JP2009112215A - 葉たばこ吊具およびその支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪の脱輪による葉たばこ吊具の落下防止と、葉たばこ乾燥室の側壁近傍の温風の吹き抜け防止を同時に図り、葉たばこ作業の軽労働化と葉たばこ乾燥の品質向上を図ることのできる、葉たばこ吊具とその支持構造を提供する。
【解決手段】 葉たばこ吊具10は、各々2本の杆材12a,13aが略平行に連結されたフォーク付きラック12および受けラック13と、両ラックを両端部で所定の間隔を置いて着脱可能に連結する連結部14とを備え、車輪11が葉たばこ乾燥室1の両側壁2aガイドレール3の上面に載置された状態において、車輪11を支持する脚部16によって、葉たばこ吊具10の、両ラックのうち上側に位置する2本の杆材12a,13aが、車輪11の直径Dの半分以上でかつ各ガイドレール3の上面のラック側から2cm以上立ち上がるガイド壁8の上端から所定の間隔Sを置いてその上側に保持される構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、葉たばこ乾燥用に用いられる葉たばこ吊具と、葉たばこ乾燥室内におけるその支持構造に関する。
葉たばこ乾燥用に用いる従来一般の葉たばこ吊具は、図5に示すように、フォーク付きラック52および受けラック53と、両ラック52,53を所定の間隔を置いて互いに連結する連結具54とから構成され、葉たばこAの葉柄部a1と葉中部a2の二箇所をフォーク55で串刺しにした状態で葉詰めを行い、葉たばこAが垂直姿勢となるように作業機械で90度反転させ、葉たばこ乾燥室1内へ吊り込まれるようになっている。
また、葉たばこ乾燥室1内での移動は、葉たばこ吊具50の両端に取付け金具56によって回転自在に取付けられ、葉たばこ乾燥室1の両側壁2aに取り付けられたガイドレール57の上面に載置される車輪51を介して行われる。この種の車輪付きの葉たばこ吊具としては、特開2000−93148号(特許文献1)に開示された構造が知られている。
一方、ガイドレール57は葉たばこ乾燥室1のコンテナ2の両側壁2aに取り付けられた断面L形の取付け部材58と、その水平部の上面に取り付けられるガイドレール本体59とから構成され、ガイドレール本体59の上面には、車輪51が載置されるガイド面59aと、ラック側に車輪51の脱輪を防止するためのガイド壁59bが設けられている。
しかしながら、従来一般の葉たばこ吊具50は、図5に示すように、車輪51の直径Dに比べてガイド壁59bの高さhが低く、車輪51の走行時に車輪51がガイド壁59bの側面をせり上がり、乗り越えて脱輪するおそれがあり、吊り込み作業には最新の注意が必要とされていた。
吊り込み時に車輪51が脱輪すると、葉詰め状態の葉たばこ吊具50がガイドレール57から落下し、落下した重量物(約40kg)である葉たばこ吊具50を元のレール位置に戻す持ち上げ作業は大変な重労働であった。また、乾燥後の取り降ろし時に葉たばこ吊具50が落下すると、乾燥葉が損傷して、商品価値を低下させる要因(葉の破砕や形状破損など)を招くおそれがあった。
さらには、葉たばこ乾燥中に、葉たばこ乾燥室1の側壁2aの内側を吹き上げる温風が、図5の矢印Bのように、ガイドレール57と葉たばこ吊具50の連結具54との間を吹き抜け、変流や縮流の発生による葉たばこAの乾燥ムラや、熱損失の発生による乾燥時間の延長の問題があった。
また、葉たばこ吊具50を利用した葉たばこAの乾燥では、乾燥させる葉たばこAに乾燥室1の下部に配置した整流板によって均一な温風を吹き上げる必要があるところ、葉たばこ吊具50からの落葉があると、温風の流れを妨げる変流を発生させ、葉たばこの乾燥ムラを生じさせる原因となっていた。従来の葉たばこ吊具50によると、図5に示すように、葉たばこAの葉柄部a1におけるフォーク55のピッチP3と葉中部a2におけるフォーク55のピッチP4が略同一とされているので、葉たばこAの着位や葉柄(葉の大きさや形状)に関係なく葉詰めされている。その結果、特に小柄の葉たばこで落葉が目立って多く発生し、前述した問題となっていた。落葉が多くなると、葉柄部を上に突出させた状態(図5の突出長さL)での葉詰めとなるため、乾燥中にその突出部分が折れ曲がり、温風の通過の妨げを助長することにもなっていた。
特開2000−93148号公報
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、車輪の脱輪による葉たばこ吊具の落下防止と、葉たばこ乾燥室の側壁近傍の温風の吹き抜け防止を同時に図り、葉たばこ作業の軽労働化と葉たばこ乾燥の品質向上を図ることのできる、葉たばこ吊具とその支持構造を提供することを目的とする。また、乾燥中に葉たばこの落葉を防ぐことのできる葉たばこ吊具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る請求項1の葉たばこ吊具は、
葉たばこ乾燥室内の両側壁に取り付けられたガイドレールの上に載置される移動用の車輪を介して支持される葉たばこ吊具において、
各々2本の杆材が略平行に連結されたフォーク付きラックおよび受けラックと、いずれか一方のラックの両端部に設けられ両ラックを所定の間隔を置いて着脱可能に連結する連結具とを備え、
前記車輪は、ガイドレールの上面に載置された状態において、両ラックのうち上側に位置する2本の杆材の各両端から垂設され、車輪の直径の半分以上でかつ各ガイドレールの上面のラック側から2cm以上立ち上がるガイド壁の上端から所定の間隔を置いてその上側に両ラックのうち上側の2本の杆材を保持する脚部材によって支持されることを特徴とする。
請求項1の葉たばこ吊具によると、車輪の直径の半分以上でかつガイドレールの上面のラック側から2cm以上立ち上がるガイド壁と、車輪を支持し、かつ、葉たばこ吊具の、両ラックのうち上側に位置する2本の杆材を、前記ガイド壁の上端から所定の間隔を置いてその上側に保持する脚部材との組み合わせによって、ガイドレールからの車輪の脱輪を確実に防止する。これにより、乾燥室内への吊り込み時や乾燥後の取り降ろし時におけるガイドレールからの脱輪による吊具の落下を防ぐことができる。
また、ガイドレールからの車輪の脱輪を確実に防止することから、乾燥室内への吊り込み時に脱輪により乾燥室内に落下した重い吊具を元のレール位置に戻す持ち上げ作業が不要となり、葉たばこ乾燥作業の重労働から開放される。また、乾燥葉の損傷を防ぐことができる。
そして、落下した吊具を元のレール位置に戻す持ち上げ作業が不要となることから、ガイドレールのラック側のガイド壁と葉たばこ吊具の両端の連結ガイド板との間の隙間を可能な限り狭くすることができ、これにより、葉たばこ乾燥中に、葉たばこ乾燥室の両側壁の近傍を吹き上げる温風が、ガイドレールのガイド壁と前記連結ガイド板との間の隙間を吹き抜けることが抑制され、かかる吹き抜け抑制作用によって、葉たばこ乾燥室内の温風ムラ、変流、縮流の発生を防ぎ、十分な整流効果を発揮させることができる。
これにより、葉たばこ乾燥室内の葉たばこの乾燥ムラが無くなり、乾燥葉の品質が向上し、また、葉たばこ乾燥室内を吹き上げる温風が葉たばこ吊具の連結部間の葉詰め領域に集中し、熱損失が無くなり、葉たばこの乾燥時間の延長を防止する。
ガイドレールのガイド壁と連結ガイド板との間隔を狭くすることにより、葉たばこ吊具の両端のガイド板間が拡大し、葉たばこ吊具への葉たばこの葉詰め量を増量することができる。
本発明に係る請求項2の葉たばこ吊具は、各連結具の主部材である連結ガイド板とこれに相対するガイドレールのガイド壁との間の隙間が1cm以下であることを特徴とする。
請求項2の葉たばこ吊具によれば、吊具の両端に位置する連結ガイド板とこれに相対するガイドレールのガイド壁との間の隙間を1cm以下と非常に小さくすることにより、葉たばこの乾燥中に乾燥室の下部から吹き上げる温風の、前記連結ガイド板とガイド壁との間の隙間の吹き抜け量が大幅に減少し、これによって、乾燥室内の温風ムラ、変流、縮流の発生をより一層防ぎ、より一層の整流効果を発揮する。
本発明に係る請求項3の葉たばこ吊具は、前記フォーク付きラックの、葉たばこの葉中部を刺す側のフォークのピッチが、葉たばこの葉柄部を刺す側のフォークのピッチよりも狭いことを特徴とする。
請求項3の葉たばこ吊具によれば、葉たばこの葉柄部よりも葉中部におけるフォークのピッチを狭くすることによって、葉の位置にかかわらず、葉たばこへの串刺しを確実なものとする。これにより乾燥中における葉たばこの落葉や葉柄部の折れ曲がりを防止する。
本発明に係る請求項4の葉たばこ吊具の支持構造は、請求項1に記載の葉たばこ吊具が葉たばこ乾燥室内のガイドレールの上に載置される移動用の車輪を介して支持された状態において、
前記ガイドレールを、葉たばこ乾燥室内の両側壁に取り付けられた取付け部材と、同取付け部材の上に取り付けられ、車輪が載置されるガイド面と、前記車輪の直径の半分以上の高さでかつガイド面のラック側に円弧状のコーナー部を介して2cm以上立ち上がるガイド壁とを含むガイドレール本体とから構成し、
前記車輪がガイドレールの上面に載置された状態において、同車輪を支持する脚部材によって、葉たばこ吊具の両ラックのうち上側に位置する2本の杆材が、前記ガイド壁の上端から所定の間隔を置いてその上側に保持されることを特徴とする。
請求項4の葉たばこ吊具の支持構造によると、車輪の直径の半分以上の高さでかつガイドレールのガイド面のラック側から2cm以上立ち上がるガイド壁と、ガイド面に載置される車輪を支持し、葉たばこ吊具の、両ラックのうち上側に位置する2本の杆材を、ガイド壁の上端から所定の間隔を置いてその上側に保持する脚部との組み合わせによって、ガイドレールからの車輪の脱輪を確実に防止する。ガイドレールは、ガイド面とガイド壁との間に円弧状のコーナー部があることにより、同コーナー部が車輪のせり上がりを抑制する。これにより、乾燥室内への吊り込み時や乾燥後の取り降ろし時におけるガイドレールからの脱輪による吊具の落下が防止される。
また、車輪の脱輪防止および吊具の落下防止の効果によって、ガイドレールのラック側のガイド壁と葉たばこ吊具の両端の連結兼用ガイド板との間の間隔を狭小化することができ、葉たばこの乾燥中に、乾燥室の下部から吹き上げる温風の、各葉たばこ吊具の両端の連結ガイド板とガイドレールのガイド壁との間の隙間の吹き抜けを抑制し、乾燥室内の温風ムラ、変流、縮流などを無くし、十分な整流効果を発揮させることができる。これにより、葉たばこの乾燥ムラを無くして、乾燥葉の品質を向上させ、温風の熱損失を無くして乾燥機の熱効率を上げることができる。
以上説明したように、本発明に係る葉たばこ吊具によると、ガイドレールの上面のラック側から車輪の直径の半分以上の高さでかつガイドレールのガイド面のラック側から2cm以上立ち上がるガイド壁と、ガイド面に載置される車輪を支持し、かつ、葉たばこ吊具の、両ラックのうち上側に位置する2本の杆材の各両端から垂設され、前記ガイド壁の上端から所定の間隔を置いてその上側に両ラックのうち上側の2本の杆材を保持する脚部材との組み合わせによって、ガイドレールからの車輪の脱輪を確実に防止して、乾燥室内への吊り込み時や乾燥後の取り降ろし時におけるガイドレールからの脱輪による吊具の落下を防ぐことができ、また、これにより、ガイドレールのガイド壁と葉たばこ吊具の両端の連結ガイド板との間の隙間を狭小化して、乾燥中に乾燥室の下部から吹き上げる温風の、同隙間からの吹き抜けを防止し、葉たばこの乾燥ムラを無くして、乾燥葉の品質を向上させることができるという優れた効果を奏する。
また、本発明に係る葉たばこ吊具の支持構造によると、ガイドレールからの葉たばこ吊具の落下防止と、乾燥室内の温風ムラを抑制して、葉たばこの乾燥ムラを無くし、葉たばこ乾燥の品質を向上させることができるという優れた効果を奏する。
本発明を実施するための最良の形態を図1ないし図4を参照して説明する。図1および図2において、1は葉たばこ乾燥室、10は葉たばこ吊具である。
まず、葉たばこ乾燥室1は、図2に示すように、熱風発生装置(図示せず)によって生成された高温の乾燥空気(温風)を下部から整流板(図示せず)を通して内部に吹き上げ、内部の葉たばこAを乾燥させるもので、コンテナ2の両側壁2aの内面には、葉たばこ吊具10の両端を水平支持し、葉たばこ吊具10をコンテナ2の奥方に案内するガイドレール3が上下2段にわたり(図2には上段のみ示す)、それぞれ取り付けられている。
ガイドレール3は、コンテナ2の側壁2aの内面に取り付けられたL字形の取付け部材4と、同取付け部材4の水平部4aの上面に取付支持されたガイドレール本体5とから構成されている。ガイドレール本体5は、図3に示すように、上面に葉たばこ吊具10を前後に移動させる車輪11が載置されるガイド面6aをもつガイド部6と、ガイド部6のラック側に円弧状のコーナー部7を介してガイド面6aから2cm以上、図示例では2.5cmの高さHだけガイド面6aから立ち上がるガイド壁8とから構成されている。
一方、葉たばこ吊具10は、多数の葉たばこAを吊り下げて葉たばこ乾燥室1内に吊り込むためのもので、図1に示すように、フォーク付きラック12および受けラック13と、受けラック13の両端部に設けられ両ラック12,13を所定の間隔を置いて着脱可能に連結する連結具14とを備えた構成とされている。
フォーク付きラック12は、図1に示すように、長尺なチャンネル材からなる2本の杆材12a,12aが所定の間隔を置いて互いに平行に配置され、両杆材12a,12a同士が連結リンク12bで接近および離間可能に連結された構成とされている。両杆材12a,12aにはその長さ方向に小さい間隔を置いて多数のフォーク15が植設されている。フォーク付きラック12の一方の杆材12aの両端には、それぞれ他方の杆材12aへ向けて、直角に延びる脚部材16が締結ネジによって取り付けられている。脚部材16は、図2に示すように、一方の杆材12aに取り付けられる取付部16aと、取付部16aから直角に折れ曲がる脚部16bとから構成されている。各脚部材16の、脚部16bの先端外側にベアリング式の車輪11が、その回転軸11aを杆材12aの軸方向に向けて、回転自在に支持されている。
フォーク付きラック12のフォーク15は、葉たばこAを串刺し状態にして、葉たばこAを葉たばこ吊具10から吊り下げるためのもので、一方の杆材12aに植設されたフォーク15のピッチP1よりも、他方の杆材12aに植設されたフォーク15のピッチP2が狭く設定されている。すなわち、図2に示すように、葉たばこAの葉柄部a1を刺す側のフォーク15のピッチP1が広く、葉たばこAの葉中部a2を刺す側のフォーク15のピッチP2が狭く設定されている。図示例では、葉柄部a1を刺す側のフォーク15の本数が18本、葉中部a2を刺す側のフォーク15の本数が31本植設されている。
従来の葉たばこ吊具50は、図5に示すように、葉たばこAの葉柄部a1を刺す側のフォーク55のピッチP3と葉たばこAの葉中部a2を刺す側のフォーク55のピッチP4とが略同等であるのに対し、本実施形態の葉たばこ吊具10は、フォーク15の上下を合わせた総本数は従来のそれと同じであるが、葉柄部a1よりも葉中部a2におけるピッチを狭くすることによって、葉の位置にかかわらず、葉たばこAへの串刺しが確実なものになる。
受けラック13は、図1に示すように、長尺なチャンネル材からなる2本の杆材13a,13aが、フォーク付きラック12の2本の杆材12a,12aと同一の間隔を置いて、互いに平行に配置され、両杆材13a,13a同士が連結杆13bで連結された構成とされ、その両端部には当該受けラック13とフォーク付きラック12を両ラック間にフォーク15の長さに略相当する間隔を形成して連結する前記連結具14が設けられている。
この連結具14は、受けラック13の2本の杆材13a,13aの両端部に起立および倒伏可能に取付けられた連結ガイド板17と、連結ガイド板17を起立させて受けラック13とフォーク付きラック12との間の連結状態をロックするロック機構18とから構成されている。後者のロック機構18は、起立状態の連結ガイド板17の上面両角を切り欠いて形成されたガイド部にフォーク付きラック12の2本の杆材12a,12aの両端部を架設し、この状態で両フォーク付きラック12の両端の連結リンク12bに掛止されたフック杆18aに、連結ガイド板17の外面に取り付けられたロック金具18bを係合させて固定するようになっている。
受けラック13の一方の杆材13aの両端には、他方の杆材13aに向けて、直角に延びる前記同様の構成の脚部材16が締結ネジによって取り付けられ、この脚部材16の脚部16bの先端外側にベアリング式の車輪11が取り付けられている。
前記構成の葉たばこ吊具10は、収穫後の葉たばこAを、葉詰め作業台(図示せず)の上に載置された受けラック13の上面にその杆材13a,13aの長さ方向と直交する向きに多数枚並べ、その上からフォーク15を下向きにしてフォーク付きラック12を平行に降ろし、並べた各葉たばこAに各フォーク15を突き刺し、しかる後、起立状態の連結ガイド板17の各ガイド部に同ラック12の両端部を架設して、ロック金具18bにて両ラックの連結状態を固定するようになっている。
葉たばこAの葉柄部a1を刺す側のフォーク15の本数を18本と少なく、葉中部a2を刺す側のフォーク15の本数を31本と多く植設することにより、従来(葉柄部a1を刺す側の本数が24本、葉中部a2を刺す側の本数が25本)に比べて、葉中部a2におけるフォーク15の本数が1.24倍と増加し、同葉中部a2におけるフォーク15のピッチP2が葉柄部a1におけるフォーク15のピッチP1よりも狭くなり、各葉たばこAの串刺し状態を確実なものにすることができる。また、葉柄部a1におけるフォーク15の本数は従来に比べて6本も少なくなるが、本来、葉柄部a1は、葉たばこの中骨部分が大半を占めており、従来においても、フォーク本来の作用をしていない状態で使われており、葉たばこの葉たばこ吊具に対する葉詰めや乾燥に与える影響は特にない。
葉中部a2に対するフォーク15の植設本数が増えることによって、各葉たばこAに対する串刺しの確実性が増すことから、従来、図5に示すように、ラック上部から葉柄部a1を上方に大きく突出させて高い位置に葉詰めし、これによって串刺しの確実性を確保していたのに対し(図5の突出長さL)、本実施形態の葉たばこ吊具10によると、葉柄分a1をそれほど上方に突出させなくとも串刺しの確実性を確保することができ(図2の突出長さL)、これによって、葉柄部a1の折れ曲がりを防いで、葉姿の良好な乾燥を行い、また、落葉を防いで、変流の発生を抑制し、乾燥ムラの発生を防止することができる。
このようにして葉たばこ吊具10に多数の葉たばこAを葉詰めした後は、葉詰めされた葉たばこ吊具10が、作業者あるいは作業機械によって、葉たばこ乾燥室1内にその両側壁2aに取り付けられたガイドレール3の上を奥方へ吊り込まれるようになっている。すなわち、葉たばこ乾燥室1の入り口から、図2のように、ガイドレール3のガイド面6aの上に、同ガイドレール3のガイド壁8を超えて左右に延在する両ラック12,13の各一方の杆材12a,13aの両端からガイド面6aの近傍まで垂設された脚部材16,16に支持された車輪11,11が載せられ、同車輪11の走行によって、葉たばこAが吊り下げられた葉たばこ吊具10が奥方へ順次送り込まれるようになっている。
車輪11がガイドレール3のガイド面6aに載置された状態において、図3および図4に示すように、両ラック12,13の上側の2本の杆材12a,13aは、脚部材16によって、車輪11の直径Dの半分以上の高さで、かつ、ガイド面6aのラック側から2cm以上(図示例では高さH=2.5cm)立ち上がるガイド壁8の上面8aからさらに所定の隙間S(図示例では隙間S=約1cm)を置いてその上側に保持されている。また、同状態において、ガイド壁8の側面と両ラック12,13の連結ガイド板17との間の隙間Sは従来より狭く、1cm以下(図示例では隙間S=0.5cm)とされている。その結果、葉たばこ吊具10における両連結ガイド板17,17間の葉詰め領域を左右に拡大することができる。
車輪11の直径Dの半分以上の高さでかつガイドレール2のガイド面6aのラック側から2cm以上、図示例で2.5cm立ち上がるガイド壁8と、葉たばこ吊具10の、ガイド壁8の上方に位置する2本の杆材12a,13aの両端からガイド壁8を越えてガイド面6aの近傍まで垂設される高い脚部材16との組み合わせによって、ガイドレール2からの車輪11の脱輪が確実に防止される。これにより、葉たばこ吊具10を葉たばこ乾燥室1内へ吊り込む際に、ガイドレール2からの車輪11の脱輪による葉たばこ吊具10の落下を防ぐことができる。また、従来のように落下した葉たばこ吊具10を再度持ち上げて元のガイドレール2の位置に載せ直す重労働から開放される。
葉たばこ乾燥室1内に全部の葉たばこ吊具10を吊り込んだ後は、乾燥運転により、葉たばこ乾燥室1内に下部から整流板(図示せず)を介して温風が吹き上げられるが、このとき、葉たばこ乾燥室1の両側壁2aに沿って吹き上げられる温風は、葉たばこ乾燥室1の両側壁2aの全幅に亘り取付けられたガイドレール3のガイド壁8の側面と、各各葉たばこ吊具10の連結ガイド板17によって形成される隙間Sが、1cm以下と非常に狭くなっているため、温風の吹き抜けを抑制する作用が発揮され、これにより同隙間Sからの温風の吹き抜けが防止される。
これにより、葉たばこ乾燥室1内を吹き上げる温風が、葉たばこ吊具10の葉詰め領域に集中して温風の熱損失を少なくし、また、葉たばこ乾燥室1内を吹き上げる温風のムラ、変流、縮流などを無くして、葉たばこAの乾燥むらを無くし、葉たばこAの乾燥品質を向上させることができる。
乾燥運転後は、葉たばこ乾燥室1の入り口から葉たばこ吊具10を順次取り降ろすが、その際にも、ガイドレール2からの車輪11の脱輪が確実に防止され、車輪11の脱輪による葉たばこ吊具10の落下を防ぐことができる。
本実施形態によると、従来の葉たばこ吊具50に、取付金具56を取り外し、高い脚をもつ脚部材16を締結ネジで取付けるとともに、従来の葉たばこ乾燥室1の両側壁2aに取り付けられた取付部材58に対し、ガイドレール本体59を取り外し、2cm以上立ち上がるガイド壁8をもつガイドレール本体5を取り付けるだけの構造により、上に述べた車輪11の脱輪防止効果と温風の吹き抜け防止効果の双方を同時に発揮させることができ、同改造に要する費用を少なく抑えることができる。
本発明に係る葉たばこ吊具およびその支持構造は、葉たばこの乾燥に用いる葉たばこ吊具およびその支持構造として利用可能である。
本発明に係る葉たばこ吊具を示す斜視図、 本発明に係る葉たばこ吊具の支持構造を示す断面図、 本発明に係る葉たばこ吊具の支持構造を示す要部拡大断面図、 本発明に係る葉たばこ吊具の支持構造を示す要部拡大側面図、 従来の葉たばこ吊具の支持構造を示す断面図である。
符号の説明
1 葉たばこ乾燥室
2 コンテナ
2a 側壁
3,57 ガイドレール
4,58 取付部材
4a 水平部
5,59 ガイドレール本体
6 ガイド部
6a,59a ガイド面
7 コーナー部
8,59b ガイド壁
10,50 葉たばこ吊具
11,51 車輪
11a 回転軸
12,52 フォーク付きラック
12a,13a 杆材
12b 連結リンク
13,53 受けラック
13b 連結杆
14,54 連結具
15,55 フォーク
16 脚部材
16a 取付部
16b 脚部
17 連結ガイド板
18 ロック機構
18a フック杆
18b ロック金具
56 取付け金具
A 葉たばこ
a1 葉たばこの葉柄部
a2 葉たばこの葉中部
D 車輪の直径
h,H ガイド面からのガイド壁の高さ
L 両ラックの上面からの葉柄部の突出長さ
P1,P3 葉たばこの葉柄部を刺す側のフォークのピッチ
P2,P4 葉たばこの葉中部を刺す側のフォークのピッチ
ガイド壁の側面と両ラックの連結ガイド板との間の隙間
ガイド壁の上面と両ラックの上側の2本の杆材との間の隙間

Claims (4)

  1. 葉たばこ乾燥室内の両側壁に取り付けられたガイドレールの上に載置される移動用の車輪を介して支持される葉たばこ吊具において、
    各々2本の杆材が略平行に連結されたフォーク付きラックおよび受けラックと、いずれか一方のラックの両端部に設けられ両ラックを所定の間隔を置いて着脱可能に連結する連結部とを備え、
    前記車輪は、ガイドレールの上面に載置された状態において、両ラックのうち上側に位置する2本の杆材の各両端から垂設され、車輪の直径の半分以上でかつ各ガイドレールの上面のラック側から2cm以上立ち上がるガイド壁の上端から所定の間隔を置いてその上側に両ラックのうち上側の2本の杆材を保持する脚部材によって支持されることを特徴とする葉たばこ吊具。
  2. 各連結具の主部材である連結ガイド板とこれに相対するガイドレールのガイド壁との間の隙間が1cm以下である、ことを特徴とする請求項1に記載の葉たばこ吊具。
  3. 前記フォーク付きラックは、葉たばこの葉中部を刺す側のフォークのピッチが、葉たばこの葉柄部を刺す側のフォークのピッチよりも狭い、ことを特徴とする請求項1または2に記載の葉たばこ吊具。
  4. 請求項1に記載の葉たばこ吊具の支持構造であって、
    請求項1に記載の葉たばこ吊具が葉たばこ乾燥室内のガイドレールの上に載置される移動用の車輪を介して支持された状態において、
    前記ガイドレールは、葉たばこ乾燥室内の両側壁に取り付けられた取付け部材と、当該取付け部材の上に取り付けられ、車輪が載置されるガイド面と、前記車輪の直径の半分以上の高さでかつガイド面のラック側に円弧状のコーナー部を介して2cm以上立ち上がるガイド壁とを含むガイドレール本体とから構成され、
    前記車輪がガイドレールの上面に載置された状態において、同車輪を支持する脚部材によって、葉たばこ吊具の両ラックのうち上側に位置する2本の杆材が、前記ガイド壁の上端から所定の間隔を置いてその上側に保持される、ことを特徴とする葉たばこ吊具の支持構造。
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