JPH10146182A - 葉たばこ連移動用器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 葉たばこ乾燥施設内に吊り下げられた多数の
葉たばこ連縄１０を一度にかつ容易に移動することがで
きる葉たばこ連移動用器具１を得る。 【解決手段】 薄板部材を円筒状に湾曲させた円筒状本
体部分２と、該円筒状本体部分２に取り付けた複数個の
ころがり案内部材３とを有し、該ころがり案内部材３の
転動体４は前記円筒状本体部分の内周面側に一部を露出
して状態とされている。使用に際して、取り付け金具２
０とパイプ状支持部材Ｐの間に、葉たばこ連移動用器具
１を、棒状部材５を把持して回転させ、取り付け金具２
０の下方からパイプ状支持部材Ｐの外周面に沿って滑り
込ませる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は葉たばこ連移動用器
具に関し、特に、パイプハウスを含む葉たばこ乾燥施設
内に吊り下げられた多数の葉たばこ連縄等を一度にかつ
容易に移動することができるようにした葉たばこ連移動
用器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】葉たばこは、その種類あるいは収穫期に
応じて、成熟の進んだ下位葉から順に葉分け（着位）ご
とに収穫されるか、あるいは葉をつけたままの幹を刈り
取ることにより行われる。収穫された葉あるいは幹は、
連縄葉編機等により葉編みされあるいは所定の吊り紐に
係止された後に、パイプハウスや乾燥室内に吊り下げら
れて所定の乾燥を受ける。

【０００３】葉たばこを多数枚編み付けた連縄や葉たば
こを多数枚挟持したスチールハンガー等による連干しの
場合、乾燥当初から乾燥終了時まで同じ場所に置かれる
ことは少なく、乾燥処理の過程で連間隔の調整・吊り込
み場所の移動等が行われる。例えば葉たばこ連縄の場合
には、褐変当初まではパイプハウスに吊り込まれて粗乾
燥処理が行われ、その後、非透光性の乾燥施設等に移し
替えられてそこで中骨乾燥まで吊り込まれるのが普通で
ある。また、乾燥施設内でも乾燥経過等に応じて吊り込
み連間隔の調整、連間隔の調整に伴う吊り込み場所の移
動、あるいは、上段、中段、下段のような多段の乾燥施
設に吊り込む場合には、上段への吊り替えが行われてい
る。

【０００４】パイプハウスや乾燥施設へ吊り込む場合
に、葉たばこを編み込んだ連縄は、内部に取り付けたス
チールパイプ等の支持部材にその端部を直接結び付ける
か、あるいは、両端にフックを形成した例えばＳ字状の
取り付け金具を用いて、その一端に連縄や吊り込み紐の
端部を結び付け、他端を支持部材に引っ掛けるようにし
ており、スチールハンガーを用いる場合には、該スチー
ルハンガーの係合部材を支持部材に直接引っ掛けるよう
にしている。いずれの場合も、一度支持部材に吊り込ん
だ連縄等を他の支持部材に移し変える、あるいは支持部
材に沿って移動することは容易でなく、通常、２人の作
業者が連縄等の両端に立ち、連縄等を単数あるいは複数
まとめて支持部材である吊り手パイプから取り外し、移
動あるいは運搬し、再度吊り込むようにしている。その
ために、連縄等を取り外す労力、運搬する労力、及び再
度吊り直す労力を必要とするために多くの労働時間を必
要としている。

【０００５】取り付け金具を用いる場合には、吊り掛け
状態の連縄等を押すことにより支持部材に沿って移動さ
せることができるが、摩擦抵抗が大きいために、一人の
作業者で連縄等を移動させることは容易でない。また、
多数の連縄等を同時に移動させることは実質的に不可能
である。それを解決して、連の間隔調整を容易にした装
置として、左右のレールに多数個載架したローラを、二
本の杆をＸ状に重ね合わせてその重合点を軸着したＸ状
杆を複数個整列させ、相隣るＸ状杆の端部同志を互いに
軸着して構成される伸縮部材の前記一方の端部軸着部に
取り付け、該伸縮部材の他方の端部軸着部には吊具係止
具を取り付けるようにした連間隔調節装置が提案されて
いる（特公平４−７６６６６号公報参照）。この連間隔
調節装置では、伸縮部材を伸縮操作することにより全て
の連の間隔を無段階にかつ同時に調整することができ、
調整作業はきわめて省力化される。しかし、この連間隔
調節装置は、現に載架されているレール上での連間隔調
整には有効であるが、レールの継ぎ目を越えてより遠く
のレールに吊り替えようとする場合、あるいは、より上
方のレールへ吊り替える場合には、伸縮部材ごと移し替
えるか、伸縮部材から連を取り外して移動先の伸縮部材
へ再度吊り直すことが必要となる。

【０００６】他の省力化の例として、コロを配置した取
り付け金具（連コロ）が用いられている。図５はこのよ
うな連コロの一例であり、これは、ほぼＳ字状の吊り掛
け具５２の一端を葉たばこＴを編み込んだ連縄１０への
係着部２ａとし、他端にローラー３ｂを配置すると共
に、ローラー３ｂの周面には円弧状の環状溝ａを成形
し、この環状溝ａの中心線ｂの延長上に前記係着部２ａ
が位置するようにし、パイプ状の支持部材Ｐにローラー
３ｂの環状溝ａを懸装し吊り掛け具５２の懸装角度が連
縄１０の張設方向に同調するようにしたものである。こ
の連コロは一対の連コロに一連の連縄を係止するもので
あり、特公平４−７６６６６号公報に示されるもののよ
うに、全ての連の間隔を無段階にかつ同時に調整するこ
とはできないが、支持部材Ｐ上での連縄１０の移動抵抗
は少なくなり、連縄１０の中央位置を一人の作業者が押
すことによって連縄を比較的容易に移動せさることがで
きる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】前記連コロのように、
コロあるいはローラーを用いた吊り掛け具は、移動の容
易性は確保される一方において、その構造上、支持部材
との係合が外れやすい欠点を有しており、図５に示す形
態の吊り掛け具は、連縄１０の移動時に起こる上下の揺
れにより支持部材Ｐから脱落するのが改善されるとはい
え、完全なものとはいえない。また、単なるＳ字状の取
り付け金具と比較して構造が複雑であり高価なことか
ら、購入コストが高騰する。さらに、作業場の環境上、
ローラーの軸受け部にゴミやほこりが入り込みやすく、
ローラーの回転が阻害されやすい。また、単なるＳ字状
の取り付け金具と比べてローラーの分だけ重量及び容積
が大きくなっており、多数の取り付け金具を使用しかつ
保管する必要がある葉たばこの乾燥処理において、保管
時等での取り扱いが容易でなく、さらに大きな保管スペ
ースも必要とする。すなわち、吊り込み連１本に連コロ
は一対（２個）必要であり、例えば、バーレー種の場合
に、１０アール当たり全葉を連干しで行う場合、平均５
００〜６００連の乾燥を行うため、１０００個〜１２０
０個の連コロが必要となり、その取り扱い及び保管スペ
ースは相当なものとなる。

【０００８】また、この種の連コロを用いる場合には、
吊り込み連の場所移動に際しては、係止具を取り外し数
連分をまとめ、両端をそれぞれ持って２人で移し替える
か、連を折り畳んで運搬することが必要であり、連移動
の効率化、省力化は解決されない。

【０００９】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、乾燥施設内等に吊り下げられた多数の葉たばこ
連縄等を移動する場合に生じていた前記のような不都合
を解消することを目的としている。より具体的には、本
発明の目的は、取り扱いが簡単であり、安価に入手で
き、かつ、広い保管スペースも必要としないと共に、一
度に多数の連を同じ吊り込み間隔で、あるいは間隔を狭
めてより多数連の連を移動及び移し替えのできる葉たば
こ連移動用器具を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明による葉たばこ連移動用器具は、薄板部材を円
筒状に湾曲させた円筒状本体部分と、該円筒状本体部分
に取り付けられた複数個のころがり案内部材とを有し、
該ころがり案内部材は前記円筒状本体部分の内周面側に
転動体の一部を露出させた状態とされていることを特徴
とする。

【００１１】すなわち、この葉たばこ連移動用器具は、
葉たばこを多数枚編み付けた連縄を乾燥施設等のパイプ
状の支持部材に係止するのに従来使用されているＳ字状
取り付け金具のような適宜の取り付け金具、あるいはス
チールハンガーを該パイプ状の支持部材に係止するため
にスチールハンガーに形成された取り付け金具と共に用
いられる。従って、本発明において「葉たばこ連」の用
語は、葉たばこを多数枚編み付けた連縄だけでなく、葉
たばこを多数枚挟持したスチールハンガーも含むものと
して用いている。

【００１２】この葉たばこ連移動用器具の使用に際して
は、パイプ状支持部材に係止された複数個の取り付け金
具と該パイプ状支持部材の間に、本発明による葉たばこ
連移動用器具を該取り付け金具の下方からパイプ状支持
部材の外周面に沿って滑り込ませる。円筒状本体部分の
内周面側には転動体の一部を露出させた状態でころがり
案内部材が配置されており、該転動体の作用により、葉
たばこ連移動用器具は容易にパイプ状支持部材と取り付
け金具との間に入り込む。所定位置まで支持部材の面方
向に沿って入り込ませることにより、取り付け金具は葉
たばこ連移動用器具の外周面とのみ接触した状態とな
る。

【００１３】葉たばこ連を吊り下げた左右の支持部材に
対して同じようにして葉たばこ連移動用器具を入り込ま
せて後、作業者は葉たばこ連の中央付近を所要の方向に
押す。支持部材外周面と葉たばこ連移動用器具内周面と
は、ころがり案内部材の転動体のみの点接触となってお
り、摩擦抵抗は小さい。そのために、一人の作業者で複
数本の連縄等を容易に支持部材に沿って移動させること
ができる。

【００１４】所定の場所まで支持部材に沿って移動した
後、作業者は葉たばこ連移動用器具を逆方向に回動させ
る。それにより、葉たばこ連移動用器具はパイプ状支持
部材と取り付け金具との間から容易に離脱し、葉たばこ
連縄は移動前と同じ連間隔で再び支持部材間に吊り下げ
られる。必要に応じて、葉たばこ連の間隔を狭めた後、
上記の操作を行うようにしてもよく、その場合には、よ
り多数連の連移動及び移し替えを容易に行うことが可能
となる。

【００１５】好ましくは、該ころがり案内部材は該円筒
状本体部分の長手方向の端部近傍にそれぞれ２個ずつ少
なくとも取り付けられる。それにより、取り付け金具と
パイプ状支持部材の間への滑り込み作業、滑り込み後の
移動作業、移動後の取り外し作業を安定して行うことが
できる。

【００１６】他の好ましい態様では、該円筒状本体部分
の長手方向の端部近傍には棒状部材がさらに取り付けら
れ、さらに好ましくは該棒状部材の延長先端にはフック
として機能する折曲部が形成される。この棒状部材によ
り取り付け金具の円筒状本体部分からの脱落は防止さ
れ、葉たばこ連の移動を安定させることができる。さら
に、先端に形成したフックに取り付け金具あるいは連縄
端部を係止させることにより、連縄の脱落は確実に防止
される。また、この棒状部材の延長先端部を作業者が把
持して作業することにより、葉たばこ連移動用器具の回
動や移動を容易に行うことができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明による葉たばこ連移
動用器具の好ましい実施の形態を図面を参照しながら説
明する。図１は、葉たばこ連移動用器具の使用状態を説
明する斜視図であり、図２は、該葉たばこ連移動用器具
の平面図と底面図であり、図３及び図４は該葉たばこ連
移動用器具の支持部材への取り付け方を説明する図であ
る。

【００１８】図１において、Ｐは葉たばこ乾燥施設等の
内部に水平方向に配置されるパイプ状の支持部材であ
り、この例では、左右に平行に配置される支持部材Ｐ
（図ではその一方のみを示している）の間に、葉たばこ
Ｔを多数枚編み込んだ連縄１０が、取り付け金具２０を
用いて、多数本吊り下げられている。該取り付け金具２
０の一端は、支持部材Ｐであるパイプの曲率とほぼ同じ
曲率に曲げられた湾曲係止部２１とされ、他方端は連縄
１０の端部を巻き付けて固定するための屈曲止め部２２
となっている。

【００１９】葉たばこ連移動用器具１は、長方形状をし
た鉄板等の薄板部材を円筒状に湾曲させるか、あるい
は、円筒状パイプを所定の開き角度の弧状に切り込んで
形成した円筒状本体部分２と、該円筒状本体部分２に取
り付けられた複数個のころがり案内部材３とを有し、該
ころがり案内部材３は前記円筒状本体部分２の内周面側
にその転動体４の一部を露出させた状態とされている。
そして、図３、図４に示すように、円筒状本体部分２の
円筒面内側の半径Ｒは、支持部材Ｐであるパイプの外周
面の半径ｒよりもやや大きいものとされ（図４参照）、
その断面における開き角θ（図３参照）は１８０°より
は小さい角度、好ましくは１６０°程度とされている。

【００２０】図示の実施形態では、ころがり案内部材３
は、円筒状本体部分２の長手方向の両端部近傍と中央部
分とにそれぞれ２個ずつ、計６個取り付けられており、
該６個のころがり案内部材３の転動体４の先端は、前記
支持部材Ｐの外周円筒面に同時に接することができるよ
うな位置におかれている。さらに、前記円筒状本体部分
２の長手方向の両端部には、その外周面に沿って一端を
固着した状態で棒状部材５が取り付けられており、その
他端は接線方向に直線状に延び、その先端は折曲してフ
ック６を形成している。なお、ころがり案内部材３は円
筒状本体部分２の軸方向及び径方向の移動を容易にする
ためのものであり、図示の形状に限らず、軸方向及び径
方向の移動を容易ものであれば任意のものを用いうる。

【００２１】次に、この葉たばこ連移動用器具１の使用
方法を説明する。先ず、作業者は、従来法により、葉た
ばこ連縄１０を、例えば図示するような形状の取り付け
金具２０を用いて、乾燥施設内に左右平行に設けられた
パイプ状の支持部材Ｐの間に多数本、所定の間隔をおい
て吊り下げ、乾燥処理状態とする。所要の乾燥が進行し
て、葉たばこ連を移動する必要が生じたときに、作業者
は、葉たばこ連移動用器具１を、図３に示すように複数
個の取り付け金具２０とパイプ状支持部材Ｐの間に、取
り付け金具２０の下方側からパイプ状支持部材Ｐの外周
面に沿って滑り込ませる。

【００２２】滑り込ませた後は、前記した棒状部材５の
延長部を手に持ち、図３に矢印Ａで示す方向に回転させ
る。円筒状本体部分２の内周面側には転動体４の一部が
露出しており、葉たばこ連移動用器具１は容易にパイプ
状支持部材Ｐと取り付け金具２０との間に入り込む。図
４は、葉たばこ連移動用器具１が所定位置まで入り込ん
だ状態を示しており、取り付け金具２０は葉たばこ連移
動用器具１の外周面とのみ接触した状態となる。

【００２３】葉たばこ連縄１０を吊り下げた左右の支持
部材Ｐに対して同じようにして葉たばこ連移動用器具１
を入り込ませることにより、移動の準備は終了する。支
持部材Ｐの外周面と葉たばこ連移動用器具１の内周面側
とは、ころがり案内部材３の転動体４のみの点接触とな
っており、摩擦抵抗は小さい。そのために、一人の作業
者が葉たばこ連縄１０の中央付近を所要の方向に押すの
みで、容易に支持部材Ｐに沿って葉たばこ連を所要の方
向に移動させることができる。

【００２４】所定の場所まで支持部材Ｐに沿って移動し
た後、作業者は再び前記棒状部材５の延長部を手に持ち
葉たばこ連移動用器具１を逆方向（図示の例では時計方
向）に回動する。それにより、葉たばこ連移動用器具１
はパイプ状支持部材Ｐと取り付け金具２０との間から容
易に離脱し、葉たばこ連縄１０は移動前と同じ状態（す
なわち、同じ連間隔）で再び支持部材Ｐ間に吊り下げら
れる。必要に応じて、支持部材Ｐ上で取り付け金具２０
をスライドさせて葉たばこ連の間隔を狭めてから同様の
手順で操作を行ってもよく、この場合には、一度により
多数の連を移動し、また、移動後に所定の連間隔に吊り
替えることも可能となる。

【００２５】移動に際して、円筒状本体部分２の端部に
固定的に取り付けた棒状部材５に取り付け金具２０が衝
接することから、移動時の葉たばこ連縄１０の揺動によ
って取り付け金具２０が葉たばこ連移動用器具１からの
脱落するのを防止でき、葉たばこ連の移動を安定させる
ことができる。さらに図１で仮想線で示すように、先端
に形成したフック６に取り付け金具２０を係止させるこ
とにより、脱落はさらに確実に防止される。

【００２６】なお、図示の実施の形態では葉たばこ連移
動用器具１の軸方向に６個のころがり案内部材を設けて
いるが、円筒状本体部分の長さに応じて任意の個数を選
択すればよく、これに限定されない。本発明の葉たばこ
連移動用器具の長さは作業者の取り扱い易さ、及び乾燥
施設内での作業効率を考慮して決められるが、通常９０
ｃｍ程度である。より長くする場合でも、ころがり部材
の数を増やしていくことによって安定した操作が確保で
きる。

【００２７】特に図示しないが、円筒状本体部分２の表
面に目盛りを印刷、刻印等で付すことも有効である。そ
れにより、作業者は吊り替え時に、容易に所望の間隔に
連間隔を調整することができる。また、前記したよう
に、棒状部材５の延長部は把手の役目も果たすものであ
り、長さを長くすることで、取付け取り外し時や移動時
の作業性を一層向上させることができる。また、棒状部
材先端に形成したフックは連を係止できるものであれば
よく、その形成位置や形状は図示のものに限ることなく
任意であり、場合よっては、フックがなくても本発明の
目的は達成可能である。

【００２８】さらに、連移動に際して、葉たばこ連移動
用器具を一基づつ移動させてもよいが、葉たばこ連移動
用器具を複数個長手方向に配置した後、端部同志を相互
に衝接させた姿勢で同時に移動させることもできる。そ
の際に、図示しないが、各葉たばこ連移動用器具の円筒
状本体部分の端部に所定高さのフランジを立てておくこ
とは有効であり、相互の衝接が確実となる。さらに、必
要に応じてそこをネジ止めによりあるいはクリップやク
ランプ等により連結してもよく、それにより、移動はさ
らに確実となる。

【００２９】また、図示しないが、乾燥施設に設ける上
下方向に位置する支持部材の端部をそれぞれを延長し、
適宜の手段により一方から他方への連続した乗り換えが
可能となるようにすることにより、本発明による葉たば
こ連移動用器具を用いた葉たばこ連の吊り替えは一層容
易となる。

【００３０】

【発明の効果】本発明による葉たばこ連移動用器具を用
いることにより、従来どおりの取り付け金具を用いて吊
り下げられた多数の葉たばこ連を、同じ吊り込み間隔
で、あるいは間隔を狭めてより多数の葉たばこ連を、同
時に移動及び移し替えることが可能となる。特別な取り
付け金具を用いないことから、乾燥処理にかかるコスト
も高騰させず、また、取り付け金具の保管スペースも従
来とほぼ同じでよく、葉たばこの乾燥処理が簡素化され
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による葉たばこ連移動用器具の使用状態
を説明する斜視図。

【図２】図１に示す葉たばこ連移動用器具の平面図
（ａ）と底面図（ｂ）。

【図３】図１に示す葉たばこ連移動用器具の支持部材へ
の取り付け方を説明する図。

【図４】図１に示す葉たばこ連移動用器具の支持部材へ
の取り付け方を説明する図。

【図５】従来のローラーを持つ吊り掛け具の使用状態を
説明する図。

【符号の説明】

Ｔ…葉たばこ、Ｐ…パイプ状の支持部材、１…葉たばこ
連移動用器具、２…円筒状の本体部分、３…ころがり案
内部材、４…転動体、５…棒状部材、６…フック、１０
…葉たばこ連縄、２０…取り付け金具、２１…湾曲係止
部、２２…屈曲止め部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 薄板部材を円筒状に湾曲させた円筒状本
   体部分と、該円筒状本体部分に取り付けられた複数個の
   ころがり案内部材とを有し、該ころがり案内部材は前記
   円筒状本体部分の内周面側に転動体の一部を露出させた
   状態とされていることを特徴とする葉たばこ連移動用器
   具。
2. 【請求項２】 該ころがり案内部材は該円筒状本体部分
   の長手方向の端部近傍にそれぞれ２個ずつ少なくとも取
   り付けられていることを特徴とする請求項１記載の葉た
   ばこ連移動用器具。
3. 【請求項３】 該円筒状本体部分の長手方向の端部近傍
   には棒状部材をさらに取り付けていることを特徴とする
   請求項１又は２記載の葉たばこ連移動用器具。
4. 【請求項４】 該棒状部材の先端にはフックとして機能
   する折曲部が形成されていることを特徴とする請求項３
   記載の葉たばこ連移動用器具。