JPH06341032A - コーティング加工布帛 - Google Patents

コーティング加工布帛

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JPH06341032A
JPH06341032A JP5124171A JP12417193A JPH06341032A JP H06341032 A JPH06341032 A JP H06341032A JP 5124171 A JP5124171 A JP 5124171A JP 12417193 A JP12417193 A JP 12417193A JP H06341032 A JPH06341032 A JP H06341032A
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JP
Japan
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polyamide
coating
modified polyester
fabric
coated
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JP5124171A
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English (en)
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Masayuki Hirata
正行 衡田
Shogo Hiraiwa
省吾 平岩
Hideo Miura
英雄 三浦
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Toray Industries Inc
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/12Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins
    • D06N3/14Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins with polyurethanes

Abstract

(57)【要約】 【構成】ポリアミドとスルホン化芳香族ジカルボン酸変
性ポリエステルの2成分からなり、かつ繊維断面におけ
る外周部の40%以上にポリアミドが配置された複合繊
維からなる布帛の少なくとも片面にコーティング樹脂層
が形成されていることを特徴とするコーティング加工布
帛。 【効果】カチオン染料で染色後、コーティング加工する
ことにより、染料の移行昇華がほとんどなく、染色堅牢
性と剥離強力に優れたコーティング加工布帛が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコーティング加工布帛に
関するものである。
【0002】さらに詳細には、染料の移行昇華防止性を
有し、かつ染色堅牢性とコーティング膜の剥離強度に優
れたコーティング加工布帛に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来より防水性、防風性、撥水性等を兼
ね備えたコーティング加工布帛が種々提案され、てい
る。特に、ナイロン6、ナイロン66で代表されるポリ
アミド繊維やポリエチレンテレフタレートで代表される
ポリエステル繊維のコーティング加工布帛は、布帛強力
や耐久性などに優れているため、広く利用されている。
【0004】しかしながら、ポリアミド布帛の染色品
は、光変退色が大きく、ポリエステル繊維のコーティン
グ加工布帛は、使用される分散染料がコーティング膜へ
移行し、著しく汚染するという問題を有しているため、
従来より改善検討が進められている。
【0005】ポリアミド布帛の耐光堅牢度を改善する方
法としては、例えば、特公昭57−30189号公報に
示されるように、チオシアン酸塩類で処理したり、特公
昭63−19633号公報に示されるように、含金属錯
塩染料で染色後、銅アンモニア錯体で処理したりする方
法が提案されている。
【0006】ポリエステル繊維のコーティング加工布帛
の移行昇華を防止する方法としては、例えば、特公平1
−52508号公報に示されるように、コーティング層
上に親水性の大きな樹脂被膜を形成させたり、特公平3
−57994号公報に示されるように、染色された生地
をメラミン樹脂で処理した後、低温プラズマ処理したり
する方法が提案されている。また、特公昭34−104
97号公報に記載されているように、ポリマをスルホン
化芳香族ジカルボン酸変性ポリエステルとし、カチオン
染料で染色する方法も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ポリアミド布帛を、チ
オシアン酸塩類や銅アンモニア錯体で処理しても、なお
耐光性が不十分であったり、色相がくすんだりして、特
に、鮮明色で耐光堅牢度の良いものを得ることが困難で
ある。
【0008】一方、ポリエステル繊維のコーティング加
工布帛では、コーティング層上に親水性の大きな樹脂被
膜を形成させるなどの方法によっても、移行昇華を完全
に防止することは困難であり、ポリマをスルホン化芳香
族ジカルボン酸変性ポリエステルとした場合も、布帛と
コーティング膜の接着性が小さく、剥離強力が問題とな
るケースが見られた。
【0009】本発明は、染料の移行昇華防止性を有し、
かつ染色堅牢性とコーティング膜の剥離強度に優れたコ
ーティング加工布帛を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のコーティング加
工布帛は、上記課題を解決するために、次の構成を有す
る。すなわち、ポリアミドとスルホン化芳香族ジカルボ
ン酸変性ポリエステルの2成分からなり、かつ繊維断面
における外周部の40%以上にポリアミドが配置された
複合繊維からなる布帛の少なくとも片面にコーティング
樹脂層が形成されていることを特徴とするコーティング
加工布帛である。
【0011】以下、本発明の内容について詳述する。
【0012】本発明で用いるポリアミドとしては、ポリ
ε−カプラミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンア
ジパミド(ナイロン66)が代表的なものであるが、他
の重合可能なモノマ、例えば、ラウロラクタム、セバシ
ン酸、パラキシリレンジアミン、イソフタル酸等から得
られるポリアミドあるいはこれらの共重合ポリアミドを
用いても良い。なかでもスルホン化芳香族ジカルボン酸
変性ポリエステルとの接着性に優れたナイロン66が好
ましい。
【0013】これらポリアミドには、酸化チタンなどの
艶消し剤が含まれていてもよいが、スルホン化芳香族ジ
カルボン酸変性ポリエステルの色を十分に透過させるた
めには、艶消し剤などの顔料等は、実質的に含まれてい
ない方が好ましい。
【0014】また、これらポリアミドには、本発明の効
果に特に支障のない程度に、制電剤、耐光剤、耐熱剤等
が含まれていても良い。
【0015】本発明で用いるスルホン化芳香族ジカルボ
ン酸変性ポリエステルは、スルホン基を有する芳香族ジ
カルボン酸化合物がポリエステルの連鎖または末端の一
部に含まれる変性ポリエステルであり、例えば、特公昭
34−10497号公報に記載されているものを用いる
ことができる。この変性ポリエステルは、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートあるいは
これらを主成分とする共重合ポリエステルなどにスルホ
ン化芳香族ジカルボン酸あるいはその塩を共重合したも
のである。
【0016】このようなスルホン化芳香族ジカルボン酸
の代表的なものとしては、5−スルホキシイソフタル酸
またはその塩が挙げられる。これらのスルホン化芳香族
ジカルボン酸は遊離の酸の状態あるいはアルキルエステ
ルの状態でポリエステルの重合時に添加されて共重合さ
れ、変性ポリエステルを生成する。
【0017】このスルホン化芳香族ジカルボン酸の共重
合量は、変性ポリエステルがカチオン染料で実用上染色
可能であり、また、物理特性の大幅な低下が起こらない
ように、テレフタル酸に対して0.5〜6モル%程度と
することが好ましい。
【0018】また、スルホン化芳香族ジカルボン酸変性
ポリエステル(以下、変性ポリエステル)には、本発明
の効果に特に支障のない程度に、制電剤、耐光剤、耐熱
剤、艶消し剤等が含まれていても良い。
【0019】本発明に用いる複合繊維は、上記ポリアミ
ドと変性ポリエステルとを別々に溶融し、複合紡糸口金
中で複合して紡出するという通常の方法で複合紡糸し、
冷却、給油した後、一旦未延伸糸として巻取り、その後
に延伸する方法によって製造することができる。なお、
上記冷却、給油した未延伸糸を引取り、引き続いて延伸
し、巻取るという直接紡糸法によって製造しても良い。
【0020】複合繊維の構造は、繊維断面における外周
部の40%以上にポリアミドが配置された構造とするも
のである。外周部におけるポリアミドの配置比率が大き
いほどコーティング膜の剥離強力が大きくなるので好ま
しく、外周部を完全にポリアミドが占めている場合が特
に好ましい。外周部におけるポリアミドの配置比率が4
0%より小さいとコーティング膜の剥離強力が小さくな
り、本発明のコーティング加工布帛は得られない。
【0021】複合繊維の断面構造として、具体的には、
図1のような同心円状の芯鞘型、図2のような変形の芯
鞘型、図3のような偏心状の芯鞘型、図4のような多芯
状の芯鞘型、図5のようなサイドバイサイド型、図6の
ようなサイドバイサイド繰り返し型、図7のように連続
して存在する一方成分によって他方成分が複数個に分割
された型などが挙げられる。なかでも鞘部がポリアミ
ド、芯部が変性ポリエステルである芯鞘型であることが
好ましく、さらには、同心円状の芯鞘型であることが発
色性とコーティング膜の剥離強力の点で特に好ましい。
【0022】ポリアミドと変性ポリエステルとの複合比
率は、本発明の効果に特に支障のない範囲内で任意に取
りうるが、ポリアミド比率で10〜75重量%が好まし
い。ポリアミド比率が10重量%より小さいと、糸横断
面において外周部の40%以上がポリアミドである構造
を安定的に得ることが難しくなるし、75重量%より大
きいと発色が不十分となる。
【0023】芯鞘型複合繊維における芯鞘複合比率は、
鞘成分に実用強度を付与し、また、芯成分の変性ポリエ
ステルの染色のみで所定の発色性を得るために、鞘部の
比率を20〜75重量%とすることが好ましい。20重
量%未満では製編織、染色、仕上げ等の加工中の物理的
衝撃により鞘部が破壊されやすくなるし、75重量%よ
り大きいと発色が不十分となる。
【0024】本発明で用いる布帛は、上記複合繊維から
なる。布帛形態は、織物、編物、不織布などいかなる形
態であっても良い。本発明で用いる布帛は、カチオン染
料で染色することにより、変性ポリエステルのみが染色
される。ポリアミド成分は、カチオン染料と親和性を持
たないので実質的に染色されない。
【0025】カチオン染料としては、例えば、Aize
n Cathilon(保土谷化学工業(株)製)、K
ayacryl(日本化薬(株)製)、Estrol、
Sumiacryl(住友化学工業(株)製)、Dia
cryl(三菱化成(株)製)等の冠称名染料が挙げら
れるが、もちろんこれらに限定されるものではなく、分
散系カチオン染料も用いることができる。
【0026】染色条件は、通常のカチオン染料の染色条
件が適用可能であり、100〜130℃位で染色すれば
良い。染色後のソーピングは、アニオン系界面活性剤を
含む50〜80℃の温水浴で処理することが好ましい。
なお、本発明でいう「複合繊維が実質的にカチオン染料
のみで染着されている」とは、ポリアミド成分がカチオ
ン染料で汚染されたような場合は当然含まれるが、1.
0%owf以下の酸性染料(含金属錯塩型も含む)で染
着されている場合も含むものである。ポリアミド成分に
対する酸性染料の染着量は小さいほど染色堅牢度の面で
好ましいが、酸性染料で染着されている場合には、1.
0%owf以下、さらには、0.5%owf以下とする
のが好ましい。
【0027】本発明に用いられるコーティング樹脂とし
ては、ウレタン系、アクリル系、シリコン系、塩化ビニ
ル系、酢酸ビニル系、ポリビニルアルコール系など一般
のコーティング加工に使用される各種樹脂剤を選択する
ことができる。
【0028】コーティング樹脂は、通常、有機溶剤に溶
解させたり、エマルジョンとした状態で塗布される。コ
ーティング方法としては、例えば、ナイフコーター、ロ
ールコーター、スリットコーターなど通常の方法が利用
できる。また、ラミネート方式、ボンディング方式も利
用できる。コーティングの後、湿式法あるいは乾式法で
被膜を形成させる。コーティング被膜を形成後に、撥水
加工やその他機能性を付与する加工、あるいはカレンダ
ー加工、カムフィット加工などの特殊加工をしても良
い。
【0029】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0030】実施例において、染料移行汚染堅牢性、剥
離強力、耐光堅牢度は、次のようにして求めた値であ
る。
【0031】<染料移行汚染堅牢性>:試験片(5cm
×5cm)2枚を用意し、コーティング面と非コーティ
ング面が接触するようにガラス板2枚の間にはさみ、2
00gの荷重をかけて、恒温乾燥機(100±2℃)中
に48時間放置し、放冷後、非コーティング面からコー
ティング面への染料移行状態を汚染用グレースケールで
等級判定を行なった。
【0032】<耐剥離性>:学振型摩擦堅牢度試験機を
用いて荷重200gで1000回の摩擦を行い、布帛の
外観状態を観察して評価した。
【0033】○:剥離なし、×:剥離あり <耐光堅牢度>:JIS L 0842の方法により測
定した。
【0034】なお、実施例、比較例中に用いたコーティ
ング用樹脂は次のものを使用した。 ポリウレタン樹脂:クリスボン8006HV(三洋化成
工業(株)製)、 アクリル樹脂 :クリスコートP−1120(大日本
インキ化学工業(株)製)、 シリコーン樹脂 :東レシリコーンSD8001(東レ
シリコーン(株)製) (実施例1)エチレングリコールおよびテレフタル酸か
らなるポリエチレンテレフタレート原料に常法どおり触
媒と5−スルホキシイソフタル酸をテレフタル酸に対し
て1.5モル%添加して重合し、オルトクロロフェノー
ル極限粘度(IV)が0.64のスルホン化芳香族ジカ
ルボン酸変性ポリエチレンテレフタレートを得た。(以
下の実施例および比較例で使用する変性ポリエステル
は、ここで調合したものを用いた。)この変性ポリエス
テルと実質的に酸化チタンを含まないナイロン66(硫
酸極限粘度が2.87)とをエクストルーダ型複合紡糸
機に供し、それぞれ別々に溶融した後、変性ポリエステ
ルとナイロン66の重量比率が40:60になるように
計量し、複合紡糸パック部で変性ポリエステルが芯、ナ
イロン66が鞘となるように複合流を形成して吐出し、
1500m/分の速度で引取り、引き続いて延伸熱ロー
ラー(160℃)で熱セットし、4000m/分で巻き
上げ、70デニール24フィラメントの延伸糸を得た。
この糸の断面における外周部の100%にナイロン66
が配置されている。
【0035】この延伸糸を経糸と緯糸に供し、平織物
(経糸密度112本/2.54cm、緯糸密度87本/
2.54cm)を製織した。この平織物を苛性ソーダ
(30wt%)5g/l、“デトロール”US−60
(明成化学工業(株)製)2g/l、“サンモール”F
L conc(日華化学工業(株)製)1g/lを含む
処理浴中で98℃,1分間の条件で精練を行った後、乾
燥し、170℃で中間セットを行った。次いで、カチオ
ン染料Aizen Cathilon Blue 5G
−DP(保土谷化学工業(株)製)1.0%owfを用
いて常法により120℃で45分間染色した。さらに、
“ラッコール”PSK(明成化学工業(株)製)1g/
l、酢酸0、5g/lを含む処理浴中で70℃,20分
間ソーピング処理し、湯洗、乾燥後、170℃で仕上セ
ットを行った。
【0036】得られた染色布帛にポリウレタン樹脂のジ
メチルホルムアミド溶液をナイフコーターでコーティン
グし、乾式法(130℃,5分)で製膜して、塗布量2
5g/m2 のコーティング加工布帛を得た。
【0037】得られたコーティング加工布帛の染料移行
汚染堅牢性、耐剥離性、耐光堅牢度を測定した。結果
は、表1に示すとおり、いずれの性能にも優れていた。
【0038】
【表1】 (実施例2)コーティング樹脂としてアクリル樹脂を用
いる以外は、実施例1と全く同様の方法でコーティング
加工布帛を得た。得られたコーティング加工布帛の染料
移行汚染堅牢性、耐剥離性、耐光堅牢度は、表1に併せ
て示すとおり優れていた。
【0039】(実施例3)コーティング樹脂としてシリ
コン樹脂を用いる以外は、実施例1と全く同様の方法で
コーティング加工布帛を得た。得られたコーティング加
工布帛の染料移行汚染堅牢性、耐剥離性、耐光堅牢度
は、表1に併せて示すとおり優れていた。
【0040】(実施例4)変性ポリエステルとナイロン
66の重量比率が50:50のサイドバイサイド型複合
繊維(繊維断面における外周部のナイロン66配置比率
は50%)とする以外は、実施例1と全く同様の方法で
コーティング加工布帛を得た。得られたコーティング加
工布帛の染料移行汚染堅牢性、耐剥離性、耐光堅牢度
は、表1に併せて示すとおり優れていた。
【0041】(実施例5)変性ポリエステルとナイロン
66の重量比率が60:40のサイドバイサイド型複合
繊維(繊維断面における外周部のナイロン66配置比率
は45%)とする以外は、実施例1と全く同様の方法で
コーティング加工布帛を得た。得られたコーティング加
工布帛の染料移行汚染堅牢性、耐剥離性、耐光堅牢度
は、表1に併せて示すとおり優れていた。
【0042】(比較例1)変性ポリエステルとナイロン
66の重量比率が75:25のサイドバイサイド型複合
繊維(繊維断面における外周部のナイロン66配置比率
は37%)とする以外は、実施例1と全く同様の方法で
コーティング加工布帛を得た。得られたコーティング加
工布帛の性能は、表1に併せて示すとおり耐剥離性が不
良であった。
【0043】(比較例2)供試織物を経糸、緯糸とも1
00デニール48フィラメントの変性ポリエステルを用
いた織物(東レ(株)製#1684)とする以外は、実
施例1と全く同様の方法でコーティング加工布帛を得
た。得られたコーティング加工布帛の性能は、表1に併
せて示すとおり耐剥離性が不良であった。
【0044】(比較例3)経糸、緯糸とも70デニール
24フィラメントのナイロン6を用いた織物(東レ
(株)製#HAY220)を精練、乾燥後、実施例1で
得られた染色布とほぼ同じ色相になるようにNeola
n Blue E−A(日本チバガイギー(株)製)
3.0%owfを用いて常法により98℃で45分間染
色した。さらに、“ナイロンフィックス”TK(センカ
(株)製)3.0%owf、酢酸0、5g/lを含む処
理浴中で80℃,30分間固着処理し、湯洗、乾燥後、
170℃で仕上セットを行った。次いで、実施例1と全
く同様の方法でコーティング加工した。得られたコーテ
ィング加工布帛の性能は、表1に併せて示すとおり耐光
堅牢度が不良であった。
【0045】(比較例4)経糸50デニール18フィラ
メント、緯糸50デニール24フィラメントのポリエス
テルを用いた織物(東レ(株)製#AJL275)を精
練、乾燥し、170℃で中間セットを行った。次いで、
分散染料Miketon Polyester Blu
e 2RF(三井東圧染料(株)製)1.0%owfを
用いて常法により130℃で45分間染色した。さら
に、苛性ソーダ(30wt%)1g/l、“テックライ
ト”(東海電化工業(株)製)0.5g/l、“サンデ
ット”G−29(三洋化成工業(株)製)0.5g/l
を含む処理浴中で80℃,30分間還元洗浄し、湯洗、
乾燥後、170℃で仕上セットを行った。次いで、実施
例1と全く同様の方法でコーティング加工した。得られ
たコーティング加工布帛の性能は、表1に併せて示すと
おり染料移行汚染堅牢性と耐剥離性が不良であった。
【0046】
【発明の効果】本発明により、カチオン染料で染色後、
コーティング加工することにより、染料の移行昇華がほ
とんどなく、染色堅牢性と剥離強力に優れたコーティン
グ加工布帛が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる複合繊維の例を示す模式的断面
図。
【図2】本発明に用いる複合繊維の例を示す模式的断面
図。
【図3】本発明に用いる複合繊維の例を示す模式的断面
図。
【図4】本発明に用いる複合繊維の例を示す模式的断面
図。
【図5】本発明に用いる複合繊維の例を示す模式的断面
図。
【図6】本発明に用いる複合繊維の例を示す模式的断面
図。
【図7】本発明に用いる複合繊維の例を示す模式的断面
図。
【符号の説明】
1:ポリアミド 2:変性ポリエステル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 5/08 DBC A 9356−4H Z 9356−4H DBG A 9356−4H Z 9356−4H // D06P 3/82 H 9356−4H D06M 101:32 101:34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミドとスルホン化芳香族ジカルボン
    酸変性ポリエステルの2成分からなり、かつ繊維断面に
    おける外周部の40%以上にポリアミドが配置された複
    合繊維からなる布帛の少なくとも片面にコーティング樹
    脂層が形成されていることを特徴とするコーティング加
    工布帛。
  2. 【請求項2】複合繊維が芯鞘型であり、鞘部がポリアミ
    ド、芯部がスルホン化芳香族ジカルボン酸変性ポリエス
    テルであることを特徴とする請求項1記載のコーティン
    グ加工布帛。
  3. 【請求項3】複合繊維が実質的にカチオン染料のみで染
    着されていることを特徴とする請求項1記載のコーティ
    ング加工布帛。
JP5124171A 1993-05-26 1993-05-26 コーティング加工布帛 Pending JPH06341032A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012017828A1 (ja) * 2010-08-02 2012-02-09 松本油脂製薬株式会社 染色繊維の製造方法および不染防止剤
US20200291571A1 (en) * 2016-09-14 2020-09-17 Kuraray Co., Ltd. Dyed artificial leather base material, napped artificial leather, resin layer-equipped artificial leather, shoes, decorating sheet, and decorative molded body

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