JPH10140489A - ポリエステル系繊維および繊維製品およびその染色方法 - Google Patents

ポリエステル系繊維および繊維製品およびその染色方法

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JPH10140489A
JPH10140489A JP8302908A JP30290896A JPH10140489A JP H10140489 A JPH10140489 A JP H10140489A JP 8302908 A JP8302908 A JP 8302908A JP 30290896 A JP30290896 A JP 30290896A JP H10140489 A JPH10140489 A JP H10140489A
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JP
Japan
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polyester fiber
fiber
product
polyester
dyeing
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JP8302908A
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Takashi Ota
隆司 太田
Setsuo Taguchi
節男 田口
Kazuyoshi Okamoto
三宜 岡本
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】酸性染料および/または反応性染料による染色
を可能とし、さらに、濃色でかつ発色性と鮮明性を良好
とするポリエステル系繊維およびその染色方法を提供す
る。 【解決手段】繊維の表面に芳香族ビニル化合物とビニル
アミン等価体の共重合体を存在せしめてなることを特徴
とするポリエステル系繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸性染料および/
または反応性染料による染色を可能とし、さらに、発色
性と鮮明性を良好とするポリエステル系繊維およびその
染色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポリエステル繊維は多くの優
れた性能を有することから、合成繊維の主流として用い
られている。しかし、その染色は分散染料でかつ130
℃程度の高温で行う必要があり、耐圧容器中でのバッチ
処理を余儀なくされることから、染色加工コストが高価
になること、また、他の素材との混用が困難であること
や、加えて、濃色に染まりにくい(発色性が低い)こと
や、鮮明な色が得にくいなどの課題を有していた。
【0003】かかる課題に対して、特開平2−7468
5号公報では、メチルハイロジエンポリシロキサンを繊
維製品に付与し、低温プラズマ処理を施し、次いで耐久
性を有する繊維加工用樹脂でトッピング加工する方法が
提案されている。
【0004】また、特公平7−3032号公報では、染
色された繊維構造物が樹脂層で被覆され、その樹脂層が
被覆形成樹脂および/または無機微粒子と低屈折率ポリ
マーとからなり、さらに樹脂層にフッ素化合物の薄膜が
形成されている繊維構造物が提案されている。
【0005】さらに、特開平5−140874号公報で
は、メチルハイロジエンポリシロキサンを繊維製品に付
与し、無機ガスで低温プラズマ処理する方法が提案され
ている。
【0006】さらにまた、特開昭61−83375号公
報においては、有機高分子シリコーン(ジメチルシロキ
サン)化合物と酸化ケイ素を併用する方法が提案されて
いる。
【0007】その他、無機粒子と低屈折率ポリマーのよ
る方法(特開平1−92478号公報、特開平1−11
1072号公報、特開昭57−71475号公報)、あ
るいは、繊維の表面を粗面化する方法、繊維断面をマル
チローバルとする方法など、多くの技術が提案されてい
る。
【0008】しかしながら、上記の方法はいずれもポリ
エステルの濃色化や鮮明化において効果は認められるも
ののその効果は小さく、ポリエステルを分散染料で染色
する宿命的な課題は依然として残ったままであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酸性染料お
よび/または反応性染料による染色を可能とし、さら
に、濃色でかつ発色性と鮮明性を良好とするポリエステ
ル系繊維およびその染色方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の構成は、以下の通りである。
【0011】(1)繊維の表面に芳香族ビニル化合物と
ビニルアミン等価体の共重合体を存在せしめてなること
を特徴とするポリエステル系繊維。
【0012】(2)芳香族ビニル化合物が、スチレン、
ビニルナフタレン、ビニルビフェニル、あるいはその重
合体であることを特徴とする前記(1記載のポリエステ
ル系繊維。
【0013】(3)ビニルアミン等価体が、N−ビニル
アミン、N−ビニルホルムアミド、あるいはその重合体
であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載
のポリエステル系繊維。
【0014】(4)共重合体の分子量が100〜20万
であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか
に記載のポリエステル系繊維。
【0015】(5)ポリエステル系繊維が0.1デニー
ル以下の超極細繊維であることを特徴とする前記(1)
〜(4)のいずれかに記載のポリエステル系繊維。
【0016】(6)前記(1)〜(5)のいずれかに記
載のポリエステル系繊維からなることを特徴とするポリ
エステル系繊維製品。
【0017】(7)ポリエステル系繊維製品が、糸、織
物、編物、不織布、シート状物から選ばれたものである
ことを特徴とする前記(6)記載のポリエステル系繊維
製品。
【0018】(8)ポリエステル系繊維製品が、他の繊
維が混用されたものであることを特徴とする前記(7記
載のポリエステル系繊維製品。
【0019】(9)他の繊維が、ナイロンであることを
特徴とする前記(8)記載のポリエステル系繊維製品。
【0020】(10)他の繊維が、獣毛繊維類および/
または絹であることを特徴とする前記(8)記載のポリ
エステル系繊維製品。
【0021】(11)ポリエステル系繊維と他の繊維と
の混用が、混紡、混繊、引き揃え、交撚、交織、または
交編であることを特徴とする前記(8)記載のポリエス
テル系繊維製品。
【0022】(12)ポリエステル系繊維が繊維または
製品の状態において、該繊維または製品が浸漬してなる
液浴中で芳香族ビニル化合物とビニルアミン等価体を共
重合し、次いで該共重合体を含有する上記ポリエステル
系繊維もしくは製品を50℃以上の酸性浴中で処理した
後、酸性染料および/または反応性染料で染色すること
を特徴とするポリエステル系繊維もしくは製品の染色方
法。
【0023】(13)芳香族ビニル化合物とビニルアミ
ン等価体との共重合体を、ポリエステル系繊維もしくは
該ポリエステル繊維を含む製品に付与し、次いで該共重
合体を含有する上記ポリエステル系繊維もしくは製品を
50℃以上の酸性浴中で処理した後、酸性染料および/
または反応性染料で染色することを特徴とするポリエス
テル系繊維もしくは製品の染色方法。
【0024】(14)共重合体が少なくとも芳香族ビニ
ル化合物とビニルアミン等価体からなるものであり、芳
香族ビニル化合物の共重合比率が0.1〜50モル%で
あることを特徴とする前記(12)または(13)記載
のポリエステル系繊維の染色方法。
【0025】(15)酸性浴中処理が100℃以上かつ
加圧下で行なわれることを特徴とする前記(12)〜
(14)のいずれかに記載のポリエステル系繊維もしく
は製品の染色方法。
【0026】(16)酸性染料および/または反応性染
料と分散染料とが併用染色されてなるものであることを
特徴とする前記(12)〜(15)のいずれかに記載の
ポリエステル系繊維もしくは製品の染色方法。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明は、ポリエステル系繊維も
しくは該ポリエステル系繊維を主体とする糸または布帛
において、その繊維表面に芳香族ビニル化合物とビニル
アミン等価体の共重合体が存在することを特徴とするポ
リエステル系繊維もしくは製品である。
【0028】また、ポリエステル系繊維もしくは主とし
てポリエステル系繊維を有する糸または布帛が浸漬して
なる液浴中で芳香族ビニル化合物とビニルアミン等価体
を共重合し、または共重合体を繊維もしくはその糸また
は布帛に付与し、その共重合体を含有する該糸または布
帛を50℃以上の酸性浴中で処理した後、酸性染料およ
び/または反応性染料で染色することを特徴とするもの
である。
【0029】本発明はポリエステル系繊維を酸性染料お
よび/または反応性染料で染色できることに大きな特徴
がある。酸性染料および反応性染料については一般によ
く知られており、また、多くの出版物(その一例として
は、「解説染料化学」、発行所:株式会社色染社、著
者:阿部田貞治、今田邦彦、)で紹介されているので、
これについての説明は省略する。
【0030】従来、ポリエステルは染料分子と結合する
官能基を持たないため、一般的にはポリエステルの非晶
部に染料分子を分散して染色する分散染料を用いて染色
するか、あるいは、ポリエステルの分子中にカチオン可
染基を含有したポリエステルをカチオン染料で染色する
方法しかなかった。しかし、ポリエステルの分散染料染
色物は、130℃前後の高温での処理を要すること、濃
色に染まり難いこと、鮮明な色が得にくく、また、カチ
オン可染ポリエステルの塩基性染料染色では、落ち着き
のある色調や深みのある鮮明色が得難い課題があった。
かかる課題に対し、本発明者らは鋭意検討し遂に本発明
に達したものである。
【0031】すなわち、その構成は、主としてポリエス
テル系繊維を有する糸または布帛が浸漬してなる液浴中
で芳香族ビニル化合物とビニルアミン等価体を共重合、
または共重合体をその糸または布帛に付与し繊維表面に
存在せしめこと、次いでその共重合体を含有する該糸ま
たは布帛を50℃以上の酸性浴中で処理することによ
り、酸性染料および/または反応性染料で染色可能なも
のとする方法である。したがって、該共重合体が繊維表
面に存在することは、酸性染料により染色し、染着する
か否かによって確認できる。
【0032】ポリエステル系繊維とは、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、あるいは
酸成分としてイソフタル酸類(5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸などを含む)が共重合された共重合体、ある
いはポリアルキレングリコールが共重合された共重合体
などであり、好ましくはポリエチレンテレフタレートあ
るいはそのイソフタル酸共重合体である。
【0033】本発明に用いられるポリエステル系繊維
は、短繊維や長繊維(フィラメント)などの繊維や糸の
形態で、また、織物、編物、不織布、シート状物などの
布帛の形態で用いられる。
【0034】芳香族ビニル化合物とは、スチレン、ビニ
ルナフタレン、ビニルビフェニル、あるいはその重合体
が好ましく用いられ、この中でスチレンが特に好ましく
用いられる。
【0035】ビニルアミン等価体とは、ビニルアミン等
価体が、N−ビニルアミン、N−ビニルホルムアミド、
あるいはその重合体が好ましく用いられる。
【0036】共重合処理は、60℃以上の温度の浴中で
処理することにより行われることが好ましい。60℃以
上の温度で処理することにより、共重合を有効とし、好
ましいことである。さらに、90℃以上で処理すること
が特に好ましい。また、処理液中に界面活性剤または分
散剤を添加することは好ましいことである。
【0037】また、共重合体の分子量は特に限定がな
く、数百から数十万の範囲のものが適用できる。好まし
くは分子量が100〜20万である。
【0038】さらにまた、芳香族ビニル化合物の共重合
比率は0.1〜50モル%であることが好ましい。
【0039】本発明における作用は必ずしも明らかでな
いが、芳香族ビニル化合物がポリエステル繊維のベンゼ
ン環同士に働いている結合の間に入り、芳香族ビニル化
合物の芳香環と繊維中のベンゼン環の間に新たな結合が
生じ、繊維に芳香族ビニル化合物とビニルアミン等価体
との共重合体が付着されると予想している。
【0040】酸性浴中処理は、50℃以上の温度の浴中
で処理することにより行われることが好ましい。50℃
以上の温度処理することにより、かかるアミン等価体の
アミンへの変換を有効とし、濃色化に好ましいことであ
る。さらに、100℃以上かつ加圧下で処理することが
特に好ましい。
【0041】また、本発明は、繊維としてポリエステル
系繊維とナイロンの混用繊維において特に有効に発明の
効果を発揮することができる。ポリエステル系繊維とナ
イロンの混用繊維とは、混紡、混繊、引き揃え、交撚、
交織、交編などすることにより行われる。
【0042】またさらに、本発明は、従来濃色には染色
しずらいとされていた0.1デニール以下の超極細繊維
において好ましい効果を発揮することができる。
【0043】また、ポリエステル系繊維との混用繊維と
しては、羊毛やモヘア、カシミヤ、キャメル、アルパ
カ、アンゴラなどの獣毛繊維類、または絹が用いられ
る。これらの繊維は、ポリエステル繊維の染色温度のよ
うに高温染色では、風合いや品位が損なわれ易い繊維素
材であるが、比較的低い温度の酸性染料染色でポリエス
テル系繊維と同浴で同時に染色することができ、それら
の素材の損傷を少なくすることも本発明の大きな利点で
ある。もちろん、発色性、鮮明性、染色堅牢性において
も優位性を有する。
【0044】また、本発明は、酸性染料および/または
反応染料と分散染料とで併用染色することもできる。こ
の場合、ポリエステル系繊維は、酸性染料および/また
は反応染料と分散染料の両方に染色され、獣毛繊維類、
絹、ナイロン繊維などは酸性染料に染色されることにな
る。その結果、全体として染料の染着率が高くなり濃く
染色することができる。
【0045】本発明の染色物は、ポリエステル系繊維で
ありながら、濃色でかつ鮮明に堅牢度よく染色すること
が可能であり、メンズ、レディースのアウター素材、イ
ンナー素材など広い分野に好ましく適用できる。
【0046】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって、本発明
の有効性や権利の範囲が限定されたり、制限を受けるも
のではない。
【0047】実施例1 タテ糸に75デニール−24フィラメントのポリエステ
ル繊維、ヨコ糸に75デニール−36フィラメントのポ
リエステル繊維を用いて、タテ122本/インチ、ヨコ
50本/インチの密度を有する平織生機を作製した。
【0048】この生機を水380gに含浸し、N−ビニ
ルホルムアミド80g、スチレン32gおよび2,2′
−アゾ−ビス−(2−アミジノプロパン)塩酸塩1.3
gを添加し、90℃、2時間処理した。かかる処理を施
したポリエステル布帛を2%塩酸315gに含浸し、9
0℃、2時間処理した。その後、改液し、酸性染料を用
いて100℃、30分間染色した。
【0049】その結果、ポリエステル繊維とは思えない
程に濃色に染色された織物が得られた。
【0050】実施例2 海成分としてソジウムスルホイソフタル酸5モル%とテ
レフタル酸を酸成分とし、エチレングリコールをグリコ
ール成分とする弱アルカリ可溶型の共重合ポリエステル
を用い、島1成分として、ポリエステルと、島2成分が
高収縮ポリエステルからなる3成分海島型複合繊維(島
1が36本、島2が34本で両者は交互分散配列してい
る)、75デニール−10フィラメントをタテ糸とヨコ
糸に用いて、平織生機を作製した。
【0051】この生機を液流染色機を用いて、NaOH
1.2%水溶液で処理温度95℃、50分間処理し、海
成分を分解除去するとともに収縮を施した。次いで、水
380gに含浸し、N−ビニルホルムアミド80g、ス
チレン32gおよび2,2′−アゾ−ビス−(2−アミ
ジノプロパン)塩酸塩1.3gを添加し、90℃、2時
間処理した。かかる処理を施した生機を2%塩酸315
gに含浸し、90℃、2時間処理した。その後、改液
し、酸性染料の浴中で100℃、30分間染色処理し
た。
【0052】その結果、超極細ポリエステル繊維とは思
えない程に濃色に染色された織物が得られた。
【0053】比較例1、比較例2 共重合処理および酸性浴中処理を行なわない以外は、実
施例1および実施例2の海成分を除去した織物(それぞ
れ比較例1、比較例2)を用い同様の処理を行ったもの
は、ほとんど着色しなかった。
【0054】実施例3 海成分としてソジウムスルホイソフタル酸5モル%とテ
レフタル酸を酸成分とし、エチレングリコールをグリコ
ール成分とする弱アルカリ可溶型の共重合ポリエステル
を用い、島1成分として、ポリエステルと、島2成分が
ナイロン6からなる3成分海島型複合繊維(島1が36
本、島2が34本で両者は交互分散配列している)、1
00デニール−10フィラメントをタテ糸とヨコ糸に用
いて、平織生機を作製した。
【0055】この生機を液流染色機を用いて、NaOH
1.2%水溶液で処理温度95℃、50分間処理し、海
成分を分解除去するとともに収縮を施した。次いで、水
380gに含浸し、N−ビニルホルムアミド80g、ス
チレン32gおよび2,2′−アゾ−ビス−(2−アミ
ジノプロパン)塩酸塩1.3gを添加し、90℃、2時
間処理した。かかる処理を施した生機を2%塩酸315
gに含浸し、90℃、2時間処理した。その後、改液
し、酸性染料の浴中で100℃、30分間染色処理し
た。
【0056】得られた織物は、ポリエステルおよびナイ
ロンの両方とも染色されており、極細繊維とは思えない
程に濃色に染色することができた。さらに、この織物は
柔軟でかつ極めて緻密であり、蛍光灯に透かしてみても
光がほとんど見えない程であった。
【0057】比較例3 比較例3として、ポリビニルアミン処理を行なわない以
外は、実施例3の海成分を除去した織物を用い同様の処
理を行ったものは、ナイロン成分は染色されているもの
の、ポリエステル成分は白いままであり、全体として白
っぽいものとなり、実施例3と比べて明らかに発色性と
鮮明性の点で劣るものとなった。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、ポリエステル系繊維、
またはそれを含む繊維シートまたは繊維構造物を酸性染
料および/または反応性染料を用いて染色を行うことが
でき、常圧での染色を可能とし、従来のポリエステル系
繊維の染色物に比べて濃色ものが得られる。
【0059】また、ウールなどの獣毛繊維、絹、ナイロ
ンなどとの混用においても、それらにダメージを与える
ことなく、濃色で鮮明な色に染色することができ、実用
的価値は極めて高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06P 3/82 D06M 15/21 A

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維の表面に芳香族ビニル化合物とビニル
    アミン等価体の共重合体を存在せしめてなることを特徴
    とするポリエステル系繊維。
  2. 【請求項2】芳香族ビニル化合物が、スチレン、ビニル
    ナフタレン、ビニルビフェニル、あるいはその重合体で
    あることを特徴とする請求項1記載のポリエステル系繊
    維。
  3. 【請求項3】ビニルアミン等価体が、N−ビニルアミ
    ン、N−ビニルホルムアミド、あるいはその重合体であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のポリエス
    テル系繊維。
  4. 【請求項4】共重合体の分子量が100〜20万である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリ
    エステル系繊維。
  5. 【請求項5】ポリエステル系繊維が0.1デニール以下
    の超極細繊維であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載のポリエステル系繊維。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のポリエス
    テル系繊維からなることを特徴とするポリエステル系繊
    維製品。
  7. 【請求項7】ポリエステル系繊維製品が、糸、織物、編
    物、不織布、シート状物から選ばれたものであることを
    特徴とする請求項6記載のポリエステル系繊維製品。
  8. 【請求項8】ポリエステル系繊維製品が、他の繊維が混
    用されたものであることを特徴とする請求項7記載のポ
    リエステル系繊維製品。
  9. 【請求項9】他の繊維が、ナイロンであることを特徴と
    する請求項8記載のポリエステル系繊維製品。
  10. 【請求項10】他の繊維が、獣毛繊維類および/または
    絹であることを特徴とする請求項8記載のポリエステル
    系繊維製品。
  11. 【請求項11】ポリエステル系繊維と他の繊維との混用
    が、混紡、混繊、引き揃え、交撚、交織、または交編で
    あることを特徴とする請求項8記載のポリエステル系繊
    維製品。
  12. 【請求項12】ポリエステル系繊維が繊維または製品の
    状態において、該繊維または製品が浸漬してなる液浴中
    で芳香族ビニル化合物とビニルアミン等価体を共重合
    し、次いで該共重合体を含有する上記ポリエステル系繊
    維もしくは製品を50℃以上の酸性浴中で処理した後、
    酸性染料および/または反応性染料で染色することを特
    徴とするポリエステル系繊維もしくは製品の染色方法。
  13. 【請求項13】芳香族ビニル化合物とビニルアミン等価
    体との共重合体を、ポリエステル系繊維もしくは該ポリ
    エステル繊維を含む製品に付与し、次いで該共重合体を
    含有する上記ポリエステル系繊維もしくは製品を50℃
    以上の酸性浴中で処理した後、酸性染料および/または
    反応性染料で染色することを特徴とするポリエステル系
    繊維もしくは製品の染色方法。
  14. 【請求項14】共重合体が少なくとも芳香族ビニル化合
    物とビニルアミン等価体からなるものであり、芳香族ビ
    ニル化合物の共重合比率が0.1〜50モル%であるこ
    とを特徴とする請求項12または13記載のポリエステ
    ル系繊維の染色方法。
  15. 【請求項15】酸性浴中処理が100℃以上かつ加圧下
    で行なわれることを特徴とする請求項12〜14のいず
    れかに記載のポリエステル系繊維もしくは製品の染色方
    法。
  16. 【請求項16】酸性染料および/または反応性染料と分
    散染料とが併用染色されてなるものであることを特徴と
    する請求項12〜15のいずれかに記載のポリエステル
    系繊維もしくは製品の染色方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030023775A (ko) * 2001-09-14 2003-03-20 라이프존 주식회사 폴리에스터 혼합 편물의 제조방법
JP2004011074A (ja) * 2002-06-10 2004-01-15 Toray Ind Inc 繊維構造物およびその製造方法
CN103946252A (zh) * 2011-11-10 2014-07-23 赫尔克里士公司 在造纸中作为添加剂的包含乙烯胺的共聚物微粒

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