JP5691500B2 - 小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機 - Google Patents

小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP5691500B2
JP5691500B2 JP2010288782A JP2010288782A JP5691500B2 JP 5691500 B2 JP5691500 B2 JP 5691500B2 JP 2010288782 A JP2010288782 A JP 2010288782A JP 2010288782 A JP2010288782 A JP 2010288782A JP 5691500 B2 JP5691500 B2 JP 5691500B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
small
speed
fuel supply
starting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010288782A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012136982A (ja
Inventor
陽平 絹川
陽平 絹川
石田 茂敏
茂敏 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2010288782A priority Critical patent/JP5691500B2/ja
Publication of JP2012136982A publication Critical patent/JP2012136982A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5691500B2 publication Critical patent/JP5691500B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)

Description

本発明は、小型エンジン、特に刈払機やチェンソー等の携帯型のエンジン作業機に好適な小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機に関する。
エンジンの始動性を向上させるものとしては、例えば特許文献1に示すように、始動用燃料を気化器のベンチュリー近傍に供給することで燃料濃度の濃い混合気をシリンダ内に供給するものがある。
特開平8−4618号公報
ところで、特許文献1のエンジンは、始動時に燃料濃度の濃い混合気がシリンダ内に供給されるため、始動性は改善するものの、エンジンの始動直後にエンジン回転が上昇してしまう。このため、例えば、このエンジンが刈払機等のエンジン作業機に搭載されている場合、エンジン回転数がエンジン作業機の遠心クラッチの接続回転数より上昇し、遠心クラッチが接続する可能性があるという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、始動性を向上させる一方でエンジン回転数の上昇を抑えることのできる小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点にかかる小型エンジンは、
気化器から供給される混合気が吸気通路を介してシリンダボア内に供給される小型エンジンであって、
前記気化器に設けられたスロットル弁が開かれることで、始動時に前記気化器から前記シリンダボア内に供給される燃料の濃度を高める始動用燃料供給装置と、
始動時に前記気化器から前記シリンダボア内に供給される燃料の濃度を高める前記始動用燃料供給装置の操作を検出する始動用燃料供給操作検出手段と、
エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
前記始動用燃料供給操作検出手段により前記始動用燃料供給装置の操作が検出され、前記エンジン回転数検出手段により所定以上のエンジン回転数が検出された場合に、エンジン回転数を所定の回転数以下に抑制するエンジン回転数制御手段と、を備える、
ことを特徴とする。
また、前記気化器に設けられたスロットル弁を開閉するスロットルトリガをさらに備え、
前記始動用燃料供給操作検出手段は、前記スロットルトリガとは独立して前記スロットル弁が開かれることで、前記始動用燃料供給装置の操作が開始されたことを検出し、前記スロットルトリガが操作されることで、前記始動用燃料供給装置の操作が終了されたことを検出してもよい。
さらに、前記エンジン回転数制御手段は、前記シリンダボア内に供給される燃料と空気の混合気に点火する点火プラグの点火時期を遅らせることによりエンジン回転数を前記所定の回転数以下に抑制してもよい。
また、前記始動用燃料供給装置は、操作時に前記スロットル弁をアイドル位置から始動位置に開いてもよい。
さらに、前記吸気通路に混合気の流量を変化させる混合気流量制御手段をさらに設け、
前記エンジン回転数制御手段は、前記混合気流量制御手段により混合気の流量を減らすことによりエンジン回転数を前記所定の回転数以下に抑制してもよい。
また、前記小型エンジンは2サイクルエンジンであってもよい。
さらに、前記小型エンジンは4サイクルエンジンであってもよい。
本発明の第2の観点にかかるエンジン作業機は、
上述の小型エンジンと、
前記小型エンジンの回転数が前記所定回転数より高い第2の所定回転数の時に前記小型エンジンの出力を外部に伝達する遠心クラッチと、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、始動時にシリンダボア内に供給される燃料の濃度を高める始動用燃料供給装置の操作を検出する始動用燃料供給操作検出手段と、始動用燃料供給操作検出手段により始動用燃料供給装置の操作が検出された場合に、エンジン回転数を所定の回転数以下に抑制するエンジン回転数制御手段とを備えるので、始動性を向上させる一方でエンジン回転数の上昇を抑えることができる。
本発明に係るエンジンを搭載した刈払機の側面図。 本発明の第1実施形態に係るエンジンを搭載した刈払機の一部を断面で示した前方視側面図。 始動操作レバーを始動位置に操作した状態を示した図2に対応する図。 図1のスロットル部分の一部を断面で示した拡大図。 図4の要部拡大図。 本発明に係るエンジンの制御回路図。 本発明に係るエンジンの回転数と点火時期の関係を示す図。 本発明の変形例に係るエンジン搭載した刈払機の後方視側面図。 図8の要部拡大図。 始動操作レバーを通常運転位置に操作した状態を示した図8に対応する図。 本発明の第2実施形態に係るエンジンを搭載した刈払機の一部を断面で示した前方視側面図。 図11の要部拡大図。 図11のインシュレータ部分のバルブが閉じた状態を示す図。
以下、本発明の第1実施形態を添付の図1乃至図10に沿って説明する。図1に示すように、携帯型のエンジン作業機への搭載に好適な2サイクル式の小型エンジン1(以下エンジン)を搭載した刈払機1001は、操作桿1002の先端に回転刃1005が取り付けられ、操作桿1002の後端にエンジン1が取り付けられる。エンジン1の出力は、エンジン1の出力軸(図示せず)の回転数が所定回転数以上で動力の伝達を行う遠心クラッチ1003を介して、操作桿1002内に挿通させたドライブシャフト1004に伝わる。そして、ドライブシャフト1004の回転は、回転刃1005に伝わり、回転刃1005は回転する。操作者は操作桿1002に取付けられたループハンドルハンドル1006と操作桿1002を囲むように取付けられスロットルトリガ(スロットル)2が設けられたグリップ部1007を把持して刈払機1001を操作する。
図2に示すように、エンジンカバー3に収容されたエンジン1には、燃料タンク4から供給される燃料と空気を混合してエンジン1のシリンダブロック9内に形成されたシリンダボア(図示せず)に混合気を供給する気化器5と、エンジン1から排出される燃焼ガスを外部に排出するマフラ6と、クランク軸7に固定されたマグネトロータ8と、エンジン1のシリンダブロック9に固定されたイグニッションコイル10と、イグニッションコイル10に接続された点火プラグ11が取付けられる。
気化器5は、吸気通路(図示せず)内に設けられたスロットル弁(図示せず)をアイドル位置から始動位置に所定量開くことで混合気中の燃料の濃度を増加させるリフトアップ式気化器(始動用燃料供給装置)である。そして、図2、図3に示すように、気化器5の外部にはリフトアップを行う、つまりスロットル弁を所定量開くための始動操作レバー12が設けられる。また、気化器5には、始動操作レバー12が図2に示す通常運転位置の状態、つまりリフトアップを行っていない状態でOFFとなり、図3に示す始動位置の状態、つまりリフトアップを行う状態でONとなる始動操作検出スイッチ(始動用燃料供給操作検出手段)13が設けられる。そして、始動操作レバー12が始動位置にある状態でスロットルトリガ2(図1、図4参照)が操作されると、スロットルトリガ2の操作によるスロットル弁の動作に連動してバネ(図示せず)の付勢により始動操作レバー12は通常運転位置に戻され、リフトアップが解除される。なお、気化器5は、リフトアップ式に限られるものでは無く、例えば、始動操作レバー12の操作時に、チョーク弁(図示せず)を閉じる一方、スロットル弁(図示せず)をアイドル位置から始動位置に所定量開くとともにニードル弁を所定量開くことで混合気中の燃料の濃度を増加させるファーストアイドル式気化器(始動用燃料供給装置)であってもよい。
図4に示すように、グリップ部1007には支軸14を中心に矢印Tで示すように揺動するスロットルトリガ2が設けられる。スロットルトリガ2の揺動は、スロットルケーブル(図示せず)を介して気化器5(図2,3参照)のスロットル弁に伝達され、スロットルトリガ2の操作によりスロットル弁が開閉される。また、図4の円内を拡大した図5に示すように、グリップ部1007の内部には、スロットルトリガ2が操作されていないアイドリング位置にある状態、つまり、スロットルトリガ2が実線で示す状態でONとなり、スロットルトリガ2が操作された状態、つまりスロットルトリガ2が点線で示す引かれた状態でOFFとなる、スロットル位置検出スイッチ(スロットル操作検出手段)15が設けられる。
点火プラグ11による点火を制御するイグニッションコイル10には、図6に示すように、エンジン1の点火時期を制御するための点火時期制御回路(エンジン回転数制御手段)16が組み込まれる。イグニッションコイル10では、マグネトロータ8(図2参照)が回転によりエキサイタコイル17に高電圧を発生させ、コンデンサ18が蓄電される。一方、パルサコイル19で発生するエンジン回転数に対応した点火信号を点火時期制御回路16経由でSCR20のゲート端子21に入力することで、蓄電されたコンデンサ18の放電を行う。なお、イグニッションコイル10はパルサコイル19で発生する点火信号をエンジン回転数として検出するエンジン回転数検出手段としても機能する。コンデンサ18の放電により、1次コイル22に電流が流れることで、2次コイル23に高電圧を発生させ、点火プラグ11に火花を発生させる。この時、点火時期制御回路16では、少なくとも始動操作検出スイッチ13またはスロットル位置検出スイッチ15の一方がOFFである場合、つまり、スロットルトリガ2が操作されているか始動操作レバー12が操作されていない、あるいは両方満たす場合には、図7に四角印で示すように、例えば略BTDC25度の点火時期となるよう、SCR20のゲート端子21に点火信号が送られる。したがって、エンジン1の回転数の上昇に対して、点火時期は図7のA、B、Cで示すように一定の点火時期で点火が行われる。一方、始動操作検出スイッチ13とスロットル位置検出スイッチ15のいずれもONである場合、つまり、始動操作レバー12が操作されるとともにスロットルトリガ2が操作されていない場合には、図7に三角印で示すように、エンジン1の回転数が遠心クラッチ1003(図1参照)の接続回転数(例えば4200rpm)より僅かに低い回転数を超える回転数、例えば3800rpmを越える回転数では、点火時期を例えば略BTDC25度から−10度に遅らせるよう、SCR20のゲート端子21に点火信号が送られる。したがって、エンジン1の回転数の上昇に対して、点火時期は図7のA、B、D、Eとなるように制御され、A、BとD、Eとの間で点火時期が変更される。
このように構成されたエンジン1によれば、エンジン1の始動を容易にするために、始動操作レバー12を操作して混合気の燃料濃度を高めてエンジン1の始動を行う場合、燃料濃度の濃い混合気が供給されることによりスロットルトリガ2が操作されていない状態でエンジン1の回転数がアイドリング回転数(例えば、3000rpm)を超えて上昇する。しかし、エンジン1の回転数が上昇し、遠心クラッチ1003(図1参照)の接続回転数(例えば4200rpm)より僅かに低い回転数(例えば3800rpm)を越えると、点火時期制御回路16により点火時期を遅らせるよう点火時期の制御が行われる。この結果、エンジン1の出力が低下して、エンジン回転数の上昇が抑制される。したがって、始動操作レバー12を操作した場合に、始動性を向上させる一方でエンジン回転数の上昇を抑えることができる。また、エンジン回転数が遠心クラッチ1003の接続回転数を越えることを抑制できるので、始動時に刈払機1001(図1参照)の回転刃1005(図1参照)が回転することも抑制することができる。なお、スロットルトリガ2の操作時にはスロットルトリガ2に連動して始動操作レバー12は通常運転位置に戻される。このため、点火時期制御回路16からスロットル位置検出スイッチ15を除き、点火時期制御回路16に始動操作検出スイッチ13のみを接続する構成としても良く、この場合も上述と同様の効果を得ることができる。
なお、上述の実施形態の始動操作検出スイッチ13に代えて、例えば図8乃至10に示す始動操作検出スイッチ113を備えてもよい。この場合、始動操作検出スイッチ113は、気化器5に接続されるエアクリーナ(図示せず)を覆うエアクリーナカバー24に、始動位置における始動動作レバー112に対向するように、設けられる。また、始動操作レバー112が始動位置に操作された状態において、始動操作レバー112の始動操作検出スイッチ113に対向する位置には、磁性体(磁石)115が埋め込まれる。始動操作検出スイッチ113は、リードスイッチ等の磁性スイッチであり、始動操作レバー112が始動位置に操作されると、始動操作レバー112内の磁性体115の磁場に反応して、リードスイッチ内の接点が図9に示すように点線位置から実線位置に移動して接点を閉じる。そして、スロットルトリガ2(図1参照)が操作されていない状態でエンジン1の回転数がアイドリング回転数(例えば、3000rpm)を超えて上昇した場合、エンジン1の回転数が遠心クラッチ1003(図1参照)の接続回転数(例えば4200rpm)より僅かに低い回転数(例えば3800rpm)を越えると、点火時期制御回路16により点火時期を遅らせるよう点火時期の制御が行われる。この結果、上述の場合と同様に、エンジン1の出力が低下して、エンジン回転数の上昇が抑制され、始動操作レバー112を操作した場合に、始動性を向上させる一方でエンジン回転数の上昇を抑えることができる。また、図10に示すように、始動操作レバー112を通常運転位置に戻した場合には、始動操作レバー112内の磁性体115の磁場の影響が無くなり、リードスイッチ内の接点が図9中の実線位置から点線位置に移動して接点が開く。したがって、点火時期制御回路16による点火時期を遅らせる制御は行われず、通常運転時の点火時期となり、エンジン1の出力および回転数の抑制は行われることは無い。なお、この場合においても、点火時期制御回路16からスロットル位置検出スイッチ15を除き、点火時期制御回路16に始動操作検出スイッチ13のみを接続する構成としても良く、この場合も上述と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について、添付の図11乃至図13に沿って説明する。なお、第1実施形態およびその変形例と同一または類似の構成については、同一の番号を付してその説明は省略する。
図11に示すように、第2実施形態に係るエンジン201には、気化器5とシリンダブロック9の吸気ポート25とを接続するインシュレータ26の吸気ポート25側の端部27に、インシュレータ26の吸気通路28を閉塞可能にリードバルブ(混合気流量制御手段)202が設けられる。リードバルブ202は、ステンレスやベーナイト鋼等の弾性変形可能な板状の磁性体である。図12、13に拡大して示すように、リードバルブ202は、インシュレータ26の吸気通路28を完全に覆うように、インシュレータ26の吸気ポート25側の端部27に、リードバルブ202の吸気ポート25側に設けられるストッパ206とともにねじ207により片持ち支持される。リードバルブ202はピストン31が上昇してクランク室32内と吸気通路28内の圧力差が所定値を越える(クランク室内が負圧になる)と、図12に示すように吸気ポート25側に弾性変形して吸気通路28を開く。なお、リードバルブ202の変形はストッパ206により規制される。また、変形していない状態では、リードバルブ202は吸気通路28の吸気ポート側の端部を覆って吸気通路28を閉鎖する。また、インシュレータ26の吸気通路28の外側であって、リードバルブ202の自由端側、つまり、吸気通路を挟んでねじ207と反対側(図の下側)には、鉄心203と鉄心203の回りを巻き回されたコイル204とから構成される電磁石205が設けられる。電磁石205のコイル204に通電すると鉄心203に磁束が発生し、電磁石205は磁性体から成るリードバルブ202を電磁力により吸引し、リードバルブ202は吸気通路を閉じた状態に保持される。
図12、13に示すように、電磁石35には、コイル204への通電を制御するリードバルブ制御装置(エンジン回転数制御手段)208が接続される。また、リードバルブ制御装置208は、エンジン201の回転数の信号を入力するためにイグニッションコイル(エンジン回転数検出手段)210と接続されるとともに、始動操作レバー12の操作有無を入力するための始動操作検出スイッチ(始動用燃料供給操作検出手段)13、および、スロットルトリガ2の操作有無を入力するためのスロットル位置検出スイッチ(スロットル操作検出手段)15と接続される。
そして、リードバルブ制御装置208は、始動操作検出スイッチ13により始動操作レバー12が操作されている状態を検出され、かつ、スロットル位置検出スイッチ15によりスロットルトリガ2が操作されていない状態が検出された場合には、イグニッションコイル210から入力される信号によりエンジン201の回転数が遠心クラッチ1003(図1参照)の接続回転数(例えば4200rpm)より僅かに低い回転数を超える回転数、例えば3800rpmを越える回転数では、吸気を行うタイミング、つまり、ピストン31が上昇して吸気ポート25のピストン31により塞がれていた開口が開いている間に、コイル204への通電を行い、図13に示すようにインシュレータ26の吸気通路28を閉じる。一方、リードバルブ制御装置208は、始動操作検出スイッチ13により始動操作レバー12が操作されていない状態が検出された場合、または、スロットル位置検出スイッチ15によりスロットルトリガ2が操作された状態が検出される場合には、あるいは両方を満たす場合には、コイル204への通電を行わない。
このように構成されたエンジン201によれば、エンジン201の始動を容易にするために、始動操作レバー12を操作して混合気の燃料濃度を高めてエンジン201の始動を行う場合、燃料濃度の濃い混合気が供給されることによりスロットルトリガ2が操作されていない状態でエンジン201の回転数がアイドリング回転数(例えば、3000rpm)を超えて上昇する。しかし、エンジン201の回転数が上昇し、遠心クラッチ1003(図1参照)の接続回転数(例えば4200rpm)より僅かに低い回転数(例えば3800rpm)を越えると、リードバルブ制御装置208は、電磁石205(コイル204)に通電を行い、リードバルブ202を鉄心203に吸着させて吸気通路28を閉じる。この結果、エンジン201の出力が低下して、エンジン回転数の上昇が抑制される。したがって、始動操作レバー12を操作した場合に、始動性を向上させる一方でエンジン回転数の上昇を抑えることができる。また、エンジン回転数が遠心クラッチ1003の接続回転数を越えることを抑制できるので、始動時に刈払機1001(図1参照)の回転刃1005(図1参照)が回転することも抑制することができる。なお、スロットルトリガ2の操作時にはスロットルトリガ2に連動して始動操作レバー12は通常運転位置に戻される。このため、リードバルブ制御装置208に接続されるスロットル位置検出スイッチ15を除いた構成としても良く、この場合も上述と同様の効果を得ることができる。さらに、リードバルブ制御装置208は、リードバルブ202が開いてしまう間、つまり、ピストン31が上昇して吸気ポート25のピストン31により塞がれていた開口が開いている間のみ通電を行うため、消費電力を抑えることもできる。
なお、上述の第2実施形態では、エンジン回転数の抑制をリードバルブ202と電磁石205によるインシュレータ26の吸気通路28の閉鎖により行っている。しかし、この構成におけるイグニッションコイル210を第1実施形態で述べた点火時期回路16を有するイグニッションコイル10に代え、点火時期制御をリードバルブ202の制御と併用する構成としてもよく、この場合には、さらに効果的にエンジン201の回転数の上昇を抑制することが可能となる。また、リードバルブ202に代えて、バタフライバルブやスライドバルブ等のバルブを用いてインシュレータ26の吸気通路28を閉鎖してもよい。さらに、リードバルブ202あるいはバタフライバルブやスライドバルブを完全に閉じることに限られるものでは無く、例えば、エンジン201の回転数に応じて、リードバルブ202あるいはバタフライバルブやスライドバルブの開度を制御してエンジン201の回転数を抑制する構成としてもよい。
また、本実施形態では2サイクルエンジンに本発明を適用したが、4サイクルエンジンに適用してもよい。さらに、上述の実施形態では、エンジン1は刈払機1001に搭載されているが、このエンジン1は刈払機1001への搭載に限られるものでは無く、チェンソー、ブロワ、ヘッジトリマ等のエンジン作業機に搭載されてもよい。
1 エンジン
2 スロットルトリガ
3 エンジンカバー
4 燃料タンク
5 気化器
6 マフラ
7 クランク軸
8 マグネトロータ
9 シリンダブロック
10 イグニッションコイル
11 点火プラグ
12 始動操作レバー
13 始動操作検出スイッチ
14 支軸
15 スロットル位置検出スイッチ
16 点火時期制御回路
17 エキサイタコイル
18 コンデンサ
19 パルサコイル
20 SCR
21 ゲート端子
22 1次コイル
23 2次コイル
24 エアクリーナカバー
25 吸気ポート
26 インシュレータ
28 インシュレータの吸気通路

Claims (8)

  1. 気化器から供給される混合気が吸気通路を介してシリンダボア内に供給される小型エンジンであって、
    前記気化器に設けられたスロットル弁が開かれることで、始動時に前記気化器から前記シリンダボア内に供給される燃料の濃度を高める始動用燃料供給装置と、
    始動時に前記気化器から前記シリンダボア内に供給される燃料の濃度を高める前記始動用燃料供給装置の操作を検出する始動用燃料供給操作検出手段と、
    エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
    前記始動用燃料供給操作検出手段により前記始動用燃料供給装置の操作が検出され、前記エンジン回転数検出手段により所定以上のエンジン回転数が検出された場合に、エンジン回転数を所定の回転数以下に抑制するエンジン回転数制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする小型エンジン。
  2. 前記気化器に設けられたスロットル弁を開閉するスロットルトリガをさらに備え、
    前記始動用燃料供給操作検出手段は、前記スロットルトリガとは独立して前記スロットル弁が開かれることで、前記始動用燃料供給装置の操作が開始されたことを検出し、前記スロットルトリガが操作されることで、前記始動用燃料供給装置の操作が終了されたことを検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の小型エンジン。
  3. 前記エンジン回転数制御手段は、前記シリンダボア内に供給される燃料と空気の混合気に点火する点火プラグの点火時期を遅らせることによりエンジン回転数を前記所定の回転数以下に抑制する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の小型エンジン。
  4. 前記始動用燃料供給装置は、操作時に前記スロットル弁をアイドル位置から始動位置に開く、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の小型エンジン。
  5. 前記吸気通路に混合気の流量を変化させる混合気流量制御手段をさらに設け、
    前記エンジン回転数制御手段は、前記混合気流量制御手段により混合気の流量を減らすことによりエンジン回転数を前記所定の回転数以下に抑制する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の小型エンジン。
  6. 前記小型エンジンは2サイクルエンジンである、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の小型エンジン。
  7. 前記小型エンジンは4サイクルエンジンである、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の小型エンジン。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の小型エンジンと、
    前記小型エンジンの回転数が前記所定回転数より高い第2の所定回転数の時に前記小型エンジンの出力を伝達する遠心クラッチと、を備える、
    ことを特徴とするエンジン作業機。
JP2010288782A 2010-12-24 2010-12-24 小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機 Expired - Fee Related JP5691500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010288782A JP5691500B2 (ja) 2010-12-24 2010-12-24 小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010288782A JP5691500B2 (ja) 2010-12-24 2010-12-24 小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012136982A JP2012136982A (ja) 2012-07-19
JP5691500B2 true JP5691500B2 (ja) 2015-04-01

Family

ID=46674587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010288782A Expired - Fee Related JP5691500B2 (ja) 2010-12-24 2010-12-24 小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5691500B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6233018B2 (ja) * 2013-12-27 2017-11-22 日立工機株式会社 エンジン作業機

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2504232Y2 (ja) * 1989-05-31 1996-07-10 スズキ株式会社 2サイクルエンジンの吸気装置
JPH03249361A (ja) * 1990-02-27 1991-11-07 Walbro Far East Inc 気化器の自動チヨーク装置
JPH03253728A (ja) * 1990-03-01 1991-11-12 Walbro Far East Inc 内燃機関の過回転防止装置
JP3858111B2 (ja) * 1994-03-15 2006-12-13 飯田電機工業株式会社 エンジンの速度規制方法とガバナー装置
JP2835928B2 (ja) * 1994-06-22 1998-12-14 タナカ工業株式会社 小型エンジンにおける始動円滑化装置
JP2004116451A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Honda Motor Co Ltd エンジンの暖機運転制御装置
DE102004051259B4 (de) * 2004-10-21 2020-10-22 Andreas Stihl Ag & Co. Kg Drehzahlschutzschaltung für eine Fliehkraftkupplung
DE102009061741B3 (de) * 2008-11-20 2021-05-06 Yamabiko Corporation Arbeitsgerät mit Verbrennungsmotor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012136982A (ja) 2012-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9759176B2 (en) Engine and engine-operated working machine
US7246591B2 (en) Automatic choke control system for general-purpose engine
US7171947B2 (en) Electrically-actuated throttle device for general-purpose engine
JP5264328B2 (ja) 2サイクルエンジンの作動方法
JP4383387B2 (ja) 汎用内燃機関の電子ガバナ装置
JP2006329095A (ja) 汎用内燃機関の電子ガバナ装置
US8869774B2 (en) Small engine and engine work machine including the same
US20150047593A1 (en) Method for starting a combustion engine having a starter apparatus
US20130019840A1 (en) Engine and Engine Working Machine
JP5691500B2 (ja) 小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機
EP2670956B1 (en) 2-cycle engine and engine-powered working machine having the same
JP5369070B2 (ja) 汎用エンジンの燃料切れ判定装置
US10774765B2 (en) Method for starting a combustion engine having a starter apparatus
JP2005076522A (ja) 汎用エンジンのスロットル装置
JP5673155B2 (ja) 2サイクルエンジンおよびそれを備えたエンジン作業機
JP5640475B2 (ja) 小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機
JP2009264267A (ja) 汎用内燃機関の制御装置
JP2011256755A (ja) 小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機
JP2012077640A (ja) 2サイクルエンジン及びそれを備えた携帯型作業機
JP2015124772A (ja) エンジン作業機
JP2014040793A (ja) 小型エンジンおよびエンジン作業機
JP2012215122A (ja) 2サイクルエンジンおよびそれを備えたエンジン作業機
JP2012140903A (ja) 小型エンジンおよびそれを備えたエンジン作業機
JP2009264264A (ja) 汎用内燃機関
JP2006200471A (ja) エンジン制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5691500

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees