JPH0234367Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0234367Y2 JPH0234367Y2 JP15208185U JP15208185U JPH0234367Y2 JP H0234367 Y2 JPH0234367 Y2 JP H0234367Y2 JP 15208185 U JP15208185 U JP 15208185U JP 15208185 U JP15208185 U JP 15208185U JP H0234367 Y2 JPH0234367 Y2 JP H0234367Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction
- friction surface
- seismic isolation
- plate
- surface portion
- Prior art date
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- Expired
Links
- 238000002955 isolation Methods 0.000 claims description 19
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 2
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Springs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本考案は、一般の建物の他に、免震を必要とす
る原子力発電所建屋、高精度機器を収納する建屋
などに有効な免震装置に関する。
る原子力発電所建屋、高精度機器を収納する建屋
などに有効な免震装置に関する。
（従来の技術）
従来より、免震装置として、複数枚の鉄板を積
層し、各鉄板間にゴム板を介在させたいわゆる積
層ゴムが提案されており、この積層ゴムの上端面
には建物下部などに取付けてある水平の摩擦板の
摩擦面が接している。地震時に、積層ゴムが変形
して上端面が摩擦板の摩擦面をすべり、摩擦板の
摩擦力によつて、積層ゴムの変形が抑制されるも
のである。
層し、各鉄板間にゴム板を介在させたいわゆる積
層ゴムが提案されており、この積層ゴムの上端面
には建物下部などに取付けてある水平の摩擦板の
摩擦面が接している。地震時に、積層ゴムが変形
して上端面が摩擦板の摩擦面をすべり、摩擦板の
摩擦力によつて、積層ゴムの変形が抑制されるも
のである。
（考案が解決しようとする問題点）
従来の免震装置では、摩擦ダンパとして機能す
る摩擦板の摩擦面の摩擦係数が小さいものにあつ
ては、大地震時に摩擦板の摩擦面で相対的すべり
変形量が過大になり、大地震時に積層ゴムが免震
体として機能を発揮できないおそれがある。この
ため摩擦係数を大きくしすぎると、中小の地震時
に有効に振動エネルギを吸収できない。
る摩擦板の摩擦面の摩擦係数が小さいものにあつ
ては、大地震時に摩擦板の摩擦面で相対的すべり
変形量が過大になり、大地震時に積層ゴムが免震
体として機能を発揮できないおそれがある。この
ため摩擦係数を大きくしすぎると、中小の地震時
に有効に振動エネルギを吸収できない。
本考案の目的は、中小の地震の場合でも大地震
の場合でも、いずれの場合にもそれぞれに対応し
て、振動エネルギを吸収し、免震体の変形を抑制
して、免震機能を十分発揮できるようにすること
にある。
の場合でも、いずれの場合にもそれぞれに対応し
て、振動エネルギを吸収し、免震体の変形を抑制
して、免震機能を十分発揮できるようにすること
にある。
（問題点を解決するための手段）
本考案の特徴は、一方の構造物に取付けられて
いる免震体と、この免震体の他方の構造物の荷重
を受ける側の端面に摩擦面が接触している摩擦板
とを具備するもので、免震体は所定の剛性を備え
た板体を複数枚積層して、板体間に弾性板を介設
したものであり、摩擦板の摩擦面は上記端面に対
応して位置している低摩擦面部とこの低摩擦面部
の外周側に連らなつて位置している高摩擦面部と
を備えているところにある。
いる免震体と、この免震体の他方の構造物の荷重
を受ける側の端面に摩擦面が接触している摩擦板
とを具備するもので、免震体は所定の剛性を備え
た板体を複数枚積層して、板体間に弾性板を介設
したものであり、摩擦板の摩擦面は上記端面に対
応して位置している低摩擦面部とこの低摩擦面部
の外周側に連らなつて位置している高摩擦面部と
を備えているところにある。
（作用）
中小の地震時では、摩擦板の低摩擦面部が作用
し、振動エネルギを吸収し、大地震時には高摩擦
面部が作用して、免震体の変形の増大を抑制す
る。
し、振動エネルギを吸収し、大地震時には高摩擦
面部が作用して、免震体の変形の増大を抑制す
る。
（実施例）
以下本考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。
る。
第１，２図において、免震体である積層ゴム１
は複数枚の鉄板１ａとゴム板（図示せず）とを交
互にサンドイツチ状に積層して一体にしたもので
ある。積層ゴム１の上端面には、円板状の摩擦板
２の下面を構成している摩擦面が接している。
は複数枚の鉄板１ａとゴム板（図示せず）とを交
互にサンドイツチ状に積層して一体にしたもので
ある。積層ゴム１の上端面には、円板状の摩擦板
２の下面を構成している摩擦面が接している。
摩擦板２は、構造物である建物の下部３に取付
けられている。摩擦板２は、第２図に示すように
中心から半径ｒまでの部分が低摩擦面部２ａとな
つており、その外周側が低摩擦面部２ａに連らな
つて位置している高摩擦面部２ｂとなつている。
低摩擦面部２ａの摩擦係数は高摩擦面部２ｂのそ
れより小さく設定してある。両摩擦面部２ａ，２
ｂのそれぞれの広さは、地震の大小によつて変る
相対すべり変形量に対応して設定する。その一例
として、低摩擦面部２ａは、相対すべり変形量が
例えば４〜５cm以下と小さい範囲を受持ち、その
摩擦係数μを例えば0.05〜0.10として中小の地震
時のエネルギを吸収する。また高摩擦面部２ｂ
は、相対すべり変形量が例えば４〜５cmより大き
い範囲を受持ち、摩擦係数μを例えば0.20以下と
して、大地震時の相対すべり変形量の増大を防止
する。
けられている。摩擦板２は、第２図に示すように
中心から半径ｒまでの部分が低摩擦面部２ａとな
つており、その外周側が低摩擦面部２ａに連らな
つて位置している高摩擦面部２ｂとなつている。
低摩擦面部２ａの摩擦係数は高摩擦面部２ｂのそ
れより小さく設定してある。両摩擦面部２ａ，２
ｂのそれぞれの広さは、地震の大小によつて変る
相対すべり変形量に対応して設定する。その一例
として、低摩擦面部２ａは、相対すべり変形量が
例えば４〜５cm以下と小さい範囲を受持ち、その
摩擦係数μを例えば0.05〜0.10として中小の地震
時のエネルギを吸収する。また高摩擦面部２ｂ
は、相対すべり変形量が例えば４〜５cmより大き
い範囲を受持ち、摩擦係数μを例えば0.20以下と
して、大地震時の相対すべり変形量の増大を防止
する。
積層ゴム１の取付け状態を説明する。積層ゴム
１の下端面には取付け板４を取付けてあり、この
取付け板をアンカーボルト５によつて例えばコン
クリート６上に固定してある。
１の下端面には取付け板４を取付けてあり、この
取付け板をアンカーボルト５によつて例えばコン
クリート６上に固定してある。
したがつて、地震時に積層ゴム１は変形し、相
対すべり変形量が小さい範囲では摩擦板２の低摩
擦面部２ａがダンパとして機能し、さらに第３図
に示すように変形が進むと積層ゴムの上端面が高
摩擦面部２ｂをすべるからその摩擦力によつて積
層ゴムの変位を抑制する。
対すべり変形量が小さい範囲では摩擦板２の低摩
擦面部２ａがダンパとして機能し、さらに第３図
に示すように変形が進むと積層ゴムの上端面が高
摩擦面部２ｂをすべるからその摩擦力によつて積
層ゴムの変位を抑制する。
（考案の効果）
本考案によれば、摩擦面における免震体のすべ
り変形量が小さい範囲から大きい範囲にわたつて
摩擦板の摩擦係数の異なる摩擦面部により、地震
の規模に対応して振動エネルギを吸収し変形量を
抑制できるから、免震機能を十分発揮できる。
り変形量が小さい範囲から大きい範囲にわたつて
摩擦板の摩擦係数の異なる摩擦面部により、地震
の規模に対応して振動エネルギを吸収し変形量を
抑制できるから、免震機能を十分発揮できる。
第１図は使用状態を示す一部切欠断面図、第２
図は拡大平面図、第３図は変形している状態を示
す断面図である。 １……免震体（積層ゴム）、１ａ……板体（鉄
板）、２……摩擦板、２ａ……低摩擦面部、２ｂ
……高摩擦面部、３……他方の構造物である建物
の下部、４……取付け板、５……アンカーボル
ト、６……一方の構造物（コンクリート）。
図は拡大平面図、第３図は変形している状態を示
す断面図である。 １……免震体（積層ゴム）、１ａ……板体（鉄
板）、２……摩擦板、２ａ……低摩擦面部、２ｂ
……高摩擦面部、３……他方の構造物である建物
の下部、４……取付け板、５……アンカーボル
ト、６……一方の構造物（コンクリート）。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 所定の剛性を備えた複数枚の板体を重ね合わ
せ、各板体間に弾性板を介設してある免震体と、 この免震体の一方の側の端面を一方の構造物に
固定する手段と、 上記免震体のもう一方の側の端面に接する摩擦
面が上記端面に対応して位置して他方の構造物に
固定されている低摩擦面部とこの低摩擦面部の外
周側に連らなつて位置して前記他方の構造物の固
定されている高摩擦面部とを備えている摩擦板と を具備する免震装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15208185U JPH0234367Y2 (ja) | 1985-10-05 | 1985-10-05 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15208185U JPH0234367Y2 (ja) | 1985-10-05 | 1985-10-05 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6261856U JPS6261856U (ja) | 1987-04-17 |
| JPH0234367Y2 true JPH0234367Y2 (ja) | 1990-09-14 |
Family
ID=31069735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15208185U Expired JPH0234367Y2 (ja) | 1985-10-05 | 1985-10-05 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0234367Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0726441B2 (ja) * | 1988-02-09 | 1995-03-22 | 大成建設株式会社 | 免震構造物における支承 |
| JP2011099462A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Shimizu Corp | 免震装置 |
-
1985
- 1985-10-05 JP JP15208185U patent/JPH0234367Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6261856U (ja) | 1987-04-17 |
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