JPH0231553Y2 - - Google Patents

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JPH0231553Y2
JPH0231553Y2 JP1983032385U JP3238583U JPH0231553Y2 JP H0231553 Y2 JPH0231553 Y2 JP H0231553Y2 JP 1983032385 U JP1983032385 U JP 1983032385U JP 3238583 U JP3238583 U JP 3238583U JP H0231553 Y2 JPH0231553 Y2 JP H0231553Y2
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lever
governor
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injection amount
swing
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JP1983032385U
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、デイーゼル機関のガバナ装置に付設
した始動捉進装置に関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
周知のように、特に極寒地においてデイーゼル
機関を始動させるには、シリンダ壁など機関自体
の温度が低く、また潤滑油の流動性が悪化して粘
性抵抗のため困難となる。
そのため、一般的には機関始動時の噴射量を定
格運転時の最大噴射量より多くして始動捉進を図
つている(実開昭56−22431号公報記載の従来技
術参照)。
かかる始動捉進について更に詳しく述べると、
一般に汎用小形デイーゼル機関における機関始動
時には、クランク軸の回転速度が80〜120rpmと
低く、そのため、クランク軸によつて作動される
燃料噴射ポンプからの噴射量も少なく、しかも噴
射圧も低いことから、燃料噴射ノズルからの噴霧
の状態が著しく悪化している。したがつて、着火
が困難となり、ひいては機関の始動性が悪いとい
うことになる。
そのため、前記のように噴射量を定格運転時の
最大噴射量より多くすることが行われているが、
そのやり方の一つとして、燃料噴射ポンプにおけ
る定格運転時の最大噴射量を制限するコントロー
ルラツク用のストツパーを始動時のみ取り外し
て、噴射量を増大させている。
ところが、かかる始動時用噴射量増大装置を用
いた小形直接噴射式デイーゼル機関では、着火は
するものの、低回転の状態が長く続き(いわゆる
トロトロ運転が長く続き)、定格運転の高速回転
に立ち上がる迄に時間がかかる、という問題があ
つた。
かかる問題点を分析してみると、最近の石油事
情の悪化に伴い、汎用小形デイーゼル機関も燃料
を節約するため、各種の低燃費対策が構じられて
いるが、その低燃費対策の一つとして、着火した
機関が定格運転の高速回転に立ち上がると、直ち
に燃料噴射ポンプのコントロールラツクは燃料減
の制限位置迄で移行するように構成されているの
で、かかる省エネ形デイーゼル機関を冷寒地で始
動させようとすれば、始動時には前記のような潤
滑油流動性悪化のための回転抵抗(エンジンフリ
クシヨン)に打ち勝つだけの発生トルクが不足し
て、機関は何時迄でもトロトロ運転が続く、とい
うことになることが判明したのである。
そこで、本考案者らは、始動時の噴射量を定格
運転時の最大噴射量より1.5〜2倍に多くして、
しかも、この増量されたコントロールラツクの位
置を、燃量減の方向に一時的に移行できないよう
に保持することを考えた。ところが、かかる考え
にもとづいてガバナ機能を停止させると、機関暴
走の危険性が新たに発生した。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本考案は、これらの不都合をなくすため
に案出したもので、その要旨とするところは、ガ
バナウエイトおよびガバナスプリングによつて作
動されるテンシヨンレバー5と、該テンシヨンレ
バー5に同行し、かつ、燃料噴射ポンプのコント
ロールラツク11に連結されたガバナレバー8
と、該ガバナレバー8に当接され、かつ、最大噴
射量を規制するラツクリミツタ9とからなるデイ
ーゼル機関に用いられるガバナ装置において、前
記コントロールラツク11の定格運転時の最大噴
射量より増量側の位置で該コントロールラツク1
1を機関始動時に保持させる揺動レバー13を、
前記テンシヨンレバー5に設けるとともに、該揺
動レバー13に、前記コントロールラツク11と
の前記保持および、その係合の機関始動後の解除
を行うための揺動レバー駆動手段17を連結した
ことを特徴とする寒冷地向けデイーゼル機関のガ
バナ装置用始動捉進装置にある。
〔実施例〕
以下、本考案の構成を実施例にもとづき詳細に
説明する。
第1図のガバナ装置の側面図において、ポンプ
ケース1に横設されたカム軸2の端部にはスラス
ター3が覆設され、このスラスター3をガバナウ
エイト4の開閉によつて往復摺動させる。このス
ラスター3の頭部は、テンシヨンレバー5の一端
に設けられたアングライヒスプリング6に当接さ
れている。このテンシヨンレバー5はガバナ軸7
に枢着され、このガバナ軸7にはガバナレバー8
が並んで枢着されている。このガバナレバー8の
腹部にはラツクリミツタ9が最大噴射量を規制す
るように当接されている。またガバナレバー8の
先端にはラツクレバー10を介して燃料噴射ポン
プのコントロールラツク11が連結されている。
このテンシヨンレバー5の一端にはガバナスプ
リング12が係止され、常時、第1図中反時計方
向に回動するよう付勢されている。
以上の構成は、通常のガバナ装置であるが、本
実施例では特に、このテンシヨンレバー5の先端
側の腹部一側に、揺動ピン14を突設し、この揺
動ピン14に、コントロールラツク11を一時的
に停止させて保持するための揺動レバー13を、
バネ(この揺動レバー13とそれを枢支する揺動
ピン14とをコイルスプリングで係止するが、特
に図示せず)を介して、常時、第1図中時計方向
に回動するよう付勢させて装着している。また、
ラツクレバー10の一端とコントロールラツク1
1の一端とはピン結合されているが、このピン結
合の結合用ピン15を延伸し、この結合用ピン1
5に付勢されて回動しようとする、この揺動レバ
ー13の一端が当接して、コントロールラツク1
1を更に第1図中左方向に移行させるようにして
いる。つまり、定格運転時の最大噴射量より増量
させるようにしている。
ここにおいて、この揺動レバー13を揺動させ
るための具体例について述べれば、その1例を第
2図に示す。すなわち、揺動レバー13の形状は
ベルクランク状に形成され、その屈曲部をテンシ
ヨンレバー5の先端側の腹部一側に突設した揺動
ピン14に、バネ(図示せず)を介して枢支す
る。したがつて、この揺動レバー13のベルクラ
ンクの一端は結合用ピン15に当接しているの
で、他端に何らかの外力を与えれば、この揺動レ
バー13は揺動することになる。したがつて、こ
の揺動レバー駆動手段を第2図のイの例では、、
ガバナケース16にソレノイド17を設で構成
し、このソレノイド17に設けた押し引き棒18
の先端を、この揺動レバー13のベルクランクの
他端に当接させ、ソレノイド17に若干時間通電
すれば、揺動レバー13が回動した状態を保持で
きる。
次に第2図ロの例では、この揺動レバー駆動手
段を、揺動レバー13のベルクランクの他端1
9′に、カム19を当接させ、このカム19をワ
イヤー20によつて回動させるよう構成し、この
ワイヤー20を引張ると、この揺動レバー13は
回動するので、ワイヤー20を若干時間引張り続
ければ、揺動レバー13が回動した状態を保持で
きる。
次に本実施例の作用を述べれば、極寒地で機関
始動させるには、ソレノイド17に通電すれば揺
動レバー13は回動するので、コントロールラツ
ク11を、第1図中左方向の増量位置に移行させ
ることができ、噴射量を増大させる状態となる。
そこで機関に、セルモータなどでクランキング
を与えれば、機関は容易に始動する。この際、回
転速度上昇によつてガバナウエイト4→スラスタ
ー3の運動は、テンシヨンレバー5に伝わり、テ
ンシヨンレバー5を第1図中時計方向に回転させ
る。したがつて、テンシヨンレバー5の腹部に突
設された揺動ピン14で枢支されている揺動レバ
ー13は、結合用ピン15の当接から徐々に外
れ、機関は定格運転に立ち上がる。
以上の状態を第3図で示す。すなわち第3図は
縦軸にラツク位置、横軸に回転速度をとつたグラ
フで、実線が従来技術を示し、点線が本実施例を
示している。従来技術は実線で示すように、
700rpmで増量位置から減量方向へ移行している
が、本実施例では1500〜2000rpm迄増量位置にあ
つて、そこから減量方向へ移行し、その後は通常
のガバナ装置となる。
なお、本実施例の始動捉進装置を温暖地向けデ
イーゼル機関に適用しても一向に支障はない。
〔考案の効果〕
本考案によれば、 機関始動時にはテンシヨンレバーでもつてコ
ントロールラツクを、定格運転時の最大噴射量
より増量位置に保持させたので、噴射量を定格
運転時の最大噴射量以上に増量し続け、機関始
動を捉進させることできる。つまり、寒冷地に
おいてトロトロ運転から定格運転に迅速に立ち
上がらせることができる。
特に、かかる始動捉進装置をテンシヨンレバ
ーに設け機関立ち上り後、直ちに解除したの
で、ガバナ機能を完全に抹殺しないことから機
関の暴走の危険性を回避することができる。
前記の効果を奏する揺動レバーを、テンシ
ヨンレバーに単に付設したので、既存のガバナ
装置に対しても寒地向けの機関のみに付設する
ことができる。
寒冷地向けデイーゼル機関では、エンジンフ
リクシヨンが大きく始動困難となるが、かかる
エンジンフリクシヨンに打勝つだけの噴射量を
供給しエネルギーを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例のガバナ装置の側面
図、第2図は要部側面図、第3図はラツク位置一
回転速度グラフである。 4……ガバナウエイト、5……テンシヨンレバ
ー、8……ガバナレバー、12……ガバナスプリ
ング、13……揺動レバー、15……結合用ピ
ン、17……ソレノイド。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ガバナウエイトおよびガバナスプリングによつ
    て作動されるテンシヨンレバー5と、該テンシヨ
    ンレバー5に同行し、かつ、燃料噴射ポンプのコ
    ントロールラツク11に連結されたガバナレバー
    8と、該ガバナレバー8に当接され、かつ、最大
    噴射量を規制するラツクリミツタ9とからなるデ
    イーゼル機関に用いられるガバナ装置において、 前記コントロールラツク11の定格運転時の最
    大噴射量より増量側の位置で該コントロールラツ
    ク11を機関始動時に保持させる揺動レバー13
    を、前記テンシヨンレバー5に設けるとともに、
    該揺動レバー13に、前記コントロールラツク1
    1との前記保持および、その係合の機関始動後の
    解除を行うための揺動レバー駆動手段17を連結
    したことを特徴とする寒冷地向けデイーゼル機関
    のガバナ装置用始動捉進装置。
JP3238583U 1983-03-07 1983-03-07 デイ−ゼル機関のガバナ装置用始動捉進装置 Granted JPS59139534U (ja)

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JP3238583U JPS59139534U (ja) 1983-03-07 1983-03-07 デイ−ゼル機関のガバナ装置用始動捉進装置

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JP3238583U JPS59139534U (ja) 1983-03-07 1983-03-07 デイ−ゼル機関のガバナ装置用始動捉進装置

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JPS59139534U JPS59139534U (ja) 1984-09-18
JPH0231553Y2 true JPH0231553Y2 (ja) 1990-08-27

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JP3238583U Granted JPS59139534U (ja) 1983-03-07 1983-03-07 デイ−ゼル機関のガバナ装置用始動捉進装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61132730A (ja) * 1984-11-30 1986-06-20 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 燃料噴射ポンプのガバナ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5622431B2 (ja) * 1977-11-11 1981-05-25

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5622431U (ja) * 1979-07-26 1981-02-27

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JPS5622431B2 (ja) * 1977-11-11 1981-05-25

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