JPH023525B2 - - Google Patents
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- JPH023525B2 JPH023525B2 JP15975580A JP15975580A JPH023525B2 JP H023525 B2 JPH023525 B2 JP H023525B2 JP 15975580 A JP15975580 A JP 15975580A JP 15975580 A JP15975580 A JP 15975580A JP H023525 B2 JPH023525 B2 JP H023525B2
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- Japan
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- magnetic
- core
- stated
- adhesive
- ribbon
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- Expired
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F3/00—Cores, Yokes, or armatures
- H01F3/02—Cores, Yokes, or armatures made from sheets
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
本発明は、磁性薄帯を接着あるいは含浸してな
る磁心において接着含浸による磁気特性の劣化に
対する改良に関するものである。 従来、金属軟磁性材料を磁心として用いる場合
渦電流の発生による電力の損失を低減する為に、
材料を薄帯化し、それらを含浸あるいは接着しブ
ロツク化して用いる事が多かつた。含浸あるいは
接着してブロツク化するのは、含浸層あるいは接
着層が層間絶縁層として働き電力の損失を低減す
るのに役立つ為と部品組立て上と部分使用上の取
り扱い性をよくする為である。 しかしながら、磁性材料は一般には磁気歪を有
する為、含浸あるいは接着する為に求いる含浸剤
あるいは接着剤が硬化する際収縮する事により、
磁性材料に及ぼす応力の為に、含浸あるいは接着
により磁性特性が劣化する事が多かつた。 特に最近、非晶質磁性薄帯が、従来の結晶質材
料にない優れた軟磁気特性のゆえに注目されてい
るが、安価で且つ高飽和磁束密度を有するFe基
材料料では磁気歪がλs=30×10-6程度と大きく、
前述の接着剤の収縮応力による磁気特性の劣化が
問題となり、非晶質磁性薄帯を磁心材料として実
用化する際の大きな障害となつていた。 すなわち従来よく用いられているエポキシ樹脂
系接着剤やワニス含浸剤では磁気特性の劣化が著
しい。これは、用いた接着剤が硬化時に収縮して
(4〜6%)収縮応力が発生すること、硬化温度
から室温に戻す過程で接着剤と磁気薄帯との熱膨
張率の差による応力が発生することなどにより、
磁気特性が劣化した為である。 本発明は上記従来技術の欠点を改良し、接着及
び含浸時の磁気特性劣化の少ない磁心を提供する
事を目的とする。 本願発明者等は従来用いられている硬い接着剤
のかわりに硬化後の接着剤が軟かく、弾性に富む
ものであれば、収縮や熱膨張の差により磁性薄帯
が受ける応力も小さいであろうと予想し、ゴム系
接着剤により積層、含浸して磁心を作製したとこ
ろ、磁性劣化の少ない磁心を新規に得る事に成功
し、本発明をなすに至つたものである。 次に本発明の内容を実施例に従い具体的に説明
する。 実施例 1 原子%でFe78Si10B12の組成を有する、20mm巾
の非晶質薄帯の片面に、各種の接着剤を塗布した
後これを内経20mm、外径30mmのトロイダル状に巻
きコアを作製した。 その後、商用周波数での磁気特性を評価し各種
接着剤の比較をした。その結果を第1表及び第1
図に示す。
る磁心において接着含浸による磁気特性の劣化に
対する改良に関するものである。 従来、金属軟磁性材料を磁心として用いる場合
渦電流の発生による電力の損失を低減する為に、
材料を薄帯化し、それらを含浸あるいは接着しブ
ロツク化して用いる事が多かつた。含浸あるいは
接着してブロツク化するのは、含浸層あるいは接
着層が層間絶縁層として働き電力の損失を低減す
るのに役立つ為と部品組立て上と部分使用上の取
り扱い性をよくする為である。 しかしながら、磁性材料は一般には磁気歪を有
する為、含浸あるいは接着する為に求いる含浸剤
あるいは接着剤が硬化する際収縮する事により、
磁性材料に及ぼす応力の為に、含浸あるいは接着
により磁性特性が劣化する事が多かつた。 特に最近、非晶質磁性薄帯が、従来の結晶質材
料にない優れた軟磁気特性のゆえに注目されてい
るが、安価で且つ高飽和磁束密度を有するFe基
材料料では磁気歪がλs=30×10-6程度と大きく、
前述の接着剤の収縮応力による磁気特性の劣化が
問題となり、非晶質磁性薄帯を磁心材料として実
用化する際の大きな障害となつていた。 すなわち従来よく用いられているエポキシ樹脂
系接着剤やワニス含浸剤では磁気特性の劣化が著
しい。これは、用いた接着剤が硬化時に収縮して
(4〜6%)収縮応力が発生すること、硬化温度
から室温に戻す過程で接着剤と磁気薄帯との熱膨
張率の差による応力が発生することなどにより、
磁気特性が劣化した為である。 本発明は上記従来技術の欠点を改良し、接着及
び含浸時の磁気特性劣化の少ない磁心を提供する
事を目的とする。 本願発明者等は従来用いられている硬い接着剤
のかわりに硬化後の接着剤が軟かく、弾性に富む
ものであれば、収縮や熱膨張の差により磁性薄帯
が受ける応力も小さいであろうと予想し、ゴム系
接着剤により積層、含浸して磁心を作製したとこ
ろ、磁性劣化の少ない磁心を新規に得る事に成功
し、本発明をなすに至つたものである。 次に本発明の内容を実施例に従い具体的に説明
する。 実施例 1 原子%でFe78Si10B12の組成を有する、20mm巾
の非晶質薄帯の片面に、各種の接着剤を塗布した
後これを内経20mm、外径30mmのトロイダル状に巻
きコアを作製した。 その後、商用周波数での磁気特性を評価し各種
接着剤の比較をした。その結果を第1表及び第1
図に示す。
【表】
磁心として特に重要な特性である50Hzでの鉄損
は、ゴム系接着剤を用いる事により初めて、接着
しないコアに比較して20%以下の増大にとどめる
事が可能となつた。又第1図の直流B−Hカーブ
からゴム系接着剤によるコアは、エポキシ系やワ
ニスによるコアに比較して、応力が少ない事が読
みとれる。 実施例 2 原子%でFe75Cr3Si8B10の組成を有する15mm巾
の非晶質薄帯を10φ−6φのリング状に打ち抜き、
これを各種の接着剤により積層接着してコアを作
製した。 その後20KHzでの磁気特性を評価し、各種接着
剤の比較をした。その結果を第2表及び第2図に
示す。
は、ゴム系接着剤を用いる事により初めて、接着
しないコアに比較して20%以下の増大にとどめる
事が可能となつた。又第1図の直流B−Hカーブ
からゴム系接着剤によるコアは、エポキシ系やワ
ニスによるコアに比較して、応力が少ない事が読
みとれる。 実施例 2 原子%でFe75Cr3Si8B10の組成を有する15mm巾
の非晶質薄帯を10φ−6φのリング状に打ち抜き、
これを各種の接着剤により積層接着してコアを作
製した。 その後20KHzでの磁気特性を評価し、各種接着
剤の比較をした。その結果を第2表及び第2図に
示す。
【表】
磁心として特に重要な特性である20kHzでの鉄
損はゴム系接着剤を用いる事により初めて、接着
しないコアに比較して20%以下の増大にとどめる
事が可能になつた。又第2図の直流B−Hカーブ
からゴム系接着剤によるコアは、エポキシ系やワ
ニスによるコアに比較して応力が少ない事が読み
とれる。 実施例において述べた如く、ゴム系接着剤によ
り磁心を形成した場合の特性劣化を例えば鉄損に
ついては20%以下に押える事が可能になつた。 又本発明は非晶質合金薄帯にのみ限定されるも
のではなく、磁歪を有する一般の金属軟磁性材料
にも適用できる事はもちろんである。
損はゴム系接着剤を用いる事により初めて、接着
しないコアに比較して20%以下の増大にとどめる
事が可能になつた。又第2図の直流B−Hカーブ
からゴム系接着剤によるコアは、エポキシ系やワ
ニスによるコアに比較して応力が少ない事が読み
とれる。 実施例において述べた如く、ゴム系接着剤によ
り磁心を形成した場合の特性劣化を例えば鉄損に
ついては20%以下に押える事が可能になつた。 又本発明は非晶質合金薄帯にのみ限定されるも
のではなく、磁歪を有する一般の金属軟磁性材料
にも適用できる事はもちろんである。
第1図および第2図は、従来品と本発明品との
直流B−Hカーブの比較図である。 1:接着なし、2:ニトリルゴム、3:エポキ
シ樹脂。
直流B−Hカーブの比較図である。 1:接着なし、2:ニトリルゴム、3:エポキ
シ樹脂。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 軟磁気特性を有する磁性薄帯を積層又はトロ
イダル巻きしてなる磁性体部と、該磁性体部の間
に介在して該磁性体部を相互に接着する接着層か
らなる磁心において、該接着層が特にゴム系接着
材からなる事を特徴とする磁心。 2 特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、
上記磁性薄帯がトロイダルに巻かれている事を特
徴とする磁心。 3 特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、
上記磁性薄帯がトロイダルに巻かれた後、切断さ
れたカツトコアである事を特徴とする磁心。 4 特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、
上記磁性薄帯がEの形状とIの形状に打ち抜きの
後、積層されたEIコアである事を特徴とする磁
心。 5 特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、
上記磁性薄帯がリングの形状に打ち抜きされた
後、積層されたリング積層コアである事を特徴と
する磁心。 6 特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、
上記磁性薄帯が50%以上非晶質である事を特徴と
する磁心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15975580A JPS57103302A (en) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | Magnetic core |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15975580A JPS57103302A (en) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | Magnetic core |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57103302A JPS57103302A (en) | 1982-06-26 |
JPH023525B2 true JPH023525B2 (ja) | 1990-01-24 |
Family
ID=15700545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15975580A Granted JPS57103302A (en) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | Magnetic core |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57103302A (ja) |
-
1980
- 1980-11-13 JP JP15975580A patent/JPS57103302A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57103302A (en) | 1982-06-26 |
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