JPH08282814A

JPH08282814A - 搬送吊り具の回収方法並びに搬送吊り具の回収装置および復帰装置

Info

Publication number: JPH08282814A
Application number: JP7119101A
Authority: JP
Inventors: Munenori Takamagari; 宗法高曲; Yoshito Harada; 好人原田
Original assignee: Fukutome Ham Kk
Current assignee: Fukutome Ham Kk
Priority date: 1995-04-19
Filing date: 1995-04-19
Publication date: 1996-10-29
Anticipated expiration: 2012-09-24
Also published as: JP2657476B2; US5672099A

Abstract

(57)【要約】【目的】仕事を終えた搬送吊り具が、搬送レールから
台車まで自動的に降下して乗せ変えられ、さらに、台車
から自動的に搬送レールに戻るよう構成し、作業者に余
分な作業負担をかけない搬送吊り具の回収方法並びに搬
送吊り具の回収装置および復帰装置を提供することにあ
る。【構成】搬送レールＸの末端部付近であって、該搬送
レールＸとその下方に誘導ガイドバーＹを設け、これら
の端部は、それぞれ径は異なるが、同心円上の円弧に形
成してＵターンするよう形成し、誘導ガイドバーＹが搬
送レールＸより上になるようにし、搬送レールＸ上の搬
送吊り具１を上下反転させて誘導ガイドバー１に吊り下
げて回収したり、逆に復帰させる方法および装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、食肉工場内において、
室内上方に配設されたレールに、吊り下げられると共に
枝肉を吊るしてレール上を移動して運搬させる搬送吊り
具の回収方法並びに搬送吊り具の回収装置および復帰装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、食肉、ハム、ソーセージを製造・
加工する工場では、その原料となる屠殺された牛、豚等
の畜肉を運搬するため、室内の上方にレールを張りめぐ
らして、該レールに『チンチョウ』と呼ばれる搬送吊り
具を移動可能に引っかけて、該搬送吊り具に枝肉を吊る
し、この搬送吊り具と共に枝肉を運搬するよう構成され
ている。

【０００３】そして、この搬送吊り具の具体的構造は、
種々存在するが、一本のレール上を走る場合には、本体
の上端部に水平方向にテーパ状のローラーを、中心部が
凹部になるよう向い合わせて設け、この凹部をレールに
吊り下げ、本体の下端には回転可能にフックを設けたも
の〔図７（ａ）参照〕や、また、二本の平行したレール
上を走行する搬送吊り具は、二個のローラーを並設し、
これらローラはレールの上に位置し、本体はレールの間
のより下方に垂下し、この垂下した本体の下端に回転可
能にフックを設けたもの〔図７（ｂ）参照〕等がある
が、大抵は、吊り下げる荷物の重量との関係を考えて、
厚みのある金属製帯材を素材とした本体を設け、該本体
の上端部を逆Ｕ字状に形成し、この形成された溝間に、
搬送レールを跨ぐ滑車を軸着して設け、該本体の下端
は、水平に折り曲げて、Ｌ字状に形成し、該折り曲げ部
に、フックを回転自在に枢着したものであり、滑車と折
り曲げ部との間には、搬送レールが入り込む余裕を設
け、該部に、滑車を搬送レールに嵌着して使用するもの
である。

【０００４】この搬送吊り具は、運搬に必要な個数を搬
送レールに吊り下げており、これらの多数の搬送吊り具
のフックに、それぞれ枝肉を係止して、必要箇所までの
搬送レール上を運搬するものであるが、使用後〔即ち、
枝肉を降ろした後〕には、図６に示すように、空の搬送
吊り具を一定個数回収すると、これら空の搬送吊り具が
乗った搬送レールの一部をシリンダーにて下方に降ろし
て逸脱させ、取りやすくなった高さで、作業員によって
台車のバーに乗せ変えて、最初に使用する場所まで人力
で押して運んでいた。

【０００５】しかし、搬送吊り具は、一個当たりの重量
が３．５ｋｇあり、１日で８０〜１６０本を降ろして台
車の乗せ変える作業は、枝肉を処理している作業者が兼
ねて行っており、本来の仕事に加えて行うものであり、
煩雑であると共に極めて作業能率の悪いものであった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、上
記の欠点を除去するために発明されたものであって、仕
事を終えた搬送吊り具が、搬送レールから台車まで自動
的に降下して乗せ変えられ、さらに、台車から自動的に
搬送レールに戻るよう構成し、作業者に余分な作業負担
をかけない搬送吊り具の回収方法並びに搬送吊り具の回
収装置および復帰装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の第一の発明は、搬送レールの末端部付近
であって、該搬送レールとその下方に搬送レールと略平
行に位置する誘導ガイドバーを設け、これら搬送レール
と誘導ガイドバーの端部は、それぞれ径は異なるが、同
心円上の円弧に形成してＵターンするよう形成して誘導
ガイドバーが搬送レールより上になるようにし、搬送レ
ールには、搬送吊り具本体を直接か、あるいは、滑車あ
るいはローラーの滑動体を介して吊り下げ、該搬送吊り
具の下端の回転自在なフックは、該誘導ガイドバーに接
触させ、かつ、フックの凹みに誘導ガイドバーが位置す
るよう設け、搬送吊り具のフックを反転させ、誘導ガイ
ドバーに係止して回収することを特徴とする搬送吊り具
の回収方法であり、この発明の第二の発明は、搬送レー
ルの末端部付近に、搬送吊り具のフックを、一定方向に
向きを揃える誘導ガイドバーを、搬送レールの下方に該
レールに沿って設け、該ガイドバーは中途で、下方に反
転するよう設け、その末端は、台車上に形成された吊り
下げアームと連結・離脱自在に設けたことを特徴とする
搬送吊り具の回収装置であり、前記誘導ガイドバーを、
上・下方向から見て先端部を搬送レールと一定の角度を
有するよう交差して設けると共に、水平方向から見て、
フックの本体部の高さからフックの曲がり部までに徐々
に拡がるように設けたことを特徴とするものであり、さ
らに、この発明の第三の発明は、台車上に形成された吊
り下げアームの先端を、フォーク状に形成し、該フォー
クの隙間部に円盤状の取り出し盤を動力により回転可能
に設け、該盤の回転方向には誘導ガイドバーの末端部を
設け、該誘導ガイドバーは中途で垂直方向に対して上方
に反転するよう設け、この誘導ガイドバーに併設して搬
送レールを一定間隔を隔てて設け、前記誘導ガイドバー
には鎮吊のフックを係合し、搬送レールには滑車を嵌着
し、誘導ガイドバーと搬送レールとの間には動力で回転
する，搬送吊り具の送り出し装置を設けたことを特徴と
する搬送吊り具の復帰装置より構成される。

【０００８】

【作用】次にこの発明の使用方法を説明すると、搬送レ
ール上で仕事を終えた空（カラ）の搬送吊り下げ具が、
搬送レールとその下部に位置する誘導ガイドバーとを通
過し、該誘導ガイドバーは、先端がフックの上部に当接
することによりフックの重心が崩れる結果、すべてのフ
ックが一定方向に回動して、さらにこれら搬送レールの
端部でＵターン状（逆）に形成した搬送レールの末端部
を通過することにより、搬送吊り具のフックを上に、滑
動体を下に反転させて、回収するものであり、また、誘
導ガイドバーと台車に設けた吊り下げアームとを連結し
たことにより、そのまま搬送吊り具が台車上に乗り移る
ものであり、さらに、台車上の吊り下げアームに集まっ
た搬送吊り具は、搬送レールの先端部に台車を移動し、
吊り下げアームの末端のフォークの隙間部を、取り出し
盤に差込み、該盤を回転させることにより搬送吊り具の
フックを盤の周面に形成した凹部に嵌まって移動し、中
途より送り出し装置によって搬送レールに戻るものであ
り、人力を用いるのは台車を移動するだけであり、これ
も自動的に行うことは可能である。

【０００９】

【実施例】本発明の一実施例を図１に従って述べると、
搬送レール（Ｘ）の末端部付近であって、該搬送レール
（Ｘ）とその下方に搬送レール（Ｘ）と略平行に位置す
る誘導ガイドバー（Ｙ）を設け、これら搬送レール
（Ｘ）と誘導ガイドバー（Ｙ）の端部は、それぞれ径は
異なるが、同心円上の円弧に形成してＵターンするよう
形成して誘導ガイドバー（Ｙ）が搬送レール（Ｘ）より
上になるようにし、搬送レール（Ｘ）には、搬送吊り具
（１）の本体（１ａ）を直接か、あるいは、滑車あるい
はローラーの滑動体（１ｂ）を介して吊り下げ、該搬送
吊り具（１）の下端の回転自在なフック（１ｃ）は、該
誘導ガイドバー（Ｙ）に接触させ、かつ、フックの凹み
に誘導ガイドバー（Ｙ）が位置するよう設け、搬送吊り
具（１）のフック（１ｃ）を反転させ、誘導ガイドバー
（Ｙ）に係止して回収することを特徴とする搬送吊り具
の回収方法からなるものである。

【００１０】また、誘導ガイドバー（Ｙ）の先端は、図
２，図３そして図４に示すように、搬送レール（Ｘ）の
末端部付近から設けられに、搬送レール（Ｘ）に吊り下
げられた，搬送吊り具（１）と回転・揺動自在のフック
（１ｃ）の上部が当接する高さに設けると共に、搬送レ
ール（１）の進行方向と一定の角度（α）で交叉するよ
う設け、除々に末端に進むに従って下がるよう、また、
搬送レール（Ｘ）の進行方向と同方向に戻るよう、か
つ、除々に末端に進むに従って下がるように設けるもの
である。

【００１１】そして、搬送吊り具（１）のフック（１
ｃ）は、それぞれ一定方向に向きを揃えられ、かつ、中
途で、下方に反転するよう設け、その末端は、台車
（Ｚ）上に形成された吊り下げアーム（２）と連結・離
脱自在に設け、自動的に搬送レールから順次、台車
（Ｚ）に移動するよう構成されたことを特徴とする搬送
吊り具の回収装置より構成される。

【００１２】尚、（４）は、安全カバーであり、反転す
る搬送吊り具（１）が遠心力の勢いにより誘導ガイドバ
ー（Ｙ）より外れてしまうことを防止するものであり、
搬送レール（Ｘ）の末端部、即ち、反転した後の部分に
はブレーキ装置（５）を設けて、搬送吊り具（１）の落
下移動速度を弱めるものであり、ブレーキ装置（５）
は、搬送吊り具（１）の滑動体（１ｂ）と接触する箇所
にゴム等の摩擦を生ずる部材を張り付けたものである。

【００１３】また、台車（Ｚ）は、移動可能にキャスタ
ー（Ｚａ）を有しており、支柱（Ｚｂ）を設け、該支柱
（Ｚｂ）に、吊り下げアーム（２）を設けるにあたり、
該アームの誘導ガイドバー（Ｙ）と連結・離脱する側を
高く、末端に進むに従って低くなるように形成したもの
であり、吊り下げアーム（２）は、図１に示したよう
に、中途より反転した形状であってもよく、また、スト
レート（図示せず）であってもよい。

【００１４】さらに、この発明の第二の発明を、図５に
基づいて説明すると、台車（Ｚ）上に形成された吊り下
げアーム（２）の末端を、上方に向けたフォーク（２
ａ）状に形成し、該フォーク（２ａ）の隙間部に円盤状
の取り出し盤（３）を動力により回転可能に設け、該盤
の回転方向には誘導ガイドバー（Ｙ）の先端部を設け、
該誘導ガイドバー（Ｙ）は中途で垂直方向に対して上方
に反転するよう設け、この誘導ガイドバー（Ｙ）に併設
して搬送レール（Ｘ）を一定間隔を隔てて設け、前記誘
導ガイドバーには搬送吊り具（１）のフック（１ｃ）を
係止し、搬送レール（Ｘ）には滑車（１ｂ）を嵌着し、
誘導ガイドバー（Ｙ）と搬送レール（Ｘ）との間には動
力で回転する搬送吊り具（１）の送り出し装置（Ａ）を
設けたことを特徴とする搬送吊り具の復帰装置より構成
されるものである。

【００１５】そして、前記送り出し装置（Ａ）は、上方
に反転する誘導ガイドバー（Ｙ）と搬送レール（Ｘ）と
の間にこれらに沿って位置するものであり、誘導ガイド
バー（Ｙ）にフック（１ｃ）が係合され、滑動体（１
ｂ）が搬送レール（Ｘ）に嵌着された，搬送吊り具の本
体（１ａ）を順次、エンドレスに押して、本来の搬送レ
ールに戻るものである。

【００１６】

【発明の効果】この発明は以上の構成よりなるものであ
り、この発明によれば、搬送レールに設けられた搬送吊
り具が、仕事を終え、空（カラ）になると搬送レールの
端部で自動的に搬送吊り具の滑動体が下方に下がり、フ
ックが上になって回収でき、さらに、フックと係合した
誘導ガイドバーは台車の吊り下げアームと連結されてお
り、自動的に台車上に乗り移って移動でき、さらに、再
び、これら搬送吊り具が自動的に搬送レールに復帰する
ことができ、省力的であり、しかも、搬送吊り具のフッ
クが自動的に一定方向に向きが揃うものであり、極めて
有益なる効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の搬送吊り具の回収装置の一実施例を
示す説明図である。

【図２】この発明に使用する搬送吊り具のフックの移動
状態を示す一部欠截正面図である。

【図３】この発明に使用する搬送吊り具のフックの移動
状態を示す一部欠截平面図である。

【図４】この発明に使用する搬送吊り具のフックの移動
状態を示す側面図である。

【図５】この発明の搬送吊り具の復帰装置の一実施例を
示す説明図である。

【図６】従来例を示す説明図である。

【図７】（ａ），（ｂ）はいずれも従来例を示す搬送吊
り具の説明図である。

【符合の説明】

１搬送吊り具１ａ本体１ｂ滑動体１ｃフック２吊り下げアーム２ａフォーク３取り出し盤４安全カバー５ブレーキ装置６連結具Ａ送り出し装置Ｘ搬送レールＹ誘導ガイドバーＺ台車ＺａキャスターＺｂ支柱

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】搬送レールの末端部付近であって、該搬
送レールとその下方に搬送レールと略平行に位置する誘
導ガイドバーを設け、これら搬送レールと誘導ガイドバ
ーの端部は、それぞれ径は異なるが、同心円上の円弧に
形成してＵターンするよう形成し、誘導ガイドバーが搬
送レールより上になるようにし、搬送レールには、搬送
吊り具の本体を、直接吊り下げるか、あるいは、滑車ま
たはローラーの滑動体を介して吊り下げ、該搬送吊り具
の下端の回転自在なフックは、該誘導ガイドバーに接触
させ、かつ、フックの曲がり部に誘導ガイドバーが位置
するよう設け、搬送吊り具のフックを反転させることに
より、誘導ガイドバーに吊り下げて回収することを特徴
とする搬送吊り具の回収方法。
【請求項２】誘導ガイドバーは、その先端を、搬送レ
ールに吊り下げられた，搬送吊り具と回転・揺動自在の
フックの上部が当接する高さに設けると共に、水平方向
に見て搬送レールの進行方向と一定の角度で交叉するよ
う設け、除々に末端方向に進むに従ってフックの曲がり
部の底付近まで下がるよう、かつ、搬送レールの進行方
向と同方向戻るように設けることを特徴とする特許請求
の範囲第１項記載の搬送吊り具の回収方法。
【請求項３】搬送レールの末端部付近に搬送吊り具の
フックを、一定方向に向きを揃える誘導ガイドバーを、
搬送レールの下方に該レールに沿って設け、該ガイドバ
ーは中途で、下方に反転するよう設け、誘導ガイドバー
の末端は、連結具にて台車上に形成された吊り下げアー
ムと連結・離脱自在に設けたことを特徴とする搬送吊り
具の回収装置。
【請求項４】台車が、キャスターを有する基台に、支
柱を設け、該支柱に、吊り下げアームを設けるにあた
り、該アームの誘導ガイドバーと連結・離脱する側を高
く、末端に進むに従って低くなるように形成したことを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載の搬送吊り具の回
収装置。
【請求項５】台車上に末端側を高く、先端側は低くな
るよう傾斜して形成された吊り下げアームを設け、該吊
り下げアームの先端をフォーク状に形成し、該フォーク
の隙間部に、円盤状であって円周縁に切り欠き段部を有
する取り出し盤を動力により回転可能に設け、該取り出
し盤の回転方向には誘導ガイドバーの末端部を設け、該
誘導ガイドバーは中途で垂直方向に対して上方に反転す
るように、該誘導ガイドバーと径は異なるが同心円上の
円弧に形成してＵターンするよう形成した搬送レールを
設け、前記誘導ガイドバーには搬送吊り具のフックを係
合し、搬送レールには滑動体を嵌着し、誘導ガイドバー
と搬送レールとの間には動力で回転する，搬送吊り具の
送り出し装置を設けたことを特徴とする搬送吊り具の復
帰装置。