JPH0234005A - アンテナの融雪構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 アンテナのパラポラ反射鏡の電波反射面への着雪を防止
するための融雪構造に関し、 パラポラ反射鏡全体を均一に温めることができ、しかも
、保守及び発熱容量の変更等が容易なアンテナの融雪構
造を提供することを目的とし、パラポラ反射鏡の裏面を
ジャケットで覆い、ジャケットとパラポラ反射鏡の裏面
との間に空間を設け、該空間内に熱の対流を生じさせる
温風発生器を設けた構成とする。

〔産業上の利用分野〕

本発明は比較的小口径のパラポラ反射鏡を有するパラポ
ラアンテナ、ダレゴリアンアンテナ、カセグレンアンテ
ナ等のパラポラ反射鏡の電波反射面への着雪を防止する
ための融雪構造に関する。

近年、パラポラ反射鏡の口径が０．６〜１．８ｍ程度の
小口径パラポラアンテナ、ダレゴリアンアンテナ、カセ
グレンアンテナ等が衛星放送、衛星通信等の用途に広く
使用されはじめているが、これらのアンテナは一般に屋
外に設置されるため、パラポラ反射鏡の電波反射面への
着雪による電波放射特性の劣化を防止するための融雪対
策が必要になる。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来は
、パラポラ反射鏡の電波反射面への着雪を防止するため
に、パラポラ反射鏡の裏面に貼り付けたヒートバッドに
よってパラポラ反射鏡を温めていたが、このような構造
においては次のような問題が生じていた。

■　パラポラ反射鏡の裏面には補強用リブや支持フレー
ムへの取付は部等が突出しており、ヒートパッドの貼付
けが困難な箇所がある。したがって、ヒートパッドは小
分割されて貼付けの可能な箇所にのみ部分的に貼り付け
られている。したがって、ヒートパッドを貼り付けた領
域のみがヒータ線の発熱によって温められることとなり
、パラポラ反射鏡に温度むらが生じて熱歪みが発生する
原因となる。また、ヒートパッドが貼り付けられていな
い箇所は温度が低いためその箇所の電波反射面側に雪が
付着し始めると、その箇所に次々と雪が付着して大きな
塊に成長し、ヒートパッドによる融雪能力の限界を越え
て融雪不可能になってしまう。

■　ヒートバッド内のヒータ線が断線した場合にその断
線箇所を見つけにくいため、修理が面倒になる。

■　ヒートパッド内のヒータ線の発熱容量が決まってい
るため、発熱量の変更が困難である。

したがって、本発明は、パラポラ反射鏡全体を均一に温
めることができ、しかも、保守及び発熱容量の変更等が
容易なアンテナの融雪構造を提供することを目的とする
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に従うアンテナの融雪構造は、パラポラ反射鏡の
裏面をジャケットで覆い、ジャケットとパラポラ反射鏡
の裏面との間に空間を設け、該空間内に熱の対流を生じ
させる温風発生器を設けた構成とされる。

〔作　用〕

上記構成を有するアンテナの融雪構造においては、パラ
ポラ反射鏡とその裏面を覆うジャケットとの間の空間内
に設けた温風発生器により該空間内に熱の対流を生じさ
せることができるので、パラポラ反射鏡を全体的に均一
に温めることができる。したがって、パラポラ反射鏡の
温度むらによる熱歪みの発生を防止できるとともに、パ
ラポラ反射鏡の電波反射面全体に渡り着雪を防止するこ
とができる。また、発熱体は温風発生器内にのみ存在す
るので、発熱体の保守修理作業や発熱容量の変更等を容
易に行うことができる。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図ないし第４図は本発明をオフセット形グレゴリア
ンアンテナに適用した場合の一実施例を示したものであ
る。はじめに第１図を参照すると、ダレゴリアンアンテ
ナは電波反射面１１ａを有するパラポラ反射鏡すなわち
主反射鏡１１と、主反射鏡１１の前方に対向配置された
副反射鏡１２と、主反射鏡１１の下方に配置されて副反
射鏡１２に向けられた一次放射器１３と、−次放射器１
３に接続された送受信機１４とを備えており、主反射鏡
１１はその裏面に設けられた取付部１１ｂを介して支持
フレーム１５に取り付けられており、−次放射器１３を
支持する送受信機１４と副反射鏡１２は支持フレーム１
５に固定されたサイドステー１６に取り付けられている
。

本発明によるアンテナの融雪構造は、主反射鏡１１の裏
面を覆うジャケット２０を備えている。

ジャケット２０と主反射鏡１１の裏面との間に空間が形
成されるように、ジャケット２０は底の浅い袋状に形成
されている。ジャケット２０は２重構造の防水性シー）
２０ａとシー）２Ｏａ内に設けられた断熱材２０ｂとか
らなっている。第２図ないし第４図に示すように、ジャ
ケット２０の開口の周囲にはローブ２１を通す細長の袋
状のローブ挿通部２０Ｃが設けられている。主反射鏡１
１の外周にはローブ２１を係止するための複数個の突起
１１Ｃが周方向に間隔を隔てて設けられている。ジャケ
ット２０のローブ２１を突起１１ｂに係止させた状態で
主反射鏡１１の外周に縛り付けることにより、ジャケッ
ト２０を主反射鏡１１に取り付けることができる。第３
図及び第４図から判るように、ジャケット２０には支持
フレーム１５を通すためのスリブ）２０ｄが形成されて
いる。スリブ）’２０ｄの箇所の断熱性を確保するため
に、スリット２０ｄはファスナー２２により開閉可能と
なってふり、更に、ファスナー２２はマジックテープ（
商品名）２４等の固着手段を備えたカバー２３によって
覆うことができるようになっている。なお、スリット２
０ｄは支持フレーム１５の形状に応じて適宜に形成する
ことができる。

第１図に示すように、主反射鏡１１の後方の支持フレー
ム１５上には温風発生器２５が取り付けられている。こ
の温風発生器２５はジャケット２０と主反射鏡１１の裏
面との間の空間内に位置するように配置される。温風発
生器２５は送風用のファン２５ａと電熱ヒータ２５ｂと
を備えている。ファン２５ａは空気を下方に送るように
構成されて右り、ファン２５ａの上部には吸込口が空間
の上部に位置する吸込ダク）２５ｃが設けられている。

したがって、電熱ヒータ２５ｂで温められた空気はファ
ン２５ａによって空間の下部に送られた後、空間の上部
に向かい、空間の上部で吸込ダクト２５Ｃからファン２
″５ａに吸引される。

すなわち、ジャケット２０と主反射鏡１１の裏面との間
の空間内で空気は矢印ａ、　　ｂ、　　ｃのように循環
する。

主反射鏡１１には温度センサ２６が取り付けられている
。温度センサ２６は温風発生器２５を制御するコントロ
ーラ２７に接続されている。コントローラ２７は温度セ
ンサ２６からの信号により、外気温度或いは主反射鏡１
１０表面温度が下限温度（例えば２℃）以下のときに温
風発生器２５を作動させ、また、外気温度或いは主反射
鏡１１の表面温度が上限温度（例えば１０℃）以上のと
きに温風発生器２５を停止させるようになっている。

なお、温度センサの代わりに降雪検知器を用いてもよい
。

上記構成を有するアンテナの融雪構造は、強度上及び取
付は作業性の点で比較的小型（主反射鏡１１の口径が０
．６〜１．８ｍ程度）のアンテナに適している。上記構
成を有するアンテナの融雪構造に勿いては、温風発生器
２５が作動するとヒータ２５ｂによって温められた空気
が上述したようにジャケット２０と主反射鏡１１の裏面
で囲まれた空間内を循環する。ジャケット２０には断熱
材２０ｂが設けられているので、ジャケット２０の後方
への放熱は最小限度に抑えられる。したがって、空間内
の熱の対流によって主反射鏡１１が温められる。特に、
ヒータ２５ｂで温められた空気は先ずファン２５ａの送
風力によって空間の下部に強制的に送られた後上方に向
かうので、主反射鏡１１の下部にもよく熱が伝わること
となる。また、吸込ダク）２５Ｃの吸込口は空間の上部
に位置しているので、熱は空間の上部にもよく行き届く
こととなる。したがって、主反射鏡１１は全体的に均一
に温められることとなり、主反射鏡１１の電波反射面１
１ａへの着雪が防止されることとなる。また、主反射鏡
１１が全体的に均一に温められるので、主反射鏡１１に
熱歪みが発生することを防止できることとなる。

なお、外気温度或いは主反射鏡１１０表面温度が上限温
度に達したときはコントローラ２７により温風発生器２
５が停止されるので、ジャケット２０で囲まれた空間内
の過熱が防止される。

上記構成を有するアンテナの融雪構造においては、主反
射鏡１１に対する発熱体が温風発生器２５の内部のヒー
タ２５ｂのみであるから、その保守や修理が容易である
。また、ヒータ２５ｂの交換が容易であるから、アンテ
ナ設置場所の積雪条件等に合わせて発熱能力の変更を容
易に行うことができる。

以上、図示実施例につき説明したが、本発明は上記実施
例の態様のみに限定されるものではなく、各構成部材の
形状、配置等に変更を加えることができる。また、本発
明は他の形式のカセグレンアンテナ、パラポラアンテナ
等のパラポラ反射鏡にも同様に適用することができる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明の構成によれば
、パラポラ反射鏡とその裏面を覆うジャケットとの間の
空間内に設けた温風発生器によって該空間内に熱の対流
を生じさせることができるので、パラポラ反射鏡を全体
的に均一に温めることができる。したがって、パラポラ
反射鏡の温度むらによる熱歪みの発生を防止できるとと
もに、パラポラ反射鏡の電波反射面全体に渡り着雪を防
止することができる。また、発熱体は温風発生器内にの
み存在するので、発熱体の保守作業や発熱容量の変更等
が容易になる。したがって、本発明によれば、パラポラ
反射鏡全体を均一に温めることができ、しかも、保守及
び発熱容量の変更等が容易なアンテナの融雪構造を提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すオフセット形ダレゴリ
アンアンテナの融雪構造の一部断面側面図、 第２図は第１図に示す融雪構造の要部拡大断面図、 第３図は第１図に示すジャケットを後方より見た斜視図
、 第４図は第１図に示すアンテナの融雪構造を後方より見
た斜視図である。 図において、１１はパラポラ反射鏡、２０はジャケット
、２５は温風発生器をそれぞれ示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、パラポラ反射鏡（１１）の裏面をジャケット（２０
   ）で覆い、ジャケット（２０）とパラポラ反射鏡（１１
   ）の裏面との間に空間を設け、該空間内に熱の対流を生
   じさせる温風発生器（２５）を設けてなるアンテナの融
   雪構造。