JPH0234368Y2 - - Google Patents

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JPH0234368Y2
JPH0234368Y2 JP18161185U JP18161185U JPH0234368Y2 JP H0234368 Y2 JPH0234368 Y2 JP H0234368Y2 JP 18161185 U JP18161185 U JP 18161185U JP 18161185 U JP18161185 U JP 18161185U JP H0234368 Y2 JPH0234368 Y2 JP H0234368Y2
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JP
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steel plate
friction material
rubber
plates
friction
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JP18161185U
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、例えば原子力発電所建屋、高精度機
器等を収納する高機能建屋、地震入力の低減によ
りコストダウンの図れる一般建屋などに装備され
て好適な積層構造型免振装置に関するものであ
る。
「従来の技術」 積層ゴムによる免振装置は、各種建築構造物に
おける上部構造と例えば基礎などの下部構造との
間に介在されて、上部構造への地震入力の低減な
いし振動エネルギーの免散等を図るための手段と
して従来から広く利用されている。
第8図は、従来の積層構造型免振装置を示すも
ので、同図において全体として符号1で示される
この免振装置は、鋼板2とゴム板3とを交互に積
層した構成であつて、図示例の如く建築構造物に
おける上部構造4と基礎などの下部構造5との間
に介在されて用いいられる。そして、この免振装
置は、鋼板2間に存在する各ゴム板3自体の弾性
力及び慣性力によつて、地震力に基づく下部構造
5の水平動や垂直動が上部構造4に入力されるの
を低減させると共に振動エネルギーを免散させ、
これによつて剛構造としての建築構造物を保護す
る作用を発揮するものである。
「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような従来の積層構造型免
振装置においては、単に鋼板2とゴム板3との積
層構造となつているだけであるため、大地震時に
はこの免振装置1自体の相対変形が過大になる恐
れがある。特に、水平方向に大きな相対変形が生
じると、ゴム板3に塑性変形が起こり、免振装置
としての機能が著しく低下する恐れがある。
「問題点を解決するための手段」 そこで、本考案では、鋼板とゴム板とを交互に
績層してなり、建築構造物の上部構造と下部構造
との間に介在される積層構造型免振装置におい
て、前記各鋼板の互いに対向する一方の鋼板面に
摩擦材をそれぞれ設け、かつそれら摩擦材を、前
記鋼板間のゴム板が外力により所定量以上圧縮変
形したときに、対向する他方の鋼板面に接する厚
さに設定してなる構成としたものである。
「作用」 互いに対向する一方の鋼板面に設けられた摩擦
材と、対向する他方の鋼板面との間には通常状態
では間隙が形成されているため、地震入力に基づ
く水平動や垂直動が小さいうちは免振装置自体の
相対変形も小さいので、摩擦材が対向する鋼板面
に接することはなく、したがつて、該免振装置の
水平剛性に変化が生じることはないが、相対変形
が大きくなると、各層のゴム板が厚さ方向にも大
きく縮むため、摩擦材が鋼板面に接触していわゆ
る摩擦機構が構成され、この結果、免振装置の水
平剛性が高くなつて、特に水平方向の変形制御作
用が生じる。
「実施例」 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて説
明する。
第1図及び第2図は、本考案による積層構造型
免振装置の第1実施例を示す縦断面図及び横断面
図である。これらの図において、全体として符号
10で示される免振装置も、基本的には従来の免
振装置と同様に、鋼板11とゴム板12とが交互
に積層されて構成されているが、この実施例で
は、第2図に示す如く、円板状に形成された鋼板
11の上面周囲に、リング状の摩擦材13を設
け、その内側に若干の間隙Aを残して前記ゴム板
12を設けた構成となつている。そして、各摩擦
材13については、該摩擦材13の上面とその直
上の鋼板11下面との間に、第1図に示す如く、
通常状態にあるとき若干の間隙αが形成される程
度の厚さに設定されている。
この摩擦材13としては、鋼板11との摩擦係数
が大きくかつ耐摩耗性のある素材、例えば鋼板1
1と同種もしくは焼結金属等からなる鋼鉄あるい
はフアインセラミツクス等が好適に用いられる。
また、この摩擦材13は、第2図に示したよう
にリング状とする他、例えば第3図に示す如く小
径円柱状として、鋼板11の上面周囲に間隔をお
いて規則的に配置する構成としてもよい。
上記のように構成された免振装置において、下
部構造5に対し、地震入力に基づく水平動や垂直
動が作用すると、これらは免振装置10により減
衰させられて上部構造4に入力されるが、この地
震入力が小さいうちは、免振装置10自体の水平
方向および垂直方向の相対変形も小さいので、各
摩擦材10の上面が直上の鋼板11下面に接する
ことはなく、したがつて、免振装置10の水平鋼
性に変化はなく、従来のものと同様の作用を発揮
する。
ところが、地震入力が大きく、免振装置10の
相対変形も大きくなると、例えば第4図に示すよ
うに、水平方向に大きく相対変形すると、それに
基づいて各ゴム板12の厚さが実質的に薄くなる
如く変形するため、摩擦材13の上面と鋼板11
下面との間隙αが消減して互いに接触し合い、こ
の結果、その時点で摩擦機構が構成されて免振装
置10の水平剛性が高くなる。これによつて、特
に水平方向の変形制御作用が生じ、各ゴム板12
がそれ以上変形して塑性変形してしまうのを効果
的に抑制する。
第5図は、同実施例による免振装置に作用する
水平荷重に対する水平変位の挙動を示したもの
で、相対変形が大きくなると、摩擦材が作用する
領域においては、図示の如く一方向の水平変位領
域におけるδ1〜δ2の間の比較的小さい範囲におい
てループを描くようになる。
第6図および第7図は、本考案の他の実施例を
示したもので、各ゴム板12の中心部に空洞をそ
れぞれ形成して、この部分に摩擦材13をそれぞ
れ設けたものであり、その他について先の実施例
と同様である。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案によれば、各鋼板
の互いに対向する一方の鋼板面に摩擦材をそれぞ
れ設け、かつそれら摩擦材を鋼板間のゴム板が外
力により所定量以上圧縮変形したときに、対向す
る他方の鋼板面に接する厚さに設定してなる構成
としたから、相対変形が大きくなると摩擦機構が
構成されて水平剛性が高まり、水平方向の変形制
御作用が生じて各ゴム板のそれ以上の変形を防止
し、これによつて大きな地震入力時にも損傷する
ことなくその免振機能を効果的に発揮させること
ができ、かつ大がかりなダンパー装置などを別途
に設ける必要もないなど、従来にない優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図は縦断面図、第2図は第1図の
−線に沿う横断面図、第3図は摩擦材の他の構
成を示す横断面図、第4図および第5図はそれぞ
れ作用を示す説明図、第6図および第7図は本考
案の他の実施例を示す縦断面図および横断面図、
第8図は従来例を示す縦断面図である。 10……免振装置、11……鋼板、12……ゴ
ム板、13……摩擦材、4……上部構造、5……
下部構造、α……間隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼板とゴム板とを交互に積層してなり、建築構
    造物の上部構造と下部構造との間に介在される積
    層構造型免振装置において、前記各鋼板の互いに
    対向する一方の鋼板面に摩擦材がそれぞれ設けら
    れ、かつそれら摩擦材は、前記鋼板間のゴム板が
    外力により所定量以上圧縮変形したときに、対向
    する他方の鋼板面に接する厚さに設定されている
    ことを特徴とする積層構造型免振装置。
JP18161185U 1985-11-26 1985-11-26 Expired JPH0234368Y2 (ja)

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JP18161185U JPH0234368Y2 (ja) 1985-11-26 1985-11-26

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JP18161185U JPH0234368Y2 (ja) 1985-11-26 1985-11-26

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JPS6289464U JPS6289464U (ja) 1987-06-08
JPH0234368Y2 true JPH0234368Y2 (ja) 1990-09-14

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JP2623585B2 (ja) * 1987-07-27 1997-06-25 株式会社ブリヂストン 免震構造体

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JPS6289464U (ja) 1987-06-08

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