JPH0239084Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0239084Y2 JPH0239084Y2 JP12229786U JP12229786U JPH0239084Y2 JP H0239084 Y2 JPH0239084 Y2 JP H0239084Y2 JP 12229786 U JP12229786 U JP 12229786U JP 12229786 U JP12229786 U JP 12229786U JP H0239084 Y2 JPH0239084 Y2 JP H0239084Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding member
- sliding
- water
- mechanical seal
- rotating shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000011148 porous material Substances 0.000 claims description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 7
- 229910010293 ceramic material Inorganic materials 0.000 claims description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 24
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 7
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 3
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N Alumina Chemical compound [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000008094 contradictory effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 239000011343 solid material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の目的〕
(産業上の利用分野)
本考案は、メカニカルシールに関するもので、
自動車用ウオーターポンプの水洩れ防止に利用さ
れる。
自動車用ウオーターポンプの水洩れ防止に利用さ
れる。
(従来の技術)
本考案に係る従来技術としては、実開昭59−
42366号公報にて記載されたものがある。
42366号公報にて記載されたものがある。
この従来技術は、回転軸側に固定されるセラミ
ツク製の第1摺動部材と、ポンプボデイ側に固定
され第1摺動部材と摺動面を形成するように配設
されるカーボン製の第2摺動部材とを有し、該第
2摺動部材の摺動面に空間室を形成して前記両部
材間の摺動面を二つのシール面に分け、更に前記
第1摺動部材の摺動面と反対側面に複数の羽根を
設け、該羽根を前記第1摺動部材に形成される貫
通穴を介して前記空間室に連通させており、回転
軸の回転時に水室より微小量の漏れ水や水蒸気が
シール面より空間室に侵入すると羽根の遠心作用
により、空間室内の水滴や水蒸気は貫通穴を介し
て外部に放出させるようにしたものである。
ツク製の第1摺動部材と、ポンプボデイ側に固定
され第1摺動部材と摺動面を形成するように配設
されるカーボン製の第2摺動部材とを有し、該第
2摺動部材の摺動面に空間室を形成して前記両部
材間の摺動面を二つのシール面に分け、更に前記
第1摺動部材の摺動面と反対側面に複数の羽根を
設け、該羽根を前記第1摺動部材に形成される貫
通穴を介して前記空間室に連通させており、回転
軸の回転時に水室より微小量の漏れ水や水蒸気が
シール面より空間室に侵入すると羽根の遠心作用
により、空間室内の水滴や水蒸気は貫通穴を介し
て外部に放出させるようにしたものである。
(考案が解決しようとする問題点)
上記従来技術において、第1摺動部材は第2摺
動部材との摺動によつて第2摺動部材のカーボン
が摩耗し始めると微小な粉末が第1摺動部材の摺
動面に付着し、第1摺動部材の面粗度は細かくな
り、それによつて両部材の摺動面はリンギング状
状態となつてきしみ異音が発生するという問題が
あつた。
動部材との摺動によつて第2摺動部材のカーボン
が摩耗し始めると微小な粉末が第1摺動部材の摺
動面に付着し、第1摺動部材の面粗度は細かくな
り、それによつて両部材の摺動面はリンギング状
状態となつてきしみ異音が発生するという問題が
あつた。
従来、このメカニカルシールによつて発生する
異音と水漏れとの関係は、第4図に示すように水
漏れ防止には、摺動面の面粗度を上げる(細かく
する)とその効果は上昇するが、異音対策として
の効果は下るという、互いに相反する問題が発生
するため、相矛盾する要因の平衡点を見出すこと
によつて問題点を解決していた。
異音と水漏れとの関係は、第4図に示すように水
漏れ防止には、摺動面の面粗度を上げる(細かく
する)とその効果は上昇するが、異音対策として
の効果は下るという、互いに相反する問題が発生
するため、相矛盾する要因の平衡点を見出すこと
によつて問題点を解決していた。
しかしこの様な状態では、少しでも条件が変化
し、平衡が保てなくなつた場合、前記した問題が
発生することになる。
し、平衡が保てなくなつた場合、前記した問題が
発生することになる。
本考案は、かかる問題に鑑み、従来と異なるシ
ール構造によつて異音の発生を防止し、且つ水漏
れ防止の向上を図ることを、その技術的課題とす
るものである。
ール構造によつて異音の発生を防止し、且つ水漏
れ防止の向上を図ることを、その技術的課題とす
るものである。
(問題点を解決するための手段)
上記技術的課題を解決するために講じた技術的
手段は、セラミツク材にて形成される第1摺動部
材の外側部が多孔質材で、内側部はち密質材によ
つて夫々形成され、該外側部と内側部とを接合に
て一体化したことである。
手段は、セラミツク材にて形成される第1摺動部
材の外側部が多孔質材で、内側部はち密質材によ
つて夫々形成され、該外側部と内側部とを接合に
て一体化したことである。
(作用)
これによれば、外側部は多孔質材であるため、
水を含有するようになり、それによつて第2摺動
部材との摩擦係数が低くなり、異音の発生が防止
され、また内側部はち密質材であるため、水の侵
入が防止される。
水を含有するようになり、それによつて第2摺動
部材との摩擦係数が低くなり、異音の発生が防止
され、また内側部はち密質材であるため、水の侵
入が防止される。
(実施例)
以下、本考案の実施例について添付図面に基づ
き説明する。
き説明する。
第1図に示すウオーターポンプ1はボデイ部材
2内にベアリング3を介して回転軸4が支承さ
れ、該回転軸4にインペラ5が固着される。該イ
ンペラ5が揚水作用を行うポンプ室6を密封する
ためにインペラ5とベアリング3との間にはメカ
ニカルシール7が配設されている。該メカニカル
シール7は回転軸4に固定されたセラミツク製の
第1摺動部材8と、ボデイ部材2に嵌装された保
持器9のパツキン10に取付けられたカーボン製
の第2摺動部材11をスプリング12にて第1摺
動部材8に圧接している。メカニカルシール7と
ベアリング3との間には大気圧13が形成され、
大気室13と外部とを連通するために、下部に水
抜き穴14、上部に水蒸気穴15が形成されてい
る。
2内にベアリング3を介して回転軸4が支承さ
れ、該回転軸4にインペラ5が固着される。該イ
ンペラ5が揚水作用を行うポンプ室6を密封する
ためにインペラ5とベアリング3との間にはメカ
ニカルシール7が配設されている。該メカニカル
シール7は回転軸4に固定されたセラミツク製の
第1摺動部材8と、ボデイ部材2に嵌装された保
持器9のパツキン10に取付けられたカーボン製
の第2摺動部材11をスプリング12にて第1摺
動部材8に圧接している。メカニカルシール7と
ベアリング3との間には大気圧13が形成され、
大気室13と外部とを連通するために、下部に水
抜き穴14、上部に水蒸気穴15が形成されてい
る。
前記メカニカルシールの第1摺動部材8は、第
2図〜第3図に示すように外側部8aは多孔質材
であり、内側部8aはち密質材にて形成され、そ
の密度は、多孔質材で3,4以下、ち密質材で
3,6以上、また、気孔率は多孔質材で50%以上
ち密質材で30%以下にしている。前記第1摺動部
材8は、次の方法によつて得られている。
2図〜第3図に示すように外側部8aは多孔質材
であり、内側部8aはち密質材にて形成され、そ
の密度は、多孔質材で3,4以下、ち密質材で
3,6以上、また、気孔率は多孔質材で50%以上
ち密質材で30%以下にしている。前記第1摺動部
材8は、次の方法によつて得られている。
即ち、第1摺動部材8の外側部8aには、低純
度のアルミナセラミツク、内側部8bには高純度
のアルミナセラミツクを用いて、夫々粉体形成
し、次に接着剤(東亜合成化学製品、アロンセラ
ミツクD)を用いて外側部8aの内周面と内側部
8bの外周面とを接合し一体化した後、焼成後加
工によつて平坦な摺動面8c,8dが得られる。
度のアルミナセラミツク、内側部8bには高純度
のアルミナセラミツクを用いて、夫々粉体形成
し、次に接着剤(東亜合成化学製品、アロンセラ
ミツクD)を用いて外側部8aの内周面と内側部
8bの外周面とを接合し一体化した後、焼成後加
工によつて平坦な摺動面8c,8dが得られる。
上記によつて、回転軸4の回転時、ポンプ室6
の水は、メカニカルシール7の第1摺動部材8の
外側部8aの摺動面8cと第2摺動部材11の摺
動面11aとの間に侵入する。このとき、外側部
8aの摺動面8cは多孔質材によつて水を含有し
た状態となつて良好な潤滑が得られ、リンギング
することなく異音の発生は防止される。また、外
側部8aの摺動面8cから内側部8bの摺動面8
dと第2摺動部材11の摺動面11aとの間に侵
入しようとする水は、ち密質材によつて阻止され
る。更に内側部8dと第2摺動部材11の摺動面
11との間から漏れた微小量の水は、回転軸4か
ら大気室13に入り、大気室13の水抜き穴14
から外部に放出される。
の水は、メカニカルシール7の第1摺動部材8の
外側部8aの摺動面8cと第2摺動部材11の摺
動面11aとの間に侵入する。このとき、外側部
8aの摺動面8cは多孔質材によつて水を含有し
た状態となつて良好な潤滑が得られ、リンギング
することなく異音の発生は防止される。また、外
側部8aの摺動面8cから内側部8bの摺動面8
dと第2摺動部材11の摺動面11aとの間に侵
入しようとする水は、ち密質材によつて阻止され
る。更に内側部8dと第2摺動部材11の摺動面
11との間から漏れた微小量の水は、回転軸4か
ら大気室13に入り、大気室13の水抜き穴14
から外部に放出される。
(考案の効果)
以上の如く、メカニカルシールを構成する第1
摺動部材を多孔質材とち密質材とによつて一体形
成したことによつて、第2摺動部材との摺動面は
潤滑性が向上し、異音の発生が防止されるととも
に、水漏れも減少される。
摺動部材を多孔質材とち密質材とによつて一体形
成したことによつて、第2摺動部材との摺動面は
潤滑性が向上し、異音の発生が防止されるととも
に、水漏れも減少される。
第1図は、メカニカルシールを装着したウオー
ターポンプの断面図、第2図は本考案実施例よる
第1摺動部材の平面図、第3図は第2図の断面
図、第4図は従来技術における面粗度によつて発
生する異音と水漏れとの関連を示す説明図であ
る。 2……ボデイ部材、4……回転軸、7……メカ
ニカルシール、8……第1摺動部材、8a……第
1摺動部材の外側部、8b……第1摺動部材の内
側部、9……保持器、11……第2摺動部材、1
2……スプリング。
ターポンプの断面図、第2図は本考案実施例よる
第1摺動部材の平面図、第3図は第2図の断面
図、第4図は従来技術における面粗度によつて発
生する異音と水漏れとの関連を示す説明図であ
る。 2……ボデイ部材、4……回転軸、7……メカ
ニカルシール、8……第1摺動部材、8a……第
1摺動部材の外側部、8b……第1摺動部材の内
側部、9……保持器、11……第2摺動部材、1
2……スプリング。
Claims (1)
- 回転軸に保持される第1摺動部材と、ボデイ部
材に嵌装される保持器に保持される第2摺動部材
と、該第2摺動部材を前記第1摺動部材に圧接さ
せるスプリングとを備え、該スプリングの付勢に
よつて前記第1摺動部材と第2摺動部材との摺動
面をシールするメカニカルシールにおいて、前記
第1摺動部材は、セラミツク材にて成形され外側
部が多孔質材、内側部がち密質材によつて夫々形
成され、該外側部と内側部とを接合にて一体化し
てなる、メカニカルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12229786U JPH0239084Y2 (ja) | 1986-08-09 | 1986-08-09 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12229786U JPH0239084Y2 (ja) | 1986-08-09 | 1986-08-09 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6328962U JPS6328962U (ja) | 1988-02-25 |
JPH0239084Y2 true JPH0239084Y2 (ja) | 1990-10-19 |
Family
ID=31012353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12229786U Expired JPH0239084Y2 (ja) | 1986-08-09 | 1986-08-09 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0239084Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0668330B2 (ja) * | 1989-03-29 | 1994-08-31 | 昭和電工株式会社 | 摺動部材およびその製造方法 |
-
1986
- 1986-08-09 JP JP12229786U patent/JPH0239084Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6328962U (ja) | 1988-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0433493Y2 (ja) | ||
MX2007000655A (es) | Dispositivo de sello de cara de extremo tipo labio. | |
JPS5834227A (ja) | 動圧形流体軸受 | |
JPH05256294A (ja) | ウォ−タポンプ及び軸と軸受との組立体 | |
JPS63130968A (ja) | カセット形パッキン | |
US3363952A (en) | Dual lip seal | |
JPH07208610A (ja) | オイルシール | |
JPS6134580B2 (ja) | ||
JPH0239084Y2 (ja) | ||
JPS6015975Y2 (ja) | 密封装置 | |
EP0260441A2 (en) | Seal | |
JPH0769020B2 (ja) | メカニカルシール | |
JP3869369B2 (ja) | 2つのシールリップを有するロータリーシャフトシール | |
JPS5836930Y2 (ja) | メカニカルシ−ル | |
JP2004060738A (ja) | 摺動部品 | |
JP2003013976A (ja) | 転がり軸受 | |
JPH0231636Y2 (ja) | ||
JPH026303Y2 (ja) | ||
JPH0138372Y2 (ja) | ||
JPH0453490Y2 (ja) | ||
JPH0618694U (ja) | 遠心式ポンプの有機材料ライニングを行ったウエアリング | |
JPS5815702Y2 (ja) | 密封装置 | |
JPS5813120Y2 (ja) | ウオ−タ−ポンプのメカニカルシ−ル保護装置 | |
JPS633500Y2 (ja) | ||
JPS6326603Y2 (ja) |