ジ側のワッシャ座面に対してナット側のワッシャ座面が
シャフト中心側にオフセットしているコンパニオンフラ
ンジ締付け構造に適用するためのコンパニオンフランジ
締付け用ナットにおいて、前記ワッシャと当接するナッ
ト側ワッシャ座面を、予めワッシャの変形量を見込んで
内周部に対して外周部が低くなるようなテーパー面とし
た。
フト外周にスプライン嵌合するコンパニオンフランジ
を、前記シャフト端部にナットを螺合することにより、
ワッシャを介してシャフト軸方向に締付け固定するコン
パニオンフランジ締付け構造であって、前記コンパニオ
ンフランジ側のワッシャ座面内径がナット側のワッシャ
座面外径より大きくなるよう、前記コンパニオンフラン
ジ側のワッシャ座面に対してナット側のワッシャ座面が
シャフト中心側にオフセットしているコンパニオンフラ
ンジ締付け構造に適用するためのコンパニオンフランジ
締付け用ナットにおいて、前記ワッシャと当接するナッ
ト側ワッシャ座面を、予めワッシャの変形量を見込んで
内周部に対して外周部が低くなるようなテーパー面とし
た。
【0007】
【作用】かかる構成によれば、ナット締付け時のワッシ
ャの変形量を予め見込んでワッシャと当接するナット側
のワッシャ座面をテーパー面とすることで、ナット締付
け時に、ワッシャが変形した時にワッシャとナットとが
丁度面接触となるようにできる。これにより、従来のワ
ッシャとナットとの間のかじり、焼付き、摩耗等を防止
でき、延いては必要な締付け力を確保できるようにな
る。
ャの変形量を予め見込んでワッシャと当接するナット側
のワッシャ座面をテーパー面とすることで、ナット締付
け時に、ワッシャが変形した時にワッシャとナットとが
丁度面接触となるようにできる。これにより、従来のワ
ッシャとナットとの間のかじり、焼付き、摩耗等を防止
でき、延いては必要な締付け力を確保できるようにな
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1に基づいて説
明する。尚、従来と同一要素には同一符号を付して説明
を省略する。図1において、本実施例のコンパニオンフ
ランジ締付け用のナット10は、ワッシャ6が当接する
ワッシャ座面10Aが、図に示すように、ナット10の
締付け時にワッシャ6が変形する変形量を考慮して内周
部に対して外周部が低く(肉厚が薄く)なるようなテー
パー面となっている。即ち、従来のナット7のワッシャ
座面7Aに対して本実施例のナット10のワッシャ6が
当接するワッシャ座面10Aは、角度θ傾いている。
明する。尚、従来と同一要素には同一符号を付して説明
を省略する。図1において、本実施例のコンパニオンフ
ランジ締付け用のナット10は、ワッシャ6が当接する
ワッシャ座面10Aが、図に示すように、ナット10の
締付け時にワッシャ6が変形する変形量を考慮して内周
部に対して外周部が低く(肉厚が薄く)なるようなテー
パー面となっている。即ち、従来のナット7のワッシャ
座面7Aに対して本実施例のナット10のワッシャ6が
当接するワッシャ座面10Aは、角度θ傾いている。
【0009】かかる構成において、ドライブピニオン4
の先端面にナット10を締付けると、ワッシャ6は従来
と同様にその締付け力に応じてその内側が変形する。こ
のとき、ナット10のワッシャ6と接触するワッシャ座
面10Aが予めこの変形量を見込んだテーパー面になっ
ているため、図1のように、ワッシャ6が傾くことによ
って、ワッシャ6とナット10のワッシャ座面10Aと
が線接触ではなく良好な面接触になる。
の先端面にナット10を締付けると、ワッシャ6は従来
と同様にその締付け力に応じてその内側が変形する。こ
のとき、ナット10のワッシャ6と接触するワッシャ座
面10Aが予めこの変形量を見込んだテーパー面になっ
ているため、図1のように、ワッシャ6が傾くことによ
って、ワッシャ6とナット10のワッシャ座面10Aと
が線接触ではなく良好な面接触になる。
【0010】このように、ワッシャ6とナット10側の
ワッシャ座面10Aとの間の面接触を確保できることに
より、両者間で従来発生していたかじり、焼付き、摩耗
等を防止又は低減できる。また、これにより、必要な軸
トルクを確保でき、コンパニオンフランジ5をしっかり
とドライブピニオン4に締付け固定することができる。
ワッシャ座面10Aとの間の面接触を確保できることに
より、両者間で従来発生していたかじり、焼付き、摩耗
等を防止又は低減できる。また、これにより、必要な軸
トルクを確保でき、コンパニオンフランジ5をしっかり
とドライブピニオン4に締付け固定することができる。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、ナ
ット締付け時のワッシャの変形量を見込んでナット側の
ワッシャ座面をテーパー面とし、ナット締付け時のワッ
シャの変形によってワッシャとナット側ワッシャ座面と
が面接触となるようにしたので、ワッシャとナット側ワ
ッシャ座面との間のかじり、焼付き、摩耗等を防止で
き、ナット締付け時の必要な軸トルクを確実に確保する
ことができる。
ット締付け時のワッシャの変形量を見込んでナット側の
ワッシャ座面をテーパー面とし、ナット締付け時のワッ
シャの変形によってワッシャとナット側ワッシャ座面と
が面接触となるようにしたので、ワッシャとナット側ワ
ッシャ座面との間のかじり、焼付き、摩耗等を防止で
き、ナット締付け時の必要な軸トルクを確実に確保する
ことができる。
【図1】本考案に係るコンパニオンフランジ締付け用ナ
ットの一実施例の使用状態を示す断面図
ットの一実施例の使用状態を示す断面図
【図2】従来のコンパニオンフランジの取付け部を示す
断面図
断面図
【図3】従来のコンパニオンフランジの取付け部の拡大
断面図
断面図
【図4】従来の問題点を説明するための図
4 ドライブピニオン 5 コンパニオンフランジ 5A ワッシャ座面(コンパニオンフランジ側) 6 ワッシャ 10 ナット 10A ワッシャ座面(ナット側)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 37/00 F16B 43/00 B60K 23/04
Claims (1)
- 【請求項1】シャフト外周にスプライン嵌合するコンパ
ニオンフランジを、前記シャフト端部にナットを螺合す
ることにより、ワッシャを介してシャフト軸方向に締付
け固定するコンパニオンフランジ締付け構造であって、
前記コンパニオンフランジ側のワッシャ座面内径がナッ
ト側のワッシャ座面外径より大きくなるよう、前記コン
パニオンフランジ側のワッシャ座面に対してナット側の
ワッシャ座面がシャフト中心側にオフセットしているコ
ンパニオンフランジ締付け構造に適用するためのコンパ
ニオンフランジ締付け用ナットにおいて、前記ワッシャ
と当接するナット側ワッシャ座面を、予めワッシャの変
形量を見込んで内周部に対して外周部が低くなるような
テーパー面としたことを特徴とするコンパニオンフラン
ジ締付用ナット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993040834U JP2599546Y2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | コンパニオンフランジ締付け用ナット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993040834U JP2599546Y2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | コンパニオンフランジ締付け用ナット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710538U JPH0710538U (ja) | 1995-02-14 |
JP2599546Y2 true JP2599546Y2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=12591669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993040834U Expired - Lifetime JP2599546Y2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | コンパニオンフランジ締付け用ナット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599546Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4613797B2 (ja) * | 2005-11-09 | 2011-01-19 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用自動変速機の締結部材 |
-
1993
- 1993-07-27 JP JP1993040834U patent/JP2599546Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0710538U (ja) | 1995-02-14 |
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