JP2697750B2 - パラボラアンテナの融雪構造 - Google Patents
パラボラアンテナの融雪構造Info
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Description
ラボラアンテナの構造に関し、特に、反射鏡の電波反射
面への着雪を防止するための新規な融雪構造に関する。
とが多く、様々な自然環境に曝される機会がある。特
に、寒冷地での使用の際には、反射鏡の主鏡面に氷雪が
付着してアンテナの機能を低下させることがある。この
着雪を防止する解決策として、実開昭63−12040
1号は、反射鏡面を多数の中空セグメントで形成し、各
セグメントの独立した内部チャンバにヒータを設けてセ
グメント(チャンバ)内を個別に撹拌加熱する技術を開
示している。
解決策では、個々のセグメント内の均一的な加熱ができ
ても、セグメント相互の均一化ができないという不都合
があった。また、主鏡面の背面に取付けるカバーを何の
ような形状・構造にするか、後からのカバーの付加的な
取付けを何のようにしたら容易にできるか、断熱材を何
処に何のように貼付するか、あるいは、加熱ユニットを
何処に配置するか等難しい課題が多々あった。
決し、融雪構造を持たない標準タイプのアンテナに、必
要に応じて付加的に後から簡単に装着できると共に、構
成部品を安価に製造可能で、飛躍的に着雪防止性能が改
善された融雪構造を提供することをその課題とする。
パラボラアンテナの融雪構造は、センターハブ上に一体
的に取着される反射鏡を含むパラボラアンテナにおい
て、反射鏡の主鏡面の背面から所定間隔空けて主鏡面背
面を全体的に覆い、主鏡面背面との間に実質的に密閉さ
れた空間を形成するカバー本体を有し、該密閉空間内に
は、少なくとも2つの加熱ユニットが設置され、該加熱
ユニットは、センターハブを中心に略対称的に位置し、
その送風方向が互いに順風となるように設定され、主鏡
面背面の略全体に沿って内部空気を強制循環させなが
ら、主鏡面全体を略均一に加熱することを構成上の特徴
とする。好ましくは、前記カバー本体は、外周に沿って
所定高さの周壁を取着したものを直径に沿って二分割し
て成る半体を含む。また、好ましくは、前記半体の内面
には、断熱材の層が形成される。
主鏡面背面の略全体に沿って内部空気が強制循環され、
主鏡面全体が略均一に加熱され、これにより、主鏡面の
着雪防止性能が飛躍的に向上する。また、カバーを二つ
割りにしたので、標準型のアンテナに対して、必要に応
じて融雪構造を後から付加的に設置する場合にも容易に
対応することができる。更に、カバーの内面に断熱材の
層を(吹き付け加工によって)形成しているので、従来
のような断熱材シートの貼付の手間が省け、製造コスト
の低減が図れる。
本発明を更に詳細に説明する。
型パラボラアンテナの主要構成を示し、主鏡面1aを有
する反射鏡1はセンターハブ2に一体的に固定され、仰
角及び方位角を任意に調節可能に台座3上に設置されて
いる。符号4,5はそれぞれフィードホーンとサブミラ
ーを示す。
発明の融雪構造を付加したものを示す。反射鏡の主鏡面
1aの背面側を覆うように、該反射鏡1と一定の距離を
隔てて設置されたカバー本体6と、その円周から直角に
立ち上がって主鏡面1aの外周に達する周壁7とからな
るカバーによって、主鏡面1aの背面とカバー6,7と
の間に実質的に密閉された空間が形成されている。そし
て、その空間内の適宜箇所にはヒータ8とファン9とが
組み込まれた加熱ユニットが設置され、該空間内の空気
を加熱して空間内を強制循環させ、主鏡面1aを背面か
ら加熱してその表面に付着した氷雪を融解させるように
構成されている。
ー本体6は金属シートによって主鏡面1aと同じ曲面に
なるように作製されている。即ち、主鏡面の作製工程で
使用されたプレス型や絞り型をそのまま転用して作製さ
れる。従って、カバー本体の作製のために新たな金型を
準備する必要がなく、安価に製造することができる。但
し、その中心領域は図5に示すように反射鏡に装着され
る際にセンターハブ2を逃げるために円形に切り欠かれ
ている。
壁7は、一定の幅を有する金属シートを円筒ロール加工
によって筒型に成形したもので、図3に示すようにカバ
ー本体6の周縁に設けられたフランジに対してかしめ1
0によって固定されて一体化される。こうして形成され
たカバーの内面には、ポリウレタンフォーム等の断熱材
が吹き付け加工によって施与され、断熱層15を形成す
る。
は、その直径に沿って二つに切り割られて二つの半体6
aと6bに分割されている。この融雪構造を標準型パラ
ボラアンテナに装着するには、先ずセンターハブ2の外
壁面の所定箇所に設けられた座11によってヒータ8と
ファン9からなるヒータユニットを設置する。次に、前
述のように準備されている二つ割りのカバーの半体6
a,6bをセンターハブ2を両側から挟むように主鏡面
1aの背面側に配置する。そして、図3に示すように、
カバーの周壁7は反射鏡1の外周の折り返し部のかしめ
ナット12’に対してねじ12によって固定され、一
方、図4に示すように、センターハブ2に接するカバー
半体6a又は6bの基部は、取付け金具13にかしめ部
19によって固定され、該金具13を介してセンターハ
ブ2のかしめナット14’にねじ14によって固定され
る。これによって、カバー6,7は主鏡面1aの背面に
対して軸方向に一定の距離L1 を隔てて装着され、加熱
ユニットHを内蔵した密閉空間が形成される。これに関
して更に詳細に説明すると、図6に示すように、主鏡面
1aの背面とカバー本体6との軸方向の距離L1 が一定
なので、中心に近い領域における両者間の垂線方向の距
離C1 は周辺領域における垂線方向の距離C2 よりも大
きくなり、加熱ユニットを設置するのに充分な余裕を取
り得る利点がある。
センターハブ2を中心に対称位置に二つ設置され、その
送風方向は互いに順風となるように設定されることが望
ましく、これによって密閉空間内での円滑な強制循環が
形成され、主鏡面1a全体の均一な加熱が達成される。
但し、このパラボラアンテナが設置される環境状態、即
ち降雪の状況に応じて、加熱ユニットの設置個数又はフ
ァンと組み合わされるヒータの個数等は適宜に選択する
ことができる。
には、これらの加熱ユニットHに対応する位置に蓋17
によって開閉可能な孔16が設けられ、加熱ユニットH
の保守・点検に利用される。
鏡面の背面の略全体に沿って内部空気が強制的に循環さ
れ、主鏡面全体が略均一に加熱され、これにより、主鏡
面の着雪防止性能が飛躍的に向上する。
型のアンテナに対して、必要に応じて融雪構造を後から
付加的に設置する場合にも容易に対応することができ、
更には、カバーの内面に断熱材の層を形成しているの
で、従来のような断熱材シートの貼付の手間が省け、製
造コストの低減が図れる。
ボラアンテナの側面図である。
ンテナの側面図である。
る。
である。
る距離の違いを示す模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 センターハブ(2)上に一体的に取着さ
れる反射鏡(1)を含むパラボラアンテナにおいて、 反射鏡(1)の主鏡面(1a)の背面から所定間隔空け
て主鏡面(1a)背面を全体的に覆い、主鏡面(1a)
背面との間に実質的に密閉された空間を形成するカバー
本体(6)を有し、 該密閉空間内には、少なくとも2つの加熱ユニット
(H)が設置され、 該加熱ユニット(H)は、センターハブ(2)を中心に
略対称的に位置し、その送風方向が互いに順風となるよ
うに設定され、 主鏡面(1a)背面の略全体に沿って内
部空気を強制循環させながら、主鏡面全体を略均一に加
熱することを特徴とするパラボラアンテナの融雪構造。 - 【請求項2】 前記カバー本体(6)は、外周に沿って
所定高さの周壁(7)を取着したものを直径に沿って二
分割して成る半体(6a,6b)を含むことを特徴とす
る請求項1記載のパラボラアンテナの融雪構造。 - 【請求項3】 前記半体(6a,6b)の内面には、断
熱材の層(15)が形成されることを特徴とする請求項
2記載のパラボラアンテナの融雪構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3220086A JP2697750B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | パラボラアンテナの融雪構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3220086A JP2697750B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | パラボラアンテナの融雪構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0563434A JPH0563434A (ja) | 1993-03-12 |
JP2697750B2 true JP2697750B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=16745713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3220086A Expired - Lifetime JP2697750B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | パラボラアンテナの融雪構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2697750B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5646638A (en) * | 1995-05-30 | 1997-07-08 | Winegard Company | Portable digital satellite system |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58119205U (ja) * | 1982-02-03 | 1983-08-13 | デイエツクスアンテナ株式会社 | 反射鏡形アンテナの着雪防止装置 |
JPS63120401U (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-04 | ||
JPS6454406U (ja) * | 1987-09-30 | 1989-04-04 | ||
JPH02308603A (ja) * | 1989-05-23 | 1990-12-21 | Nec Corp | 温風循環形アンテナ融雪装置 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3220086A patent/JP2697750B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0563434A (ja) | 1993-03-12 |
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