JPH0231636Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0231636Y2 JPH0231636Y2 JP15439186U JP15439186U JPH0231636Y2 JP H0231636 Y2 JPH0231636 Y2 JP H0231636Y2 JP 15439186 U JP15439186 U JP 15439186U JP 15439186 U JP15439186 U JP 15439186U JP H0231636 Y2 JPH0231636 Y2 JP H0231636Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover plate
- sliding surface
- ring
- seal ring
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 10
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 4
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、機体の回転軸部を軸封するメカニカ
ルシールの構造に関するものである。
ルシールの構造に関するものである。
従来、この種のメカニカルシールにおいては、
第４図に示すように、機体のハウジング１内に挿
通される回転軸２を軸封するにあたり、前記ハウ
ジング１の内周にＯリング３を介してカバープレ
ート４を設け、かつこのカバープレート４に、前
記回転軸２との間にＯリング５を介在したシール
リング６を摺動自在に対接させるとともに、この
シールリング６をケーシング７内に収納されたス
プリング８の付勢力によりスプリング抑え９を介
して前記４側に弾性的に押圧させる一方、前記シ
ールリング６の外周に形成した係合溝６１に、前
記ケーシング７の延出部７１を係合させることに
より、廻り止めを施してなるシール構造を有する
ものがある。
第４図に示すように、機体のハウジング１内に挿
通される回転軸２を軸封するにあたり、前記ハウ
ジング１の内周にＯリング３を介してカバープレ
ート４を設け、かつこのカバープレート４に、前
記回転軸２との間にＯリング５を介在したシール
リング６を摺動自在に対接させるとともに、この
シールリング６をケーシング７内に収納されたス
プリング８の付勢力によりスプリング抑え９を介
して前記４側に弾性的に押圧させる一方、前記シ
ールリング６の外周に形成した係合溝６１に、前
記ケーシング７の延出部７１を係合させることに
より、廻り止めを施してなるシール構造を有する
ものがある。
しかしながら、上記した従来構造のものでは、
ハイドロダイナミツク効果を得るために、通常、
カバープレート４とシールリング６のいずれか一
方の摺動面４ａまたは６ａに深さ数10μm程度の
スパイラル状の溝加工を施すことが考えられてい
るが、このような溝加工をカバープレート４やシ
ールリング６の摺動面４ａまたは６ａに施すこと
は、きわめて困難であるばかりでなく、スパイラ
ル溝が摺動摩擦によつて摩耗し易いために、期待
する充分なハイドロダイナミツク効果を得る期間
が非常に短く、耐久性及び密封性にも劣るといつ
た問題があつた。
ハイドロダイナミツク効果を得るために、通常、
カバープレート４とシールリング６のいずれか一
方の摺動面４ａまたは６ａに深さ数10μm程度の
スパイラル状の溝加工を施すことが考えられてい
るが、このような溝加工をカバープレート４やシ
ールリング６の摺動面４ａまたは６ａに施すこと
は、きわめて困難であるばかりでなく、スパイラ
ル溝が摺動摩擦によつて摩耗し易いために、期待
する充分なハイドロダイナミツク効果を得る期間
が非常に短く、耐久性及び密封性にも劣るといつ
た問題があつた。
本考案は、上記の事情のもとになされたもの
で、その目的とするところは、摺動面におけるス
パイラル溝によるハイドロダイナミツク効果が容
易に得ることができるようにした寿命の長い耐久
性及び密封性にすぐれたメカニカルシールを提供
することにある。
で、その目的とするところは、摺動面におけるス
パイラル溝によるハイドロダイナミツク効果が容
易に得ることができるようにした寿命の長い耐久
性及び密封性にすぐれたメカニカルシールを提供
することにある。
上記した問題点を解決するために、本考案は、
機体のハウジング内周にＯリングを介してカバー
プレートを設け、回転軸の外周にＯリングを介し
てシールリングを設け、前記シールリングを、前
記回転軸に固定されたケーシングによつて廻り止
めし、かつ前記シールリングを、前記ケーシング
内に収納されたコイルスプリングの付勢力により
スプリング抑えを介して前記カバープレート側に
弾性的に押圧させてなるメカニカルシールにおい
て、前記カバープレートの摺動面に対する背面に
複数の溝をスパイラル状に形成してなる構成とし
たものである。
機体のハウジング内周にＯリングを介してカバー
プレートを設け、回転軸の外周にＯリングを介し
てシールリングを設け、前記シールリングを、前
記回転軸に固定されたケーシングによつて廻り止
めし、かつ前記シールリングを、前記ケーシング
内に収納されたコイルスプリングの付勢力により
スプリング抑えを介して前記カバープレート側に
弾性的に押圧させてなるメカニカルシールにおい
て、前記カバープレートの摺動面に対する背面に
複数の溝をスパイラル状に形成してなる構成とし
たものである。
すなわち、本考案は、上記の構成とすることに
よつて、運転中にカバープレートとシールリング
との摺動面に発生する摺動発熱でもつて、カバー
プレートの摺動面に対する背面にスパイラル状に
形成した複数の溝に相当する摺動面が熱変形し
て、摺動面に凹部がスパイラル状に形成されるこ
とから、設計段階で摺動面の発熱量、溝形状、溝
位置、被加工材の熱膨張率等の物性値及び雰囲気
条件を適宜に設定すれば、容易に深さ数10μmの
スパイラル溝による効果を計算することができる
ために、精密加工を必要としないばかりか、寿命
の長い充分なハイドロダイナミツク効果を期待す
ることができ、これによつて、耐久性及び密封性
を向上させることが可能になる。
よつて、運転中にカバープレートとシールリング
との摺動面に発生する摺動発熱でもつて、カバー
プレートの摺動面に対する背面にスパイラル状に
形成した複数の溝に相当する摺動面が熱変形し
て、摺動面に凹部がスパイラル状に形成されるこ
とから、設計段階で摺動面の発熱量、溝形状、溝
位置、被加工材の熱膨張率等の物性値及び雰囲気
条件を適宜に設定すれば、容易に深さ数10μmの
スパイラル溝による効果を計算することができる
ために、精密加工を必要としないばかりか、寿命
の長い充分なハイドロダイナミツク効果を期待す
ることができ、これによつて、耐久性及び密封性
を向上させることが可能になる。
以下、本考案を第１図から第３図に示す一実施
例を参照しながら詳細に説明する。なお、本考案
に係る図示の実施例において、第４図に示す従来
のメカニカルシールと構成が重複する部分は同一
符号を用い、その説明は省略する。
例を参照しながら詳細に説明する。なお、本考案
に係る図示の実施例において、第４図に示す従来
のメカニカルシールと構成が重複する部分は同一
符号を用い、その説明は省略する。
すなわち、本考案は、第１図から第３図に示す
ように、カバープレート４の摺動面４ａに対する
背面４ｂに複数の溝４１を円周方向に等間隔を存
してスパイラル状に切欠形成するとともに、これ
ら各々の複数の溝４１がスパイラル状に形成され
るカバープレート４の摺動面相当部の肉厚Ａを３
mm以下にしてなる構成としたもので、これによつ
て、運転中のシールリング６との摺動発熱によつ
て発生する熱変形作用で、前記カバープレート４
の摺動面４ａに凹み部がスパイラル状に形成され
るようになつているものである。
ように、カバープレート４の摺動面４ａに対する
背面４ｂに複数の溝４１を円周方向に等間隔を存
してスパイラル状に切欠形成するとともに、これ
ら各々の複数の溝４１がスパイラル状に形成され
るカバープレート４の摺動面相当部の肉厚Ａを３
mm以下にしてなる構成としたもので、これによつ
て、運転中のシールリング６との摺動発熱によつ
て発生する熱変形作用で、前記カバープレート４
の摺動面４ａに凹み部がスパイラル状に形成され
るようになつているものである。
なお、上記の実施例において、カバープレート
４にスパイラル状に切欠形成される溝４１の形
状、本数、高さ及び方向等は、何等限定されず、
被加工材の熱膨張率等の物性値及び雰囲気条件に
より、設計段階において適宜に設定されるもので
ある。
４にスパイラル状に切欠形成される溝４１の形
状、本数、高さ及び方向等は、何等限定されず、
被加工材の熱膨張率等の物性値及び雰囲気条件に
より、設計段階において適宜に設定されるもので
ある。
その他、本考案は、本考案の要旨を変えない範
囲で種々変更実施させることは勿論である。
囲で種々変更実施させることは勿論である。
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、機体のハウジング内周にＯリングを介してカ
バープレートを設け、回転軸の外周にＯリングを
介してシールリングを設け、前記シールリング
を、前記回転軸に固定されたケーシングによつて
廻り止めし、かつ前記シールリングを、前記ケー
シング内に収納されたコイルスプリングの付勢力
によりスプリング抑えを介して前記カバープレー
ト側に弾性的に押圧させてなるメカニカルシール
において、カバープレートの摺動面に対する背面
に複数の溝をスパイラル状に形成してなることか
ら、運転中にカバープレートとシールリングとの
摺動面に発生する摺動発熱でもつて、カバープレ
ートの溝に相当する摺動面が熱変形して、摺動面
に凹部がスパイラル状に形成させることができる
ため、設計段階で摺動面の発熱量、溝形状、溝位
置、被加工材の熱膨張率等の物性値及び雰囲気条
件を適宜に設定すれば、容易に深さ数10μmのス
パイラル溝による効果を計算することができ、こ
れによつて、従来のような精密加工を必要としな
いばかりか、寿命の長い充分なハイドロダイナミ
ツク効果を期待することができ、しかも、耐久性
及び密封性を向上させることができるというすぐ
れた効果を奏するものである。
ば、機体のハウジング内周にＯリングを介してカ
バープレートを設け、回転軸の外周にＯリングを
介してシールリングを設け、前記シールリング
を、前記回転軸に固定されたケーシングによつて
廻り止めし、かつ前記シールリングを、前記ケー
シング内に収納されたコイルスプリングの付勢力
によりスプリング抑えを介して前記カバープレー
ト側に弾性的に押圧させてなるメカニカルシール
において、カバープレートの摺動面に対する背面
に複数の溝をスパイラル状に形成してなることか
ら、運転中にカバープレートとシールリングとの
摺動面に発生する摺動発熱でもつて、カバープレ
ートの溝に相当する摺動面が熱変形して、摺動面
に凹部がスパイラル状に形成させることができる
ため、設計段階で摺動面の発熱量、溝形状、溝位
置、被加工材の熱膨張率等の物性値及び雰囲気条
件を適宜に設定すれば、容易に深さ数10μmのス
パイラル溝による効果を計算することができ、こ
れによつて、従来のような精密加工を必要としな
いばかりか、寿命の長い充分なハイドロダイナミ
ツク効果を期待することができ、しかも、耐久性
及び密封性を向上させることができるというすぐ
れた効果を奏するものである。
第１図は本考案に係るメカニカルシールの一実
施例を示す要部縦断側面図、第２図は同じくカバ
ープレートの縦断側面図、第３図は同じくカバー
プレートの正面図、第４図は従来のメカニカルシ
ールの要部縦断側面図である。 １……ハウジング、２……回転軸、３……Ｏリ
ング、４……カバープレート、４ａ……摺動面、
４ｂ……背面、４１……溝、６……シールリン
グ、６ａ……摺動面、７……ケーシング、８……
コイルスプリング、９……スプリング抑え、Ａ…
…カバープレートの摺動面相当部の肉厚。
施例を示す要部縦断側面図、第２図は同じくカバ
ープレートの縦断側面図、第３図は同じくカバー
プレートの正面図、第４図は従来のメカニカルシ
ールの要部縦断側面図である。 １……ハウジング、２……回転軸、３……Ｏリ
ング、４……カバープレート、４ａ……摺動面、
４ｂ……背面、４１……溝、６……シールリン
グ、６ａ……摺動面、７……ケーシング、８……
コイルスプリング、９……スプリング抑え、Ａ…
…カバープレートの摺動面相当部の肉厚。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 機体のハウジング内周にＯリングを介してカ
バープレートを設け、回転軸の外周にＯリング
を介してシールリングを設け、前記シールリン
グを、前記回転軸に固定されたケーシングによ
つて廻り止めし、かつ前記シールリングを、前
記ケーシング内に収納されたコイルスプリング
の付勢力によりスプリング抑えを介して前記カ
バープレート側に弾性的に押圧させてなるメカ
ニカルシールにおいて、前記カバープレートの
摺動面に対する背面に複数の溝をスパイラル状
に形成したことを特徴とするメカニカルシー
ル。 (2) 複数の溝がスパイラル状に形成されるカバー
プレートの摺動面相当部の肉圧を３mm以下にし
たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
１項に記載のメカニカルシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15439186U JPH0231636Y2 (ja) | 1986-10-09 | 1986-10-09 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15439186U JPH0231636Y2 (ja) | 1986-10-09 | 1986-10-09 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6360766U JPS6360766U (ja) | 1988-04-22 |
| JPH0231636Y2 true JPH0231636Y2 (ja) | 1990-08-27 |
Family
ID=31074141
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15439186U Expired JPH0231636Y2 (ja) | 1986-10-09 | 1986-10-09 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0231636Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102023909B1 (ko) * | 2018-01-31 | 2019-09-23 | 박경용 | 오일 실링장치 |
| JP7350447B2 (ja) * | 2019-12-09 | 2023-09-26 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
| JP7350449B2 (ja) * | 2019-12-09 | 2023-09-26 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
| JP7350446B2 (ja) * | 2019-12-09 | 2023-09-26 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
-
1986
- 1986-10-09 JP JP15439186U patent/JPH0231636Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6360766U (ja) | 1988-04-22 |
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