JPH0233352Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案はたとえば文書などの画像情報を光デ
イスクに順次記憶し、その画像情報ごとの検索デ
ータをフロツピーデイスクに記憶し、この検索デ
ータにより光デイスクに記憶されている画像情報
を検索して読出す画像情報フアイル装置に関す
る。

〔考案の技術的背景〕

最近、多量に発生する文書などの画像情報を光
学的に２次元的走査によつて読取り、この読取つ
た画像情報を記憶媒体たとえば光デイスクに順次
記憶しておくとともに、その画像情報個々の検索
データを記憶媒体たとえばフロツピーデイスクに
記憶し、この検索データの入力により光デイスク
に記憶されている画像情報を検索して読出し、そ
れを出力装置たとえばCRTデイスプレイ装置あ
るいは記憶装置で目視し得る状態に出力する画像
情報フアイル装置が開発され、実用化されてい
る。

〔背景技術の問題点〕

しかしながら、上記のような画像情報フアイル
装置では、フロツピーデイスク上の記憶データが
破壊させてしまつたり、あるいは粉失した場合
に、このフロツピーデイスクに対応している光デ
イスクが使用できなくなつてしまうという問題が
あつた。

〔考案の目的〕

この考案は上記事情に鑑みてなされたものでそ
の目的とするところは、コード情報で構成される
検索データを記憶した第２の記憶媒体が破壊ある
いは粉失となつた場合でも、その第２の記憶媒体
の記憶内容に対応する第１の記憶媒体に記憶され
ている画像情報を用いて、検索データを知ること
ができ、第１の記憶媒体の記憶内容を使用するこ
とができる画像情報フアイル装置を提供すること
にある。

〔考案の概要〕

この考案は、複数の画像情報を記憶する第１の
記憶媒体と、この第１の記憶媒体に記憶した画像
情報個々に付与されるコード情報で構成される検
索データを記憶する第２の記憶媒体とを有する画
像情報フアイル装置において、上記コード情報か
ら画像情報に変換した所定数ごとの検索データの
画像情報を上記第１の記憶媒体に記憶せしめるよ
うにしたものである。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例について図面を参照
して説明する。

第１図および第２図はこの考案の画像情報フア
イル装置の構成を示すものである。すなわち、１
１は主制御装置であり、各種制御を行うCPU１
２、メインメモリ１３、少なくとも一単位分（原
稿一頁分）の画像情報に対応する記憶容量を有す
るバツフアメモリたとえばページバツフア１４、
画像情報の圧縮（冗長度を少なくする）および伸
長（少なくされた冗長度を元に戻す）を行う圧
縮・伸長回路１５、文字や記号などのパターン情
報が格納されたパターンジエネレータ１６、およ
び表示用インターフエイス１７などから成つてい
る。２０は読取装置たとえば二次元走査装置で、
原稿（文書）２１上をレーザビーム光で二次元走
査することにより上記原稿２１上の画像情報に応
じた電気信号を得るものである。２２は光デイス
ク装置で、上記二次元走査装置２０で読取られて
上記主制御装置１１を介して供給される画像情報
および上記主制御装置１１で作成されるインデツ
クス情報を光デイスク（第１の記憶媒体）１９に
順次記憶するものである。２３はキーボードで、
画像情報に対応する固有の検索コードおよび各種
動作指令などを入力するためのものである。２４
は出力装置たとえば表示部であるところの陰極線
管表示装置（以下CRTデイスプレイ装置と称す
る）で、二次元走査装置２０で読取られて主制御
装置１１を介して供給される画像情報、あるいは
光デイスク装置２２から読出されて主制御装置１
１を介して供給される検索コードや画像情報など
を表示するものであり、主制御装置１１における
表示用インターフエイス１７とで大きな意味の画
像情報表示装置を構成している。２５は記録装置
で、二次元走査装置２０で読取られて主制御装置
１１を介して供給される画像情報、あるいは光デ
イスク装置２２から読出されて主制御装置１１を
介して供給される検索データや画像情報などをハ
ードコピー２６として出力するものである。２７
はフロツピーデイスク装置で、上記キーボード２
３により入力された検索コードとこの検索コード
に対応する画像情報が記憶される光デイスク１９
上の記憶アドレスとをフロツピーデイスク（第２
の記憶媒体）２８に１つの画像情報ごとに記憶す
るものである。

第３図は検索データの構成を示すものである。
すなわち、たとえば最大６項目に分割される20桁
分の検索コードと５桁分のアドレス情報とからな
る検索桁数となつている。上記アドレス情報は、
１桁分の画像情報長さ（セクタ数）Ｌ、２桁分の
画像情報記憶トラツクアドレス（トラツク番号）
Ｔ・ADR、１桁分の画像情報記憶セクタアドレ
スＳ・ADR、１桁分の画像サイズDSよりなつて
いる。

次に、このような構成において動作を説明す
る。まず、画像情報の登録（記憶）について説明
すると、キーボード２３により登録モードに選択
設定し、登録する画像情報の検索コードを投入す
る。これにより、CPU１２はあらかじめ定義さ
れている検索コードのフオーマツトに従つて桁
数、文字種などで入力データの妥当性がチエツク
され、またすでに登録されている検索コードをチ
エツクし、２重登録にならないかなどのチエツク
を行い、それらのチエツクの結果正しい検索コー
ドであればメインメモリ１３に記憶される。そし
て、原稿を２次元走査装置２０にセツトし、
CPU１２が光デイスク装置２２および二次元走
査装置２０を動作させる。二次元走査装置２０
は、セツトされた文書などの画像情報を二次元的
に走査し、光電変換する。この光電変換されたラ
イン情報はページバツフア１４に順次記憶され
る。このページバツフア１４に一頁分の画像情報
が記憶されたとき、その画像情報は表示用インタ
ーフエイス１７に記憶され、その画像情報は
CRTデイスプレイ装置２４で表示される。とこ
ろで、CRTデイスプレイ装置２４に表示された
画像が満足できるものであつた場合、記録キー
（図示しない）を投入する。すると、CPU１２は
ページバツフア１４に記憶されている一単位分の
画像情報をライン情報ごとに圧縮伸長回路１５で
周知のMH（モデフアイド・ホフマン）変換によ
り帯域圧縮し、その圧縮したライン情報を光デイ
スク装置２２に供給する。これにより光デイスク
装置２２は供給される画像情報を対応する光デイ
スク１９上のトラツクに記憶する。この画像情報
の記憶が終了すると、CPU１２は画像情報が記
憶されたトラツク番号、開始ブロツク、画像の長
さなどの記憶アドレスを検索コードに対応させて
メインメモリ１３に記憶する。ついで、CPU１
２はメインメモリ１３に記憶した検索データつま
り検索コード、トラツク番号、画像の長さなどと
ともに、その画像情報の記憶数となる通し番号を
フロツピーデイスク装置２７に供給する。これに
より、フロツピーデイスク装置２７は供給される
検索データとその通し番号をフロツピーデイスク
２８上に記憶する。以後、他の画像情報も同様に
動作して光デイスク１９上に記憶される。

そして、上記通し番号の下位２桁が「00」ある
いは「50」となつたとき、CPU１２はフロツピ
ーデイスク装置２７によりフロツピーデイスク２
８からその通し番号の50番手前「51」あるいは
「01」から順にその検索データを読出し、パター
ンジエネレータ１６で画像情報に変換し、ページ
バツフア１４に順次記憶せしめる。そして、ペー
ジバツフア１４に１頁分の画像情報つまり「51〜
00」あるいは「01〜50」の通し番号の検索データ
が記憶されると、CPU１２はページバツフア１
４に記憶されている一単位分の画像情報をライン
情報ごとに圧縮伸長回路１５でMH変換により帯
域圧縮し、その圧縮したライン情報を光デイスク
装置２２に供給する。これにより、光デイスク装
置２２は供給される検索データ群の画像情報を光
デイスク１９上の特定エリア１９ａつまり第４図
に示す光デイスク１９上の外周部の所定トラツク
より記憶する。この画像情報の記憶が終了する
と、CPU１２は画像情報が記憶された最終トラ
ツク番号をフロツピーデイスク装置２７へ供給す
る。これにより、フロツピーデイスク装置２７は
その最終トラツク番号をフロツピーデイスク２８
上のトラツク番号記憶エリア２８ａへ記憶する。
以後、50の画像情報ごとに、フロツピーデイスク
２８のトラツク番号記憶エリア２８ａに順次更新
記憶されているトラツク番号を用いて、CPU１
２はその画像情報の検索データを画像情報に変換
した情報を光デイスク１９上に記憶せしめる。

次に上述したようにして登録された画像情報の
検索について説明する。まず、キーボード２３に
より検索モードに設定するとともに、検索コード
を投入する。すると、CPU１２はその検索コー
ドをフロツピーデイスク２８に記憶されている検
索コードと順次比較照合し、入力された検索コー
ドと一致する検索コードであるか否かを順次チエ
ツクする。一致する検索コードに対しては、その
検索コードに対応する画像情報のトラツク番号お
よび開始ブロツク番号を検索する。そして、
CPU１２はそのトラツク番号に対応する光デイ
スク１９上のトラツクの再生を光デイスク装置２
２で行わせる。すると、CPU１２は光デイスク
装置２２からの画像情報（圧縮情報）を一走査ラ
インごとに圧縮伸長回路１５へ供給し、MH逆変
換による帯域伸長を行つて元の画像情報をページ
バツフア１４へ順次供給する。こうして、ページ
バツフア１４に再生した１頁分の画像情報が全て
記憶されると、CPU１２はその画像情報を表示
用インターフエイス１６を用いてCRTデイスプ
レイ装置２４上に表示せしめるか、あるいは記憶
装置２５でその画像情報のハードコピー２６を発
行せしめる。以後、他の検索も同様に動作して行
われる。

ところで、対応するフロツピーデイスク２８が
破壊されたか、あるいは粉失した場合、そのフロ
ツピーデイスク２８に対応する光デイスク１９を
光デイスク装置２２に設定し、検索データがまつ
たく記憶されていないフロツピーデイスク２８を
フロツピーデイスク装置２７に設定する。そし
て、キーボード２３により、検索データの再生モ
ードに設定する。すると、CPU１２は光デイス
ク装置２２を動作させ、光デイスク１９の特定エ
リア１９ａの先頭トラツク（あらかじめ決まつて
いる）からその画像情報を再生する。これによ
り、CPU１２は光デイスク装置２２からの画像
情報（圧縮情報）を一走査ラインごとに圧縮伸長
回路１５へ供給し、MH逆変換による帯域伸長を
行つて元の画像情報をページバツフア１４へ順次
供給する。こうして、ページバツフア１４に再生
した１頁分の画像情報が全て記憶されると、
CPU１２は光デイスク１９の最終記憶トラツク
番号をメインメモリ１３に記憶するとともに、そ
の画像情報を表示用インターフエイス１６を用い
て第５図に示すようにCRTデイスプレイ装置２
４上に表示せしめるか、あるいは記録装置２５で
その画像情報のハードコピー２６を発行せしめ
る。これにより、オペレータはそのCRTデイス
プレイ装置２４上の表示により、その検索データ
をキーボード２３により順次入力する。すると、
CPU１２は供給される検索データをフロツピー
デイスク装置２７を用いてフロツピーデイスク２
８上に記憶せしめる。

この後、CPU１２はメインメモリ１３に記憶
した最終トラツク番号の次のトラツクに光デイス
ク装置２２を設定し、このトラツクからその画像
情報を再生する。以後、上記同様に動作すること
により、その画像情報がCRTデイスプレイ装置
２４上に表示され、この表示によりオペレータが
キーボード２３により検索データを入力し、その
検索データがフロツピーデイスク２８上に記憶さ
れる。

以後上記同様に光デイスク１９から検索データ
の画像情報が再生され、その再生出力に応じて検
索データをキーボード２３より入力してフロツピ
ーデイスク２８に記憶するようになつている。

したがつて、上記のように、フロツピーデイス
ク２８が破壊されたか、あるいは粉失した場合で
あつても、そのフロツピーデイスク２８に対する
光デイスク１９を再び利用することができる。

なお、前記実施例では、光デイスクの特定エリ
アつまり外周部に検索データの画像情報を記憶し
たが、これに限らず複数（50）の画像情報の記憶
ごとにその記憶につづけてその検索データの画像
情報を記憶するようにしてもよい。

〔考案の効果〕

以上詳述したようにこの考案に寄れば、コード
情報で構成される検索データを記憶した第２の記
憶媒体が破壊あるいは粉失となつた場合でも、そ
の第２の記憶媒体の記憶内容に対応する第１の記
憶媒体に記憶されている画像情報を用いて、検索
データを知ることができ、第１の記憶媒体の記憶
内容を使用することができる画像情報フアイル装
置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図，第２図は全体の構成を概略的に示すブロツク
図、第３図は検索データの記憶例を示す図、第４
図は光デイスクの記憶例を示す図、第５図は検索
データの表示例を示す図である。 １１……主制御装置、１２……CPU、１４…
…ページバツフア、１６……パターンジエネレー
タ、１９……光デイスク（第１の記憶媒体）、２
２……光デイスク装置、２４……CRTデイスプ
レイ装置、２５……記憶装置、２６……ハードコ
ピー、２７……フロツピーデイスク装置、２８…
…フロツピーデイスク（第２の記憶媒体）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の画像情報を記憶する第１の記憶媒体と、
   この第１の記憶媒体に記憶した画像情報個々に付
   与されるコード情報で構成される検索データを記
   憶する第２の記憶媒体とを有する画像情報フアイ
   ル装置において、 上記検索データをコード情報から画像情報に変
   換する変換手段と、 この変換手段により変換された所定数ごとの検
   索データの画像情報を上記第１の記憶媒体に記憶
   せしめる記憶手段と、 を具備したことを特徴とする画像情報フアイル装
   置。