JPH0236482B2

JPH0236482B2 - Renidowaku

Info

Publication number: JPH0236482B2
Application number: JP29225585A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Fukuda; Yasuhiko Myake
Original assignee: Japan Tobacco Inc
Current assignee: Japan Tobacco Inc
Priority date: 1985-12-26
Filing date: 1985-12-26
Publication date: 1990-08-17
Anticipated expiration: 2005-12-26
Also published as: JPS62153006A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、乾燥室における被乾燥物を懸け吊し
た連を移動する枠に関する。

ここでいう「連」とは、ステツキ、ハンガーな
どの吊具に、収穫したたばこ葉もしくは幹、干
瓢、うどんまたはそば等を懸け吊した状態のもの
をいう。

最近、乾燥室は、大規模に作られるようにな
り、そのため、乾燥室内で連を移動する必要性が
増大している。乾燥室の入口において連を乾燥室
内の枠に懸け、そこから奥に連を移動するように
して順次吊り込むことが作業上好ましい。特に、
たばこ幹干乾燥においては、幹をステツキ刺した
連は重いので、乾燥室の奥に作業者が持ち込み吊
り込む作業は大変な重労働となる。

（従来の技術）従来このような問題点を解決する手段として、
例えば「乾燥室のタバコ吊込移動装置」（実公昭
55−7117号）が、提案されている。しかしなが
ら、この考案の移動装置においては、かなり大掛
かりな昇降装置が必要な上、各タバコ葉またはタ
バコ幹を吊り込むタバコ吊下げ枠体２９には、そ
の両端に車３３とボールベアリング３４を設ける
必要があり、これを実施するためにいままで使つ
ていた吊具がそのまま使用できないなどの問題点
があつた。

（発明が解決しようとする問題点）本発明は、従来技術にみられるこれらの問題点
を解決するものであり、特に、いままで使用して
いた吊具をそのまま使用することを前提として、
簡単な装置で連の移動を可能とする装置を提供せ
んとするものである。

（問題点を解決するための手段）本発明は、枠体の両端に取り付けた転動コロを
有する一対の移動枠から成り、一方の移動枠の両
転動コロ内側の枠体に対して直角に、二本の吊具
受枠体の一端を軸着し、該吊具受枠体の他端に
は、他の一方の移動枠の枠体に係止する係止具を
設けたことを特徴とする連移動枠を要旨とするも
のである。

また、同時に上記連移動枠において、他の一方
の移動枠の枠体に軸支した吊具受枠体の係止を取
り外す着脱杆を取り付けたことを要旨とするもの
である。

（実施例）本発明の一実施例を示す図面をもつてさらに詳
しく説明する。

１は、乾燥室内に設けられた吊枠１２に取り付
けられた載架レールであり、適宜の間隔を設けて
一対の載架レール１が互いに平行に取り付けられ
ている。３は、枠体であり、その両端に転動コロ
２が前記載架レール１の間隔に適合するように軸
支されている。図面では、載架レール１は凹部を
有し、該凹部に転動コロ２が嵌合して移動する如
くなつているが、これに限られるものではない。

枠体３とその両端の転動コロ２よりなる移動枠
１６は、一対設けられ、一方の移動枠１６には、
転動コロ２の内側の枠体３に対して直角になるよ
うに吊具受枠体５の一端が軸着されている。図面
では、吊具受枠体５の一端に固着された支持管９
を介して枠体３に軸着されているが、これでも勿
論差し支えない。要は、吊具受枠体５の一端が枠
体３に回動自在となるように取り付けられている
必要がある。吊具受枠体５は、できるだけ転動コ
ロ２に近接し、しかも吊具受枠体５が回動する際
載架レール１に触れない位置に設けるのが好まし
い。吊具受枠体５の他端には、係止具８が設けら
れている。係止具８の構造は、枠体３を嵌合でき
るものであれば如何なる構造でもよいが、枠体３
が嵌合した状態で、一方の移動枠１６の枠体３と
他の一方の移動枠１６の枠体３が互いに平行とな
るように規制できるだけの一定の横幅を有するの
が好ましい。これにより本発明の連移動枠が載架
レール１上をスムーズに移動できるように保障さ
れる。

６は、着脱杆であり、その一端には把手１５が
設けられ、他端は係止具８に当接する位置の枠体
３に軸支されている。着脱杆６の軸支された位置
の先端部は、着脱カム１０となり、その先端には
着脱ローラ１１が取り付けられている。着脱杆６
は、吊具受枠体５の係止具８に枠体３が嵌合して
いる状態において、吊具受枠体５の下にそれと平
行に密着した状態で保持されることになる。ま
た、フツク７を着脱杆６の把手１５に取り付けれ
ば、該フツク７を吊具受枠体５に掛けて止めるこ
ともできる。

４は、牽引杆であり、枠体３の中点においてそ
の一端が軸着されている。１３は、吊具であり、
通常使われているステツキ、ハンガーなどがその
まま使用可能である。吊具１３の長さは、両載架
レール１を取り付けた吊枠１２の内法間隔より小
さく、かつ両載架レール１の内法間隔より大きく
設定される。これにより、後に説明するように、
連が載架レール１上を本発明連移動枠に載せて自
由に移動でき、かつ連が連移動枠から降ろされた
ときには、吊具１３の両端が載架レール１上に掛
かり、連を乾燥室の所定位置に吊り込むことがで
きるようになる。

（作用）本発明の連移動枠の使用方法について説明する
と、まず、乾燥室入口において連を吊り込もうと
する載架レール１に本発明連移動枠を載せて組み
立てる。一方の枠体３に吊具受枠体５の一端を軸
着した移動枠１６を手前に、他の一方の移動枠１
６を後ろにして、載架レール１上に載せる。つぎ
に、吊具受枠体５の他端を持ち上げると同時に、
他の一方の移動枠１６の位置をずらして係止具８
に枠体３を嵌合する。

この状態において、載架レール１の内側に平行
に配置された二本の吊具受枠体５の上に連を載せ
ていくのである。第２図等に示されているのは、
連を10本載せた状態である。連は、吊具受枠体５
に対して直角に、互いに平行に載せられる。

所定の本数が載せられたら、牽引杆４を握つて
本発明連移動枠を乾燥室の奥へ移動して行く（第
８図参照）。吊り込み予定位置に着いたら、枠体
３に嵌合する係止具８を外す。着脱杆６を設けた
場合には、フツク７を外し、着脱杆６の把手１５
を握つて下げると着脱杆６の他端の軸支された部
位を中心に回動し、着脱カム１０が吊具受枠体５
の当接部分の下側を押し上げ、さらに、回動する
と移動枠１６の位置が若干ずれることによつて係
止具８に対する枠体３の嵌合が外れる（第９図参
照）。着脱ローラ１１は、この操作時の摩擦を減
少させる役割を果たす。

吊具受枠体５の係止具８に対する枠体３の嵌合
が取り外されると、吊具受枠体５は、一端に取り
付けた支持管９を中心として回動し、枠体３に対
して垂直に垂れ下がる。いままで吊具受枠体５に
載せられていた吊具１３は、このときその両端が
載架レール１に掛かり、連が所定の位置に吊り込
まれるようになる。奥の移動枠１６は、載架レー
ル５から取り外し、乾燥室入口まで持ち運ぶこと
になる。手前の移動枠１６は、そのまま載架レー
ル５の上を移動させてもとの乾燥室入口に戻す。

このようにして順次乾燥室入口で本発明連移動
枠上に載せた連を乾燥室の奥に移動させ、吊り込
んで行くのである。

連を乾燥室から取り降ろす場合にも、本発明連
移動枠が使われる。まず、吊り込んである連の手
前に、吊具受枠体５の一端を軸支してある移動枠
１６を載架レール１上に位置せしめ、他の一方の
移動枠１６を所定連本数離した連の間の載架レー
ル１上に（即ち、吊具受枠体５の長さとほぼ一致
する距離離した位置に）載せる。つぎに、吊具受
枠体５の他端を持ち上げて、その上に連を載せて
載架レール１の上まで上げ、係止具８に枠体３を
嵌合させる。この状態で連は載架レール５の上に
掛けられた状態から、吊具受枠体５に載せられた
状態に変わる。牽引杆４を握つて、本発明連移動
枠を載架レール５の上を乾燥室の入口まで移動さ
せる。連はここで連移動枠から外され、乾燥室の
外に取り降されることになる。このようにして順
次手前から奥に吊り込み連を乾燥室入口まで移動
させ、取り降ろして行くのである。

（発明の効果）本発明の連移動枠を使用することにより、従来
使用していたステツキ、ハンガーなどの吊具をそ
のまま使用して、被乾燥物を懸け吊した連を乾燥
室の入口で載せて、乾燥室の奥まで移動させ吊り
込む作業を労力を少なくして実施でき、また、そ
れを取り降ろす作業にも使うことができるように
なる。

本発明の連移動枠自体は、極めて簡単な構造で
あり、廉価で製作することができ、さらに、一式
で繰り返し作業できるので全経費も廉価となる利
点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の連移動枠の一実施例を示す
斜視図、第２図は、同一実施例の使用状態を示す
一部切り欠き側面図、第３図は、同正面図、第４
図は、同連移動枠の係止具８及び着脱杆６などの
関係を示す一部切り欠き拡大正面図、第５図は、
第４図のＡ−Ａ線による側断面図、第６図は、同
着脱杆６を回動させた状態を示す一部切り欠き正
面図、第７図は、第６図のＢ−Ｂ線による側断面
図、第８図は、本発明連移動枠の一実施例に連を
載せ移動する状態を示す一部切り欠き側面図、第
９図は、同一実施例における着脱杆６により枠体
３を係止具８から外す動作を示す一部切り欠き側
面図である。

Claims

【特許請求の範囲】１枠体の両端に取り付けた転動コロを有する一
対の移動枠から成り、一方の移動枠の両転動コロ
内側の枠体に対して直角に、二本の吊具受枠体の
一端を軸着し、該吊具受枠体の他端には、他の一
方の移動枠の枠体に係止する係止具を設けたこと
を特徴とする連移動枠。２枠体の両端に取り付けた転動コロを有する一
対の移動枠から成り、一方の移動枠の両転動コロ
内側の枠体に対して直角に、二本の吊具受枠体の
一端を軸着し、該吊具受枠体の他端には、他の一
方の移動枠の枠体に係止する係止具を設けるとと
もに、該係止具の当接する位置において枠体に軸
支した着脱杆を取り付けたことを特徴とする連移
動枠。