JPH0235069B2 - Kohatsushokuseisenikozobutsunoseizohoho - Google Patents

Kohatsushokuseisenikozobutsunoseizohoho

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JPH0235069B2
JPH0235069B2 JP4511283A JP4511283A JPH0235069B2 JP H0235069 B2 JPH0235069 B2 JP H0235069B2 JP 4511283 A JP4511283 A JP 4511283A JP 4511283 A JP4511283 A JP 4511283A JP H0235069 B2 JPH0235069 B2 JP H0235069B2
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JP
Japan
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water
silicon oxide
resin
present
soluble resin
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JP4511283A
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Inventor
Masao Seki
Katsuo Sugano
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は耐久性に優れた高発色性繊維構造物の
製造方法に関するものである。 合成繊維、特にポリエステル繊維は、そのすぐ
れた物理特性、化学特性を有するが故に、衣料
用、工業用に広く使用されている。しかしウー
ル、絹などの天然繊維、レーヨン、アセテートな
どの半合成繊維に比べ鮮明性、色の深み、特に黒
色の発色が劣る重大な欠点を有している。これは
ポリエステル系繊維が染料の内では分子吸光係数
の小さい、鮮明性に乏しい分散染料で染色される
こと、またポリエステル系繊維の屈折率が1.7程
度と高く、空気との屈折率差が大きいため入射光
の繊維内部への侵入が阻害されることによる。ま
たポリエステル系繊維は溶融紡糸法で製造される
ため、そのなめらかな表面が、繊維と空気との界
面での鏡面反射を助長し、入射光の侵入をさらに
困難なものとしている。 従来、これらのポリエステル系繊維の発色性、
色の深味の向上を目的として、 (1) 有機合成繊維にグロー放電プラズマ中でプラ
ズマ照射して繊維表面に0.1〜0.5μの凹凸を付
与する方法(特開昭52−99400号公報)。 (2) 繊維表面に低屈折率成分の薄膜をほどこす方
法(特開昭53−111192号公報)。 (3) 平均粒径80mμ以下であるシリカゾルなどの
無機微粒子を0.5〜10重量パーセント添加した
ポリエチレンテレフタレート繊維をアルカリ溶
解処理し、特定の表面構造を付与する方法(特
開昭54−120728号公報)。 などが提案されている。 これらのうち(1)の方法はプラズマ放電の設備が
高いため、コストアツプが大きくなることおよび
顕著な発色性向上効果が期待できないなどの問題
点があつた。 また(2)の方法は、繊維表面に低屈折率成分被膜
を付着せしめる方法であるため、容易にでき、し
かもその発色性向上効果は大きいものがあるが、
該被膜の洗濯(ドライクリーニング、家庭洗濯)
による耐久性に問題があつた。 さらに(3)の方法は、繊維軸方向にタテ長な特定
の表面凹凸を付与できるため、発色性向上はある
程度向上するものの、その効果には限界がある。 本発明者らは、繊維の種類、形態をとわず、効
果的に発色性を向上できしかも耐久性(耐洗タク
性、耐ドライクリーニング性)を有する繊維構造
物の製造方法に関し鋭意検討し、本発明に到つ
た。 すなわち本発明は次の構成を有する。 (1) ポリアミドおよびポリウレタン、ポリアクリ
ルアミドから選ばれた一種または二種以上から
なるカチオン性水溶液樹脂によりアニオン性の
コロイダルシリカを水に分散させてなる処理液
に、重量比で、該樹脂成分1に対して無機塩を
0.2〜5.0添加した後、該処理液で繊維構造物を
処理することを特徴とする高発色性繊維構造物
の製造方法。 (2) 無機塩が、塩化物または硫酸塩、過硫酸塩か
ら選ばれた少なくとも1種である特許請求の範
囲第1項記載の高発色性繊維構造物の製造方
法。 本発明はあらゆる種類の繊維構造物に対し適用
可能であり、広く天然繊維、合成繊維あるいはこ
れらの混用品に適用することができる。 ここでいう繊維構造物とは、ワタ、トウ、スラ
イバー、糸、布帛、フエルトなどあらゆる形態の
ものをいう。 本発明はアニオン性コロイダルシリカ水分散液
にカチオン性水溶性樹脂を加えさらにこの水系樹
脂液に無機塩を加えることに特徴がある。 酸化ケイ素粒子は屈折率が1.47と低く該粒子を
繊維表面上に配列させることは、低屈折率物の被
覆効果と粒子による表面粗化効果により繊維の光
学的性質に変化を与え、色を濃く、鮮明にする手
段としてきわめて有効である。しかし酸化ケイ素
のみはでは粒子のマイグレーシヨンが発生し、粒
子を繊維表面に均一に被覆することは難かしく、
また繊維表面上にある酸化ケイ素粒子は洗タクに
より脱落しやすいという基本的欠点を防止しえな
い。しかるに酸化ケイ素の均一被膜化及び耐洗タ
ク性向上には本発明におけるカチオン性水溶性樹
脂がきわめて大きな効果をもたらすのである。 本発明でいう酸化ケイ素とは0.5〜100mμの粒
子径で水中に均一に分散しているもので、水に分
散させた時にアニオン性を示すもので、さらに好
ましくは10〜50mμが良い。 本発明のカチオン性水溶性樹脂(以下単に水溶
性樹脂という)とは、ポリアミド系、ポリウレタ
ン系、ポリアクリルアミド系の一種または二種以
上を混合して用いる。すなわち、本発明は上記酸
化ケイ素を水中に分散させたアニオンのコロイダ
ルシリカをカチオン性水溶性樹脂により被覆し
て、このカチオン性水溶性樹脂を水に分散させる
ものである。 本発明の水溶性樹脂は公知のものが使用でき特
に制限はないが、ポリアミド樹脂としては例え
ば、尿素とN−アルキルイミノビスプロピルアミ
ンとε−カプロラクタムをモル比で1:1:1お
よび1:1:10の割合で反応させて得られるポリ
アミド尿素 R:炭素数1〜3のアルキル基 n=1〜10の整数 または、ポリアミドを溶解した状態でアルコー
ル、ホルマリン、および酸性触媒の存在下にN−
アルコキシメチル化したものや高級脂肪酸とポリ
アルキルポリアミンの縮合物から得られるもの、
またはジアルキルアミノ−ε−カプロラクタムま
たは、該ポリアミドとε−カプロラクタムの共重
合物などであり、これらにエピハロヒドリン(エ
ピクロルヒドリン又はエピグロムヒドリン等)お
よび/またはベンジルクロライド、ホルムアルデ
ヒドを反応させて得られる水溶性カチオン性ポリ
アミドが特に好ましい。 また水溶性ポリウレタンとしては例えばプロピ
レンオキシドとエチレンオキシドのブロツクまた
はランダム共重合ポリエーテルジオールとヘキサ
メチレンジイソシアネートや、またはキシレンジ
イソアネートなどからなるウレタンポリマーの遊
離のイソシアネート基を重亜硫酸塩でブロツクし
たものがあげられる。 本発明における水溶性樹脂の添加量は、酸化ケ
イ素の粒子径により異なり、酸化ケイ素粒子に均
一に吸着する量が存在すれば充分であるが、その
混合比が本発明においてきわめて重要であり、粒
径に適した混合量を選択する必要がある。例えば
7mμの粒子径を有する酸化ケイ素1に対して
0.2〜1、好ましくは0.4〜0.6の、10〜20mμの粒
子径のものでは酸化ケイ1に対し0.1〜0.8、好ま
しくは0.3〜0.5の、また粒径40〜50mμの酸化ケ
イ素1に対しては0.05〜0.2、好ましくは0.08〜
0.15の水溶性樹脂を混合するのが良い。水溶性樹
脂量は酸化ケイ素の表面積により適正な量が決ま
るようである。 上記の適正な混合比を採用することにより、酸
化ケイ素と水溶性樹脂の混合物が単繊維表面上に
均一な被覆を形成し得るのである。 本発明は該樹脂水溶液にさらに無機塩を添加す
るところに特徴がある。 該無機塩は酸化ケイ素と水溶性樹脂物を有効に
繊維表面上に吸着させるために効果があり、いわ
ゆる塩析効果を供するものと思われる。 無機塩としては、特に制限はないが、塩化ナト
リウム、硫酸ナトリウム、過硫酸ナトリウムなど
が特に好ましい。酸化ケイ素と水溶性樹脂をより
有効に繊維に吸着させるため該無機塩の添加量が
きわめて重要であり、酸化ケイ素と水溶性樹脂が
適正に混合されたものにおいて、重量比で樹脂成
分1に対して0.2〜0.5であり、好ましくは1.0〜
2.5であり、これをはずれるものは樹脂の吸着向
上がきわめて小さい。本発明の無機塩の効果は、
酸化ケイ素の水溶性樹脂分散液においてはじめて
発揮せしめ得るもので、水に不溶である酸化ケイ
素粒子を水溶性樹脂が覆うことにより、見掛け
上、水溶化させることにより塩析効果が得られる
と思われる。 本発明の加工方法は特に限定されるものではな
く、パツドードライ法、パツドスチーム法、スプ
レー法、浸漬法等、繊維表面に薄膜を形成できる
方法であればよいが、あらゆる繊維形体に同一の
発色性向上効果を付与するうえで、浸漬法が特に
効果的で、15℃〜50℃の低温処理においても有効
に樹脂を吸着せしめることができることは本発明
の大きな特徴である。 また本発明により樹脂液を付与した後、ロール
に巻き取り、ビニールシート等で被覆し水分の蒸
発を防止し、常法で放置するいわゆるコールドバ
ツチ樹脂加工をも可能ならしめたのである。 また本発明法を染色前の繊維構造物に対し加工
を施し、次いでプリント加工、浸染加工をしても
本発明の効果を充分に発揮できる。 また、特にアクリルニトリルを用いた繊維構造
物には、風合の変化がきわめて小さく、耐久性の
ある抗ピル性を同時に付与できる特徴も発揮でき
るのである。 以下実施例により本発明を詳細に説明する。 実施例 1 50デニール24フイラメントのセミダル糸(東レ
(株)製“テトロン”)に2300T/Mの撚りを施した
ジヨーゼツトを常法に従い、シボ立、セツト、ア
ルカリ減量(減量率20%)にした。これを
Dianix Black BG−FS(三菱化成(株)製分散染料)
15%owfを含む浴比1対40の染浴中で130℃で60
分間染色した後、常法に従い還元洗浄を行い水洗
し乾燥した。この黒色染色物を以下の処理浴中で
浴比1対30にて30℃の温度で30分間処理した後、
水洗し160℃の温度で1分間のセツトしたものの
黒色の発色性を調べた。発色性はデジタル測色色
差計(スガ試験機(株)製)で測定したL値で求め
た。ここでL値とは色の視感濃度を現わすもので
あり、L値の小さいものほど濃色であることを示
す。
【表】 本発明の酸化ケイ素(スノーテツクスOL:日
産化学(株)製アニオン性コロイダルシリカ)、水溶
性樹脂の混合量を適正化し、さらに塩化ナトリウ
ムの添加量を適正化したものは樹脂付着量が増大
し、著しい発色性向上効果が認められる。 実施例 2 黒色に染色した各種製品(東レ(株)製)を (1) 40〜50mμ酸化ケイ素(スノーテツクス
OL:日産化学(株)アニオン性コロイダルシリカ)
4g/水分散液 (2) (1)に実施例1ポリアミド樹脂0.4g/を加
えたもの (3) (2)に塩化ナトリウム6g/をさらに加えた
もの の処理液で次の方法で処理した。 (A) 浸漬後、マングルで織物重量の100%の処理
液を付着させた後、130℃の温度で乾燥。 (B) (A)と同様に樹脂液を付着させた後、ビニール
シートで被覆し20℃の温度で12時間放置した後
水洗し130℃の温度で乾燥。 (C) 1対30の浴比にて40℃で30分の浸漬処理をし
た後水洗し130℃の温度で乾燥。 結果を次表に示す。表中の数値はL値である。
【表】 本発明による処理液(3)は繊維構造物の形態をと
わず、どのような処理方法においても著しい発色
向上効果を付与できることが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリアミドおよびポリウレタン、ポリアクリ
    ルアミドから選ばれた一種または二種以上からな
    るカチオン性水溶性樹脂によりアニオン性のコロ
    イダルシリカを水に分散させてなる処理液に、重
    量比で、該樹脂成分1に対して無機塩を0.2〜5.0
    添加した後、該処理液で繊維構造物を処理するこ
    とを特徴とする繊維構造物の処理方法。 2 無機塩が、塩化物または硫酸塩、過硫酸塩か
    ら選ばれれた少なくとも1種である特許請求の範
    囲第1項記載の繊維構造物の処理方法。
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