JP2009264267A - 汎用内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造の複雑化や大型化を招くことなく、低温運転時にスロットルバルブに発生した着氷によるスロットルバルブの固着を回避してストールなどを防止するようにした汎用内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】スロットルバルブを駆動する電動モータを備える汎用内燃機関(エンジン)の制御装置において、エンジンの温度と外気温を検出し(S16)、検出されたエンジンの温度と外気温に基づいてスロットルバルブに着氷が発生したか否かの着氷判定を実行し(S18)、着氷が発生したと判定されたとき、電動モータの駆動速度を低下させてスロットルバルブを駆動するように電動モータの動作を制御する(S20)。
【選択図】図7

Description

この発明は汎用内燃機関の制御装置に関し、より具体的にはスロットルバルブに発生した着氷によるスロットルバルブの固着を回避してストールなどを防止するようにした汎用内燃機関の制御装置に関する。
発電機や農業機械など、様々な用途で駆動源として使用される汎用内燃機関においては、低温運転時にスロットルバルブに着氷(アイシング)が発生し、スロットルバルブが固着してストールなどが生じることがある。その対策として、例えば特許文献1記載の技術にあっては、スロットルバルブの近傍に内燃機関の排熱によって昇温させられた冷却水を流通させる冷却水通路やヒータを設置し、スロットルバルブ(正確にはスロットルボディ)を加熱することで着氷を解氷するようにしている。
特開平6−17718号公報(段落0011,0028、図1,6など)
しかしながら、特許文献1記載の技術の如く、スロットルバルブの近傍に冷却水通路などを設けるように構成すると、汎用内燃機関が冷却水通路などの分だけ大型化すると共に、構造の複雑化を招くという不具合があった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、構造の複雑化や大型化を招くことなく、低温運転時にスロットルバルブに発生した着氷によるスロットルバルブの固着を回避してストールなどを防止するようにした汎用内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、吸気路に配置されるスロットルバルブと、前記スロットルバルブを駆動する電動モータとを備える汎用内燃機関の制御装置において、前記内燃機関の温度を検出する温度検出手段と、外気温を検出する外気温検出手段と、前記検出された内燃機関の温度および外気温の少なくともいずれかに基づいて前記スロットルバルブに着氷が発生したか否かの着氷判定を実行する着氷判定実行手段と、前記着氷が発生したと判定されたとき、前記電動モータの駆動速度を低下させて前記スロットルバルブを駆動するように前記電動モータの動作を制御する電動モータ制御手段とを備えるように構成した。
請求項2に係る汎用内燃機関の制御装置にあっては、前記着氷判定実行手段は、前記着氷が解氷されたと判定するまで、所定時間ごとに前記着氷判定を実行するように構成した。
請求項1にあっては、スロットルバルブを駆動する電動モータを備える汎用内燃機関の制御装置において、内燃機関の温度および外気温の少なくともいずれかに基づいてスロットルバルブに着氷が発生したか否かの着氷判定を実行し、着氷が発生したと判定されたとき、電動モータの駆動速度を低下させてスロットルバルブを駆動するように電動モータの動作を制御するように構成、即ち、電動モータの駆動速度を低下させることで電動モータのトルクを増加させてスロットルバルブを駆動(開閉)するように構成したので、低温運転時にスロットルバルブに発生した着氷をスロットルバルブの開閉によって解氷でき、よって着氷によるスロットルバルブの固着を回避してストールなどを防止することができる。また、特許文献1で用いられる冷却水路などを不要にすることができるため、構造の複雑化や大型化を招くこともなく、コスト的にも有利である。
請求項2に係る汎用内燃機関の制御装置にあっては、着氷が解氷されたと判定するまで、所定時間ごとに着氷判定を実行するように構成、換言すれば、着氷が解氷するまで着氷判定を所定時間ごとに繰り返し実行する、即ち、着氷が発生したと判定される間は電動モータのトルクを増加させてスロットルバルブを駆動(開閉)するように構成したので、上記した効果に加え、スロットルバルブの開閉による着氷の解氷を促進することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る汎用内燃機関の制御装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る汎用内燃機関の制御装置を示す全体図である。
図1において、符号10は汎用内燃機関(以下「エンジン」という)を示す。エンジン10は空冷4サイクルの単気筒OHV型エンジン(排気量は例えば440cc)であり、発電機や農業機械など様々な用途で駆動源として使用される。
エンジン10は1個の気筒(シリンダ)12を備え、その内部にピストン14が往復動自在に収容される。エンジン10の燃焼室16を臨む位置には吸気バルブ20と排気バルブ22が配置され、燃焼室16と吸気ポート24あるいは排気ポート26の間を開閉する。また、シリンダ12の近傍には温度センサ(温度検出手段)28が配置され、エンジン10の温度を示す出力を生じる。さらに、エンジン10の適宜位置には外気温センサ(外気温検出手段)30が配置され、エンジン10に吸入される外気(吸気)の温度(外気温)に応じた信号を出力する。
ピストン14はクランクシャフト32に連結される。クランクシャフト32の一端には発電機などの図示しない負荷が接続される一方、他端にはフライホイール36が取り付けられる。フライホイール36の内側には複数個の永久磁石38が配置されると共に、フライホイール36の内側において永久磁石38に対向するようにパワーコイル(発電コイル)40が、外側において永久磁石38に対向するようにパルサコイル42が設置される。
パワーコイル40は、クランクシャフト32の回転数に応じた周波数の交流電流を出力すると共に、パルサコイル42は所定クランク角ごとにパルス信号を出力する。また、クランクシャフト32には、操作者の手動操作によってエンジン10を始動するリコイルスタータ44が取り付けられる。
また、吸気ポート24にはキャブレタ46が接続される。
図2は、図1に示すキャブレタ46の拡大断面図である。
図2に示す如く、キャブレタ46は、吸気路50と、モータケース52と、キャブレタアセンブリ54とを一体的に備える。吸気路50はその下流側がインシュレータ56を介して吸気ポート24に接続されると共に、上流側がエアクリーナエルボ58を介して図示しないエアクリーナに接続される。吸気路50にはスロットルバルブ60が配置されると共に、吸気路50においてスロットルバルブ60よりも上流側にはチョークバルブ62が配置される。さらに、吸気路50はスロットルバルブ60とチョークバルブ62の間で縮径され、ベンチュリ64が形成される。
モータケース52にはカバー66が取り付けられると共に、モータケース52とカバー66によって形成される内部空間には、スロットルバルブ60とチョークバルブ62を駆動する電動モータ(アクチュエータ)70が配置される。電動モータ70は具体的にはステッピングモータであり、コイルが巻回されたステータとロータとを備える。電動モータ70は、スロットルバルブ60にスロットルバルブ開閉機構(ギヤ機構)72を介して接続される。
図3は、図2に示すキャブレタ46の、モータケース52のカバー66を取り外した状態を示す平面図である。尚、図3は、想像線で示す如く、スロットルバルブ60が全閉位置に、チョークバルブ62が全開位置にある状態を示す。
図2,3に示すように、スロットルバルブ開閉機構72は4個のギヤを備える。具体的には、電動モータ70の出力軸70Sには第1のギヤ74が取り付けられ、第1のギヤ74はモータケース52の内部に回動自在に支持された第2のギヤ76と噛合される。第2のギヤ76と同軸上には、第2のギヤ76と一体的に回動する第3のギヤ(偏心ギヤ)78が取り付けられる。図3から分かるように、第3のギヤ78の歯は第3のギヤ78の外周の一部(第4のギヤ(後述)に接続される部位)にのみ形成される。
第3のギヤ78は、スロットルバルブ60を支持するスロットルシャフト80に取り付けられた第4のギヤ(偏心ギヤ)82と噛合される。これにより、電動モータ70の出力は、各ギヤ74,76,78,82のギヤ比に応じて減速されつつスロットルシャフト80に伝達され、よってスロットルバルブ60を開閉する。この実施例に係るスロットルバルブ開閉機構72において特徴的なことの1つは、電動モータ70の動作に応じてスロットルバルブ60を全閉位置と全開位置を所定開度超えた位置の間で開閉、即ち、スロットルバルブ60を全開位置からさらに開弁方向に所定開度超えた位置まで開閉させることであるが、それについては後述する。
スロットルシャフト80の外周には、ねじりコイルバネからなるリターンスプリング84(図2に示す)が配置される。リターンスプリング84の一端は第4のギヤ82に接続されると共に、他端はモータケース52の内部に突設されたフックピン86(図2に示す)に接続される。尚、リターンスプリング84の巻き方向は、スロットルシャフト80を介してスロットルバルブ60を開弁する方向に設定される。
上記のように構成されたスロットルバルブ開閉機構72には、チョークバルブ開閉機構90を介してチョークバルブ62が接続される。チョークバルブ開閉機構90は、チョークバルブ62を支持するチョークシャフト92に取り付けられてチョークシャフト92を回動させるアーム94と、アーム94とスロットルバルブ開閉機構72(正確には、スロットルバルブ開閉機構72の第3のギヤ78)を連結するリンク96からなる。
リンク96は、モータケース52の内部に回動軸100を中心に回動自在に支持される。リンク96においてアーム94側の端部96aには、第1のピン96bが図2において上方に向けて伸びるように設けられる。第1のピン96bは、アーム94に穿設された長孔94aに挿通される。
リンク96において第3のギヤ78側の端部96cには、第2のピン96dが図2において上方に向けて突設される。第2のピン96dは、第3のギヤ78の外周において歯が形成されない部位に当接される。第3のギヤ78の外周において歯が形成されない部位(即ち、第2のピン96dが当接する部位)は、略円盤状を呈すると共に、凹状に形成された部位を備える。以下、第3のギヤ78の外周において凹状に形成された部位を「第1の当接部」といい、符号78aで示す。また、第3のギヤ78の外周の歯が形成されない部位において第1の当接部78a以外の残余の部位(略円盤状の部位)を「第2の当接部」といい、符号78bで示す。尚、第3のギヤ78の外周において第1、第2の当接部78a,78bが形成される位置については後述する。
チョークシャフト92の外周には、図2に示す如く、ねじりコイルバネからなるリターンスプリング102が配置される。リターンスプリング102の一端はアーム94に接続されると共に、他端はモータケース52の内部に突設されたフックピン104に接続される。リターンスプリング102の巻き方向は、チョークシャフト92を介してチョークバルブ62を閉弁する方向に設定される。
チョークバルブ開閉機構90にあっては、チョークバルブ62を閉弁方向(全閉位置)に付勢するリターンスプリング102を設けるように構成したので、その付勢力はアーム94を介してリンク96に伝達される。従って、リンク96には回動軸100を中心に反時計回りの力が作用し、よってリンク96の第2のピン96dは第3のギヤ78の外周面(具体的には、第1あるいは第2の当接部78a,78b)に常に押圧されつつ(押し付けられつつ)当接することとなる。
図1の説明に戻ると、キャブレタアセンブリ54は、図示しない燃料タンクに接続されて燃料の供給を受け、スロットルバルブ60の開度に応じた量の燃料を噴射して混合気を生成する。また、チョークバルブ62が閉弁されると、ピストン14の下降によって生じる吸気路50内の負圧が増大するため、キャブレタアセンブリ54から噴射される燃料量が増加して空燃比がリッチ化される。以下、吸気路50内の空燃比がリッチ化された状態を「リッチ空燃比状態」という。
上記の如く生成された混合気は吸気ポート24と吸気バルブ20を通って燃焼室16に吸入される。燃焼室16に吸入された混合気は、図示しない点火プラグによって点火されて燃焼し、よって生じた燃焼ガスは排気バルブ22と排気ポート26と図示しない消音器などを介してエンジン10の外部に排出される。
操作者によって操作自在な位置には、回転数設定ボリューム110が配置され、操作者の操作に応じて目標エンジン回転数を示す出力を生じる。前述した温度センサ28、外気温センサ30、パワーコイル40、パルサコイル42および回転数設定ボリューム110の出力は、マイクロ・コンピュータからなるECU(Electronic Control Unit。電子制御ユニット)112に入力される。
ECU112に入力されたパワーコイル40の出力(交流電流)は、ECU112の内部に設けられたブリッジ回路(図示せず)に入力され、そこで全波整流されるなどして直流電流に変換される。この直流電流は、エンジン10の各部に動作電流として供給される。また、パワーコイル40の出力は、ECU112の内部に設けられたパルス生成回路(NE検出回路。図示せず)にも入力され、パルス信号に変換される。パワーコイル40が発電する交流電流の周波数はクランクシャフト32の回転数に比例することから、パワーコイル40の出力から得たパルス信号に基づいてエンジン回転数NEを検出することができる。
また、ECU112は、パルサコイル42の出力(パルス信号)に基づき、点火プラグをエンジン回転数に応じたタイミングで点火させる。さらにECU112は、温度センサ28、外気温センサ30および回転数設定ボリューム110の出力、検出されたエンジン回転数NEなどに基づいてスロットルバルブ60とチョークバルブ62の目標開度を決定すると共に、決定した目標開度に応じた制御信号をモータドライバ(図示せず)に出力して電動モータ70を動作させ、各バルブ60,62を開閉させてエンジン回転数NEやエンジン10に供給される燃料量を調節する。
次いで、スロットルバルブ60とチョークバルブ62の開閉動作について、電動モータ70、スロットルバルブ開閉機構72およびチョークバルブ開閉機構90の動作を中心に、図3と図4以降を参照して説明する。
図4は、スロットルバルブ60とチョークバルブ62の開閉動作の特性を示す説明図である。
スロットルバルブ60を全閉位置にするとき、電動モータ70は、スロットルバルブ開閉機構72の第1から第4のギヤ74,76,78,82を介してスロットルシャフト80を回動させ、スロットルバルブ60を図3および図4(a)に示す全閉位置まで閉弁させる。このとき、図3から分かるように、リンク96の第2のピン96dは第3のギヤ78の第2の当接部78bに当接した状態であり、チョークバルブ62は全開位置とされる。
スロットルバルブ60を全閉位置から全開位置に開弁する場合、電動モータ70は、第1から第4のギヤ74,76,78,82を、図5に矢印で示す方向に回転させることで、スロットルシャフト80を反時計回りに回動させ、スロットルバルブ60を全開位置まで開弁させる。このとき、第2のピン96dは、第1の当接部78aの近傍まで摺動するが、未だ第2の当接部78bに当接した状態であるため、図4(b)にも示すように、チョークバルブ62は全開位置のまま保持される。このように、チョークバルブ開閉機構90は、スロットルバルブ60が全閉位置と全開位置の間にあるとき、チョークバルブ62を全開位置に保持する。
また、エンジン10の始動時などチョークバルブ62を閉弁して空燃比をリッチ化させるとき、電動モータ70はスロットルバルブ開閉機構72を動作させ、それに連動してリンク96を変位させてチョークシャフト92を回動することでチョークバルブ62を開閉する。具体的には、電動モータ70は、各ギヤ74,76,78,82を、図6に矢印で示す方向に回転させてスロットルシャフト80を反時計回りにさらに回動させ、スロットルバルブ60を全開位置を所定開度α超えた位置(以下「オーバー全開位置」という)まで開弁させる。
このとき、第2のピン96dは第3のギヤ78の回動によって第1の当接部78aまで摺動する。それにより、リンク96は回動軸100を中心に反時計回りに変位させられ、第1のピン96bは長孔94a内を摺動しつつアーム94を変位させる。アーム94の変位によってチョークシャフト92は図において時計回りに回動させられ、よって図4(c)にも示す如く、チョークバルブ62は全閉位置まで閉弁される。
このように、第3のギヤ78において第1、第2の当接部78a,78bが形成される位置は、第2のピン96dが第2の当接部78bに当接するとき、即ち、図3あるいは図5に示す状態のとき、チョークバルブ62は全開位置になると共に、第3のギヤ78が電動モータ70によって図において時計回りに回動させられ、第2のピン96dが第1の当接部78aに当接するとき(図6に示す状態のとき)、チョークバルブ62は全閉位置となるように設定される。
上記および図4の(a)から(c)に示すように、チョークバルブ開閉機構90は、スロットルバルブ開閉機構72の動作に連動してチョークバルブ62を開閉する、より具体的には、スロットルバルブ60が全閉位置と全開位置の間にあるとき、チョークバルブ62を全開位置に保持する一方、スロットルバルブ60が全開位置とオーバー全開位置(全開位置を所定開度α超えた位置)の間にあるとき、チョークバルブ62を全開位置と全閉位置の間で開閉するように構成される。
尚、上記において、チョークバルブ62の動作を全開位置と全閉位置の2種類で説明したが、第1の当接部78aは凹状に形成されるため、第2のピン96dと第1の当接部78aとの当接位置を適宜に調整することで、チョークバルブ62を任意の開度にすることができる。即ち、スロットルバルブ60を全開位置とオーバー全開位置の間で適宜に調整することで、チョークバルブ62を全開位置と全閉位置の間で開閉自在とすることができる。
次いで、エンジン10の始動時におけるスロットルバルブ60とチョークバルブ62の開閉動作について説明する。
図7は、ECU112の動作の内、エンジン10の始動時におけるスロットルバルブ60などの動作の制御を示すフロー・チャートである。尚、図示のプログラムは、エンジン10が始動されたとき、1回だけ実行される。また、エンジン10の始動前において、スロットルバルブ60とチョークバルブ62は図6および図4(c)に示す状態、詳しくはスロットルバルブ60はリターンスプリング84の付勢力によってオーバー全開位置とされると共に、チョークバルブ62はリターンスプリング102によって全閉位置とされる。
以下、図7フロー・チャートを参照してスロットルバルブ60とチョークバルブ62の開閉動作を説明する。操作者によってリコイルスタータ44が操作され、パワーコイル40が発電を開始してECU112が起動させられると、先ずS10においてスロットルバルブ60がオーバー全開位置と全開位置の間で駆動(開閉)するように、電動モータ70の動作を制御する。スロットルバルブ60を上記の如く駆動することで、図4(b)(c)に示すように、チョークバルブ62は全閉位置と全開位置の間で開閉させられる。これにより、吸気路50における空燃比はリッチ化され(リッチ空燃比状態とされ)、エンジン10の始動性が向上する。
次いで、S12に進んでチョーク不要か否か、換言すれば、暖機運転が終了してチョークバルブ62によるリッチ空燃比状態を中止する必要があるか否か判断する。S12の判断はエンジン回転数NEに基づいて行われ、エンジン回転数NEが所定値(例えば3000rpm)を超えて安定したとき、チョーク不要と判断する。
S12で否定されるときはS10の処理に戻る一方、肯定されるときはS14に進み、スロットルバルブ60の通常制御(通常モード運転)を実行し、それによってチョークバルブ62によるリッチ空燃比状態を中止する。具体的には、スロットルバルブ60を全閉位置と全開位置の間で駆動するように(正確には、回転数設定ボリューム110で入力された目標エンジン回転数を維持するべく、スロットルバルブ60が目標開度になるように)電動モータ70の動作を制御する。スロットルバルブ60を全閉位置と全開位置の間で駆動することで、図4(a)(b)に示すように、チョークバルブ62は全開位置に保持され、よってチョークバルブ62によるリッチ空燃比状態は中止される。
次いで、S16に進み、温度センサ28と外気温センサ30の出力に基づいてエンジン10の温度と外気温を検出し、S18に進み、検出されたエンジン10の温度と外気温に基づいてスロットルバルブ60に着氷(アイシング)が発生したか否か(正確には、着氷が発生する可能性があるか否か)の着氷判定を実行する。S18の処理では、具体的には、エンジン10の温度と外気温の少なくともいずれかが所定温度(例えば5℃)以下のとき、スロットルバルブ60に着氷が発生したと判定する一方、所定温度より高いとき、着氷が発生していないと判定する。
S18で肯定、即ち、スロットルバルブ60に着氷が発生してスロットルバルブ60が固着する可能性があるときはS20に進み、着氷を解氷するための解氷モード運転を第1の所定時間(例えば10sec)継続して実行する、具体的には、第1の所定時間の間、電動モータ70の駆動速度(回転速度)を低下させてスロットルバルブ60を駆動するように電動モータ70の動作を制御する。
この解氷モード運転について詳説すると、先ず電動モータ70の駆動速度を低下、例えば通常の駆動速度を300ppsとしたとき、100ppsまで低下(即ち、通常の駆動速度の3分の1程度まで低下)させる。これにより、電動モータ70のトルクを増加(トルクアップ)させることができる。そして、第1の所定時間の間、電動モータ70のトルクを増加させた状態でスロットルバルブ60を開閉することで、スロットルバルブ60の周辺に付着した氷を解氷する。
次いで、S22に進んで解氷モード運転を実行してから第2の所定時間(所定時間。例えば30sec)経過したか否か判断し、否定されるときはS22の判断を繰り返す。一方、S22で肯定されるときはS16に戻り、S16,S18の処理を実行して着氷判定を再度行う。このように、エンジン10の温度と外気温が所定温度を超え、着氷が解氷された(正確には、着氷が発生する可能性がない)と判定するまで、第2の所定時間ごとに着氷判定を繰り返し実行する、即ち、着氷が発生したと判定される間は電動モータ70のトルクを増加させてスロットルバルブ60を駆動(開閉)する。
S18で否定、即ち、着氷が解氷されたと判定されるときはS24に進み、前記したスロットルバルブ60の通常制御を実行する。具体的には、電動モータ70の駆動速度を通常の値(例えば300pps)にすると共に、スロットルバルブ60を全閉位置と全開位置の間で駆動するように電動モータ70の動作を制御する。
以上の如く、この発明の実施例にあっては、吸気路50に配置されるスロットルバルブ60と、前記スロットルバルブを駆動する電動モータ70とを備える汎用内燃機関(エンジン)10の制御装置において、前記内燃機関の温度を検出する温度検出手段(温度センサ28、ECU112。S16)と、外気温を検出する外気温検出手段(外気温センサ30、ECU112。S16)と、前記検出された内燃機関の温度および外気温の少なくともいずれかに基づいて前記スロットルバルブに着氷が発生したか否かの着氷判定を実行する着氷判定実行手段(ECU112。S18)と、前記着氷が発生したと判定されたとき、前記電動モータの駆動速度を低下させて前記スロットルバルブを駆動するように前記電動モータの動作を制御する電動モータ制御手段(ECU112。S20)とを備えるように構成した。
このように、電動モータ70の駆動速度を低下させることで電動モータ70のトルクを増加させてスロットルバルブ60を駆動(開閉)するように構成したので、低温運転時にスロットルバルブ60に発生した着氷をスロットルバルブ60の開閉によって解氷でき、よって着氷によるスロットルバルブ60の固着を回避してストールなどを防止することができる。また、特許文献1で用いられる冷却水路などを不要にすることができるため、構造の複雑化や大型化を招くこともなく、コスト的にも有利である。
また、前記着氷判定実行手段は、前記着氷が解氷されたと判定するまで、所定時間ごとに前記着氷判定を実行する(S18,S22)ように構成した。このように、着氷が解氷するまで着氷判定を所定時間ごとに繰り返し実行する、即ち、着氷が発生したと判定される間は電動モータ70のトルクを増加させてスロットルバルブ60を駆動(開閉)するように構成したので、スロットルバルブ60の開閉による着氷の解氷を促進することができる。
尚、上記において、着氷判定をエンジン10の温度と外気温に基づいて実行するように構成したが、それらに加えて湿度に基づいて実行するように構成、例えば湿度が70%以上のとき、着氷が発生したと判定するようにしても良い。
また、解氷モード運転においては、第1の所定時間の間、電動モータ70の駆動速度を低下させてトルクを増加させるように構成したが、それに限られるものではなく、例えば電動モータ70のトルクを増加させた状態でスロットルバルブ60を複数回(例えば3回)開閉駆動させ、スロットルバルブ60の周辺に付着した氷を解氷するようにしても良い。
また、電動モータ70のトルクを増加させてスロットルバルブ60を開閉することで着氷を解氷するように構成したが、それに加え、電動モータ70のトルクを増加させた状態でチョークバルブ62を開閉し、チョークバルブ62に発生した着氷を解氷するように構成しても良い。
また、燃料の供給をキャブレタ46によって行うように構成したが、それに限られるものではなく、吸気ポート24にインジェクタ(燃料噴射弁)を配置して燃料を供給するように構成しても良い。
この発明の実施例に係る汎用内燃機関(エンジン)の制御装置を示す全体図である。 図1に示すキャブレタの拡大断面図である。 図2に示すキャブレタの、モータケースのカバーを取り外した状態を示す平面図である。 図1などに示すスロットルバルブとチョークバルブの開閉動作の特性を示す説明図である。 図3と同様なキャブレタの平面図である。 図3と同様なキャブレタの平面図である。 図1に示す電子制御ユニットの動作の内、汎用内燃機関(エンジン)の始動時におけるスロットルバルブなどの動作の制御を示すフロー・チャートである。
符号の説明
10 エンジン(汎用内燃機関)、28 温度センサ(温度検出手段)、30 外気温センサ(外気温検出手段)、50 吸気路、60 スロットルバルブ、70 電動モータ、112 ECU(電子制御ユニット)

Claims (2)

  1. 吸気路に配置されるスロットルバルブと、前記スロットルバルブを駆動する電動モータとを備える汎用内燃機関の制御装置において、
    a.前記内燃機関の温度を検出する温度検出手段と、
    b.外気温を検出する外気温検出手段と、
    c.前記検出された内燃機関の温度および外気温の少なくともいずれかに基づいて前記スロットルバルブに着氷が発生したか否かの着氷判定を実行する着氷判定実行手段と、
    d.前記着氷が発生したと判定されたとき、前記電動モータの駆動速度を低下させて前記スロットルバルブを駆動するように前記電動モータの動作を制御する電動モータ制御手段と、
    を備えることを特徴とする汎用内燃機関の制御装置。
  2. 前記着氷判定実行手段は、前記着氷が解氷されたと判定するまで、所定時間ごとに前記着氷判定を実行することを特徴とする請求項1記載の汎用内燃機関の制御装置。
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